モーレツ宇宙海賊
宇宙は広い。広大な銀河をぽつんと飛ぶ宇宙船。 銀河帝国がその勢力を増大させ、周辺の星々との併合を次々と重ねていた頃、辺境宇宙においても、独自の政権を有する星々が存在した。 鯨座級たう星系海明星は開拓惑星だった。開拓地の多分に漏れず、人口が増…
かつてセレニティの民を運んだ恒星間移民用世代間宇宙船。今は「黄金の幽霊船」として宇宙を彷徨う。加藤茉莉香率いる弁天丸は、正統第七皇女グリューエル・セレニティと共に巨大なその船内にいた。 クーリエ「幽霊船が跳ぶわ」茉莉香「全船、対衝撃防御!」…
かつてセレニティの民を運んだ恒星間移民用世代間宇宙船。超光速機関こそ無いが、循環再生システムを整え、コールドスリープによって多くの民を眠らせながら、生存可能な星を探し求めた。 その船こそが黄金の幽霊船の正体。 加藤茉莉香率いる弁天丸とセレニ…
銀河帝国がその勢力を増大させ、周辺の星々との併合を次々と重ねていた頃、辺境宇宙においても、独自の政権を有する星々が存在した。 鯨座級たう星系海明星は開拓惑星だった。開拓地の多分に漏れず、人口が増え世代を重ね、宗主である星系連合との対立が深ま…
セレニティ星系王国、惑星改造を受けていない古い七つの星の連合国家。その頂点に立つ蒼の星「セレニティ」。長い歴史、恵まれた自然、そこはまさに御伽の国。そんな王国にも銀河帝国併合以来、様々な独立運動の気運が高まる。意外に複雑な事情の中、星王家…
第8話「姫と海賊」 鯨座宮たう星系第三惑星海明星(うみのあけほし)。開拓地の多分に漏れず人口が増え世代を重ね、ついには星系連合との独立戦争が勃発。脆弱な戦力を打開するために時の政府は、「私掠船免状(しりゃくせんめんじょう)」を発行。かくして…
「私掠船免状(しりゃくせんめんじょう)」その相続は書面の上書き、書き換えによる継承によって成し遂げられる。果てしない手続きの末に加藤茉莉香(かとうまりか)は海賊船弁天丸の船長になる事ができた。 しかし、それは船長として認められるための本の序…
宇宙に生きるという事は常に決断を要求されるという事でもある。 周囲には空気もなく、足を付ける地面もない宇宙空間では、ふとしたミスが致命的な事態を引き起こす 宇宙船に乗り込めば、人は必ず最良の選択をし続けなければならない。 しかしそれこそが宇宙…
トランスポンダー。それは航行進路を示す識別信号であり、船乗りの道しるべ。 幽霊船を相手に返り討ちにしようと意気揚々のヨット部一同。茉莉香の提案で敵はタウ星の後ろに隠れていると想定し、逆に敵の攻撃をタウ星を周回せずに目の前で旋回する事で回避し…
そろそろ小山力也のナレーションにも慣れてきたモーレツ宇宙海賊四話。 相変わらず緻密な世界感、構成、展開が見事に組み込まれてるなと思いました。 何はともあれ、順調な航海で始まったオデット2世によるヨット部の練習航海。 しかしこのヨット部、なかな…
意を決して電子戦に乗り出す加藤茉莉香(かとう まりか)ですが、実際初めての電子戦なのでいきあたりばったりです。すると、勝手にオデット二世のコンピュータが自動で相手の侵入に対抗して反撃し出します。 自動で攻撃をしているオデット二世のサポートに…
期待の第二話、急に始まった平穏な日々からのズレ。ランプ館で謎の男に襲われた茉莉香(まりか)はチアキに助けられる。チアキの動きはただの一般人ではなく明らかに裏の無駄の無い動き(笑) この事件をきっかけに茉莉香は自分が海賊という全く考えもしない世…