【毎日更新】line walker ゲームプレイ日記

毎日欠かさず更新して約11年目・・・・・。FGOとホロライブ・ホロスターズ中心のブログです。

モーレツ宇宙海賊第七話「平穏ままならず」



「私掠船免状(しりゃくせんめんじょう)」その相続は書面の上書き、書き換えによる継承によって成し遂げられる。果てしない手続きの末に加藤茉莉香(かとうまりか)は海賊船弁天丸の船長になる事ができた。

 しかし、それは船長として認められるための本の序章の手続きにしかならない。頑張れ加藤茉莉香、戦え加藤茉莉香、宇宙が君を待っている。





 夏休み返上で海賊船、海賊行為の基礎を叩き込まれる茉莉香、銀河帝国の管轄で公式にできる海賊行為、それはスペースクルージングを優雅に楽しむ客船への奇襲行為であった。だが、この行為は、実は襲う側も襲われる側も打ち合わせ済み、もっといえば襲われる側からの依頼があって初めて海賊船はその海賊行為としての営業を行う事ができる。

 帝国内では既に海賊とは絶滅危惧種の伝説上に語り継がれるものでしかない。つまり、それだけ海賊に襲われるというのは貴重な体験であって、ある意味自慢ができる事でもあった。だから、海賊は依頼船から報酬を受けて客船を襲い、金品を奪っていく。しかし、被害にあった船は後に舟会社から保証金が出るのでお互いに損をする事もない。

 宇宙海賊とはそういう意味では常にロマンを持ち続けた人間によるショーなのである。




 怪しいスペースデブリを偵察する。茉莉香の予想通り、案の定デブリの影には宇宙船が潜んでいた。敵戦はステルスでレーダーから隠れ、さらにデブリの裏からこちらを伺っていた。茉莉香は急いで弁天丸に戻るが、宇宙船の攻撃を受け撃沈――――――。という夢を見る。


「あれ?・・・撃墜は?」


「撃墜されたのは筆箱。」



 海賊見習いで過ごした高校一年の夏休みも終わり、再び学生生活に戻る茉莉香。だがしかし、彼女は夏休み前と違って海賊船の船長である。2学期に入ってからは成績があまりよくないらしく、ケインやミーサにもキツく言われてしまいます。それでも、茉莉香自身は高校をやめる事は考えてないみたいで、とりあえずは女子高生海賊を続けるとの事。さすがの環境の変化には茉莉香もついていけてないみたいですね。


「勉強するのは自分なんだし、環境の変化にさすがに苦しんでるって感じだな無遅刻無欠席の記録ホルダーが、今じゃ遅刻早退当たり前だし。」


「しょうがないじゃない。大きな仕事ができないんだから。細かい仕事が増えるのは当たり前でしょ?」


「ジャッジは自分でする―――か・・・。船長だから当然だが・・・高校一年生だぜ?」


「だけど海賊。海賊なんだから、最後に勝てばいいのよ。これも訓練、一人前になるための。」


「しかし、どうして高校にこだわるのかなぁ・・・。」


 ケインがそう呟いた時、ミーサたちに通信が入ります。どうやら急な仕事の依頼のようで、喫茶「ランプ館」でバイト中の茉莉香を引っ張ってミーサたちは弁天丸へ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・


「あれ?チアキちゃん?」

「・・・“ちゃん”じゃない。」



 そこに入れ違いでチアキがやってきました。本人はパフェを食べに来ただけだと言いますが、もちろん茉莉香に会いに来たみたいです。

 どうやらマミの話では、チアキは夏休み明けた途端に転校した様子。本格的に海賊になったって事でしょうかね。



 そのあと、マミの誘いで二人で町を歩く。


 茉莉香とは付き合いが長いマミ。彼女の話だと、茉莉香は秀才に見えて影で努力してる子だとか。


「あたしさ、中等部の時聞いたんだ。何でそんなに一生懸命なの?って。そしたらさ、梨理香(りりか)さんをもっと知りたくって、だって。自分のお母さんなのにね・・・。その時は、はぁ?って感じだったんだけど、家に遊びに行ってわかった、すっごいんだよ、茉莉香のお母さん!」


「そんなの知ってるわよ。“ブラスター・リリカ”、伝説の女海賊。」


「そうらしいね。でもさぁ、そういう昔話じゃなくってさー、会ったらね、もう訳わかんないくらい凄いんだ!そばにいるとね、圧倒される。とっても大っきい!」



「大きい?」


「うん、そうそう。人として。」


人間性?」


「そう、それそれ。茉莉香はね、お母さんっていう大きな山を登るんじゃなくて、隣いる大きな山になりたいんだと思うの、うんうん。きっとそうだ、そうそう。」


「何それ?訳わからない。」


 海賊だからとかそういうのじゃなくて、茉莉香は純粋に母親である梨理香を尊敬していたのでしょう。だから普段は娘としてではなく一人の人間として「梨理香さん」と彼女を呼んでいたんだと思う。だから、茉莉香にとっては目標でもあって、そして一緒に隣に並べるくらい自分も大きな人間になりたいって考えていた。だから、母親が元海賊だって聞いた時の茉莉香の考えていた事も今になってみればわかりますね。追いかけているようで、彼女は彼女なりに自分らしさを探しているんでしょう。最初の営業の時のシュニッツァーの言葉、「お前はお前、リリカはリリカだ。」という言葉が効いてきますね。


「じゃあね。宇宙では、チアキちゃんがマミの代わりだよ。」


「誰が代わりだって・・・?」


 そういって笑顔で帰っていく彼女。いい友達じゃないですかい。


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 一方、弁天丸へ向かう小型船内でミーサと茉莉香は営業の打ち合わせ。今回はオプション付きの客船奇襲と金品略奪。


 まだ慣れない海賊衣装に着替えて狭い廊下を抜けてコクピットへ。


「遅くなりました!」

「遅い。」

「だぁって〜!この服着づらいんだもん。ねぇ、これちょっといじってもいいよね?」

「はいはい。それはこの仕事が終わってからにして頂戴。」


 今回の獲物はフレバードラインのメガシップ「シンフォニー・エンジェル」。護衛艦3隻との対艦戦を交えてからの乗り込み、戦力は相手にならないので、適当に相手にしてから降伏勧告、獲物に取り付いた後の海賊行為はいつも通り。

 こうして海賊は宇宙を翔ける。私掠船免状を受けた公式な宇宙海賊弁天丸。


「さぁ、みなさん。お仕事です!」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




 電子戦担当はクーリエ。まずは妨害電波で敵のレーダー系を封じる。同時に降伏勧告を敵船に送る。

 今回は実践有りなので当然こちらの降伏勧告は無視、敵護衛艦は体制を整えながら散開・・・。


「これは何を意味しているでしょう。あい、加藤茉莉香さん。?」





「うぇ!?・・・えーっとぉ、ネットワークで繋いだセンサーの感覚を広げる事で、索敵精度を上げているんだと思います。」


「正解。」


 索敵とは、周辺に存在する敵、位置や数、その規模を調べる事。しかし敵のセンサー処理よりこちらの方がスピードは上・・・。よっぽどの度胸が無いと無理らしいが・・・。


「見える。」




「え?何が見えるの?ルカ。」


「それは言えない・・・。」


「えぇ・・・?」


 なぜか球状レーダーを水晶のように見据えるレーダー担当のルカ。一見すると占い師にしか見えない・・・。


「さぁ、手早く済ませちゃって。明日だって私、学校があるんだから!」



 火器担当のシュニッツァーが敵に威嚇射撃。もちろん打ち合わせ済みなので、お互い当たらないように撃っています。敵船からの攻撃でアラーム警告が常に鳴っているので茉莉香は切ろうといいますが、ミーサがそれをストップ。どんな攻撃でも弁天丸を狙っている。油断は禁物。



 再度、降伏勧告を今度は主砲の威嚇射撃付きで打ち返す弁天丸。未だに慣れない戦闘下でまだ口を出せない茉莉香ですが、ミーサは一連の判断も船長の仕事だと言います。


 まもなく敵船からの降伏。そして「シンフォニー・エンジェル」に接近し、強制接続。


「さぁ、海賊の時間よ!!」


 今日はいつもより化粧にも気合が入る船長です。


「金目の物を用意したかい!?さぁ、全部寄こしな!!」






・・・・・・・・・・・・・・


「うぅ〜また、ノリノリでやってしまった・・・。一回やる毎にノリがエスカレートしていくような・・・。」


 仕事の後の休息。しかし、学生と海賊を両立させると自分で決めたのだ。時間があるならと、明日の予習をしようとるが・・・。


「密航者!?」



 さきほどの海賊営業中、実は弁天丸はハッキングされていて、セキュリティシステムを書き換えられていたとか。既に仕事を終えて「シンフォニー・エンジェル」からは遠ざかったのですが、その時に隙を見て誰かが弁天丸に乗り込んだそうです。


「だから言ったのに・・・」



「言ってないだろ!」



 センサー反応によってドッキングコントロールルーム内にいる人影が子供である事を知りますが、本人は船長と話がしたいの一点張りだそうです。仕方なく茉莉香は話をするためにその子に声をかけますが・・・。



「こちら弁天丸ブリッヂ。ドッキングコントロール、聞こえますか?」


「船長と話を・・・。船長と話をさせて下さい・・・。それ以外の人と交渉はしません。」


「本当だ・・・。本当に子供だ。」





第07話「平穏ままならず」


 どんな非日常でもそれに慣れてしまえ、その中に者にとってそれは日常。だが、日常が平穏とは限らない。チアキが聞いたキャプテン・ケンジョー・クリハラからの話とは?そして、密航者の正体は?


 次回モーレツ宇宙海賊「姫と海賊」。





 アラバスタ編じゃないよ。












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