【毎日更新】line walker ゲームプレイ日記

毎日欠かさず更新して約11年目・・・・・。FGOとホロライブ・ホロスターズ中心のブログです。

モーレツ宇宙海賊第八話「姫と海賊」





第8話「姫と海賊」






 鯨座宮たう星系第三惑星海明星(うみのあけほし)。開拓地の多分に漏れず人口が増え世代を重ね、ついには星系連合との独立戦争が勃発。脆弱な戦力を打開するために時の政府は、「私掠船免状(しりゃくせんめんじょう)」を発行。かくしてここに公認される宇宙海賊が誕生した。戦争終結後から100年余り、これは今なお宇宙を翔ける海賊たちの物語である。



 営業中のどさくさに紛れて海賊船弁天丸に密航してきた謎の少女、船長として茉莉香(まりか)は通信に応じるが・・・。


「嘘です。弁天丸の船長は男の人です。それくらい知っています。加藤船長を出してください」


 少女は弁天丸が私掠船免状を持つ海賊船である事、そして以前この船の船長であった加藤ゴンザエモンを知っているようです。茉莉香は少女に先代が亡くなった事を伝え、自分が今の船長である事、そして先代の娘である事を少女に話します。


「私は、プリンセス・グリューエル・セレニティ。セレニティ星王家の第七正統皇女です。」

「「「「えええぇぇぇ!!?」」」」

茉「・・・だ、誰?」



 もちろんその名の通り、由緒正しい歴とした正真正銘の王族様。ミーサはそう茉莉香に説明しますが、そんな高貴な人が海賊船に密航?

 一応本物のデータと照合して彼女が本物である事を確認。海賊船への乗船を許可した茉莉香はグリューエルを客人として船内に迎えます。

 エスコート役を辞退したシュニッツァーは子供が苦手なようですね。

 とりあえずケインにエスコートされてブリッジに姫様をご案内。さすが皇族。オーラが半端ないです。



茉「あ、改めまして、船長の茉莉香です。弁天丸へようこそプリンセス・・・じゃなかった、グリューエルよね。貴方の乗船を歓迎します。」

グ「有難う御座います、船長。認めない訳にはいきませんね。目鼻立ちがお父上に良く似てらっしゃる。」

茉「え?そうなんですか?わたしは父を知らないんです。父はどんな人でしたか?」

グ「――――素敵な方でした。」


 思わず頬を染める姫様。親父、何があったし。

 そのあと、一通りクルーを紹介。今までちゃんと紹介してなかったので、ここで一応ブリッジの人間を紹介する感じですね。



操舵手、ケイン・マクドゥガル。船医、ミーサ・グランドウッド



電子戦担当クーリエ


戦闘指揮担当、サイボーグのシュニッツァー


航法士、ルカ


レーダー・センサー系担当、百眼機関担当、三代目


 ブリッジのメインクルーの紹介が終わり、茉莉香は姫様の用件を聞きます。



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グ「私は、この宇宙で海賊たる貴女達に御願いの義があってここまで来ました。私掠船免状を持っている貴女方に。」

茉「お願いってなんですか・・・?」

グ「それは・・・幽霊船を。彷徨える黄金の幽霊船を見つけて欲しいのです!」

「黄金の幽霊船?」


 その時、

「たった今セレニティ星系王宮政府がグリューエル・セレニティ皇女が行方不明であると発表した」



 と百眼が茉莉香に伝えます。どうやら、姫様がいない事は向こう側には知らない様子。今まさに海賊船への密航中なのは、大問題ですね。下手したら皇族への反逆罪をかけられる可能性も。


「大丈夫、悪いようにはしないわ。プリンセス・グリューエル、貴方の依頼、弁天丸船長加藤茉莉香が確かに引き受けました。任せて!」



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 海賊、王家、黄金の幽霊船、宇宙に眠る深い暗闇の中、茉莉香は何を見るのか。


 というわけで一体どんな手続きをしたのか、茉莉香の通う白凰学園の中等部に、姫様は転入する事に。もちろん学園中大騒ぎですが、茉莉香は相変わらずで、多忙な日々の中の貴重な休み時間を机で伏せて寝ていました。

 まぁそれはそれとして。詰まるところ、木を隠すなら森の中。下手に隠さずに最初から公言して回りを固めてしまえば、相手の動きを牽制できます。よっぽど無茶をしない限りは逆に安全ですね。しかし、昨日の今日でここまで用意できるのは裏でどんな手続きをしたのか非常に気になりますね。



 それはさて置き、保健室に呼ばれた茉莉香。ミーサの話によれば、昨日セレニティ王宮政府から海明星行政府に裏ルートで特書が送られていたとの事。特書の内容はわかりませんが、グリューエルが白凰に入ったのを公言したのは今日なのに、昨日の内に既に所在地がわかっているかのような動きが。

「それにしても、セレニティの対応が早すぎない?なんというか・・・コゲくさい?」

「キナくさいよ、それを云うなら。」



「ちぇー。あ!まさかそのキサくさい所、わたしから直接グリューエルに聞き出せって?」

「そういう事。そこまで考えられるようになったってのはいい事ね。ハナマルをあげるわ。」

「うぅ・・・わたしはテストではなまるが欲しいなぁ・・・。」

「それは無理。」

「だよねぇ・・・。」







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 しばしのほのぼのムード。しかし、自体はそうのんびりもしていられない。急遽入った仕事で放課後返上。

 急いでミーサに連れられてシャトルまで急ぐ茉莉香だが・・・。



グ「失礼致します。」

ケ「あ、ちゃ〜・・・。」

ミ「どういう事?」

ケ「知らねぇよ!船長を先に出してから教室出たら、自分も連れてけってお姫様が」

グ「緊急のお仕事ですよね!たう星系周辺の不信艦の動向調査。護衛艦隊司令部経由の依頼、違いますか?」

茉「そうなの?」

ミ「ハァ・・・。仕事内容は移動中に話そうと思ったけど。その通りよ。」

グ「急ぎましょう!詳しい話は移動中に!」

ミ「・・・飛ばすわよ!!!」



 文字通り高速を飛ばしまくったミーサ。この世界に法定速度があるのかは不明ですが、少なくとも風避けの内クラシックカーでぶっとばしていい速度では無いですね。

「話なんか・・・・できないに決まってるじゃない・・・」



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 百眼によれば、仕事内容はたう星系の外延ギリギリに所属不明の艦艇の出現が予測されるので、正体を調査するようにとの事。

 姫様の話では、その艦艇はセテニティのモノらしく、黄金の幽霊船の情報を持っているんだとか。実はこれは政府にも非公式の通信で行なったらしく、業政府からすれば相手が黙って星系に入ってくる以上、何がしかの対応はしなければならない。そこで身軽に動ける海賊の出番。

 ただ、予測データの中では、出現する船は一隻じゃない、それも戦闘状態で星系にドライブしてくる事から、ただの偵察で終わるとは限らない。もしかしたら、一隻が他の船に襲われているって線も十分に有り得ますからね。


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 そして船に戻ったら戻ったで、姫様を囲んで和やかムード。茉莉香も船長服を褒められて赤くなったり。

 さてさて。姫様の話も含めると、セレニティ王家の護衛艦を偵察。その動向を探る。ただし、戦闘状態にある可能性が高いのでこちらも戦闘を覚悟しておかねばならない。

ミ「心配ね、船の事。戦闘状態のまま現れるって聞かされちゃあね。」

グ「私はセレニティを信じています。」

ミ「あの子も、信じてあげて。」



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 そして星系外延に現れたセレニティ護衛艦。レーダーの反応だと損傷している様子で、さらに後続から戦闘状態の船が出現。なんとその船もセレニティの所属!?

百「船長、どうする!?」

茉「――――。」



 攻撃されているのも攻撃しているのもグリューエルの国のセレニティ戦艦。複雑な王族の争いの匂いがしつつも、茉莉香と弁天丸は選んだ選択とは・・・。






 王族と姫様、そして黄金の幽霊船の正体とは・・・。


次回、「華麗なる船出」



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 いよいよ海賊らしくなってきました。冒険と戦い、その中で成長していく茉莉香。

 また、公認の海賊という独特の設定も綺麗に混ぜ込みながら気持ちの良いスムーズな話の展開を見せてくれますね。

 王族が絡んでくると色々厄介な事に巻き込まれそうですが、そういう事もひっくるめて次回が楽しみですね。チアキやヨット部もまた出てくるみたいですし。


ミニスカ宇宙海賊1 (朝日ノベルズ)

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