【毎日更新】line walker ゲームプレイ日記

毎日欠かさず更新して約11年目・・・・・。FGOとホロライブ・ホロスターズ中心のブログです。

モーレツ宇宙海賊第十一話「閃光の彷徨者(ワンダラー)」








かつてセレニティの民を運んだ恒星間移民用世代間宇宙船。超光速機関こそ無いが、循環再生システムを整え、コールドスリープによって多くの民を眠らせながら、生存可能な星を探し求めた。
その船こそが黄金の幽霊船の正体。
 加藤茉莉香率いる弁天丸とセレニティ船籍の謎の艦隊。見つけ出すのは果たしてどちらか?黄金の幽霊船の謎とは一体・・・。


「弁天丸、行きましょう!」



第11話「閃光の彷徨者(ワンダラー)」




 嵐の中幽霊船を散策する弁天丸。偶然発見したセレニティの観測ネットワークをグリューエルの生体データを使ってアクセスし、幽霊船の影を捉える事に成功した。だが、同じ目的を持っているのは弁天丸だけではなかった。グリューエルの母国であるセレニティ船籍の船に包囲される弁天丸。明らかな攻撃意思を持った行動に予感して茉莉香の判断で早々に戦線を離脱。不穏な動きを見せつつ、再び幽霊船の影が見え隠れする。



 終わりの見えない嵐の中を、少しでもマシな晴れ間を探して航行する。航法士のルカがレーダーで周囲の天候を読み、三代目がそれに合わせてエンジン機関を調整。そして、ケインが舵をとる。宇宙船と云っても弁天丸の舵は本当に舵輪(金獅子の頭に刺さってるアレ)なのが面白いです。

 シュニッツァーも各戦闘員に戦闘準備を指示します。ここでブリッジ以外の弁天丸のクルーが映りますが、意外と皆さん若いですね。今のところ一番上は百眼かな。



 観測ネットワークからのデータで得たセレニティ艦隊の情報によると、旗艦を含めた6隻の艦はどれも星間戦争用のシステムを備えた本気の本気の艦隊でした。クーリエの話では、本当かどうかはわかりませんが、こっちではあるかないか定かではない幽霊船の散策にわざわざ旗艦まで出てきているのはただ事ではありません。さらに言えばセレニティ本国が今どうなっているのか、ここらへんも情勢不安をちらつかせますね。


 こちらは元々ある武装を最低限に抑えた改造海賊船。戦闘向きというよりは、機動性重視なので、まともに艦隊とやりあっても勝ち目はありません。そこで何か策があるのか、茉莉香は「宇宙服の着方を教える」という名目でミーサに頼んでグリューエルを一旦ブリッジから外させます。



クーリエ「で、船長?何から始めましょう。」

茉莉香「艦隊はその後どうしてる?」

クーリエ「今回は既に護衛艦6隻を6ヶ所に分散配置。ほぼ、三角柱のそれぞれの頂点に遷移させているところから見て・・・セレニティ艦隊はほぼ正確に、次に時空震が起きるポイントを予測していると考えられます。」

茉莉香「こっちを気にしている気配は?」

クーリエ「表立ってはなしです。」

茉莉香「・・・。クーリエはどう思うの?艦隊のこれからの動きについて。」

クーリエ「護衛艦6隻が、それぞれの超光速機関を使って、時空震震源に揺さぶりをかけた場合、かなりの高確率で“黄金の幽霊船”がこの世に出現します。」

ケイン「いよいよお出ましか。」

百眼「てぇことは。弁天丸は包囲陣組んで待ち構えている艦隊のド真ん中に突っ込んで行くワケだな。」

茉莉香「そうねぇ・・・そういう事になる。」

ケイン「船長はどうお考えですか?お姫様にご退場願って、何を企んでいるのかなぁ・・・と」

茉莉香「私は弁天丸の船長。船を守るために自分で判断しなくちゃいけない。だから・・・船の安全は最優先。例えセレニティ王宮のプリンセスの依頼でも、危なくなったら尻尾を巻いて逃げる。命あっての物種だもん。」



茉莉香「でもね、グリューエルが・・・。あんなに頭の良い子が、あそこまで思いつめてるってのは、何かもう、相当にろくでもない事を考えているんだと思う。」

百眼「へ。ろくでもない、か。」

茉莉香「それはなんだかわからない。弁天丸の安全は最優先だけど、グリューエルの頼みはなるべく聞きたい。だからね、ちょっと聞いて欲しいの!」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 少しの間を置いてからの艦内緊急アナウンス。時空震まで一気に跳躍(ワープ)するための対ショック態勢のためでした。ガムテープで机とか固定するんですね(笑)


茉莉香「弁天丸、跳躍!」

三代目「出力高めで安定!」

ケイン「弁天丸、超高速跳躍!!」



 タッチダウンと共に現れた光景は、暗い雷が迸る暗雲の中。まるでラピュタの龍の巣です。重力場がせめぎ合い、磁気嵐も呼び込む不安定な宇宙空間で、弁天丸は激しく揺さぶられ、鳴り響くブリッジのアラームが切迫した状況である事を物語ります。

 時空移動している幽霊船を捉えるには、時空からひっぱり出す必要があります。ですが、それによって起こる時空震は、小型船の弁天丸にはかなり無茶なものです。


茉莉香「何この数値・・・中性子星でもタッチダウンしてくるの!!?」


 程なくしてルカからリング状の強力な重力源の発生が告げられます。中性子星ブラックホールのようなもの)級の重力場から弾かれる強力なエネルギーに、弁天丸は吸い寄せられてしまいます。


百眼「早くしろ!!」

ケイン「やっている!!」

クーリエ「・・・間に合わない。」



 重力リングに追い越された弁天丸。衝撃は少なく被害もありませんが、重力リングの発生元で空間の歪み、裂け目を感知します。


百眼「全速退避!!何が起きてるのか解らんが、下手したら空間ごと船体までへし折られるぞ!」

ケイン「3代目!!出し惜しみは無しだ!全リミッター解除!!」

3代目「やってるよ!全リミッター解除ってのは、無制限に入れりゃあいいってもんじゃないんだから・・・よしいけ!!」

ケイン「弁天丸!!最大船速!!!」





 猛スピードで時空震の反対側を目指しますが、空間が裂けた衝撃で巨大な衝撃波が押し寄せます。


茉莉香「宇宙空間で衝撃波!?」

百眼「空間が裂けてんだ。衝撃波くらい起きる。船内がシェイクされるぞ・・・。全船、対衝撃防御!!」


 衝撃で船内の照明は停電。それでもアラームは危機を感知して鳴り響きます。


百眼「よし、震源からだいぶ離れた・・・。逃げるよりも船体を安定させてくれ。」

ケイン「オートスタビライザーフル稼働だ。こんなの相手にどんなカウンター当てろってんだ・・・。」

百眼「構えてろ、でかいのが来る!!」

茉莉香「うわ!!」

クーリエ「・・・・・・・・・・・・・・出た。」

茉莉香「え・・・?」



 時空震の元、重力場の真ん中。歪んだ空間は、虚無から有に変わる。それは光速跳躍とは違い、空間から空間ではなく、直接時空からやってきた巨大な艦影。






「・・・・・・・・。」

「・・・・・・。」


茉莉香「これが・・・幽霊船。」







・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





百眼「全長24km、最大幅7km。自然天体ならそれほどじゃあないが、超光速できない大昔の宇宙船としてなら、特別サイズの大物だ・・・。間違いない、黄金の幽霊船だ。」

茉莉香「ちょっと・・・空間やばくない?」

百眼「裂け目の歪みが解放されるぞ!」

クーリエ「幽霊船に対する投影面積を最小限に。超新星並の衝撃波が来るわよ!!」




ケイン「・・・・・船首から受ける!!!船体と機関が持つように祈ってくれ!!!」


 海賊の覚悟、船長の責任。背負うのは操舵手、ケイン・マクドゥガル。


 船首に直接衝撃が走り、船体は激しく仰け反る。それでも舵を切って常に真正面を向くように船体を固定。一番頑丈な船首にで受け続ければ・・・。





 衝撃波の光でブリッジが眩く照らされる。程なくして衝撃は止み、弁天丸は時空震の中を突破。



しかし、衝撃で今度はブリッジまで停電。再び真っ暗な宇宙が映ります。

茉莉香「被害報告!・・・は後回し、とりあえず弁天丸が動けるようにシステム復帰!」

クーリエ「大丈夫、オーバーロードの前に切り離しておいたから。レーダー・センサー関係は再立ち上げしなくても済みそう・・・。だけど、ごめーん。」

百眼「げぇっ!!通信システムが落ちてるー!!初期設定からやり直しかぁー!!?・・・とほほ。」

茉莉香「戦闘用も落ちちゃった?」

シュニッツァー「現在再設定中。主砲とミサイルはなんとかいける。」

クーリエ「現在位置及び時空震の消滅確認。」


茉莉香「目標!黄金の幽霊船!!」


 嵐は過ぎた。視界を遮る物も、船を妨げる物も今はない。

 時空から飛び出した巨大な艦影が、不気味に宇宙空間を漂う。

 その影を追って、赤い船体は華麗に大空を翔ける。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ケイン「で?これからどうします?」

茉莉香「接近しながら情報収集。報告書通りなら、船体の両端にドッキングポートがあるハズよ。」

クーリエ「戦艦も動き出した・・・!この軌道、黄金の幽霊船じゃない。直接こっちを狙ってる。」


グリューエル「一体、何があったのですか!?」


 停電した後、艦内のシステム復旧は戦闘システムより後回しなため、手動でドアを開けたミーサと共に、宇宙服を着たグリューエルがブリッジにやってきた。


茉莉香「これが、正真正銘の“黄金の幽霊船”よ。」

グリューエル「!」


クーリエ「通信回線、回復します。まずは、通常回線から・・・・。やっぱ来てた。」

茉莉香「どこから?」

クーリエ「この状況でうちに緊急呼び出しかけてくる相手なんか、ひとつですよ。発、セレニティ防衛軍宇宙艦隊旗艦クイーンセレンディピティ。発信人、グリュンヒルデ・セレニティ?」

グリューエル「!?」

クーリエ「受取人指定よ。宛、弁天丸。受信人、グリューエル・セレニティ。」

茉莉香「グリュンヒルデ?」





ミーサ「船長すっ飛ばして名指し通信とは、いい度胸ね・・・。グリュンヒルデ・セレニティ・・・。セレニティの第八皇女ですね?」



グリューエル「妹です。」


「・・・・・・。」


「・・・・・・。」


 俯き、暗い顔でグリューエルは言います。弁天丸を攻撃していたのは、妹の艦隊だった事。自分の願いで弁天丸のクルーを危険な目に合わせてしまっているのに、包囲してきた艦隊まで身内だと云う事に。

 もちろん、それは口にせずとも茉莉香たちに伝わります。その辺の言葉と表情の使い方が、このアニメ秀逸なので、空気が常に読みやすくていいですね。


 暗い顔するグリューエルに明るく話しかける茉莉香。とりあえず船長席で通信を受ける事に。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





 モニターには、軍服を纏い、グリューエルとそっくり同じな顔をした少女が如何にも王族が座りそうな玉座に座っていました。姿形は同じグリュンヒルデとグリューエルですが、立ち位置は王国艦隊と海賊1隻です。圧倒的に不利な状況下で降伏勧告をしてくるグリュンヒルデ。グリューエルは海賊を侮辱するグリュンヒルデに決意の籠った眼差しで一喝します。

 しかし、多勢な無勢な状況下。真っ向から立ち向かっても星になるのはこちらです。さり気なくレーダーで敵を探る茉莉香、アイコンタクトで黙ってグリューエルに目で合図します。

グリューエル「グリュンヒルデ、私は先に行っています。私を止めたければ、幽霊船で会いましょう。」

グリュンヒルデ「お姉様・・・。」



クーリエ「高エネルギー反応!!」


 そして、二人の皇女の映像・音声通信に反応したのか。セレニティの移民船である幽霊船から、突如高出力レーダーが放射され、黒い巨影は徐々に黄金の輝きを纏います。


茉莉香「攻撃!?」

クーリエ「違う。幽霊船から全方位に高出力レーダー・・・。」


イケン「死んでたんじゃないのか・・・」

百眼「目覚めたんだ・・・。」








 まばゆい黄金が銀河を包みます。巨大な円柱状の太古の宇宙船。


クーリエ「強制通信キター!うはぁ!さすがに無圧縮のWデジタル通信!時代モノね〜」

茉莉香「解読できるの?」

クーリエ「大丈夫、基礎のシンプルコードだから、使い方さえ間違えなければちゃんと相手できるわ」


 解読した文章には、船名と所属「最初の船、クイーン・セレンディピティ」。識別コード。


 グリューエルは王族として黄金の宇宙船に返信。程なくして宇宙船の両端にあるハッチが開きます。この頃になると益々グリューエルの顔から笑顔が消え、緊張と不安が入り交じった表情になります。一体どんなろくでもない事を考えているのか・・・。


クーリエ「周辺空域にプレドライブを6つ確認!」


 しかし、宇宙船に入るまで油断はできません。セレニティ艦隊に啖呵を切ってしまった以上、向こうの砲塔は確実にこちらに向きます。


茉莉香「急いでケイン!護衛艦が来る前に宇宙船に着けちゃって!」

ケイン「ギリギリっぽいがやってみる!!アンテナマスト全収納!!バックで入れるぞ!!」



 アンテナ畳んでドッキング準備。ですが、明らかに悪い顔してる操舵手。


 弁天丸は幽霊船のハッチ目掛けて全速力。後方には、敵艦隊。ゆっくり停止しながら駐車している時間はありません。


茉莉香「ちょっと待ってケイン!!通常の入港速度じゃない!!!?」







ケイン「戦闘中です――――。」


 車で言えばドリフトさながらに推進力を無視して一気に船体を180度反転。船は慣性速度を残しながら猛スピードで“後ろ向き”にハッチに吸い込まれていきます。



茉莉香「ケイン!!?」


ケイン「最終減速!!!」


 ガリガリと不穏な音がポート内に響きながら、船はなんとか停止。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




茉莉香「だーかーら!お尻ぶつけたでしょ!」

ケイン「大丈夫、船体構造までは食らってない。3代目、ノズル回りはどうだ?」

3代目「今のところ深刻なダメージは確認されていない・・・。船尾は・・・間違いなくスっちゃってるけど・・・。」

クーリエ「ハッチが閉まり始めている。」

茉莉香「え?」


 落ち込む機関担当3代目。そして、入ってきたハッチが閉まり。僅かな宇宙の景色が消える。そこは太古の文明に包まれた古代の宇宙船内。


クーリエ「弁天丸、閉じ込められました。」

茉莉香「見ればわかるよ・・・。というわけでプリンセスー、捕まえたというよりは、捕まっちゃった感じだけど、黄金の幽霊船に到着しました。」

グリューエル「あ・・・ありがとうございます。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


グリューエル「後の事は大丈夫です。私は幽霊船の中でちょっとした用事をしなければなりません。皆さんは、どこか安全なところで待っていてくれませんか?」

茉莉香「じゃあ、ここで待ってる!外には艦隊が待ってるんだもん、宇宙船の中が一番安心!」


 とりあえず、目的は達成。後はグリューエル次第というところで、宇宙船が再び時空移動開始。再び亜空間へワープする幽霊船。


 アラームが鳴り響く中、一人で行くというグリューエルを静止して自分も行くと言う茉莉香。


茉莉香「船長はね、乗員と船の責任を追わないといけないの。貴方一人を放り出すなんてできません。」





 恐らく何かとても面倒な事をやろうとしているグリューエルを一人にはできない。あくまで幽霊船まで届けた目的は達したのだが、ここからは海賊として、なにより、グリューエルの友人である加藤茉莉香として、船長という名目の元でグリューエルを説得します。



クーリエ「幽霊船が飛ぶわ!」

茉莉香「全船、対衝撃防御!!!」




 舞台は宇宙から幽霊船へ。太古の文明が眠る黄金の船に隠された秘密。そして、セレニティ王家が追っているモノとグリューエルの目的とは。







 次回、「永遠よりの帰還」








・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 白熱する戦闘シーンは、テレビ放送をチャンネルを変えて違う時間帯の放送を一気に2回連続で見てしまった。

茉莉香の船長としての判断、とまだまだ女子高生な緊張感のあったりなかったりな雰囲気。
茉莉香の意図を読んで動いてくれるミーサ。
茉莉香の意図を無視して、むちゃくちゃな車庫入れするケイン(笑)
 百眼の忠告、クーリエの補佐。嘆く3代目も相変わらず。次回はシュニッツァーの戦闘も見れるのかな。


 渦巻く王国情勢に巻き込まれる海賊たち。この文章だけだとアラバスタ編みたいですが、ともなくそんな感じで次回に続きます。一週間が長ぇぇぇ!!!


















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