【毎日更新】line walker ゲームプレイ日記

毎日欠かさず更新して約11年目・・・・・。FGOとホロライブ・ホロスターズ中心のブログです。

モーレツ宇宙海賊第九話「華麗なる船出」




 セレニティ星系王国、惑星改造を受けていない古い七つの星の連合国家。その頂点に立つ蒼の星「セレニティ」。長い歴史、恵まれた自然、そこはまさに御伽の国。そんな王国にも銀河帝国併合以来、様々な独立運動の気運が高まる。意外に複雑な事情の中、星王家第七正統皇女グリューエル・セレニティが弁天丸に一人密航。そして・・・。


「幽霊船を・・・彷徨える黄金の幽霊船を見付けて欲しいのです。」


 海賊の冒険が始まる。



 画してグリューエルを白凰女学院中等部に在編入させ、海明星で身柄を預かる事に。反逆罪をかけるつもりだったセレニティの一部の政府も強制的に姫を連れ戻す事はできなくなり、留学という形でグリューエルは茉莉香たちのそばにいる事に。

 そんな中、早速海賊の仕事が。星系外延ギリギリに現れたのは、グリューエルの祖国であるセレニティのコーバック級護衛艦。しかし、超高速ドライブから抜けて現れた時には艦艇は煙を上げ、攻撃を受けていた。間髪入れずに護衛艦を追送する5隻の艦隊。しかし、護衛艦を襲撃していたのもセレニティの艦艇であった。


クーリエ「5隻とも高エネルギー反応と戦闘用レーダー、ビシビシ放射中―。みんなやる気満々よ。」

ミーサ「本気ね。」

茉莉香「トランスポンダー発信!」

クーリエ「・・・トランスポンダー発信開始します!それからどうするの?」


 トランスポンダーとは船の航行記録。ようは周囲に公開する船の航行用GPSのようなものである。


茉莉香「レーダーもセンサーも総動員!今の状況をできるだけ記録。どういう事かわからないけど、ここに弁天丸がいるって云う事を教えてあげて!」

百眼「了解!戦闘記録開始、念の為にバックアップも飛ばしておくか。」

クーリエ「正解。セレニティから強力な電子妨害。」

百眼「やっぱりな。」

茉莉香「真っ先に出てきたコーバック級は?」

百眼「そっちに出すぜ。」


 グリューエルの用件で来た護衛艦は、そのまま攻撃を逃れるようにたう星系へ加速、海明星を目指している。


茉莉香「逃げるコーバック級、追うのは5隻、戦艦が1、護衛艦4・・・。目撃者がいるとなったら次に取る手は妨害、そして口封じ・・・。」

ミーサ「どっちにつくの?」

茉莉香「宇宙海賊は正義の味方!」


 ここで茉莉香(まりか)はグリューエルに自分の海賊帽を被せます。私掠船免状を持つ海賊は軍隊に準じている。だから、制服を着て仕事をしなくちゃいけない。

 そこで相手の通信回線を使うわけだが、妨害電波でもちろん普通には回線は繋がらない。なので、指向性の電子ビームで敵のレーダーアンテナを狙い撃ちして強制的に接続すれば良い。


茉莉香「さぁ、お姫様。あなたの兵隊さんに言ってあげなさい。」


グリューエル「はい!」


 クーリエの電子技術で敵のアンテナ狙い撃ち。すると敵側の戦艦のモニターに海賊服を着たセレニティ皇女の
姿が。鶴の一声ですぐに戦艦はエネルギー反応を停止。


ミーサ「躾の良い軍隊で助かったわ。」


 その後、追われていたコーバック級と追っていた艦隊の両方から通信要請が。一先ず艦隊の方は放っておいて、追われていた方の護衛艦に乗っていた人がグリューエルの知っている人物という事で弁天丸はそちらの船にドッキング。



 各自緊張が張り詰める中、向こうの船から現れたのは侍従長のヨートフと近衛隊長のキャサリン小隊長。二人だけで船を強奪してここまで来たようです。グリューエルは事前に幽霊船に関する情報を持ってくるようにと伝えた訳ですが、どうやら国家クラスの機密情報であると共に迂闊に持ち出せない代物みたいですね。そこでドレスを届けるという名目で一緒に幽霊船の情報も持ってきたという事です。


 ヨートフの話では王国が平和であると言いますが、追われてきた事も考えると、持ち出せない幽霊船の機密情報をここまで運んできたために攻撃されていたと考えるべきでしょうね。以前チアキにあった電話の雰囲気もそうですし、冒頭のナレーションでもわかるようにセレニティ王家も色々複雑な事情があるみたいです。ヨートフはそこの部分に含みを持たせて敢えて平和とグリューエルに言ったのでしょう。自分たちでなんとかするから、幽霊船の方は任せました。そういう風にも聞こえましたね。



 ドレスのなかには豪華客船が一隻買える位レアな皇家御用達のクラッチバッグが。グリューエルが開いて中を見ると、そこにはデータチップが。それがセレニティが保有する黄金の幽霊船に関する機密情報でした。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





 とりあえず、データの解析が終わるまで、という感じで学園生活に戻ります。Aパートは海賊だったりBパートは女子高生だったり、茉莉香も色々大変ですね。



「あれ?チアキちゃん?」


 時間はちょっと過ぎて高等部ヨット部。部室へ一番乗りを狙っていた茉莉香は、室内にいた先客に見慣れた姿を思い出しました。チアキ・クリハラは後ろで聞こえた声の主に一瞬目を向け、すぐに「ふん。」と逸らしてしまいます。しかし、そんな態度は思わぬゲストにはしゃぐ茉莉香には通用しません。



「チアキちゃ〜〜ん!!」

「だから、馴れ馴れしく呼ばないで!!って・・・うわぁ!」



「せっかく一緒に見習いやってたのにこっそり帰っちゃうんだもん!この間もマミとこっそり会ってたりしてーずるいよ〜!」

「宇宙海賊やりながら学生やってるのは、あんただけじゃないの。セレニティのお家騒動に巻き込まれてるって聞いたけど?」

「・・・よくご存知で・・・。」

「丸わかりよ、だからこの星に残って色々調べてるんじゃない。本当は親父に頼まれて、お茶とか酒とか買い付けに来ただけだったのに。」

「ついでにパフェも?ランプ館の?」



「―――――――っ!」


 図星らしいですね。






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 黄金の幽霊船探索。それは裏ルートで出回っている依頼のようで、探索と同時に障害になる者、つまりライバルがいれば排除を含めてチアキの海賊船バルバルーサにも渡っているみたいです。調査団や他に幽霊船を狙う者の排除、という仕事が出回っているなら、この先で弁天丸の前に依頼を受けた連中が妨害しに来るかも・・・というのがチアキの言いたい事。茉莉香は素直に礼を言いますが、どこの誰かもわからない依頼だったから調べていたと、チアキはそっぽを向きます。チアキのつれない態度を茶化す茉莉香ですが、そこに今度はグリューエルがやってきます。


グ「失礼致します。」

茉「グリューエル?」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


グ「初めまして。グリューエル・セレニティです」

チ「初めまして。プリンセス。」

茉「なぁんだ!ノリノリじゃん、チアキちゃん。」

 ミーハーですね。

チ「だから“ちゃん”って呼ぶな!!」


 顔を赤くして抗議するチアキですが、その時さらにグリューエルの後ろの扉から、おなじみのヨット部一同がやってきました。


ジェニー「あぁ!クリハラ・チアキちゃん!」

「あぁ!チアキちゃんだ!」「チアキちゃん!」「よう!チアキちゃん!」「チアキちゃんー!」


チ「いや・・・だから・・・・・・。」


 すっかりそういう扱いですね、チアキちゃん。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



グ「あの、実は・・・さる筋から入手した情報によると、こちらには“代返”と呼ばれる非合法の特殊技術に長けている方々がいらっしゃる。という話なのですが・・・。」

 父親が星間運輸会社のヨット部部長、ジェニー・ドリトルとセレブな会話をしつつ、グリューエルはここに来た目的を打ち明けます。

ざわ・・・ざわ・・・。

「代返」とは・・・代わりに返事をする事。つまり、授業の欠席者の代わりに出席時に返事をする事。まぁ、電子データで管理しているこの時代では、恐らく学校の出席データにハッキングして、欠席していた出席記録を出席扱いにする。といった事でしょうかね。もちろん校則違反ですが(笑)なぜかドヤ顔する副部長のリン・ランブレッタが素敵ですね。


茉「代返って・・・誰から聞いたの?」

グ「はい。ランプ館というお茶とパフェの美味しいお店で。」

チ「・・・あいつだ。」



 なぜか急に腹黒キャラとして出てきたマミに呆れる茉莉香。授業をサボるというグリューエルの話はもちろん、茉莉香の海賊の仕事の同伴です。幽霊船の事はさすがに言えませんが、茉莉香が仕事で遠出をする。という事情は部長たちも知っていますから話はある程度早いです。

 一応、一国の姫を正式な形で無いとはいえ預かっているのですから、消息を公開している以上、長期間に渡って学校に出なくなったら、幽霊船の探索という事バレてしまいますのでそのための代返のお願いみたいですね。


ジェニー「なるほど。茉莉香さんのお仕事に随行なさると云うのですね。でしたら話は早いですわ!幸い次の試験休みには、私三年生の追い出しを兼ねた練習航海を予定しておりまして!」

茉「えぇ!いつ予定を!?」

ジェニー「今決めました。そしてみなさん!今日からグリューエルさんはヨット部員です!」



茉「えぇ〜〜〜!!?」

グ「まぁ!」

「おぉ〜〜・・・。」

ジェニー「・・・という事でよろしいですか?」

グ「はい!有難う御座います!それに、有難う御座います、グリューエルと呼んで頂いて。」


 つまり、ヨット部の練習航海の日程に合わせて、茉莉香とグリューエルは弁天丸で幽霊船探索をすれば、二人もヨット部の活動としてデータ記録できますしね。問題はヨット部の顧問でもあり弁天丸の操舵手でもあるケインはどうするのかだが・・・。もっとも部長あたりはその辺全部もう知っていそうだが。


 というわけで、勉強に、部活に、海賊に。女子高生ミニスカ宇宙海賊は大忙し。



チ「本当、頑張ってよ。」

茉「え?」

チ「・・・・・・。」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 帰宅した茉莉香は、梨理香(りりか)に連れられて空港の食堂街へ。蛍光灯がちかちか点滅する暗い地下道の一角。その狭い通路を抜けた先に円卓を囲んで弁天丸のブリッジクルーとグリューエルが茉莉香たちを待っていました。

 ここに集まったのはもちろん、グリューエルが持ってきたデータから百眼が解析した幽霊船についての話です。



 セレニティの黄金の幽霊船。それは、最初の民を運んだ巨大な移民船でした。作られたのは今のような星間航行技術も乏しい大昔。そのために恒星間の航行は年単位をかけ、コールドスリープを使って何世代分もの長い年月をずっと航行できるように設計・改造されたそうです。中には街がいくつも入るくらいの巨大で派手な外観を
持ちながら、宇宙の危険地帯を航路に設定されていたために、誰もがその宇宙船を見られるという事は無かった。なぜそんな難所をコースにしたのか、そしてなによりなぜこれが国家機密の情報なのか。それは


「どうして幽霊船になっちゃったかなんて今はいいでしょ?依頼主が来て、集められるだけの情報は集めた。後は行動するだけ!親父さんのご飯待たせちゃうしね。」


 そんな船長の一喝に微笑ましく頷く一同。


 謎と金とロマンと冒険。海から宇宙に変わろうが、時代が何億年経とうが、海賊はいつだって海賊。それだけあれは十分。



「このまんまアクション大作や大スペクタクルにならないでくれると良いんだけど・・・。」



 ただ、危険なのはちょっぴり怖い・・・。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「行くわよみんな!目標セレニティの黄金の幽霊船!!」



 女子高生と部活は少々お休み。今は父が残し、母が満喫したこの仕事を。友が気遣い、そしてその気持ちに答えるため、少女は遥かなる空へ旅立つ。




「Black Holy」
作詞:只野菜摘
作曲・編曲:nishi-ken
歌:小松未可子

第9話「華麗なる船出」






 旅先でのトラブルは海賊の定め。さっそく迫る危機に茉莉香はどう対処する?


次回、「嵐の砲撃戦」。



 みんなは「代返」しちゃだめだぞ。



















 



モーレツ宇宙海賊 1(初回限定版) [Blu-ray]

モーレツ宇宙海賊 1(初回限定版) [Blu-ray]

ミニスカ宇宙海賊1 (朝日ノベルズ)

ミニスカ宇宙海賊1 (朝日ノベルズ)