【毎日更新】line walker ゲームプレイ日記

毎日欠かさず更新して約11年目・・・・・。FGOとホロライブ・ホロスターズ中心のブログです。

モーレツ宇宙海賊第五話「茉莉香、決意する」



 トランスポンダー。それは航行進路を示す識別信号であり、船乗りの道しるべ。

 幽霊船を相手に返り討ちにしようと意気揚々のヨット部一同。茉莉香の提案で敵はタウ星の後ろに隠れていると想定し、逆に敵の攻撃をタウ星を周回せずに目の前で旋回する事で回避しようという事に。

 ヨット部の面々は初めての電子戦(宇宙戦同士のコンピュータシステムの乗っ取り合い)だというのに焦る様子もなく余裕です。部長の風格と副部長の頼もしさ、そして茉莉香が徐々にそのカリスマ性を出してきているからでしょうか。なんにせよ、操縦しているのは普通の女子高生。夜中にこっそり先生の目を盗んでメインコンピュータ室へ。そう、彼女たちにとってこれは、ちょっとだけ刺激のある部活の合宿なのだ。


・・・・・


 そして案の上敵からの妨害電波でオデットのセンサーがダウンします。幸いタウ星近くを航行しているのでタウ星の重力場とか熱源から既存の計器だけで航行は可能との事。


 チアキの提案で相手のクラック(コンピュータに侵入する事)先をオデット二世のダミーシステムにする事に。クラッキングしている相手はそれに気づかずにダミーシステムに引っかかる。ここまでは茉莉香の読み通り。あくまで相手にとって見れば、夜中にいきなり襲われて戸惑うボンクラ女子高生の姿が描かれているのでしょう。



 ダミーシステムのクラックも100%になり、相手は完全にこちらの船を乗っ取った気で通信を入れてきます。メインシステムを乗っ取られれば生命維持装置から何から相手の思うままですが、もちろんそれはこちらの読み通り。実際はコピーしたダミーシステムの方を相手は本物だと思って攻撃しているみたいです。



 あくまでこちらがただの女子高生だというのをうまく演出しながら、今度は通信の返事を送りつけると同時にこちらから電子戦開始です。



 ここからは疾走感溢れるコンピュータ戦。

 暗唱コードで塗り替える際のコマンドが短歌になっていたり、コンピュータ内のフロ^−チャート(構成図)がエヴァのそれっぽくて見やすくて面白いですね。



 妨害電波も無くなり、相手からの追撃も無い隙を狙って逆に相手に攻撃を仕掛けるヨット部一同。幽霊船の正体は“ライトニングイレブン”という宇宙戦でした。見事に相手のコンピュータシステムを奪い、メインシステムを停止させようとしますが・・・。



・・・・・・・


 ここからは怒濤の展開。



 相手は強制的にシステムを落とし(電源から切っちゃった)、メインエンジンのみで稼働。ならば手動で!と光学スコープで直接狙いを定めて電子ビームで攻撃してきました。怖い、レーザー怖い!



 ここで余裕を見せていた彼女たちも、命の危機に晒されている事に実感して動揺してしまいます。さすがの部長ジェニーもこれには戸惑うばかりですが、茉莉香とチアキだけは冷静でした。


 部長が返信した「馬鹿め。」が不味かったのでしょうか。完全に相手の怒りを買ってしまったようで、相手は徐々にビームの精度を修正してこちらに少しずつ狙いを定めてきています。視覚による長距離弾道と云えど、いつ直撃するかはわかりません。しかし、それでも冷静に対応する茉莉香とチアキ。ここらへんの描写が彼女たち二人の持ってある素質をうまいこと表現できてるなと思いました。


 相手が目視による射撃をしているなら・・・見えなくすればいい。

 チアキに言って茉莉香は敵宇宙船の位置を捕捉。それに合わせて展開したオデット二世のマスト(ソーラー船なため太陽光を吸収するパネルがついている)を調整します。透過率を0にする。つまり、パネルの反射率を100%にすれば、直接太陽光をそのまま狙った角度に反射できます。



 敵船ライトニングイレブンへ太陽光を向ける事で目視による長距離射撃をできなくするとは、凄い機転ですね。


 経験豊富さを見せるチアキ、そしていざと云う時の冷静な茉莉香の決断力、行動力、そして判断力。それらは当然、船員を引っ張って宇宙を旅する海賊船の船長たる気質そのものでした。




 ほどなくして、2つ海賊船が容赦なくライトニングイレブンに攻撃を仕掛けます。一つは「海賊船弁天丸」。そして、もうひとつは「海賊船バルバルーサ」。そう。船長候補は茉莉香だけではない。チアキも海賊船バルバルーサの船長の娘として、茉莉香を見ていた。



 そんなこんなでヨット部の大勝利。先生の出る幕もなく、仲間と強力しそして勝利へ導いた茉莉香と、そしてみんなの勝利です。


 こうして乗り越えた一つの船旅。それは、茉莉香自身の覚悟と決意もその中で決断されていた。



 「お母さん。私なるよ、船長に。――――宇宙海賊に私なります!」


 「―――――――長生きするんだよ。」


「うん。」



 第5話「茉莉香、決意する。」



 決意、決断、判断、行動、実行、覚悟。


 それらを非常に大事に。とても力強く描けている作品だと思いました。


 機械の時代になっていても、光学照準による攻撃とか、原始的であってもマニュアルであり、最後は人間の意志が全てを決める。第2話で梨理香さんが言っていた武器とその命を持つ覚悟と同じですね。


 うん、最高にホットでクールな(?)話でした。戦略から何から、よくここまで構成でいるなー。と。



次回、「茉莉香、初仕事する」



 というわけで来週からは本格的に海賊の時間だ!













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