【ヒーリングっと・プリキュア!考察】メモ:地球を手当する「生きる」「絆」「思いやり」【その2】
©ABC-A・東映アニメーション
考察メモその2
今回は、作品全体のテーマ・構成について。
・地球をお手当するという意味
のどか達はラビリン達ヒーリングアニマルの特別な力を使ってプリキュアに変身しているわけですが、「ヒーリングっと」ではプリキュアの役目は、地球をお手当すること。
お手当、というと響きは何か可愛らしいですが、実際は地球を病気でいっぱいにしようとするビョーゲンズから守る、という意味があります。
さらに守る、とは具体的にどうするのかというと、地球を病気の世界に変えようとするビョーゲンズは世界のあらゆるところに潜むエレメントを意図的にメガビョーゲンに変え、世界を病気で汚染しようともくろみます。プリキュアはこのメガビョーゲンとビョーゲンズからエレメントを守るというのが「お手当」になります。
感染症に怯えるこの現代日本になんというタイミングでしょうか。ある意味ヒープリは時代を先見している・・・!
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重要なのは、プリキュアはメガビョーゲンを倒してエレメントを守るだけであり、ビョーゲンズ自体を倒すというところは含まれていないところです。あくまで正当防衛。
「命」を慮る本作品では、悪いやつでもその「命」は平等ということでしょう。
ただし、ビョーゲンズとは即ち「病原」であり、そもそも人間やヒーリングアニマル達と共存できる可能性は少ないように思えます。前作、「スタートゥインクル」のように、種族は違えどわかりあえたノットレイダー達と同じ展開になるかは正直わかりません。
ちなみに、ダルイゼンとキングビョーゲンの話から、歴代プリキュア が存在していたことが示唆されていますが、今の時点ではまだ詳細は不明です。
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・人間達が住みやすい=ビョーゲンズが住みにくい
ラビリン達の話では、ビョーゲンズの目的は世界中を病気にして、自分たちの住みやすい世界を作ろうとしていると言っていました。
逆を返せば、「今の地球はビョーゲンズにとって住みにくい世界」という事になります。
これは、第一話から登場したダルイゼンが、健康的な植物を見て嫌そうにしていたところなどからも推察できます。
即ち、のどか達人間が住みやすい=ビョーゲンズにとって住みにくい世界が今の地球であり、そのどちらか一方の都合に合わせるともう一方にとって「生きにくい世界」になることが現時点でわかります。
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のどかはまだ気づいていませんが、彼女がもしビョーゲンズ側の状況を知ってしまったら、どうなるのか、少し気になりますね。