【毎日更新】line walker ゲームプレイ日記

毎日欠かさず更新して約11年目・・・・・。FGOとホロライブ・ホロスターズ中心のブログです。

スマイルプリキュア!第20話「透明人間?みゆきとあかねがミエナクナ〜ル!?」








みゆき「暑いね〜」


あかね「もう夏やなぁ〜」


 いつもと変わらぬ登校風景。春に転入してきたみゆきも、すっかり見慣れた道をあかねと通って学校へ向かっていました。



キャンディ「みゆき!あかね!みてみてクル〜〜」


みゆき&あかね「ん?」


 ぴょんぴょんぴょん。とキャンディが何かを拾って二人に向かって掲げます。


あかね「キャンディ、それどないしたんや?」

キャンディ「おちてたクル」


 見てみれば、キャンディが持ってきたのは、ポラロイド式っぽいカメラでした。今の子はデジカメしか知らないんだろうなぁ……。


みゆき「落し物?それなら交番に届けないと……」

あかね「せやな」


 そう言う二人の足元をファインダー越しに覗き込むキャンディ。そのままレンズを持ち上げて二人の顔を捉えます。


キャンディ「チーズクル!」


パシャ!


 ほぼ反射的に二人でキュアピース。キャンディがシャッターを押した瞬間、眩いフラッシュが一瞬二人を包みます。


キャンディ「クル?」


 フラッシュの光が消えてファインダーから目を反らしたキャンディは、みゆきとあかねの方を向きます。が、そこに二人の姿はありません。


キャンディ「みゆき?あかね?どこいったクル?」


『どうしたのキャンディ?』

『うちらここにおるやん』


 すると、姿が見えないのにえらく間近から声が聞こえます。ちょうどさっきまで二人が立っていた場所からまるで今もミエナクナッテそこにいるかのような感じで。


キャンディ「え!どこクル?」


『ここだよ』


 ふわり。

 突然、カメラを持ったキャンディの体が空中に浮き出します。あれ、シフレ達みたいにキャンディは飛べないハズ…。


キャンディ「ぎゃーー!!おーばーけークルーーー!!」


 たまらず持っていたカメラも放り出して、全力疾走でかけて行くキャンディ。そんな大声を出して…(ハラハラ


『キャンディどないしたんや?』

『お化けって何のこと?』


 状況が読めないみゆき達。ここで親切なカメラマンさん(スタッフ)のおかげで、ネタバレと言わんばかりに半透明になったみゆきとあかねが映ります。



『あ゛……』

『何?』

『あれ!鏡!鏡!』



 そう。あかねは自分たちが見えていないとおかしいハズのカーブミラーに何も映ってない事に気がつきます。


『あれ?……へ…へ……え゛…』





 鏡に向かっていろんなポーズをとってみますが、そこに映るのは道路を横切る猫だけです。まだ諦めてなかったゴプリキュアのキメポーズも、鏡には虚しく映りません。


『うちら…映ってない…』

『なんで…?』

『透明人間……』

『え』

『うちら……透明人間になってしもうたんやー!!』





 ある時はイレカワったり、ある時はチイサクなったり、ある時はオモシロクナクナったり、さて今回はミエナクナって、どうするスマイルプリキュア




一体、誰のしわざなんだ…。







マジョリーナ「ないない、ないだわさ〜〜〜!!」


 まずは恒例、無くしものから始まるバッドエンド王国。


ウルフルン「マジョリーナ?またなんか無くしたのか?」

マジョリーナ「新発明のミエナクナ〜ルが無いだわさ」

ウルフルン「なんだそりゃ…?」

マジョリーナ「透明人間になれるカメラだわさ」

ウルフルン「おぉ、カメラか…」

マジョリーナ「何か知ってるだわさ?!」


 何か思い当たる節があるようなウルフルン。


ウルフルン「すてた」

マジョリーナ「なんて事するだわさーーーーーーーーーーーーーー!!!」



 スマイルプリキュア!第20話「透明人間?みゆきとあかねがミエナクナ〜ル!?」





『あかねちゃんどうしよう……。』

『だ、大丈夫や。声は聞こえるんやから、みんな気づいてくれるハズや』


 とりあえず校門まで来てみたものの、元に戻る方法も思いつかないという事で、とりあえずやよい達のところへ。






れいか「え、みゆきさんとあかねさんが消えた?」

キャンディ「こえだけきこえてキャンディがういたクル!!」


 キャンディは先ほど自分に起こった怪現象をれいか達に訴えます。


やよい「なんだかよくわかんないけど…」

なお「二人が消えちゃうなんてまさかー。」


 なぜか、なおはいつもの緑のブレザーを着ていませんね。


キャンディ「ほんとクルー!」


『本当だよー!』

『ほんまなんやー!』


なお・やよい・れいか「???」


 突如知った声が聞こえる中等部の中広場。しかし、そこにいるのはキャンディを入れて4人だけ。



れいか「今お二人の声が…」

なお「でもいないよ?」

やよい「空耳かな?」

れいか「変ですね……」


 きょろきょろと回りを見回す三人。しかし、やはりどこにも姿はない。


『あかん。やっぱり見えてへんねや……』

『やよいちゃんてば!!』


やよい「うわ!!」


 いきなり体をガシっと掴まれ(たようなに見え)たやよいは、びっくりして“何か”いる方へ手を突いて思わず突き飛ばしてしまいます。


やよい「なんかいる!!」

なお「えぇ!?」


『うちもおるで!』


 今度はふわりと、なおの持っていたサッカーボールがニュートンの方程式を無視して中空をふわふわ漂い出します。


なお「うわわわわわ!!………………お化けーーー!!」


 勝手にリフティングしてぽんぽん跳ねたボールは、そのままなおの手に戻ります。怪現象にびっくりして咄嗟に(れいかのところに)飛びつきますが、その間に立っていた(見えない)みゆきに飛びついてしまいます。



『お化けじゃないよ』


なお「いやーーーーー!!」


『なお、うちらやて!』

『怖がらなくていいのに……。』


 二人の聞き覚えのある声で少し冷静になったキャンディは、声のする方向へ鼻をくんくんさせます。


キャンディ「ほんとクル!!みゆきとあかねの匂いがするクル!」


「「「ええ?!」」」


 匂いとかわかるのかよっっ。











 というわけで紙にマジックでお互い自分の名前を書いて持つ事に。もちろん書いてる本人は見えないので、空中に浮いたマジックと紙がなんともシュールです。


『みゆきです』

『あかねです』

『二人揃って…』

『『透明人間です!!』』



なお「す…すごいね。」


 漫才でも始まりそうな自己紹介にやよいが一人拍手を送る中、二人はこうなってしまった経緯を説明します。


『服とか鞄も一緒に透明になってもうたみたいや……』


れいか「不思議な現象もあるものですねぇ……。」


 れいか、そこは優等生なんだから納得しちゃだめだと思う。


なお「って―――感心してる場合じゃないよ!!どうしてそうなっちゃったわけ?」


『『う〜ん……』』

『あ!』

『もしかして………。さっき変なカメラのフラッシュを浴びたんだ』


れいか「そのカメラがあれば、元に戻れるかもしれません。」


『ああ!そうか!』

『キャンディ、カメラは?』


キャンディ「クル?――――……置いてきちゃったクル。」


「「「「「ええぇぇぇ!?」」」」」


キャンディ「とってくるクル!!」


『頼むで、キャンディ!』



 すたたたたと、かけて行くキャンディ。本当に何で人目につかないのか不思議です。


『しゃあない、キャンディが戻るまで』

『この姿で乗り切ろう』


 みんなはこれから授業なので、カメラ探しはできません。頼みの綱はキャンディですが……そう簡単にいくかな。


れいか「私たちもお手伝いします」

なお・やよい「「うん!」」







・・・・・





8時30分。一時間目前、HR。


「「「「「おはよーございまーす!!」」」」」

先生「おはようございます。では、出席をとります」





!!?



 ふと視線を教室の角へやる先生。そこで先生が見たものは、剣道着を着込んだ日野あかね(らしき人)とキャッチャーマスクとプロテクターを着けた星空みゆき(らしき人)でした。


先生「二人とも……、その格好はどうしたの?」


『ちょっと風邪を引いちゃって…』

『それで厚着してるんです…えほ、えほ。』


先生「で……でも、どうしてそんな―――」
なお「ああ!ぐ、具合が悪い顔を見られたくないんです!!」
れいか「お二人の肌は、とてもデリケートですから(?)」


 相変わらずめちゃくちゃなフォローをする保護者チーム。なんか、こういう誤魔化すシーンが多いアニメですね。


やよい「せ、先生!早く出席をとりましょう!」

先生「そ、そうね……。」




『キャンディ……早く見付けてきてよー。』






・・・・・




 しかし、キャンディは一時間目が終わってもキャンディは帰ってきませんでした。


 この日はあかねの大好きなバスケットボールの授業でした。



『う…うちもバスケしたい〜〜!!』


 風邪で見学扱いになっている剣道着が悶えるように体育館の隅で訴えます。


『その格好じゃ無理だよ』


 派手に動き回ってゴールを決めるなおを見ていたら、あかねも辛抱たまりません。思わず剣道着は立ち上がります。


『トイレ?じゃあ私も』

『ちゃう!試合や!!』


 そう言うと物陰に消えた剣道着。試合はれいかがやよいにパスをしたところ。


『やよいちゃん!シュート!!』


 なんとかドリブルしてゴール下まで来たやよい。やっとの思いで重いボールを投げますが、投げたボールはゴールから外れてしまいます。


『どおおりゃあああああ!』


 しかし、突如軌道を変更するバスケットボール。慣性の法則を無視した動きで、その場にいた全員が固まってしまいます。


『よっしゃああああ!!』


 静まり返った体育館のコートに、ぽんぽん、とゴールを通って落ちたボールだけが音を出していました。



『だめだよあかねちゃん…』

『せやけど〜』


 剣道着が立ち上がってコートの中の見えない犯人を呼び止めます。


なお「やっぱり!あかね!透明人間の助っ人なんて反則だよ!」


 そうだ、筋が通らないぜ。でもここで言っちゃだめだ。


『あはははは…。ごめんな、つい』


 しかし、なおに謝るあかねは、怒ったなおの顔が自分に向いていない事に気づきます。そう、どこにいるか皆はわからないのです。



なお「うわ!」


 見えないあかねは、自分の今の状態をいいことになおの後ろに回りこんで膝かっくん。びっくりして振り返るなおですが、やよいが怯えた目で見ているだけであかねの姿は当然見えません。


なお「あーかーねー!」


『こっちこっち!』



 とんとん、と肩を叩かれ振り向くなお。だけど、振り向いた時に見えない指に頬をつつかれて…。


なお「このーーー!!」


 いるかどうかわからない場所にとりあえず手当り次第手を出すなお。その様子は、事情を知らないクラスメイトには痛い光景です。


 それからも透明人間ライフのおかしな日常は続きます。宿題を提出する際には、鞄と一緒に見えなくなったノートを先生に出すしかなくなり、ここに見えないけどちゃんとノートがあると言っても先生は聞いてくれません。


れいか「服や鞄が透明になったという事は、中に入っていた教科書やノートも透明になった。という事ですね」

なお「なるほど。」


先生「二人とも、宿題を忘れたんですね!」

『ちゃ、ちゃいます!先生にはこのノートが見えへんのですか!』


先生「見・え・ま・せ・ん!!」




『『な・ぜ…』』




・・・


なお「うわーーーーーー!!!」


 さらには、写生の時間。中庭に出て風景をスケッチしますが、まぁ初夏が近い気候じゃ、制服の上にジャージ着て、その上に剣道着とキャッチャースタイルは灼熱ですね。たまらず面とマスクを取る二人ですが、もちろん頭は透明なので、首から上がすっからかんになった同級生の姿になおは仰天。思わずれいかに飛びついて震えてしまいます。



れいか「誰かに見られたらどうするんですか?」




『しゃあないやんか』

『暑いんだもん。』


やよい「そうだ!私に任せて!」


 やよいが急遽閃いた作戦で、二人は今度は絵の具を顔に塗り塗り。やよいは、透明な顔にキレイに仕上げたみゆきとあかねの表情を描きあげました。なんともハートキャッチ。眼鏡をかけさせたのはつぼみをイメージしてるのかな(スタッフが)。




『かわいー!』

『あかんて!こんな少女漫画みたいな顔!!』


 ちゃんとスマイルパクトの鏡で、確認しているのが細かいですね。しかしなおは本当になんで緑のブレザーをしていないんだろう。


『バレない?』

やよい「バレないバレない!」

『バレるやろ。』




先生「何が?」


 生徒のバレるバレない、の会話に敏感な教師という仕事(なにそれ)。慌てる5人に追い打ちをかけるように突風が吹き抜け、みゆきの帽子を空へ舞い上がらせます。


『うわ〜すっごい風。』


先生「星空さん…頭―――」




『え゛』


やよい「か、髪の毛は大変なんで塗ってないんです!!じゃなくて―――」

なお「手品です!手品!」

れいか「そんなわけないじゃありませんか〜〜!」


先生「そ、そうよね〜〜〜……」




 もう本当にこんなのばっかですね(笑)





・・・・・




なお「はぁ、やっと昼休みか……」

れいか「午前中は乗り切りましたね」

『『お腹すいたぁ〜〜…』』


 ようやく休息のひと時。5人は弁当箱(うち2つは見えない)を広げます。


やよい「いただき――あ!」


 突然浮き上がったやよいのお弁当のウィンナーは、そのまましゃく、しゃく、しゃくと三口でこの世から消え去ってしまいました。もし消えないパターンが会ったら大変な事になりそうですね。


『ごちそうさーん。』


やよい「あかねちゃん………」


『なんや?一個くらいええやろ?』


やよい「今の面白かったからもう一回!」

あかね「え――よっしゃ!」

 しゃく、しゃく、しゃく。



「ぎょぎょ!!何今の何!!」


 と、事情を知らない生徒が消えるウィンナーを目に見て大興奮。


なお「手品だよ手品!」


れいか「そろそろ誤魔化すのも限界ですね。」


『キャンディ〜、まだカメラ見つからないの〜?』


 頬張った骨付きチキンが寂しそうに空中を飛んでいました。





・・・





マジョリーナ「カメラだわさ、カメラ!!」


 落し物があったらまずここ。蔑ろにされた発明品を探す時に、毎度最初に立ち寄る交番に、マジョリーナの姿がありました。


お巡りさん「えーっと、その無くされたカメラというのは、これの事ですか?」


 お巡りさんは見覚えのある(作家だと思っている)マジョ・リイナさんに遺失物として届いたカメラを取り出して見せました。


マジョリーナ「それだわさ!あたしのミエナクナ〜ル!」

お巡りさん「えーっと、お名前はマジョ・リイナさんでしたね。生年月日は?」

マジョリーナ「昔々だわさ」

お巡りさん「昔々…と。ではご住所は?」

マジョリーナ「バッドエンド王国だわさ」

お巡りさん「ばっどえんどー?聞いたことないですけどどこの国ですか?」

マジョリーナ「へ?」

お巡りさん「アフリカですか?ヨーロッパですか?」



 昔々で書類書いているお巡りさんに、七色ヶ丘市の治安を案じつつも、隙をついてマジョリーナは自分にミエナクナ〜ルを使って姿を消します。


お巡りさん「あ、あれ?ちょっと、マジョ・リイナさん?どこ行っちゃったんですか?マジョ・リイナさん?マジョ・リイナさーーーーーん!!!」


 恒例にもなったお巡りさんの掛け声。だけど、初登場のインパクトは超えませんね。



マジョリーナ「これでプリキュアを倒してやるだわさ!!」


キャンディ「たいへんクル…!」





・・・



放課後。


 なんとか学校で正体がバレずに済んだみゆき達は、キャンディを探しに街へ出ます。


 その頃、某公園では物が勝手に空中に浮いたり、勝手に動き出したりする怪現象が人々を困らせていました。


れいか「これは!」

やよい「やめてあかねちゃん!」

キャンディ「ちがうクル!」


「「「キャンディ!?」」」


なお「飛んでる?」


 キャンディを回収したみゆきとあかねは、そのままキャンディを抱えて犯人の方を指差します。


『うちは無実やで!』

『悪さをしているのは』

マジョリーナや!』



『ヒッヒッヒ!その通りだわさ!ん?お前たち、何であたしが見えるだわさ?』


『今うちらも』

『透明人間だからよ!』


 どうやら透明人間同士は見えるみたいですね。そういえばみゆきもあかねを認識していましたし。


『さてはミエナクナ〜ルを使っただわさ?だが、邪魔はさせないだわさ!』



『世界よ、最悪の結末バッドエンドに染まるだわさ!!白紙の未来を黒く塗りつぶすだわさ!』



 お馴染み絵の具と本で、緑色の空と蜘蛛の巣を張り巡らせたバッドエンド空間発生。ピエーロのカウントも残り2つ。結末は近いのか!


 公園に来ていた人々は、たちまち絶望にかられて地面に膝をつきます。



『また酷いことして!』

『ゆるさへんで!』



れいか「いきますよ、みなさん!」

「「うん!」」



 パクトを取り出して、声がする方を向く3人。


『って、そっちちゃうで!』

『こっちこっち!』


やよい「こっちってどっち?」

なお「見えないよー」

れいか「困りましたね」



 全員揃わないと格好よく変身バンクが決まらない。空気を読んだのはマジョリーナでした。



『おまえ達元に戻りたいだわさ?』

『当たり前や!』

『なら、チーズだわさ!』


 見えないファインダーの中に二人を捉えたマジョリーナは、ミエナクナ〜ルのシャッターを押してフラッシュを二人に浴びせます。


みゆき「あ」

あかね「なんのつもりや!」


やよい「みゆきちゃん!」

なお「あかね!」


れいか「お二人が見えます!」

みゆき「本当!」

あかね「元に戻れたんや!」


 しかし、喜んでいるのも束の間、マジョリーナの真の狙いは別にありました。


『ヒッヒッヒ。おまえ達あたしが見えるだわさ?』


みゆき「え―――。」

あかね「あかん!元に戻ったら見えなくなってしまうんか!」


なお「一体どこに……」


 きょろきょろと辺りを見回すものの、やはり影も形もありません。


あかね「そこや!!」


 微かな物音を頼りにあかねが指差しますが、草むらからネズミが一匹飛び出しただけでした。



『ぶぶ〜。』


 後ろから声が聞こえたと思った瞬間。あかねは見えない相手に膝かっくんを決められて膝をついてBADに。


あかね「なんて事や…うちが膝かっくんを喰らうやなんて…。」


『ヒッヒッヒッヒッヒ!』




なお「よくもあかねを!どこだ!出てきなさい!!」


『んじゃお言葉に甘えるだわさ〜〜』



 今度はなおの後ろからこちょこちょこちょと、くすぐり攻撃です。


なお「ひゃーーーっはっははっははっははっはは!!」


みゆき「なおちゃん!」

れいか「そこにマジョリーナがいるんですね!」

やよい「なおちゃんを離してーー!!」


 しかし、見えない相手を捕まえるのは至難の業。結局手応えの無いまま、みゆきとやよいも餌食に。




れいか「ねんて卑劣な攻撃……。」


 このような悪行は人の道に在らず。とばかりにわなわな怒りをこみ上げるれいか。


あかね「なんか、完全におちょくられとるな。」



『本番はこれからだわさ!!』



『いでよ、アカンベェ!!』


 何も見えないまま、黒い光が現れたと思ったら、びっくり箱の中からアカンベェが出てきました。


あかね「びっくり箱かい!」

やよい「でも大きさが微妙……。」




 ちょうとみんなの身長くらいのアカンベェはいつもと比べると迫力にかけますね。


なお「あんまし強くなさそうだね」

れいか「とにかく、私たちも変身しましょう!」



「「「「うん!!」」」」



 全員揃ったところでようやっと変身。








「“プリキュア・スマイルチャージ”!!!!!」

「Go!!Go!!Let’s go!!」









「キラキラ輝く未来の光、キュアハッピー!」



「太陽サンサン熱血パワー、キュアサニー!」



「ピカピカぴかリンじゃんけんぽん、キュアピース!」



「勇気リンリン直球勝負、キュアマーチ!」



「シンシンと降り積もる清き心、キュアビューティ!」




「「「「「5つの光が導く未来、輝け!スマイルプリキュア!!!!!」」」」」





サニー「よっしゃ!行くで」



『へへ、ところがどっこい。だわさ!』


 あざ笑うかのようにマジョリーナは、ミエナクナ〜ルでアカンベェを透明に変えてしまいました。


サニー「アカンベェが消えた?!」


『ヒッヒッヒ!さぁ、どうするだわさ?』


ピース「でも、びっくり箱が透明になったら、びっくりさせられないんじゃないかな。」

ハッピー「そうだね。」


ピース「――――!!!」


 ドッカン。とピースの真後ろからアカンベェの攻撃が。青っ鼻なので攻撃力は余りありませんが、突然の不意打ちにピースは前へ弾き飛ばされてしまいます。


ピース「ビックリーーーーーー!!!!」



「「うわーーーー!!!」」


サニー「ハッピー!ビューティ!」




 見えない攻撃でハッピー達をはじき飛ばすアカンベェ。


 咄嗟に避けたサニーとマーチは、死角を封じるために背中を合わせて気配を探ります。


マーチ「どこにいるか、さっぱりだ」

サニー「そうや、キャンディ!キャンディの鼻でアカンベェの匂いがわからんか?」


キャンディ「まかせるクル!」


 鼻息を荒くして立ち上がるキャンディ。珍しく強気ですが。



『そうはいかんだわさ!!』


 取り出したのはいつぞやの大阪新名物“納豆ギョーザ飴”。それをキャンディ目掛けて投げるマジョリーナ。キャンディは名前の通りキャンディが大好き。なので、なんのためらいもなく食べてしまいます。

キャンディ「くっさーーーー!!」


『へっへ。納豆ギョーザ飴が役にたっただわさ』


サニー「あかん…キャンディの鼻がやられてしもうた。――――――!!」


 今度は真横から、びっくり箱の突進ではじき飛ばされるサニー。


マーチ「サニー!!」


ビューティ「見えていれば、苦戦するような相手ではないのに……」

ハッピー「どうすればいいの?」

ピース「足音でわからないかな。」

マーチ「音か……。」



 ピースのアドバイスでじっと耳を研ぎ澄ませるマーチ。プリキュアになっている今なら五感も人より敏感です。














・・・。






ぽとん。



マーチ「―――――!!」




 風を一箇所に纏めてボールを作る。気圧で圧縮されたボールはマーチの得意の右足で一気に飛び出します。



「“プリキュア・マーチ・シュート”!!!」





マーチ「手応えがない?―――――きゃ!!」


 マーチの放ったシュートは音のする元へ一直線に飛んでいきましたが、実際にそこにあったのはマジョリーナが投げた、ただの石でした。



『あたしがいるんだわさ、音なんていくらでも誤魔化せるだわさ…ヒッヒッヒ!見えなくなればプリキュアなんて敵じゃないだわさ!』


『アッカンベェ〜〜〜!!』




ピース「またくるよ!」


ビューティ「私に考えがあります!」



「“プリキュア・ビューティ・ブリザード”!!!」


 しかし、やはり見えないアカンベェに当たらぬまま、空に向かってビューティの吹雪の攻撃は飛んでいきました。


『ハハハー!大外れだわさ!』



サニー「ビューティ何してんねや?」

ビューティ「これでいいのです」



 空に飛んで消えたビューティ・ブリザードは瞬く間に雪を公園に降らせました。自然の力で戦うスマイルプリキュア。なかなか面白い戦法ですね。


マーチ「これは…」

ハッピー「ビューティ・ブリザードで雪が降ってる…」


ビューティ「みなさん、あそこです!!」


 降った雪はハッピー達と同様にアカンベェにも降り積もります。ビューティの指差す方向には、不自然に空中に積もったままの雪が。



『げ、アカンベェに雪が積もっただわさ!?』


ピース「これで見えるよ!」

ハッピー「さすがビューティ!」


サニー「もうこっちのもんやー!!」


『アカンベェーーー!!!』


 膝かっくんの仕返しとばかりにサニーの強烈なパンチがアカンベェに命中します。そして、ちょうどアカンベェの後ろにいたマジョリーナも、飛んできたアカンベェと一緒に吹き飛ばされてしまいます。


『あ、ミエナクナ〜ルが!』


 その衝撃でミエナクナ〜ルを手から離してしまい、木に激突させてしまいます。壊れたミエナクナ〜ルは、もはやただのカメラですね。





キャンディ「みんなのチカラを、あわせるクル!!」




 倒れた隙に5人はさらなる輝きをその身に宿します。絆の心、聖なる浄化の光と共にアカンベェを包み込みます。




 「“プリキュア・レインボー・ヒーリング”!!!!」



『アカンベェ〜〜!!?』



『おのれプリキュア!覚えてるだわさー!!』



・・・。




サニー「マジョリーナ、帰ったっぽいで。見えへんけど」


ハッピー「そうだね。見えないけど」


「「「「「やったーーーー!!!」」」」」




 苦戦した末の勝利の余韻に浸る5人。そんな姿を見下ろす影はいつもと違う?






ジョーカー「ふむ。やはりあの妖精には秘密がありそうですねぇ。妖精さんのヒミツ、知りた〜〜〜い!」




 くるくると背面跳びで消えるジョーカー。敵の復活も近いです。




・・・



やよい「二人とも、元に戻ってよかったね」


「「うん。」」


キャンディ「がんばったから、おなかすいたクルー。」


みゆき「おっけー!」


 と、このタイミングでスマイルパクトにデコルをセットするみゆき。



「Let’s go!!cherry!!」


 てっきり「SA・KU・RA・N・BO」っていうと思ったのに…。


 魔法の力で現れた運動会の大玉くらいある二つのさくらんぼをガジガジかじるキャンディ。どんどんデコルのパワーが凄い事になっているような…。




あかね「それにしてもこれのせいでえらい目に会うたな。」


みゆき「今度から気をつけよー」


キャンディ「みゆきあかね!みてみてこれ!」


 噂をすれば、キャンディは今度はピンクのかわいいデジカメをみゆきのところへ持ってきました。


あかね「キャンディ、それどないしたんや?」


キャンディ「おちてたクル。」


みゆき「落し物?―それなら交番に届けないと」


キャンディ「チーズクル!」


「「えぇ〜」」



 さすがにもうカメラはこりごり。という感じで終わるつもりが。









・・・





マジョリーナ「ないないないだわさ!!」

ウルフルン「帰ってきて早々またかよ」

マジョリーナ「しまっておいたミエナクナ〜ルの予備がないだわさ!」

ウルフルン「あぁーあれか。」

マジョリーナ「知ってるんだわさ!?」

ウルフルン「捨てた。」


マジョリーナ「なああんて事するだわさああああ!!!」









・・・





キャンディ「みゆき?あかね?どこいったクル?」


『どうしたのキャンディ?』


『うちらここにおるやん。』



 全く同じ会話を繰り広げる学習能力が残念な3人。



キャンディ「うわーーー!!クルーーーーお化けクルーーー!!!」


 ふわりと持ち上がった体に驚いて、またもキャンディはどこかへ走り去ってしまいます。今度はカメラをしっかり握って。



『え゛』


『これって…まさか……。』


なお「みゆきちゃん…あかね……」


やよい「えっと……。」


れいか「また透明になってます…」


『『ええええええええええ―――――!!!そんなアホなーーーーーー!!!!』』






次回はなんだかペガサスが…。後久しぶりにポップも登場!七夕でござるよ





「星にねがいを!みんなず〜っと一緒!!」








次回も元気にウルトラハッピー★













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