【毎日更新】line walker ゲームプレイ日記

毎日欠かさず更新して約11年目・・・・・。FGOとホロライブ・ホロスターズ中心のブログです。

スマイルプリキュア!第35話「やよい、地球を守れ!プリキュアがロボニナ〜ル!?」













 20XX年。宇宙は未曾有の危機に瀕していた……。



ワルブッター『ロボッター!今日コソオ前ノ最後ダ!!』


 宇宙全土の征服を目論む悪の宇宙皇帝ワルブッター。その驚異的な科学力は人類を遥かに凌駕し、圧倒的な戦力で地球を含めた銀河系を支配しようとしていた。


タケル「大丈夫か!?ロボッター!!」


 大好きな地球を奪うワルブッターの存在を知ったタケルは、その昔宇宙から飛来した対ワルブッター用の機動大型鉄人戦士ロボッターの封印を解き、ワルブッターに立ち向かった。



ロボッター『あぁ!大丈夫だタケル!!地球の人々の笑顔を守るために、ワタシ達は何度でも立ち上がる!そうだろ?』


 数々の戦いを繰り返し、ワルブッター帝国の幹部を全て倒したタケルは、ついに皇帝ワルブッターの元へたどり着いた。


タケル「あぁ…そうだったなロボッター…。あの技で決めるぜ!!」


 今までの敵とは明らかに違う戦闘力に、タケルとロボッターは不意を突かれてしまう。


ロボッター『オォ!!!』


 しかし、その時。ロボッターに蓄えられていた宇宙エネルギーが爆発的な急圧反応を起こし、ロボッターのエネルギーを一瞬で満タンにしてしまった。


ワルブッター『バカメ!!全テヲ踏ミ潰シテクレル!!』


 できる限りの力と闘志を込めて、タケルは今まで数々の相手を討ち取ってきた必殺技のレバーを倒した。


ロボッター『ロボットウィーーング!!フルパワー!!!』


タケル「いっけえええええ!!!」


ロボッター『“スーパーロボッター・パーーーンチ”!!!』



ワルブッター『グオオオオオオアアアアアアア!!!!』


 一直線にワルブッターを貫いた正義の拳は、大爆発と共に、宇宙に平和が戻った事を告げていた……。



※これは「スマイルプリキュア!」です。





『鉄人戦士ロボッターDX発売!』


やよい「はわあああああ!!」


 これ以上ないキラキラ輝く瞳は、商店街の電気屋のショーウィンドウの中に設置されていたテレビに向けられていました。

 子供向けロボットアニメ「鉄人戦士ロボッター」は、アニメからプラモデルまでその手の業界に大人気の作品であり、斯く言うやよいも大ファンの一人でした。


やよい「ねっ!」



あかね「え゛…何が?」


 唐突に目線が自分に向けられて動揺するあかね。学校の帰り道、商店街のテレビでやっていたロボッターのアニメを見つけたやよいは、一目散で駆け寄って終わるまで見続けていたのだ。


やよい「鉄人戦士ロボッターだよ!明日新しいおもちゃが発売するんだ!カッコイイよね〜〜〜!!」

キャンディ「カッコイイクルーー!!」

なお「弟がよく見てるけど、あたしは……」

あかね「ロボットの人形オモロイん…?」

れいか「私は初めて観たのでよくわかりませんでした。」


 反応は三者三様……というより、知っているけど興味が無いなお。名前だけは聞いた事あるけどアニメとか見ないあかね。そもそもテレビを見るのかすら怪しいれいか。そして初めて見たけどかっこ良さに大興奮しているみゆきとキャンディ。


やよい「明日、ロボッターDXを買いに行くから、一緒に行こ!色々教えてあげる!!」


キャンディ「わーい!いくクルーーー!!」

みゆき「わーい!!」


やよい「いこー!いこー!!」


あかね&なお「「う゛〜〜ん……。」」


なお「ロボット……。」


やよい「そう!ロボット!!」


 ノリノリなやよいに誘われて、地球を守るプリキュアは、地球を守るロボッターを、ちょっと色々見てみよう。

 悪と闘う正義の味方。それはロボッターもプリキュアも同じ。だけど、あかねとなおは乗り気じゃなさそう……。













・・・・バッドエンド王国・・・・



ウルフルン「うっへへへへへ!悪の親玉ワルブッター様だぞー!控えおろー!」


 対象年齢から明らかに逸脱しまくっているウルフルンは、見えない設定の両手でワルブッターフィギュアを中空にぴゅんぴゅんさせていました。


アカオーニ「ずるいオニ!!オレ様もワルブッターやりたいオニ!!」


 バッドエンド王国での唯一の娯楽はテレビぐらいしかないので、適当にチャンネルを回していたらいつの間にかハマってしまったのでしょうか。


ウルフルン「お前はロボッターやってろよ!」

アカオーニ「イヤオニ!ワルブッター寄こせオニ!ロボッターパーンチ!!」


 ワルブッターで遊ぶウルフルンを羨ましそうに見つめるアカオーニ。仕方なくテーブルの上のロボッターフィギュアを持って、背中のパンチボタンを押してウルフルンにロケットパンチを飛ばします。


ウルフルン「ウォット!かかるか!ワルブッタービーム!!」


 今度は手持ち光線銃(おもちゃ)を取り出して、アカオーニに向けるウルフルン。ワルブッターの必殺技でしょうか。


アカオーニ「わー強いオニー!やられたーオニー!」

ウルフルン「どうだぁ!まいったかー!」



マジョリーナ「何やってるだわさ…。てか、ロボットの何が面白いんだわさ……。」


 何だかんだではしゃぐ二人を呆れた顔で見るマジョリーナ


ウルフルン「合体☆ガッシーン!ワルブッターアターーック!!」

アカオーニ「わー!さすがワルブッター!強いオニーー!」


マジョリーナ「……!そうだわさ――――」


 何かひらめいたマジョリーナは、悦に浸っている二人のロボットをかっさらっていきます。


ウルフルン「あぁ!!何しやがんでい!」


マジョリーナ「そりゃ!」


 ロボッターとワルブッターを持ち出したマジョリーナは、そのまま自分の部屋にある絶賛グツグツ煮込んであった大鍋の中に、フィギュアを投げ入れてしまいました。



「「あ゛あ゛――――!!!!ワルブッター!!!」」



マジョリーナ「へっへっへ!これでプリキュアを倒せるだわさ!」



 合体ロボットをヒントにマジョリーナが編み出した作戦とは。そして、今度はどんな薬ができるのかな。正解はこのすぐ後!!





スマイルプリキュア!第35話「やよい、地球を守れ!プリキュアがロボニナ〜ル!?」








・・・・・


 そこは七色ヶ丘町から少し離れた海が見える町のおもちゃ屋「TOYTOY」。


 発売日とあって店頭に設置された「鉄人戦士ロボッターDXフィギュア」のブースには、朝から親子連れの長蛇の列が並んでいました。


みゆき「凄い列だね!」

れいか「ろぼったあ(?)って大人気なんですねえ…。」


やよい「わあ〜〜〜わ〜〜〜!!発売日が待ち遠しかったよ〜〜〜。並んでいる間に、ロボッターの事じっくり教えてあげる!」


あかね&なお「「え〜〜〜………。」」


 朝から瞳のキラキラが止まらないやよいは、ずっとハイテンションのままです。おもむろに本を取り出して得意げにみんなに見せます。


やよい「じゃん!ロボッター大図鑑!はい。これを読めばロボッターの事が全部解るんだよ!」

あかね&なお「「ふ〜〜〜ん……。」」



ウルフルン「オラオラァ!どけどけえ!どけっつってんだよ!」

アカオーニ「今日発売のワルブッターのおもちゃはどこオニ!」


みゆき「ウルフルン!?アカオーニ!?」


 みゆき達が並んでいる列をかき分けて割り込んで来たのは、ウルフルンとアカオーニでした。


ウルフルン「あ!お前ら!さてはお前らもワルブッターのファンだな?」

あかね「なんでやねん!ちゃうわ!」

やよい「そうだよ!ロボッターのファンだよ!」

あかね「う……うん……。」(とりあえず納得)



マジョリーナ「お前達寄り道してないで早くプリキュアを探すだわさ!」


 そこに後ろから現れたマジョリーナ。どうやらみゆき達を探していたようです。


アカオーニ「プリキュアならここにいるオニ。」

マジョリーナ「あん……!?ここにいるとは思ってただわさ…!!」

アカオーニ「ウソつきオニ…。」


ウルフルン「だぁが、飛んで火にいる夏の虫だぜ!!」


 意気揚々とウルフルンは絵本と絵の具を取り出し、周辺をバッドエンド空間に様変わりさせてしまいます。


「世界よ!最悪の結末バッドエンドに染まれ!白紙の未来を黒く塗り潰すのだ!」


 列に並んで買うのを待たなきゃいけないだるさ。いい年して未だにロボットアニメにハマっている情けなさ。DVD全巻持ってるのにDVD-BOXの特典が欲しくて結局2枚ずつ買うハメになる悲しさ。子供よりいつの間にか詳しくなっている不思議。ていうか9980円とか高すぎだろ…jk。


やよい「大変!町の平和が!」


ウルフルン「ウルッフッフッフ!人間共の発したバッドエナジーが、悪の皇帝ピエーロ様を蘇らせていくのだ!!」


 それでピエーロのバッドカウントは8から9へ。これでバッドエナジーも残り半分となりました。


ウルフルン「は!プリキュア、今日こそお前達の最後だ!」
ワルブッター『 ロボッター、今日コソオ前ノ最後ダ!! 』


 ワルブッターの台詞がウルフルンの台詞と重なるやよい。思わず自分もロボッターと一緒に戦うタケルの気分です。


やよい「そうはさせない!地球の人々の笑顔を守るために、ワタシ達は何度でも立ち上がる!」


「「「「え……。」」」」



 確かにプリキュアはやよいの言う通りなんですけど、いつもと気合いの入れ様が違います。


やよい「みんな!いくよ!」


「「「「う、うん……」」」」




「“プリキュア・スマイルチャージ”!!!!!」

「Go!!Go!!Let’s go!!」







「キラキラ輝く未来の光、キュアハッピー!」



「太陽サンサン熱血パワー、キュアサニー!」



「ピカピカぴかリンじゃんけんぽん、キュアピース!」



「勇気リンリン直球勝負、キュアマーチ!」



「シンシンと降り積もる清き心、キュアビューティ!」





「「「「「5つの光が導く未来、輝け!スマイルプリキュア!!!!!」」」」」



マジョリーナプリキュア!今日はこれで勝負だわさ!」


 ガチャっと光線銃をいきなり構えるマジョリーナ。ついに近未来兵器に手を出してしまったのかと慌てる5人。


ハッピー「えっ!?なにそれ!?」


マジョリーナ「あたしの大発明“ロボニナ〜ル”だわさ!この光線を浴びたら巨大ロボットになれるだわさ!さぁ、お前達!!」

ウルフルン「な、何するんだ!?」


 ウルフルン達をロボットにして戦わせようと言うマジョリーナの作戦だったみたいですが、説明をちゃんと聞いてなかったのか、突如光線銃を向けられて驚くウルフルン。


アカオーニ「へっへっへ……ヘックショーーーイ!!!」


 なぜかこのタイミングで、鼻がムズムズしてたのか、アカオーニが大きなくしゃみをし、そのくしゃみの勢いでマジョリーナが吹っ飛んでしまいます。


マジョリーナ「あぁ!」


 マジョリーナは、飛んだ拍子にロボニナ〜ルの引き金を引いてしまい、そのままハッピー達の方に光線が放射されます。


「「「「「わわわわわ!!!」」」」」


 咄嗟に左右に避ける4人。しかし、真ん中にいたハッピーはどっちにもよけられず、光線の光を正面から受けてしまいます。


ハッピー「わ〜〜〜や〜〜ら〜〜れ〜〜た〜〜!………あ、あれ?」


 しかし、光線を受けてもハッピーには何のダメージもありません。


ハッピー「ははは。なんともなかったー……。って何!?何これナニ!!?体が!?」


ウルフルン&アカオーニ「「あーーーー……。」」



 突如むくむくとみゆきの体がどんどん大きくなり、それに合わせて体がキラッキラの金属に代わり、20mぐらいに大きくなった時には、表面は特殊合金、両手両足はロボットアームとレッグ。頭はプリンのようにカクカクになって肌色だった皮膚は灰色になってしまいました。


あかね「な……なんやこれ……」


 友達が正義の変身ヒーローというだけでもなかなかいないのに、その上巨大ロボットにまで変身してしまい、さすがのあかねもツッコミきれません。


マーチ「ハッピーが……」

ピース「ロボットになっちゃった!!!//// ////」

ビューティ「これは予想外の展開です……。」

キャンディ「ハッピーロボクル!」


ウルフルン「プリキュアが…ロボットになっちまった……」

マジョリーナ「何するだわさ!!ロボニナ〜ルが使えるのは一回だけなのに!」

ウルフルン「な〜んだ、つっかえねぇな〜。まぁいい。こっちには…」

「「これがあるオニ!!」」

ウルフルン「あ゛?」


 取り出した黒っ鼻を見せびらかせようとしたら、アカオーニと被ってしまったウルフルン。狙いはワルブッターをアカンベェにして乗り込む事ですが……。


「「早い者勝ちだぁ(オニ)!!!」」

「「出てよ!!ハイパーアカンベェ!!」」



 同時に黒っ鼻を使った結果。ワルブッターの上半身とワルブッターの下半身がそれぞれハイパーアカンベェになり、それぞれにウルフルンとアカオーニが乗り込みます。


『『ハイパ〜〜〜アカンベェ!!!』』


アカオーニ「ハッハッハ!」

ウルフルン「こっちもロボットアカンベェだ!」


ハッピー「あ、え、あわわわわ……!」


ピース「すごいすご〜〜〜い!映画みたい!」


マーチ「何が違うのか……」

サニー「さっぱりわからん。」


 もう何が起こってもはしゃぐピースを横目に、まったくついていけないサニーとマーチ。


ウルフルン「ウルッフッフッフ――――。ってアカオーニ!てめぇは引っ込んでろ!」

アカオーニ「そっちこそ引っ込むオニ!」


マジョリーナ「どっちでもいいからさっさとプリキュアをやっつけるだわさ!!」


ウルフルン「ハッピーロボを先に倒した方が勝ちだ!」

アカオーニ「負けないオニ!!」



『『ハ〜〜〜イパ〜〜〜〜!!!』』


 背中の噴射口からジェット噴射して空に飛び出すワルブッターアカンベェ。


ピース「敵だけどカッコイイ〜〜〜!!」

サニー&マーチ「し〜〜〜ん……。」



ハッピーロボ『キ……キタ!?』


サニー「って、こうなったらも〜〜。いったれ〜〜!!ハッピーロボ!!」


ハッピーロボ『ヨ、ヨ〜〜シ!』


 気を取り直して立ち向かおうとするハッピーロボですが……。


ハッピーロボ『ッテ、アレ?動ケナイ………キャアア!!!』


 ハッピーロボは体がぴくりとも動かずに、ワルブッターのパンチを受けて倒れてしまいます。



サニー「何してんねん!ハッピーロボ!」

ハッピーロボ『ワカンナイ!体ガ全然動カナイノ!』


 駐車場に大きなへこみを作って倒れるハッピーロボに克を入れるサニー。


ピース「誰かが操縦しないとロボットは動かないんだよ!」

ビューティ「それは困りましたね。」

サニー「興味無いなぁ…。」

マーチ「すこぶる興味無いね…。」



キャンディ「たいへんクル!!ハッピーロボがピンチクル!!」


マジョリーナ「いけぇハイパーアカンベェ!!」


『アッカン!!』


 アカンベェはそのままハッピーロボを海へ蹴り上げて落としてしまいます。


『ダ〜レカオ願イ!操縦シテ〜〜〜!!』


 胸元をパカっと開きながらも、目を回すハッピーロボ。


ピース「おぉ!あれはまさしく操縦席!!さぁみんな!早く乗り込むんだ!」

サニー&マーチ「「え、ええええええええ!!!」」

ビューティ「あら…。」


 友達の体に乗り込む羽目になって焦る2人。と、中がどうなっているのか想像もつかない一人。


ピース「我々が地球の平和を守るのだ!!」



・・・・





 とりあえず乗り込んでみた。



サニー「なんやここ……」


 入った瞬間。真っ暗だったコクピットは電源が入ったのか、色々なランプやバロメータがスクリーンいっぱいに表示され、あちらこちらにスイッチやレバーがあります。


ビューティ「ハッピーロボの操縦席のようですね…。」

マーチ「狭いし機械だらけ…」


ピース「すご〜〜〜い!!ロボッターそっくり!!」


サニー「よっしゃ!ピース、任したで!」

ピース「え……。」


 とりあえず色々と面倒なので、ノリノリのピースを中央のコクピットに座らせるサニー。


ウルフルン『ウルッフフッフ!!いくぜハッピーロボ!!』

『アカ〜〜〜ンベェ〜〜〜!!!』


ハッピーロボ『キタヨ!ピース!!』


 ギラリと目が光るハッピーロボ。そのままゆっくりと立ち上がります。


ハッピーロボ『オォ!』


サニー「やった!」

マーチ「動いた!」

ビューティ「立ち上がりました。」


 しかし、立ち上がったはいいものの、足だけでなく両手も上げてしまい、お手上げのポーズになってしまいました。


サニー「何してんの!?」


「「「「「きゃああああああああああ!!!」」」」」



ハッピーロボ『アァ!ピースヨケテ!!』


ピース「え〜〜……と、これ?」


 興奮冷めやらぬコクピットは、操作方法まではさすがにピースも知らない。という事で冷め切ってしまいました。とりあえず適当にボタンは押すものの、反応するのは関係ないものばかり…。


マーチ「回った?!」


 なぜか頭の触覚がくるくる回りだします。操縦幹が2つだけのワルブッターアカンベェより遥かにボタンやレバーの数が多いロボッター。タケル君の凄さが良くわかります。


ハッピーロボ「ウワアアア!!!」


 ざぶーん。と波を立てて再び倒れるハッピーロボ。


マーチ「ピースどうしたの?」

ピース「わたし……操縦できない……。」

サニー「何で?」

ピース「だぁってぇ!ロボッターはカッコイイから大好きなだけで、操縦なんてわかんないよー!!」



『「「「えええええええええええ!!!!?」」」』



マジョリーナ「チャンスだわさ!」

キャンディ「ハッピーロボ!がんばるクル!!」


ウルフルン「楽勝だぜ!!」

アカオーニ「楽勝オニ!!」


キャンディ「だれかハッピーロボをそーじゅうするクル!!」


ピース「え、え、どうしよ!?」


サニー「ウ、ウチは無理や!ほんま機械は全くあかんねん!」

マーチ「あ、あたしだって、テレビの録画も一人じゃできないし!」

ビューティ「操縦したいのはやまやまですが、操縦方法がわかりません……。」


ハッピーロボ『チョット誰カ、ナントカシテー!』


キャンディ「ハッピーロボにげるクル!」


『『アッカ〜〜〜ンベェ!!』』



 しかし、アカンベェにハッピーロボに近づいた瞬間、急にバっと立ち上がってそのままハッピーロボが踊りだします。


ウルフルン「な……何だ?」


ピース「サニーすごい!」

サニー「訳わからんけど、やるしかあらへん!こういうのはな!体が覚えるんや!」



 とにかく全部のボタンを手当たり次第押すサニー。とりあえず立ってはいますが、後は適当に動くだけでこのままではとても戦えません。


ハッピーロボ『ウワーーー!!』


 そのまま高くジャンプして海に頭から突っ込むハッピーロボ。



ハッピーロボ「イタイ……。」

サニー「思ったように動かへん!自分で戦った方が早いわ」



ハッピーロボ『待ッテヨ〜!操縦シテクレナイトワタシガ動ケナイヨ〜!』

アカオーニ『チャンスオニ!』


『ハイ〜〜〜ハイハイハイハイハイ!!』


 再び迫るアカンベェ。今度は起き上がって足踏みするハッピーロボ。


ハッピーロボ『ウワウワウワウワウワ!!』

アカオーニ『なんだオニ?』


ハッピーロボ『ナニコレ!?』


サニー「おぉ!マーチすごいやん!」

マーチ「うぅ……」


 両足のレバーを交互に動かして足を操縦するマーチ。しかし、話ししている余裕は無いとばかりにいっぱいいっぱいの感じです。


ピース「やった!反撃開始!マーチ、“ハッピーパンチ”だ!………マーチ?」

マーチ「ごめん!今話しかけないで!集中してるから!」



ハッピーロボ『ハァ…ハァ…イツマデヤルノ…?疲レテキタヨ……』

サニー「ロボットやのに疲れるんかい!」

ハッピーロボ『ア、オ、ワワワ!!』


 ざっぶーーん。自分の足に自分で躓いてしまい、マーチの操縦でも倒れてしまいます。


マーチ「だめ…これしかできないみたい。」


「「「ええええーーー!!?」」」


ウルフルン『なんだ…こけ脅しかよ』

アカオーニ『踏み潰してやるオニ!!!』


キャンディ「ハッピーロボのだいピンチクル!!」


 三度迫るアカンベェ。今度は手加減なしで攻撃してきます。が。


アカオーニ『ぶべぇ!!!』



 華麗にその場で飛び上がり、アカンベェの突進を避けるハッピーロボ。そのままアカンベェの背中を勢いよく蹴り飛ばします。


マジョリーナ「何事だわさ!?」

キャンディ「ハッピーロボスゴイクル!!」




ビューティ「――――――!!」


 ピース、サニー、マーチと代わって最後は…


「「「ビューティ!!!」」」


ウルフルン『オレ様が相手だーーーー!!』


 上半身のワルブッターアカンベェがハッピーロボに迫ります。繰り出される巨大なパンチをしかし、ビューティ操るハッピーロボは華麗に躱していきます。


ウルフルン『くそ!ちょこまかと!――――――ぐお!!』


 相手のパンチ攻撃を逆手に取り、その手を掴んで勢いをそのままに体の重心を崩して投げるハッピーロボ。


ウルフルン『ウォォォォォ!!ぐぼ!!』


 そのままアカンベェは海の中へ倒れてしまいます。


ハッピーロボ『オォ!ワタシスゴイ!』


ピース「カッコイイ〜〜!!」

サニー「何で操縦できるんや?」

ビューティ「先ほどピースからお借りしていた本を一読しましたので……」


 そう言ってビューティは「鉄人戦士ロボッター大図鑑」を取り出します。どうやら操作方法のシーンが描かれていたみたいです。



サニー「うそ……これ全部覚えたん?」

マーチ「―――――すごい」

ピース「さっすがビューティ!!」



ウルフルン『ッチ。こうなったらとっておきだ!いくぜアカオーニ!!』

アカオーニ『ガッテンオニ!!』



『『“バッドエンド・ドッキング”!!!』』


ピース「え――――!?これってまさか――――!!」


マーチ「ドッキング……?」

サニー「なんやそれ……」



ウルフルン『いくぜえ!』

アカオーニ『いくオニ!!』




 空中に飛び出した二つのアカンベェ。ウルフルンは上半身、アカオーニは下半身。それぞれが変形し、合体する事で完全体のワルブッターになるようですね。





ピース「あわわわわわわわわわわわわわわわ!!!」

サニー&マーチ「「ふ〜〜〜ん。。。」」




『バッドエンド・ドッキング!!合体アカンベェ!!』




キャンディ「がったいしたクル!」

マジョリーナ「合体しただわさ!!」


ピース「合体シターーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」



サニー「―――――合体したな……。」

マーチ「―――――合体したね……。」

ビューティ「・・・?」



『ハイパ〜〜〜〜・ウィング・アカンベェ!!!』


 翼を大きく広げて空に舞い上がるアカンベェ。もはや原型留めずにやりたい放題です。



キャンディ「とんだクル。」

マジョリーナ「飛んだだわさ!」




ピース「トンダーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」



サニー「――――飛んだな。」

マーチ「――――飛んだね。」

ビューティ「・・・?」


 興奮度マックスなピースに反して、もうついていけない二人。


ウルフルン『いくぜ!ハッピーロボ!パンチで決めるぜ!』

アカオーニ『キックオニ!』


『『ん………?』』


ウルフルン『チョップで決めるぜ!!』

アカオーニ『回し蹴りオニ!!』


『『ん??』』


ウルフルン『ここはオレ様のパンチで!』

アカオーニ『オレ様のキックオニ!!』


 お互いに自分のマシンでトドメをさしたいらしく、パンチかキックかで大喧嘩。上半身と下半身がバラバラに動いて抗議しています。


ハッピーロボ『何シテルノ…?』

キャンディ「なにしてるクル?」

マジョリーナ「何してるだわさ……?」

サニー「何してんねん?」

マーチ「何してんだろ?」

ピース「何してんのもったいない!合体のカッコよさが台無しだよ!!」

ビューティ「・・・?」

サニー&マーチ「「し〜〜〜ん……。」」


ピース「よ〜し、こうなったらこっちも合体だ!」

「「「え?」」」


サニー「てか、何と合体するねん。」


ピース「ハッピーロボ!ウルトラ合体モードよ!」


ハッピーロボ『エェ〜〜……。ナニソレ……。』


ピース「キャンディ隊長!こっちも合体大作戦だ!」


キャンディ「そうクル!!そのてがあったクル!!」

マジョリーナ「どの手だわさ!?」

キャンディ「隊長に任せるクル!!」


『Let’s Go!! T・E・N・S・I!!』


 そう言ってキャンディはロイヤルクロックに天使デコルをセット。浮かび上がった光はハッピーロボを包み、その背中に大きな天使の羽を羽ばたかせました。



サニー「デコルかい!!」

ハッピーロボ『なるほどカッコイイ!』

ピース「“ハッピージェッ〜〜〜ト”!!!」



 本人も驚くほど勢いよく飛び上がったハッピーロボ。そのままドッキングアカンベェの隣まで上昇します。


ピース「悪ものめ!このハッピーロボがこらしめてやるぜ!!」


ウルフルン『ああん?揉めてる場合じゃねぇみてぇだぜ』

アカオーニ『そうオニ!』



『ハイパ〜〜〜!』

ウルフルン『いくぜ!!』



ピース「いくよ!!ハッピーロボ!!」


ハッピーロボ『ウン!!』

ビューティ「いきます!!」


サニー&マーチ「ひえええ」


「“ハッピーパ〜〜〜〜ンチ”!!!」



『ぐあああ!!』


 いつの間にか流れていた「Let’s Go!!スマイルプリキュア!」に乗せて強烈なハッピーロボのパンチがアカンベェに直撃。


ハッピーロボ『ヤッタァ!』

ウルフルン『こんのぉ!!』


「“ハッピー・ジェット”!!」


ウルフルン『待てこらあ!!』


 瞬速の勢いで急上昇する二機。飛び回るハッピーロボをアカンベェが追跡する形です。



ウルフルン『“ワルブッター・ダーク・サンダー”!!!』


 鋭い稲妻を高速で躱すハッピーロボ。


アカオーニ『次はオレ様オニ!!“ワルブッター・ビーム”!!!』



「“ハッピー・バリア”!!!」


 今度は極大のビーム攻撃。バリアを張って受けるハッピーロボ。


ウルフルン『やったか?』

アカオーニ『やったかオニ!?』


ピース「“ハッピー・バリア”は無敵なのだ!!」

ウルフルン『な、何ぃ!?』


 立ち込めた煙の中から飛び出すハッピーロボ。そのまま足を構えてアカンベェに向かいます。



「“ハッピー・キィーーーック”!!!!」


『だああああああ!!!』


ハッピーロボ『ワタシカッコイイ!』


マジョリーナ「このままでは…………あ!」


 ぐぬぬと悔しそうなマジョリーナ。しかし、その手に持っていたロボニナ〜ルを見てようやく気づきました。


ウルフルン『チクショー!アカオーニ!テメェがうまく進まねえからだよ!』

アカオーニ『オレはちゃんとやっているオニ!!』


ピース「よーし!最後は“ウルトラハッピーパンチ”だ!」


ビューティ「必殺技ですね。583ページにありました!」


サニー「そんなに読んだん!?」


「ハッピーエネルギー・フルパワー!!!」


 ロボッターと同じように、右手のアームにエネルギーを一点に集めるハッピーロボ。



ピース「いっけええええええ!!!」



「“ウルトラ・ハッピー・パンチ”!!!!」


ハッピーロボ『ワアアア!!ワタシノ手ガ!!』


ウルフルン『ぐ――――!』


 飛び出したパンチはそのままウルフルン達アカンベェに一直線。しかし―――。



ぽん。



ハッピー「え?」


「「「「うわわわ!!!」」」」


ハッピー「いだ!」


 あと少しで当たる。というところでパンチは消え、それどころかハッピーロボもキュアハッピーに元に戻ってしまいました。


ハッピー「いたた……あ!手あった!」


 飛んでいった自分の手がちゃんとそこにくっついている事に一安心するハッピー。


マジョリーナ「ふん!一回しか使えないのなら、はじめから壊しておけば良かっただわさ」


 ロボニナ〜ルを壊してしまえば、その効力は消え、ロボになっていたハッピーロボも元のハッピーに戻るというわけですね。


ピース「そんな……。ハッピーロボが敵わないなんて……。」


『ハイパ〜〜〜〜アカンベェ〜〜〜!!』


 勝利を目前に愕然とするピース。そこにアカンベェの巨体が近づいてきました。


ウルフルン『形成逆転だなプリキュア!』

アカオーニ『今日こそお前達の最後オニ!』


「「「「「―――――!」」」」」


ウルフルン『ウルッフッフッフ!全てを踏み潰してやるぜ!!』


ピース「あ……。あ……。」


 やる事は全てやった。頼みのハッピーロボももういない。全て万策尽きたかと思われたその時――――。


ハッピー「大丈夫だよ!ピース!!」

ピース「え…」


ハッピー「地球の人々の笑顔を守るために、わたし達は何度でも立ち上がる!そうでしょ!」



ロボッター『地球の人々の笑顔を守るために、ワタシ達は何度でも立ち上がる!そうだろ?』
タケル「あぁ…そうだったなロボッター…。あの技で決めるぜ!!」
ロボッター『オォ!!!』



 諦めない強い心。何度でも、何度でも。それがヒーロー。それがロボッター。それがスマイルプリキュア!



ピース「そうだったね!ハッピー!あの技で決めるよ!!」



「「「「オォ!!!!」」」」




「「「「「ペガサスよ!!私達に力を!!!!!」」」」」




「プリンセスハッピー!!」


「プリンセスサニー!!」


「プリンセスピース!!」


「プリンセスマーチ!!」


「プリンセスビューティ!!」



 天まで羽ばたく天馬の翼。白きペガサスは純情の印。その輝きを受けて、5人は純白の衣を纏う。



「“プリキュア・プリンセス・フォーム”!!!!!」





「開け!ロイヤルクロック!!」


 奏でるリズムと共にキャンディのひと押しで、時計の針がひとつ、進みます。



「みんなの力を一つにするクル!!」




「届け!!希望の光。」


「はばたけ!!光輝く未来へ!!」


 描く星の繋がりは鳳凰の星座に。その聖なる力を宿して。


 新たな力、何度でも諦めずに、立ち向かう、不死鳥の燃え上がる力をその翼に。



「“プリキュア・ロイヤル・レインボー・バースト”!!!!!」


『アカンベェ〜〜〜……!?』




「輝け!」



「「「「「ハッピースマイル!!!!」」」」」





キャンディ隊長『みんな、よくやったクル。』



ウルフルン「おんのれぇ!プリキュア!!」

アカオーニ「次は絶対に負けないオニ!!」

マジョリーナ「覚えてろだわさ!!」




 こうして「鉄人戦士ロボッター」の販売は無事再会。兄弟揃って2つ買っていく猛者とかもいる中で、やよいもついにゲットできました。



やよい「良かった。みんな元に戻って……」

あかね「ロボットって…ただの機械やないんやな。」

れいか「そうですね。ロボットには子供達を笑顔にする魅力があるようです。」

なお「それに立ち上がる勇気もくれた。あたしも少しだけ良さがわかったよ」

やよい「みんな……。」


キャンディ「ハッピーロボもつよかったクル!!」

やよい「またやろうね!みゆきちゃん!」

みゆき「えええええ!?」



やよい「大丈夫だよ!わたし、今度は操縦ばっちり覚えるから!」

みゆき「え、いや、そういう問題じゃなくて……」






 愛と勇気と熱血と。戦えヒーロー列伝。みんなの平和は正義で守る。




やよい「鉄人戦士ロボッター。どんな困難にも立ち向かう勇気をくれる私のスーパーヒーローなんだから!!」











次回は恋と青春なロマンチックなプリキュア


留学生は王子様?あかねがまさかの恋騒動!?



次回、「熱血!?あかねの初恋人生!!」









満開*スマイル!(DVD付)

満開*スマイル!(DVD付)


スマイルプリキュア!  【Blu-ray】Vol.1

スマイルプリキュア! 【Blu-ray】Vol.1


スマイルプリキュア! カレンダー2013年 CL-005

スマイルプリキュア! カレンダー2013年 CL-005