【毎日更新】line walker ゲームプレイ日記

毎日欠かさず更新して約11年目・・・・・。FGOとホロライブ・ホロスターズ中心のブログです。

スマイルプリキュア!第26話「夏祭り!夜空に咲く大きな大きな花!」








キャンディ「みゆき〜!その ふく かわいいクル〜!」

みゆき「でしょでしょ〜!浴衣っていうの!」


 今日は七色ヶ丘町の夏祭り、いろんな食べ物の屋台や、懐かしい出店が立ち並んで、遠くから太鼓が奏でる祭り囃子(ばやし)が聞こえてきます。


あかね「みゆきー!お待ちどうさん。」

みゆき「あかねちゃん!なおちゃん!」


 自分のカラーに合わせた浴衣でみんなしっとり和服美人ですね。3人ともそれぞれ髪を結って花を差しています。


みゆき「二人ともかわいいー!」

キャンディ「カワイイクルー!」


あかね「ひひひひ。せやろ?お父ちゃんに頼み込んで、ようやく買うてもろてん!」

みゆき「ふぇー、すごぉーい!」

なお「あたしはあんまりこういう格好しないから、ちょっと恥ずかしいんだけど・・・」

みゆき「そんなことない!すっごく似合ってるよ!」

なお「…ありがとー。」


やよい「みゆきちゃーん!やっほー!」

れいか「皆さん、お待たせしました。」


 やよいもふわっとした髪をまとめていつもよりもこもこに。れいかも長い髪を結って、二人ともリボンで飾っていました。


みゆき「うわー!二人ともとってもキレイ!」

なお「やよいちゃん、すっごく可愛いー!」

やよい「ありがとー」

あかね「れいかなんか、まさに大和撫子―って感じやな。」

れいか「お母様の着付けのおかげです。皆さんもとてもお似合いですよ。」


キャンディ「みゆきー!キャンディもユカタきたいクル〜!」

みゆき「ふぇ?」

キャンディ「ドレスデコルをつかうクル!」

みゆき「なるほど!」






「Let’s go!! D・O・R・E・S・U!!」


 と、冒頭から人の行き交う屋台街の中心でスマイルパクトにドレスデコルをセット。眩い光がキャンディを包み、あっという間に妖精サイズの浴衣姿に。


キャンディ「クルー!」

「「「「「可愛い〜〜!!!!」」」」」


みゆき「よーし!今日はお祭り、楽しんじゃうぞー!」




「「「「「おーーー!!!」」」」」


 前が海なら今度は祭り。夏の貴重な休日は一日だって無駄にはできない。


 ピエーロが本格的に動き出してから遊んでばかりのような気もするけれど、乙女の夏は一度きり。


 輝く5人は今日もハッピー。夏の祭りで何かが起こる!?




みゆき「あ!なおちゃんのお父さん!」


 軽快な祭りの太鼓の音に誘われて、屋台村の真ん中まで来たみゆき達。中央には祭りのやぐらが建てられ、大きな和太鼓が会場の隅から隅まで音を届けるくらいの重低音を出していました。


なお「お父ちゃーん!!がんばれー!!」


 そんなやぐらで太鼓を叩いていたのはなおの父・緑川源次(みどりかわ げんじ)です。


キャンディ「ありはなにクル?」

みゆき「和太鼓だよ。」

キャンディ「スゴイクル!みたことないものがいっぱいクル!」


れいか「キャンディにとって、お祭りは初めてですものね。」

やよい「お祭りには、他にも楽しいことがたっくさん!」

なお「美味しいものだっていーっぱい!」

みゆき「そしてなんと云っても一番の目玉はーーー……!」



「「「「「打ち上げ花火―――!!!!」」」」」」


キャンディ「なにそりクルー!?」

みゆき「空にどーん!!ってすっごく大きなお花が咲くんだよ」

キャンディ「お花?」

あかね「よっしゃ!行くでー!」


 普段は着る機会のない浴衣姿で、みんなで星空の下のんびり遊ぶ。夏休みの醍醐味にキャンディは…。



第26話「夏祭り!夜空に咲く大きな大きな花!」





みゆき「はい、キャンディ!」


 ピンク色のもこもこしたわたあめをキャンディに渡すみゆき。相変わらず周囲の人目を気にしてません。どうみてもぬいぐるみの域を超えているのに…。


キャンディ「こりなにクル?」

みゆき「わたあめだよ、こうやって〜〜んもぐ!ん〜〜〜〜!あま〜〜い!」

キャンディ「あまいクル!!」


 知らない食べ物に目を輝かせるキャンディ。いつだって初めての美味しい食べ物は感動をくれますね。


 そんなキャンディを微笑ましくみている5人の後ろ、りんご飴の屋台の人混みに見慣れた姿が。






マジョリーナ「んまい!!?あたしの作る毒リンゴよりウマいだわさ!?」


 割り箸に刺したりんごを水飴で包む定番のお菓子ですが、あれって実際に食べきるのは大変なんですよね。



マジョリーナ「それにしても、祭りとやらに偵察に来てみたらスゴイ人だわさー。ヒヒヒ。こいつらみ〜んなバッドエンドにしてやるだ―――――あれ?」


 不敵な笑みで周囲を見ていたマジョリーナは、金魚すくいの屋台ではしゃいでいる一行を偶然発見しました。



みゆき「でねー、その時お母さんがねー……」



マジョリーナ「あ!あれはプリキュア!?」






・・・・・





キャンディ「クル〜〜……。」


 水面から覗くと色々な大きさの金魚がキャンディの目の先であっちへふらふらこっちへふらふら泳いでいます。


みゆき「はい、キャンディ!」

キャンディ「クル?」

みゆき「これで金魚を“すくう”んだよ」

やよい「破れないように注意してね」


 俗に云う“ポイ”をキャンディに渡すみゆき。金魚すくいのおじさんはこの光景を見ているのかなんなのか……。いや、もう突っ込むのは野暮ですね。


れいか「では、わたしがお手本を見せましょう!!」


みゆき「へ?れいかちゃん?」


れいか「ハァーーーーー!!!」



 金魚すくいのコツは、ポイを水に濡らす面積を最小限にしつつ、水面と平行にスライドさせ、四隅に金魚を追い詰め、寝かせるようにすくいあげる事。理論上では、ポイが破れない限り金魚をすくう事が可能です。運動神経はあかねやなおに及ばなさいものの、手先の器用さでいえばスマイル一番のれいかは鮮やかに、そして豪快に金魚を器に移していきます。


「「「すっご〜〜い!!」」」


あかね「まるでプロやな。」

なお「金魚すくいの達人だねー」


れいか「おじい様直伝の技です。」


 青木家は一見教育に厳しいように見えて、その実やりたい事をきちんと伸ばしているんですね。なんにでもやる事は真剣なれいかでした。


キャンディ「キャンディもやるクル!」


 ざっとすくった金魚はキャンディのポイの上でピチピチと跳ね、そのままポイを突き破って再び水の中へ帰って行きました。


キャンディ「むずかしいクルー!!!」

みゆき「はい。もう一回だけね。」




キャンディ「クル〜〜〜!」

やよい「キャンディ、今度はがんばって!」







マジョリーナプリキュアなんかに負けてられないだわさ!!」


 程なく近い場所(というか反対側)で対抗心を燃やすマジョリーナ。おっとっとと危なっかしい手つきでなんとか金魚を器へ。しかし、獲った金魚を食べる気満々でおじさんに怒られてしまいます。


「ちょっとちょっと。金魚は食べ物じゃないよ」


マジョリーナ「え!?食べられないだわさ?そんなもの捕まえて何が面白いだわさ!」


 趣旨がわかってなかったみたいですね。





・・・



みゆき「よーし!次は射的だー!」


なお「おじさーん!!」

あかね「やりまーす!!」


「あいよ!!」


 棚の上に並んだお菓子やおもちゃ。どれも綺麗に揃えて置いてあります。


キャンディ「なお、そりはなにクル?」


 キャンディは、なおとあかねが手にとった射的のピストルを見て言いました。


なお「コルクの弾を使った射的だよ。これであの景品を狙うの。まぁ見てなって」


 そう言って景品を狙って構える姿は実に様になってます。狙いを定めて引き金を引くと――――。


なお「よし!」


 勢いよく飛び出したコルクの弾はキャラメルの箱に当たり、当たった衝撃でキャラメルの箱は後ろに倒れます。


なお「やったー!」

みゆき「すごーい!」


 店によっては倒すだけでOKなところと、棚から落とさなければいけないところもあるので、射的をやる前に事前に確認しておこう。


あかね「よっしゃ、次はウチや!」




 あかねは棚にあった一番重そうなゲーム機を狙って撃ちます。狙いを定めた時には、土台がなかったのに、当たった瞬間に土台がゲーム機にくっついているのは驚きましたが(そして隣の景品もすり替わっているという)。





あかね「ここや!」


 しかし、重いものほど当然なかなか倒れません。突如出現した土台も倒れにくいように設置されているみたいで、グラグラっと揺れた後、何事もなかったかのようにその場で元に戻ってしまいます。


「はい残念。」


あかね「えー!今当たったのにー!」


「倒れなきゃいけないルールだからねー。」


あかね「なんやねんそれー!」


キャンディ「キャンディもやりたいクルー!」


みゆき「いいよー。」


 今度はみゆきがコルク銃を構えて、キャンディがその横で狙いを定めます。


キャンディ「あのゾウさんほしいクル!」


みゆき「いくよ、キャンディ!」


 狙ったゾウさんを射止めた弾は、ゾウのぬいぐるみ弾力で跳ね返り、あろうことか跳弾して「納豆ぎょうざキャラメル」に命中。スタッフはどれだけこの味に固執しているのでしょうか。


「「あ。」」


「はい、おめでとう。景品の納豆ぎょうざキャラメルね。」


みゆき「あ、ありがとうございます。」

やよい「キャンディすごーい!」

キャンディ「ゾウさん欲しかったクル……。」



 そして、その横でコルク銃を負けじと構えるマジョリーナ


マジョリーナ「あたしだって、納豆ぎょうざキャラメル手に入れてみせるだわさ!」


「納豆ぎょうざ飴」であれだけ懲りたハズなのに、今度はキャラメルを狙う魔女さん。しかし、引き金がうまく引けなかったみたいで、カチカチと何回かやったらいきなり暴発。なんとグアム旅行に命中。


 射的の景品にグアム旅行は凄すぎますし、ずいぶんあっさりした的でしたね。明らかにゾウさんの方が難易度が高いです。


「おばあちゃんおめでとう!グアム旅行ゲット!」



マジョリーナ「ガム!?あたしはガムよりキャラメルが欲しいだわさ!!」

「え?」


 グアム旅行がなんたるかはわからないマジョリーナはガムと聞き違えて猛抗議。キャラメルよりは何百倍も良い景品だと思いますけど…。








・・・



 一行が次にやってきたのは飴細工屋さん。この手の店なんかは近年少なくなってきましたね。飴を変形できるぐらいまで熱して、素早く色々な色を組み合わせて動物などを作り上げるのはこどもには大人気の屋台のひとつです。


「はい」

「「「「おぉーーー!」」」」


 真っ白な飴を丁寧に練り上げて引き伸ばし、お店の人は白鳥を作ってくれました。


あかね「職人技やな。」

れいか「芸術的です。」




キャンディ「スゴイクル!ありはなにクル?」

やよい「飴細工だよ。」

キャンディ「飴?甘いクル?」

やよい「うん!」


「何かリクエストがあればお作りしますよ?」


みゆき「本当ですか!?じゃあ、キャンディ――――このぬいぐるみ作ってください!」


「可愛いぬいぐるみだね。ちょっと待ってて。」


キャンディ「うれしいクル〜〜。」


みゆき「スゴイ!どんどん出来てくー!」


 店のおじさんは、手馴れた手つきで1/2サイズキャンディを飴で作りあげました。しかし、これで全国の飴細工職人のハードルが上がったような……。


みゆき「ありがとうございます!」

やよい「可愛い〜〜!」


キャンディ「キャンディのクル!キャンディの!」





・・・




みゆき「あー!ヨーヨー釣り!」

やよい「みんなでやろうよ!」

あかね「よっしゃ勝負や!」

「「「「「おーーー!!」」」」」


 ヨーヨー釣りは、水風船に空気を入れて弾ませる風船で、ぽんぽん手で突いて遊ぶもので、それを水に浮かべてゴム紐の部分を釣り上げるんですよね。釣る時に使う引っ掛ける釣り針は、ティッシュなどで作ったこより状のものを使うので、上手く釣り上げないと水に濡れて切れてしまうんです。




 そしてここでも店員さんを驚かせる2刀流でヨーヨーを釣るれいか。これもお爺様直伝?



マジョリーナ「さっきから全然上手くいかないだわさ!こんな祭りのどこが楽しいんだかわからんだわさ……。」





・・・




やよい「ねぇ、次は何をしようか」


 しばしベンチに座ってチョコバナナなどを食べる一行。これも祭りの風物詩ですね。


みゆき「せっかくだから、美味しい食べ物を全部食べ尽くそうよ!」

あかね「それええな!」

なお「さんせー!」


やよい「わたし、とうもろこし!」

れいか「わたしは、またたこ焼きが食べたいです。」


 大阪でたこ焼きデヴューしたれいかには、みんなとの思い出の味なんですね。


 5人が色々意見を出し合っている中、キャンディは目に入ったお面屋に興味津々。


れいか「みゆきさん、キャンディは?」


みゆき「え……?あれ……キャンディ?」


 みゆき達が、キャンディがいない事に気づいた時はキャンディの姿はいなくなっていました。



キャンディ「カワイイクルー」


「あれま。こんなところに転がって……」


 がしり。キャンディの耳を掴む男の手。


「てかウチにこんな景品あったかな……まいっか。」


※拾ったものを景品にしてはいけません。


 なんと、男はキャンディが自分が落としたぬいぐるみだと勘違いして、そのまま他の景品と一緒持ち去ってしまいました。


キャンディ「た……たいへんクル……!」


 男がキャンディを置いた場所は、なんと輪投げの景品の中。そう。キャンディは輪投げの景品にされてしまったのでした(現実の縁日でもありそうな話)。










みゆき「どうだった?」

あかね「見つからん」

れいか「一体どこへ‥‥‥」


やよい「あー!あれってもしかして!!」


 やよいが指差す輪投げ屋の屋台。その景品が並んでいるちょうど真ん中に、しょぼんと座っているキャンディの姿が。


 キャンディもこっちが探しているのに気づいた様子で、涙目になりながらこちらを見ています。


あかね「キャ…キャンディやん…。」

みゆき「どうしよう……。」

れいか「これは……正々堂々正面から行くしかありません!」

みゆき「え?」

あかね「正面って?」

れいか「輪投げは、300円です!!」


 れいかが示す値段のところには、輪投げ5本で300円と書かれています。



あかね「よっしゃ、みんなナンボある?」

みゆき「100円……200円……300円ちょっきり!」

「「「「え‥‥‥」」」」


あかね「なんやーこんだけおって、たった300円しかないんかぁ……」

なお「20円しか残してなかったあかねが言うな。」

あかね「あっはっは……。」


 さっきまで食べ尽くそうと豪語していた割にはみんな何も買えないジャナイノー。


れいか「皆さん!5回投げられますよ!」

みゆき「てことは…チャンスは一人一回だね!みんなでキャンディを取り戻そう!」

「「「「「おー!!」」」」」



・・・


れいか「それでは……青木麗華参ります!!」

「「「「おぉー!」」」」


 トップバッターはマニアックな直伝技が多いれいか。華麗に輪投げを空中で回し、パシっと掴んでキャンディを輪を通してロックオン。


なお「よ!れいか!」

みゆき「れいかちゃん、がんばって!」


れいか「ハァーーーーーーー!!!!」



 いつの間にか浴衣をたすき掛けして袖まくり姿になったれいか。気合い十分に輪を一直線に飛ばします。


 しかし、投げる直前まで目を閉じていたのがいけなかったのか、輪っかは見事に屋台の人の頭に乗ってみんな肩を落とします。


れいか「はぁ…輪投げの“道”は奥が深いです……。」

あかね「なんやそれ…」


キャンディ「クル〜〜〜……。」


やよい「次はわたし!…………やぁ!!」


 今日はまだ見せ場が少ないやよいが、乾坤一擲で輪を投げます。


 しかし、大方が予想した通り、狙って飛んだ輪は、見事にキャンディの隣のヒーローのフィギュアをすっぽり覆います。


やよい「これ前から欲しかったんだー!」

みゆき「カワイイ(?)なー」



あかね「ってぇー!ちゃうやろー!」



キャンディ「はやくタスけてクルー…」


なお「よし!直球勝負だ!」

みゆき「なおちゃん、がんばって!」


 スマイルでは運動神経抜群の期待の星、まっすぐ輪を飛ばせばキャンディは大きいので簡単に引っかかるハズです。が。



なお「はぁぁぁぁぁぁ…………は!?」


 突如、空気を読まないてんとう虫がなおの鼻に見事に止まりました。虫というカテゴリなら何でも怖いなおは当然パニック。乙女な悲鳴を上げながら、振り回した手の先の輪は遥か明後日の方向へ。



マジョリーナ「ん?雨だわさ?」


 なぜか天狗のお面を頭に被っていたマジョリーナの方へ飛んできた輪は、そのまま天狗の鼻にすっぽり収まってしまいました。


みゆき「なおちゃーん。」

なお「だ…だってぇ……。」



あかね「よっしゃあ!こうなったらウチに任しときー!」


「“日野ちゃん!!ス〜〜〜パ〜〜〜輪投げ〜〜〜〜………あたっく”。」



 ひょい。と技名の勢いの割には、慣れた手つきで軽く投げたあかね。その軌道はキャンディの頭上を的確に捉え、そのまま見事に頭に乗り……。



ぼよん。



「「「「えーーーーーー!?」」」」


「はい。ハズレ」


 両耳のボリュームに押し返されてしまいました。



あかね「あかん。キャンディの頭がデカすぎて輪がハマらへん。」


キャンディ「キャンディのアタマはフツークル!ワがちいさいだけクル!!」


れいか「となるとこれは、物理的に不可能ということでは……。」

なお「え゛……。」


みゆき「う〜ん。後はわたしだけ……。」


 自分の手にある最後の輪を見つめるみゆき。持ち金全部叩いてなんとか5本のチャンスができたものの、このままだと300円がパーになった上に友達を一人失い、あげくはメルヘンランドが救われずに世界がバッドエンドになってしまうかもしれません。なんてこった。


みゆき「よーしキャンディ、とにかく行くよ!!」


キャンディ「クル……。」


 狙うのはキャンディとの友情と世界の平和。その命運全てがこの輪に詰まっている。


みゆき「やーーーー!!!」


 しかし、みゆきの実力では一発成功なんて夢のまた夢。投げられた輪はキャンディから左へ逸れてしまい、謎のウニのようなぬいぐるみ目掛けて飛んでいきます。



みゆき「あ!外しちゃった!?」


「「「「あ〜〜〜!!」」」」



キャンディ「クルーーー!!!」


 しかし、みゆきの見事なコントロールをフォローするように、キャンディは必死に耳を伸ばして自分で輪をつかみ、そのまま自分の体を通します。


「「「「「やったぁ!!」」」」」


「ん?……おぉ!?はいおめでとう」


 なぜか肝心な瞬間を見ていなかった店の人は、物理的に無理っぽそうな感じの結果を敢えて深く考えずに、みゆきにキャンディを渡します。


「「「「「ありがとうございましたぁ!!!」」」」」



ずっと人形のフリを(本人的には)していたキャンディの事を思って、そのままいそいそと茂みの方へ。


キャンディ「みゆきーー!!!」



みゆき「キャンディ……。」


れいか「良かったですね。」



マジョリーナ「そこまでだわさ!!」


 感動の再会も束の間、一行の背後に天狗のお面を着けた謎の老婆が……ってマジョリーナですね。


あかね「何であんあたがお祭りに来てんねん!」


マジョリーナ「お祭りなんてぶっ壊してやるだわさ!!」



「世界よ、最悪の結末バッドエンドに染まるだわさ!!白紙の未来を黒く塗りつぶすだわさ!!」


 軽快な祭り囃子も、賑わう人々の声も。全てはいずれ来る祭りの後の虚しさに襲われて絶望に駆られます。





「人間共の発したバッドエナジーが、悪の皇帝ピエーロ様を蘇らせていくだわさ!!」


みゆき「みんなお祭りを楽しんでたのに!!」


「いくよ、みんな!!」



「“プリキュア・スマイルチャージ”!!!!!」

「Go!!Go!!Let’s go!!」







「キラキラ輝く未来の光、キュアハッピー!」



「太陽サンサン熱血パワー、キュアサニー!」



「ピカピカぴかリンじゃんけんぽん、キュアピース!」



「勇気リンリン直球勝負、キュアマーチ!」



「シンシンと降り積もる清き心、キュアビューティ!」





「「「「「5つの光が導く未来、輝け!スマイルプリキュア!!!!!」」」」」




 今日はみんなの楽しみにしていたお祭りを守るため。伝説の戦士は戦います。



マジョリーナ「忌々しいプリキュアだわさ!!いでよ、スーパーアカンベェ!!」


 祭りの屋台にバッドエナジーのエネルギーが集まります。出てきたのは、輪投げとヨーヨーとなぜか天狗が合わさったスーパーお祭りアカンベェ。



『ス〜〜パ〜〜アカンベェ〜〜!!!』


マジョリーナ「スーパーアカンベェ、プリキュアを倒すだわさ!!」


『ス〜〜パ〜〜アカンベェ〜〜!!!』


 予想通り、輪投げの胴体から輪っかを飛ばしてくるスーパーアカンベェ。プリキュアシリーズ恒例のハマったら取れなくなるアレですね。前に公園の遊具のアカンベェもバネ的な物でやってましたが。


マジョリーナ「今日は徹底的にやるだわさ!!」



ピース「うわわ!」


サニー「ピース!?」


 避けても追いかけてくる輪っかに捕まってしまうピース。


サニー「ウチらは輪投げの景品ちゃうで!!」

マーチ「輪投げは失敗したけど、今度は決めてみせる!!」


 華麗なアタックとシュートで輪を打ち返す二人。投げるじゃなくて輪撃ちと輪蹴りですね。


『ス〜〜パ〜〜アカンベェ!!!』


 自分の輪をやり返されて怒ったのか、もはやスーパーアカンベェ恒例となった無差別回転攻撃がハッピー達を襲います。


マジョリーナ「うわ!こっちじゃないだわさ!!」


 デコル2つ分の強力なアカンベェはやはり制御しきれないのか、マジョリーナの場所にもお構いなく攻撃は降り注ぎます。


マジョリーナ「何やってるだわさ!ちゃんとあたしの言う事聞くだわさ!」


サニー「うわあ!!」

マーチ「きゃああ!!」


『ス〜〜パ〜〜!!!』


ビューティ「あああ!!」

ピース「きゃーー!!」


ハッピー「ビューティ!?ピース!!」


『ス〜〜パ〜〜アカンベェ!!!』


 ぐるぐると輪っかを飛ばした後は、そのまま回転を利用して両腕に付いたヨーヨーを振り回して攻撃するスーパーアカンベェ。


ハッピー「うわああーーー!!!」





『ス〜〜パ〜〜!!』


マジョリーナ「スーパーアカンベェ。よくやっただわさ!」



ハッピー「どうして…お祭りの邪魔をするの?」

マジョリーナ「お祭りなんてちっとも楽しくないからだわさ!全部ぶち壊してバッドエンドにしてやるだわさ!!」


ハッピー「そんな勝手なことさせない!!」

サニー「今日はキャンディにとって初めてのお祭りなんや!」

ピース「キャンディのお祭りデビューの邪魔しないで!」

ビューティ「お祭りは、みんなが楽しめる夏の風物詩です!」

マーチ「それを壊すなんて、許さない!!」


マジョリーナ「ええーい!ごちゃごちゃうるさいだわさ!!スーパーアカンベェ、さっさと片付けるだわさ!!」


『ス〜〜パ〜〜アカンベェ!!!』


ハッピー「みんなの大好きなお祭りだもん!!絶対に守るんだから!!」




「「「「「ペガサスよ!!私達に力を!!!!!」」」」」



 聖なる星空。




ペガサスに祈りを込めて。



 輝く5つの天馬に導かれて。



 5人は新たな光に包まれ。




 聖なる光に彩られます。



「プリンセスハッピー!!」


「プリンセスサニー!!」


「プリンセスピース!!」


「プリンセスマーチ!!」


「プリンセスビューティ!!」



 天まで羽ばたく天馬の翼。白きペガサスは純情の印。その輝きを受けて、5人は純白の衣を纏う。



「“プリキュア・プリンセス・フォーム”!!!!!」




「届け!!希望の光。」


 天馬に跨り、それぞれのキャンドルに火を灯す。



「はばたけ!!未来へ!!」



 描く星の繋がりはペガサスの星座に。その聖なる力を宿して。



「“プリキュア・レインボー・バースト”!!!!!」


 5つの光は虹色へ。眩く輝いてアカンベェを包み込みます。




『アカンベェ〜〜〜……!?』




 ふっと息をキャンドルに吹きかけ、浄化の光をアカンベェに。



「輝け!」




「「「「「ハッピースマイル!!!!」」」」」



 デコルも無事6個回収。これで2クール目のローテーション一周しましたね。






・・・




マジョリーナ「お祭りなんて懲り懲りだわさ!!」



・・・・





みゆき「さぁ、お祭りに戻ろう」

やよい「みゆきちゃん、そろそろ時間だよ!」

みゆき「あ!そうだった!」


「「「「「打ち上げ花火!!!!!」」」」」



 5人はキャンディを連れて、七夕に星を見た丘まで移動します。



なお「さ、お祭りはここからが本番だよ」

みゆき「うん、、もうすぐ打ち上げ花火が始まるもんねー」

キャンディ「花火楽しみクルー!」


 そんなキャンディの期待に応えるように、地上から舞い上がり、色とりどりにそれは咲き乱れます。


 すぱん。ぱん。ぱん。


 カラフルな色は綺麗に円を描いたり、時に不規則に散らばったりして、空を彩ります。




みゆき「キャンディ、これが花火だよ」


キャンディ「キレイクル……。」


 思い思いに歩く人達も、みんなしばし行き足を止めて空を見上げます。



 ひとつ咲いては消え、またひとつ咲いては消え、そうしていくつもの華が咲いては消え。



 決して種類は多くはありませんが、色とりどりの花火は、重なったり、離れたりしていつも違う顔を見せてくれます。



 見上げる人達の顔もいつしか華のように明るく、スマイルが咲き誇ります。



 それが日本の夏。



 友達と過ごすかけがえのない時間。



 日々の疲れも忘れて…ただただ、人は空を見上げます。


キャンディ「ほんとに……ほんとにほんとに、そらにおおきなおハナがさいたクル!」






「みんなで花火が見られてウルトラハッピー!!」




















 何も無い。がそこにある。


 決して便利なわけじゃない。


 決して楽なわけじゃない。


 だけど、そこには、忘れちゃいけない、とても大事な思い出がある。





次回、故郷を守れ、「夏のふしぎ!?おばあちゃんのたからもの」



 
 




















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