スマイルプリキュア!第23話「ピエーロ復活!プリキュア絶対絶命!!」
キャンディ『みゆきたちとず〜っといっしょにあそぶくる!』
みゆき「キャンディと…みんなと一緒にいたい!それが私たちの、ウルトラハッピーだから!」
先週は「それが私の」でも、今回は「それが私たちの」。みんなで幸せな未来を取り戻そう。
ウルフルン「ピーエロ様の復活はもうすぐだぁ!」
アカオーニ「プリキュア、来るなら来いオニ!」
マジョリーナ「返り討ちにしてやるだわさ!」
バッドエンド王国の一角。赤い満月が照らす長い岩の支柱に縛り付けられたキャンディ。
みゆき「行こう!キャンディを助けに!」
未来を守る正義の力。世界を終焉へと導くバッドエンド王国との戦いはついに本格始動!
第23話「ピエーロ復活!プリキュア絶対絶命!!」
ポップ「見えてきたでござる!」
みゆき「あれが……」
大きな鳥に変身したポップの背中に乗って、5人は夜の暗闇が覆うバッドエンド王国へ。
草木は枯れ果てても尚朽ちず、空は光を決して通さないくらい分厚い雲で閉ざされています。
みゆき「ここが、バッドエンド王国…。」
れいか「とても…気味が悪いですね……。」
見渡す大地には、枯れ果てた植物しかありません。しかし、そんな荒野に良く響く狼の声。
ウルフルン「やはり来たかプリキュア」
「?!」
森を囲む霧がうっすらと晴れ、その後ろにバッドエンドの三幹部がみゆき達を待ち構えていました。
マジョリーナ「ピエーロ様復活の邪魔はさせないだわさ!」
みゆき「キャンディはどこ!?キャンディを返して!」
ウルフルン「子羊ちゃんならあそこだぜ。」
慌てるみゆきの様子を楽しむかのように、ニヤリと笑ったウルフルンは、その長い爪で遥か後方を指差します。
そこには、赤い月を背に、絶壁の断崖に縛り付けられたキャンディの姿が。
みゆき「キャンディ!?」
アカオーニ「助けたいなら、助けに行くオニ!」
ウルフルン「ただぁし、オレ達を倒せたらの……話だがなぁ!!」
みゆき「キャンディは絶対助ける!!行くよ、みんな!!」
「「「「うん!!」」」」
「“プリキュア・スマイルチャージ”!!!!!」
「Go!!Go!!Let’s go!!」
「キラキラ輝く未来の光、キュアハッピー!」
「太陽サンサン熱血パワー、キュアサニー!」
「ピカピカぴかリンじゃんけんぽん、キュアピース!」
「勇気リンリン直球勝負、キュアマーチ!」
「シンシンと降り積もる清き心、キュアビューティ!」
「「「「「5つの光が導く未来、輝け!スマイルプリキュア!!!!!」」」」」
ささっと変身してウルフルン達と対峙する5人。前へ一歩踏み出そうとするハッピーですが、その前に立ち、サニーがハッピーに言います。
サニー「こいつらはウチらが食い止める!」
マーチ「ハッピーは早くキャンディを―――!」
ハッピー「え!でも……」
ビューティ「私達の目的は、キャンディを助ける事です!誰かがここで彼らを止めておかないと、キャンディは絶対に救出できません!」
ピース「うんうん!」
ポップ「ハッピー!キャンディを頼むでござる!!」
5人はハッピーのためにウルフルンを食い止める。その間に、ハッピーはキャンディを―――。
ハッピー「わかった!でもみんな、キャンディを助けるだけじゃないよ」
「え―――……」
決意を新たに戦う覚悟をした5人ですが、ふと沈むハッピーの声に、後ろを振り返ります。
ハッピー「キャンディと、みんなで一緒に帰るって、絶対約束だからね!!」
「・・・。」
サニー「当たり前や!!」
元の世界でまたみんなと一緒に。それが、今出来る自分達の精一杯のこと。
ハッピーに合わせて5人は立てた小指同士を重ねて円陣を組みます。
「「「「「約束」」」」」
ウルフルン「っへ。茶番は終わったか?あのチビもてめぇらも、どうせここでお終いなんだよ!!」
そう言って飛び上がるウルフルン達。まっすぐに5人を目掛けて先制攻撃を仕掛けてきました。が。
ポップ「煙玉でござる!!」
「「「んな!?」」」
忍者らしくポップは、煙玉で大量の煙幕を辺りに撒き散らします。巻き上がった煙は辺り一体を煙で覆い、誰がどこにいるのか、これではわかりません。
ウルフルン「舐めた真似しやがって!」
煙の中で怒鳴るウルフルン。その後ろから凄いスピードでハッピーが、キャンディがいる方向へ飛び出していきます。
ウルフルン「行かせるかぁ!!」
サニー「っは!!!」
ハッピーを追おうとしたウルフルンですが、背後から炎の壁が吹き上げ、ウルフルンの前方を塞ぎます。
ウルフルン「うお!―――何!?」
サニー「あんたの相手は、ウチや!!」
・・・
マーチ「ここから先は――――!!」
マジョリーナの前方を風で遮るマーチ。
ピース「絶対に行かせない!!」
アカオーニの体を電撃で動きを封じるピース。
ジョーカー「んっふっふっふっふ。美しい友情デスネェ……。でもぉ」
そんな光景を一人上空で傍観していたジョーカー。ハッピーの飛び出した先で彼女を待ち構えます。
ハッピー「ジョーカー!?」
ハッピーの動きを読んでいたかのように、目の前まで迫るジョーカー。その手には爆発するあの危険なトランプが……。
ジョーカー「そう上手くはいきませんよ……んぬわぁ!!」
しかし、凍てつく吹雪がジョーカーの手元を襲い、驚いてトランプを離してしまいます。
ビューティ「ハッピー!!早く!!」
ハッピーが下を見ると、ビューティとポップが、ジョーカーへ向けて攻撃の体勢をとっていました。
ハッピー「ビューティ!!」
ジョーカーがバランスを崩して落下している隙に、ハッピーはキャンディを目指します。
土煙を上げて地面に落下したジョーカーですが、その衝撃を全て吸収し、左手の指一本で自分の体を支えていました。まさに奇術師。
ジョーカー「ンッフッフッフッフ。君、面白いナァ?」
ビューティ「私達はキャンディを返して貰います!そして、みんなと一緒に、帰ります。」
ジョーカー「オモシロイ……。3幹部のみなさーーーーーん!いっきまっすよーーーー!!!」
声高々にジョーカーjはそう言うと、それに応じたウルフルン、アカオーニ、マジョリーナの3人と合わせて、あの絵本を取り出します。
「「「「世界よ!!最悪の結末、バッドエンドに染まれ!!白紙の未来を、黒く塗りつぶすのだ!!!」」」」
4つの絵本から飛び出したバッドエナジーは、ウルフルン達の力を増大させます。
ウルフルン「キュアサニー!お前のサンサン太陽とやらを沈めてやるぜ!!」
サニー「へ。ほんならウチは、あんたの毛刈り取ってセーターにしたる!!」
アカオーニ「キュアピース!!泣き虫のお前にオレが倒せるオニ?」
ピース「わたし、泣き虫だけど、根性はあるもん!!」
マジョリーナ「キュアマーチ、へそ曲がりのあたしに勝てるか、だわさ?」
マーチ「直球勝負だ!!」
ぼわん。いきなり、マジョリーナが緑の煙に包まれます。その煙がすぐに晴れたと思ったら、そこに立っていた人物は、さきほどのマジョリーナの姿とは違う全くの別人でした。
マジョリーナ「ンフフフフフフ」
マーチ「若返った!?」
ジョーカー「キュアビューティ、もう一度言っておきます。アナタ方の願いは何一つ、叶いマセン。」
ビューティ「ハッピーは必ずキャンディを助けます。そのために私は、貴方を全力で食い止めます!!」
ジョーカー「うう〜ん。ゾクゾクするなぁ……」
サニーとウルフルン。
ピースとアカオーニ。
マーチとマジョリーナ。
そして、ビューティ&ポップとジョーカー。
ハッピー「キャンディ待ってて!今行くからね……。」
・・・・・・
激戦。
サニー「はぁ!!」
ウルフルン「オリャーー!!」
お互いのパンチとキックの応酬を、同じくパンチとキックで受けるサニーとウルフルン。俊敏さでは、三幹部一のスピードを持つウルフルンの攻撃に、若干押され気味になるサニー。
ピース「はぅ!!」
アカオーニ「オニ!オニ!オニ!オニ!」
力は三幹部一。アカオーニの自慢の金棒の攻撃をなんとか躱しながらピースも反撃のチャンスを窺います。
マジョリーナ「この姿のあたしはいつもと違うわよ」
まさかの色気を持ちかけてきたマジョリーナは、マーチを凌ぐ等身で自らの分身を作り出します。
マジョリーナ「さぁ、本物はどれかしら?」
ジョーカー「ハハハッハハハッハ!!!」
ビューティ「はぁーーーーー!!」
ビューティの精錬された一撃をやはり紙一重で躱し、嘲笑うようにその動きの節々で攻撃を加えるジョーカー。終始押され気味のビューティ。怯んだ隙をついたジョーカーのトランプ攻撃が迫ります。
ポップ「は!!」
ですが、ビューティにトランプが当たる前に盾に変身したポップが、トランプをガードします。
ジョーカー「Oh〜〜〜No〜〜〜!!ざぁ〜〜んねぇ〜〜ん。でもぉ、そんな程度じゃ、到底ボク達には敵いませんよ?」
・・・・
ハッピー「待っててキャンディ!今行くからね!!」
枯れ木の間を走って森を抜けたハッピーは、キャンディの捕まっている断崖を目指します。
が、下り坂は予想以上に急だったらしく、駆け下りた足は急斜面で止まらなくなり、そのまま一気に下まで下ります。
ハッピー「うおああああああ!!止〜〜ま〜〜ら〜〜な〜〜い〜〜〜!!!」
しかし、下まで降りたところで下りの坂は途中で切れていました。その先にはぐつぐつと煮えたぎるマグマが。
ハッピー「うわあああ!!!溶岩!?」
勢いを殺せずに、ハッピーはそのままジャンプ。人はこれをカリオストロジャンプと云う。
そして、このジャンプの瞬間。そう、OPで人が豆粒ぐらいな高さまでジャンプしているあのハッピーのシーンです。
そして、絶叫するハッピーの声に意識を失っていたキャンディは目を覚まします。
キャンディ「ハッピー……ハッピー!!!」
ハッピー「は!キャンディの声………へ――――。」
キャンディの声で現実に戻るみゆきですが、場所は空中。そして下は溶岩です。
ハッピー「ひいやあああ!!」
いうらプリキュアでも、ニュートンの法則は適用されます。まぁ、ここが地球かどうかは怪しいですが。
しかし、ここで落ちて溶岩で溶けたら放送できない。自分に出来る全力で、ハッピーは落下しながら気合い注入です。
ハッピー「“プリキュア・ハッピー・シャワー”!!!」
打ち出す先は真下の溶岩。足場がないこの状況では、打ち出した方向とは反対へ、ハッピーの体は反動で舞い上がります。
キャンディ「ハッピー!!!」
ハッピー「キャンディ!!」
見事、10点満点の着地でキャンディの元へたどり着いたハッピー。
ハッピー「待っててキャンディ!今助けるから――――。」
しかし、キャンディに近づくハッピーはキャンディの近くにあったデコルデコールに気がつきます。
ハッピー「デコルデコール!―――――――あ!!」
すると、デコルデコールは、黄色い鼻となり、そこから岩で出来たアカンベェがハッピーの前に立ちふさがります。
ハッピー「黄色い鼻のアカンベェ?!――――うわ!!!」
デコルデコールに揃ったデコルは15個。デコル1つであれだけプリキュアを苦しめてきたアカンベェの力の源が、あの黄色い鼻には15個分も宿っています。つまり、15倍になったアカンベェを倒さなくては、キャンディは救出できない事に……。
岩をも砕く一撃を正面から受け、そのままハッピーはキャンディを目前にして倒れてしまいます。
キャンディ「ハッピー!!!!」
・・・
ウルフルン「オラオラオラオラオラオラ!!!」
サニー「うわああああ!!」
ウルフルンのパンチのラッシュ。なんとかガードするも、防御の上から渾身の一撃を撃たれ、サニーは吹き飛んでしまいます。
・・・
アカオーニ「オニに金棒オニ!!」
ピース「きゃ――――――!!」
地面を砕くほどの重い一撃で、金棒の衝撃が直にピースを襲います。
・・・
マジョリーナ「本物のあたしを見抜けるかしら?」
分身によって一度に何人ものマジョリーナを相手にしているマーチ。しかし、多勢に無勢、防御の隙を突かれて次々に攻め入られ、分身全員の魔法攻撃の直撃を浴びてしまいます。
マジョリーナ「「「「「「「「「「あなたには無理でしょうネェ」」」」」」」」」」
マーチ「ああああああああああ!!!」
・・・
ジョーカー「何ひとつ、アナタ方が勝てる根拠がアリマセン。」
ビューティを地面まで放り出した後、どこからか取り出したフェンシングの剣で剣撃をビューティに飛ばすジョーカー。
ビューティ「危ない!!」
心配して駆け寄るポップに気づき、ビューティは咄嗟にポップを庇って剣撃を受けてしまいます。
ビューティ「きゃあああああああああ!!!」
ジョーカー「デコルもひとつこちらにあるので………。絶対に全ては揃いマセン。」
そうして、キュアハッピー、キュアサニー、キュアピース、キュアマーチ、キュアビューティ、そしてポップの6人は、バッドエンド王国幹部の前に倒れます。
キャンディ「あーーーーーー!!!!!!」
・・・
そうして世界は滅ぶのか。
幸せの未来が無い。全部が全部、真っ黒になった何も無い未来。
そうして世界は、結末を迎えるのか。
こんな悲しい戦いで、人々は涙を流すのか。
絶望。
後悔。
悲哀。
恐怖。
そんなの誰も望んでいない。
みんな、未来に希望を持って生きている。
だから、こんなところで。
こんなところで。
寝てちゃ……いけない。
・・・
アカオーニ「話にならないオニ。次はキュアハッピーオニ!……ん?」
倒れたピースに背中を向けて、ハッピーの元へ行こうとするアカオーニの足を、ピースが必死に掴んで止めます。
ピース「う――――……。」
サニー「ま……まだや!!」
マーチ「ハッピーのところには……」
ビューティ「行かせません!!」
体はボロボロ。残った力をなんとか振り絞って、立ち上がる6人。
ウルフルン「チ。まだ立ち上がんのか?おねんねしてりゃあいいものを。」
マジョリーナ「「「「「「「「「「「あんた達に勝ち目は無いよ?」」」」」」」」」」」
ジョーカー「辛くて痛い想いをするだけ損なのに……」
アカオーニ「いい加減離すオニ」
ガシ。とピースの頭を掴んで自分の足から離そうとするアカオーニ。掴んだ頭から覗く顔には、涙を堪えた瞳が…。
アカオーニ「ぷ!お前泣いてるオニ?ウハハハハ!!泣き虫オニ!!」
ピース「痛い…怖い……。でも、ここで逃げたら、みんなと一緒にいられなくなっちゃうから……!それが一番怖いから!!絶対逃げない!!!」
サニー「ハッピーは、絶対にキャンディを助ける!だから、ウチらは絶対あんたらを食い止める!ほんで、みんなで一緒に、帰るんや!!」
マーチ「それがあたし達の“約束”!約束は……絶対に守る!!!」
ビューティ「貴方々のおかげでことができました。自分達にとって、何が一番大切なのか。」
ジョーカー「なぁにが大切か?ですって?」
ハッピー「待っててキャンディ………今助けるから……。」
キャンディ「ハッピー!!!!」
『アカンベェ!!』
ハッピー「ぐ――――、キャンディを返して……私達のとっても大切な……」
ウルフルン「け!なぁにが友達だ!?」
アカオーニ「くだらんオニ!!」
マジョリーナ「そんなもの必要ないわ。」
ジョーカー「命を賭けて守るほどのモノですかぁ?」
サニー「友達は、くだらなくなんかない!!」
ピース「辛い時も、楽しい時も、いつも傍にいてくれる!!」
マーチ「みんなで泣いたり、笑ったり励まし合ったり」
ビューティ「一緒にいれば、どんな困難も乗り越えてゆける。そんな力が、湧いてくるんです!!」
ハッピー「みんな一緒じゃなきゃだめなの……。キャンディも、友達や家族、みんな一緒じゃなきゃ……それが私達の…ウルトラハッピーなんだからああああ!!!」
「か……が…や…けえええええええええええ!!!」
「「「「「スマイルプリキュア!!!!」」」」」
それぞれの光が天まで登り、虹の輝きを放ちます。
サニー「おりゃああああああああ!!!」
地面に向かってパンチ一発。それでそのまま砕いた地面から取り出した岩の塊を持ち上げるサニー。OPのシーンその2ですね。
ウルフルン「な――――!!正気かてめぇ!?」
サニー「本気でやらんと、自分の大切なもん、何も守れへんやろ!!」
ウルフルン「あああ――――おおお!!!」
放り投げた巨大な岩の塊は、そのままウルフルンを押し潰します。
アカオーニ「そこをどくオニ!!」
ピース泣き顔で渾身の最大電圧。思わずアカオーニもスケルトンに。OPオマージュその3。
アカオーニ「ぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ―――――!!」
マジョリーナ「「「「「「逃がさないよ!!!」」」」」」
マジョリーナの分身から放たれる無数の魔法弾。それを、岩場の壁を走って登りながら避けるマーチ。OPオマージュその4。
ジョーカー「ムフフフフフ!!ヤー!!!!」
ビューティ「は―――――やぁ!!」
フェンシングの剣で向かってくるジョーカーに、氷で作った刃で迎え撃つビューティ。OPオマージュその5。
・・・・・・・
ウルフルン「ドゥルアアアア!!!」
そうしてサニーの一撃で理性が飛んだのか、野生化したようにウルフルンは眼光を赤く光らせてサニーに襲いかかります。
暴走した力を受け止めて攻撃し返すサニー。息つく暇もない攻撃のラッシュラッシュラッシュ。
サニー「はああああああああああああああ!!!」
ウルフルン「がああああああああああああ!!」
お互い攻撃が止んだ瞬間。その隙をついてサニは最後の一撃に炎の拳をウルフルンに浴びせます。
「“プリキュア・サニー・ファイヤ”!!!」
爆炎を帯びた炎の弾は、一直線にウルフルンにアタック。
ウルフルン「グルアアアア!!!」
・・・
アカオーニ「邪魔くさいオニ!!!」
アカオーニも自らの体を巨大化させ、よりオニのパワーを引き出してピースに攻撃します。
しかし、ピースも雷を纏って超高速でアカオーニに突進攻撃。そのまま高電圧の電撃攻撃を受け、巨大化したアカオーニは倒れこみます。
「“プリキュア・ピース・サンダー”!!!!」
・・・・・
マジョリーナ「「「「「「「「「「「「お遊びはお終い!」」」」」」」」」」」」」」
マーチ「どれが本物かなんて、考えたってわかんないよ……。直球勝負だ!!!」
風で出来た真空のボールは、一直線にマジョリーナの一人を狙います。
「“プリキュア・マーチ・シュート”!!!!」
マジョリーナ「はい外れ。これでお前はもう……」
マーチ「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
直球勝負。ど真ん中。マーチの回りに無数に現れる風のボール。その数、マジョリーナとほぼ同じ。
マジョリーナ「な――――――!!」
・・・・
ビューティ「はあ!!!」
素早い剣戟。氷の剣がジョーカーの剣を捉え、ビューティはジョーカーの腹に一撃、蹴りを浴びせます。しかし、それすらトランプに変わって再びジョーカーの姿は消え……。
ジョーカー「ざ〜〜〜んねんで〜〜〜した!!!」
ポップ「は!!」
ビューティの背後に回ったジョーカーの攻撃を、ポップが盾となって受け止めます。
ジョーカー「な――――……!」
怯んだジョーカーの隙を突いて、さらに後ろに回ったビューティ。凍てつく猛吹雪がジョーカーを捉えます。
ジョーカー「ピエーロ様ああああああああああああああああ!!!!!!!!」
・・・・・
『アカンベェ!!!?』
怒涛の攻撃の中、鼻を蹴られバランスを崩すアカンベェ。その隙にハッピーも再び気合い注入。
「“プリキュア・ハッピー・シャワー”!!!」
『アカンベェ〜〜〜〜〜!!!』
・・・・・・
キャンディ「ハッピーーーーーーー!!!!!!」
ハッピー「キャンディ!!」
そうして、ウルフルン、アカオーニ、マジョリーナ、ジョーカー、アカンベェに見事に勝利。ジョーカーの仕掛けた拘束も解け、キャンディを無事救出したハッピーは、急いでみんなと合流します。
ポップ「キャンディ!!」
キャンディ「おにいちゃああああん!!」
爆発するマグマ。実は復活はすぐそこまで来ていました。
ハッピー「みんな無事で良かった。」
サニー「まだや。」
マーチ「ピエーロを止めないと……」
ビューティ「ハッピー、最後のデコルはここに」
キャンディ「はやくデコルデコールにいれるクル!」
ハッピー「うん!」
最後となったホシデコル。ジョーカーから取り返してこれで16個全て揃いました。
キャンディ「これでじょうおうさまがふっかつして、ピエーロもやっつけてくれるクル!」
「・・・・・・。」
ハッピー「……あれ?何も起こらないよ?」
しかし、デコルを全部セットしても何も起こりません。それより先に、キャンディがいた場所のマグマが吹き上がり、その中から巨大なピエロが現れます。
ハッピー「あれがピエーロ……」
巨大なピエーロはまさに地獄のようなこの世界に君臨している様。そして、その禍々しいまでの力をプリキュアに向けます。
ポップ「バッドエナジー砲!?星を破壊するほどの力でござる!!皆の衆、逃げるでござる!!」
しかし、そうポップから聞いてもハッピー達は逃げません。もとより、星を破壊する力から逃げる方法なんてありません。
ハッピー「ポップ、キャンディをお願い。私達にできることを、全部やらなきゃ――――」
キャンディが呼び覚ました聖なる力。青っ鼻も浄化する奇跡の力。
「“プリキュア・レインボー・ヒーリング”!!!!」
それと同時にピエーロの口から、今まで集めた人々のバッドエナジーが放出されます。2つの力は共に衝突しますが、ハッピー達の「レインボー・ヒーリング」では、余りに力が足りず、あっという間に5人諸共飲み込まれてしまいます。
キャンディ「みんなーーーーーー!!!!」
ピエーロ『全てを怠惰な世界に……。』
圧倒的な力で圧倒するピエーロ。今までの絶望の力が全て収束されている。星ひとつ滅ぼす力に対抗する手段なんて、今は無い。だけど。
キャンディ「プリキュアはみんなのえがおをまもるクル!!ぜったいに、ぜったいにまけないクル!!!」
ハッピー「そうだよ…。絶対に諦めない!!!」
その時、デコルデコールから光が。
そして、プリキュアは光に包まれ…。
『プリキュアの皆さんにペガサスのご加護を。』
光の中から聞こえる声。その言葉に反応して、スマイルパクトが、ペガサスを象ったキャンドルに変わり―――。
ハッピー「女王様……。ありがとう……」
光の中で、新たな力に目覚める。なんだか良くわからないけど、とにかくやってみるのがプリキュア!
「みんな、いくよ!!」
「「「「うん!!」」」」
ペガサスのキャンドルに自分のデコルをセット。
天まで羽ばたく天馬の翼。白きペガサスは純情の印。その輝きを受けて、5人は純白の衣を纏う。
「“プリキュア・プリンセス・フォーム”!!!!!」
「届け!!希望の光。」
天馬に跨り、それぞれのキャンドルに火を灯す。
「はばたけ!!未来へ!!」
描く星の繋がりはペガサスの星座に。その聖なる力を宿して。
「“プリキュア・レインボー・バースト”!!!!!」
虹色の輝きそのままに、5人のキャンドルから導かれた炎は、そのまま巨大な光となり、ピエーロに向かいます。
ピエーロ『オアアアアアアアアアアアアア!!!』
それを打ち返そうと漆黒のバッドエナジー砲で対抗するピーエロ。2つの巨大なエネルギーは激しくぶつかり合います。
「「「「「はあああああああああああああああ!!!!」」」」」
5人の想いが今ひとつに。ピーエロを、世界中のバッドエナジーを打ち消します。
「輝け!」
そうして、ピエーロの巨大な赤鼻も浄化されてしまいます。しかし、中から闇の色に染まった宝石のようなものが…。もしかしてミラクルジュエル関係でしょうか。
覚醒した5人の戦士。友達を迎えに来たら一緒に世界も救ってしまいました。
キャンディ「みゆき!みーーーんなーーーー!!!!」
さぁさぁこれでハッピーエンドか。いえいえまだまだ続きますよスマイルプリキュア!
次回はメルヘンランドでみんなが妖精になっちゃった!
「プリキュアが妖精になっちゃった、みゆ〜!?」
みゆ〜、あか〜、やよ〜、なお〜、れい〜。って語尾についてたらどうしよう……。
みゆきがキャンディになる話もありましたが、今度は5人全部とは。
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