【毎日更新】line walker ゲームプレイ日記

毎日欠かさず更新して約11年目・・・・・。FGOとホロライブ・ホロスターズ中心のブログです。

ナンバーズ67「勝利を信じて!ファイナル・シャイニング・ドロー!」

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http://id47.fm-p.jp/232/bokuziba/index.php?module=viewdr&action=pdetail&date=20120815&stid=1&pw=#001810802























トロン「さすがだと言っておくよ。逃げきれないと思ったけど。今の一撃を躱すなんて……。」


トロンLP3800
ゼアルウラLP500


トロン「でもそれが君達の必殺技なんだろ?とっておきの必殺技を破られた君たちに、もう勝ち目は無いんだよ!!」


遊馬「オレは絶対に諦めない!オレには、みんなから預かってきた想いがあるんだ!それをあんたに渡すまでは、絶対に諦めねぇ!」



《スフィアフィールド》
フィールド魔法
お互いのプレイヤーは、手札の同じレベルを持つモンスター2体をエクシーズ素材として自分のエクストラデッキの「No.」と名のついたモンスターエクシーズをランダムに召喚条件を無視して特殊召喚する事ができる。この効果で特殊召喚されたモンスターエクシーズのエクシーズ素材が無くなった場合、そのモンスターを破壊する。


トロン「君から貰うものなど無いさ。」


《No.69 紋章神コート・オブ・アームズ》
ランク4/光属性/?族/ATK2600/DEF1400
レベル4モンスター×3
このカードは「No.」と名のついたモンスター以外との戦闘では破壊されない。このカードはカード効果によって破壊されない。フィールド上に存在するこのカード以外のモンスターの効果を全て無効にする。その後、このカードはこの効果で無効化したモンスターの効果を全て得る。この効果は相手ターンでも発動できる。このカードが相手モンスターの攻撃対象になった時、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動する事ができる。フィールド上に存在するカード1枚を破壊する。
○「現在奪ったリバイス・ドラゴンの効果により攻撃力3100」




《CNo.39 希望皇ホープレイ》
ランク4/光属性/戦士族/ATK2500/DEF2000/
自分のライフが1000以上の場合、このカードはエクシーズ召喚できない。自分フィールド上に存在する「No.39」と名の付くモンスター1体をこのカードのエクシーズ素材として特殊召喚することができる。 このとき「No.39」と名の付くモンスターのエクシーズ素材をこのカードのエクシーズ素材とする事ができる。このカードは「No.」と名の付くモンスターとの戦闘でしか破壊されない。 このカードのエクシーズ素材1つを取り除いて発動する。このカードの攻撃力を500ポイントアップし、相手モンスター1体の攻撃力を1000ポイントダウンする。
(※アニメ効果)
○「現在《ZW−雷神猛虎剣》を装備中で攻撃力3700」





○「ボクのターン、ドロー!」


○「これが君達の最後だ!コート・オブ・アームズの効果発動!オーバーレイユニットを1つ使い、ホープレイから奪った効果を使用する!このターン、コート・オブ・アームズは攻撃力を500ポイントアップし、ホープレイの攻撃力は1000ポイント下がる。」


《No.69 紋章神コート・オブ・アームズ》
ATK3100→3600


《CNo.39 希望皇ホープレイ》
ATK3700→2700


遊馬「く――――!」


○「ホープレイの効果で君達を消し去ってあげよう!!コート・オブ・アームズ、ホープレイに攻撃だ!」


「“神の怒り(ゴッド・レイジ)”!!!」


 天空に舞い上がる禍々しい力。それは神罰となって遊馬に襲いかかる。


●「罠発動!《ハーフ・アンブレイク》!!バトルするモンスターは、このターンバトルでは破壊されず、バトルで発生するダメージを半分にする!!」


《ハーフ・アンブレイク》
通常罠
自分フィールド上に存在するモンスター1体はこのターン戦闘では破壊されず、そのモンスターとの戦闘で発生するプレイヤーへのダメージを半分にする。


遊馬「ぐ――――ああああああああああああああ!!!」


遊馬LP500→50


 激しい衝撃で吹き飛ぶ遊馬。《スフィアフィールド》の球面に沿って滑るようにフィールドの隅へ追いやられます。


小鳥「遊馬!!」

徳之助「もう残りのライフは50しかないウラ!!」




トロン「ち―――。しぶとい奴だ。」

遊馬「はぁ…はぁ……まだだ…。まだオレのライフは尽きてねぇ!!」

トロン「その諦めの悪さを見ていると、一馬を思い出すよ。ムカつく一馬の姿を!!」

遊馬「父ちゃんをバカにするのは許さねぇ!」


アストラル『落ち着け遊馬。どうやら今の攻撃で、勝利の方程式が見えてきた。』


 熱くなった遊馬を静めようと、アストラルが魂の中から出てきました。


遊馬「本当か!?」


トロン「ハハ――――!アストラル?まさかコート・オブ・アームズのオーバーレイユニットがなくなったから、それで勝てるなんて思ってないよねぇ?」


○「ハッハハ―――!ボクは墓地にいる《紋章獣ツインヘッド・イーグル》の効果発動!!墓地にいるこのモンスターを除外する事で、コート・オブ・アームズのオーバーレイユニットを2つ復活させる!」


《紋章獣ツインヘッド・イーグル》
★4/風属性/鳥獣族/ATK1200/DEF1400
自分フィールド上の、エクシーズ素材が無い「紋章」と名のついたモンスターエクシーズ1体を選択して発動できる。自分の墓地のこのカードをゲームから除外する事で、自分の墓地のモンスター2体を、選択したモンスターエクシーズの下に重ねてエクシーズ素材とする事ができる。


遊馬「奴のオーバーレイユニットが……。」

○「いい加減諦めるんだねぇ…。ボクはカードを1枚伏せてターンエンド!」


《No.69 紋章神コート・オブ・アームズ》
ATK3600→3100

《CNo.39 希望皇ホープレイ》
ATK2700→3700








鉄男「3800対50…か……。」

徳之助「勝負アリかウラ……。」

等々力「トドのつまり、遊馬くん負けてしまうんでしょうか…。」


小鳥「遊馬――――。」




アストラル『遊馬…。』

遊馬「ヤバイぜ……。こりゃ、本格的に……。ぐ――――あ!!」


 突如、遊馬を襲う謎の痛み。その苦しみに耐え切れずに、膝を着く。


 実際のダメージが肉体を襲う闇のデュエル。《スフィアフィールド》により大量召喚されるナンバーズ。その1枚1枚を使役するのにも莫大なエネルギーと精神力を要する。


 それに加え、隠し弾のZEXALの力をも開放するが、それでもトロンは簡単には突破できない。


 ライフ差3750。遊馬のライフは僅か50。アストラル世界の命運、そして、残酷な復讐劇に終止符を打つための戦い。


 鉄壁の攻撃と防御を兼ね揃えたコート・オブ・アームズ。次のドローが最後の力。想像し、創造するゼアルの力で、遊馬とアストラルは生き残れるのか。



 甦れ 今こそ力合わせ
 解き放て 魂ドライブ






第67話「勝利を信じて!ファイナル・シャイニング・ドロー!」



 その場にしゃがみ込む遊馬。その異変に気づいて、アストラルが呼びかけます。


アストラル『どうした遊馬!大丈夫か!?遊馬!!』


遊馬「は……ハラが………腹減ったぁ……。」


アストラル『――――。何を言っているんだ、こんな時に』


遊馬「だってぇ。腹が減ったんだからしょうがねぇだろ……」


 ヒーローだってお腹は空くもの。ゼアルウラもそれは同じである。


アストラル『はぁ――――。』

遊馬「そうだ!!」


 突然、思い出したように変身した鎧の下をごそごそする遊馬。え、下は普通にいつもの服なのか?




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


小鳥『それ食べて、絶対勝つのよ―――――。』



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


遊馬「これこれぇ!小鳥から貰ったデュエル飯があったんだ!―――んあむ!!」



徳之助「な…何やってるウラ?」

等々力「遊馬くん、デュエルを諦めてしまったんじゃ―――。」

キャッシー「そんな―――」


 突如ランチタイムに勤しむヒーローに観客席からどよめきが。


鉄男「違う。遊馬は諦めてなんかいねぇ!」

小鳥「そうよ!遊馬ぁーーー!!いけぇーーー!!」



トロン「ふ――――。呆れたね、デュエル中に食事なんて…。」




アストラル『なん……だ、この感覚は―――』

遊馬「そうか、お前飯食うの初めてか。」


 魂と肉体をひとつにするゼアル。もちろん、感覚を共有しているので、ひとつのご飯を二人とも味わえるのです。普段は精神体として活動しているアストラルは、基本的にこの世界の物質に触れることはできませんが、ゼアルウラとなった今なら、遊馬を通してその感覚を共有できるんですね。


アストラル『これが食事と云うものか。』

遊馬「あぁ、腹が減ったら戦はできねぇ!―――んあん!」


アストラル『むぐ……。不思議だ……、体の底から再び闘志が湧いてくる……。』

遊馬「はは、そうだろ?」

遊馬「あむ。」アストラル『むぐ。』

アストラル『これが生きる実感……。今消えるとも限らないこの瞬間に、この感覚―――面白い!遊馬、君と一緒にいると実に面白い!!』


遊馬「勝とうぜ、アストラル!!」

アストラル『あぁ!ワタシはもっとデュエル飯が食べたい!大盛りで二つ!!いや、三つだ!!!そして生きる事を、もっと感じたい!!』

遊馬「その調子だぜ!アストラル!」



 全ては生きるため。せっかくの人生、復讐や支配に注ぎ込むなんてもったいない。デュエルは復讐の道具でも、支配の手段でもない。心から楽しんでこそのデュエルモンスターズ。カードゲームなんだ、だったら楽しんだ者勝ちだ。


アストラル『遊馬、既に勝利の方程式は揃った。ワタシを信じろ!!』

遊馬「おう!!オレのターン!!」


 最強デュエリストのデュエルは全てが必然。ドローカードでさえも、真のデュエリストは創造する。


●『「全ての光よ、力よ、我が右腕に宿り、再び希望の道筋を照らせ!!!」』


「“ファイナル・シャイニング・ドロー”!!」


アストラル『私が待っていたのはこれだ!』

「このカードを、ホープレイに装備!!」


●『「来い!!《ZW−風神雲龍剣(ゼアル・ウェポン−トルネード・ブリンガー)》!!!」』


《ZW−風神雲龍剣(ゼアル・ウェポン−トルネード・ブリンガー)》
★5/風属性/戦士族/ATK1300/DEF1800
自分フィールド上または手札に存在するこのカードは攻撃力1300ポイントアップの装備カードとなり、自分フィールド上に存在する「CNo.39 希望皇ホープレイ」に装備する事ができる。装備モンスターはカードを破壊する効果の対象にならない。装備モンスターが破壊される場合、代わりにこのカードを手札に戻す事ができる。


 天を裂く烈風。風神とも思える激しい風の渦の中、龍は剣となって舞い降りた。


トロン「何!?ゼアル・ウェポンの二刀流だと!?」


 後1枚装備したら、次は口に咥えるんでしょうか?


●「風神雲龍剣を装備したホープレイの攻撃力は、1300ポイントアップ!!」


《CNo.39 希望皇ホープレイ》
ATK3700→5000


トロン「攻撃力5000――――!?」


●「さらに、風神雲龍剣は装備カードになった時、装備モンスターは破壊の対象にできない!そして、雷神猛虎剣が装備カードになった時、自分フィールド上の魔法・罠カードを破壊の対象にできない!!つまり、どっちも破壊できないって事だよ!!」


トロン「なんだと……。ゼアル・ウェポンの互いに作用し合う効果を使えば、コート・オブ・アームズのカードを破壊する効果は、発動できなくなるってことか」

遊馬「そうだ!まさにこの二刀流でホープレイは無敵!」


●「いっけぇ、ホープレイ!!コート・オブ・アームズに攻撃ぃ!!」


「“ホープ・剣・ダブルカオススラッシュ”!!!」


「これで終わりだあああ!!!」


トロン「そうかな?」

遊馬「―――!?」



○「罠発動!《爆風紋章(バースト・メダリオン)》!!!このカードはバトルフェイズ中、君のゼアル・ウェポンを全て手札に戻し、バトルを終了させる事ができる。」


《爆風紋章(バースト・メダリオン)》
通常罠
バトルフェイズ中のみ発動できる。相手の魔法&罠カードゾーンのカードを全て相手の手札に戻し、バトルフェイズを終了する。このターンのエンドフェイズ時に、この効果で手札に戻したカードの枚数×500ポイントダメージを相手ライフに与える。



《CNo.39 希望皇ホープレイ》
ATK5000→2500


遊馬「そ…そんな……ゼアル・ウェポンが……」


○「そしてさらに、《爆風紋章》の効果で、手札に戻ったカード1枚につき、このターンの終わりに500ポイントのダメージを君達に与える!!」


遊馬「なんだと……。」


トロン「君達のバトルは終わった。後はターンエンドするだけ。つまり、君達の負けだよ遊馬、アストラル!ッハッハハハッハハハ!!!」


遊馬「――――、それでもオレは諦めねえ!諦めたくねぇ!」

アストラル『よくぞ言った遊馬。で、この状況なら君はどうする?』

遊馬「え――。それは―――。」

アストラル『相変わらず根拠は無い……か。だが、諦める必要が無い事は当たっている。』

遊馬「え?」


トロン「見苦しいよアストラル。君達のバトルは終わったんだ」

アストラル『言ったハズだ。既に勝利の方程式は出来ていると……。』


トロン「………何?」



アストラル『いくぞ!遊馬!』

遊馬「おう!アストラル!」


『「魔法カード《ゼアル・カタパルト》を発動!!!このカードは、手札から「ZW」1体を特殊召喚する!!」』


《ゼアル・カタパルト》
通常魔法
自分の手札から「ZW」と名のついたモンスター1体を特殊召喚する。


「現れろ!《ZW−雷神猛虎剣》!!!」


トロン「無駄な事を。忘れたのか?」

○「コート・オブ・アームズの効果発動!フィールドにいる全てのモンスターの効果を吸収し、その効果を無効にする!!」


●「この瞬間、墓地にいる《アマリリース》の効果発動!!」


トロン「墓地だと――――?」


《アマリリース》
★1/地属性/植物族/ATK 100/DEFXXXX
自分の墓地のこのカードをゲームから除外する事で、アドバンス召喚に必要なリリースを1体少なくする事ができる。



●『「墓地の《アマリリース》を除外する事で、アドバンス召喚に必要なモンスター1体を減らす事ができる!!」』


『「現れろ!!《ZW−風神龍虎剣》!!」』


○「だから無駄だと言っただろ!!コート・オブ・アームズの効果発動!トルネード・ブリンガーの効果を奪え!!」


トロン「これで2体のゼアル・ウェポンの効果は吸収された。」








鉄男「だめだ…もう勝ち目はねぇ……。」

徳之助「これで終わりウラ…」



小鳥「遊馬――――!!!」




トロン「無駄なあがきだったな。遊馬、アストラル。」


『「それはどうかな?」』


トロン「―――!?」


アストラル『トルネード・ブリンガーとライトニング・ブレードのレベルは5』

遊馬「これで条件は揃った!」

トロン「まさか―――、2体のゼアル・ウェポンで……」

遊馬「そのまさかだトロン!!」


●「レベル5のライトニング・ブレードとトルネード・ブリンガーでオーバーレイ!!!」


「2体のゼアル・ウェポンでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!!」


 2つの獣装兵器、猛虎と雲龍。風と雷交わる時、新たな力がここに目覚める。


「現れろ!!《ZW−獣王獅子武装(ゼアル・ウェポン−ライオアームズ)》」


《ZW−獣王獅子武装(ゼアル・ウェポン−ライオアームズ)》
ランク5/闇属性/戦士族・エクシーズ/ATK3000/DEFXXXX
「ZW」と名のつくモンスター×2
このカードがエクシーズ召喚に成功した時、このカードは攻撃力1300ポイントアップの装備カードとなり、自分フィールド上に存在する「CNo.39 希望皇ホープレイ」に装備する事ができる。このカードの装備モンスターは自分のメインフェイズ2に1度だけ攻撃する事ができる。1ターンに1度、相手モンスター1体の効果を無効にし、そのモンスターの攻撃力を半分にする。相手はこのカードの効果を無効にできない。



トロン「「ZW」のモンスターエクシーズだと!?」


●「このカードは、ホープレイがいる時、その装備カードとなり、攻撃力を3000ポイントアップさせる!!!そして、その効果は無効果されない!!」






『「闘志が纏いしその衣、轟く咆哮大地を揺るがし、たばしる迅雷、神をも打ち砕く!獣装合体!!“ライオホープレイ”!!!」』




《CNo.39 希望皇ライオホープレイ》
ATK2500→5500
 

遊馬「攻撃力5500!!これなら――――」


トロン「だが忘れたのか!?お前のターンの攻撃は終わっている!!」


●「いいや!獣王獅子武装の効果発動!!ライオアームズは、バトルが終わった後で、もう一度攻撃ができる!!」


トロン「ばかな―――、1ターンに2度のバトルだと……!?」


遊馬「これが究極のゼアル・ウェポン!!」


トロン「だが、ゼアル・ウェポンが1つになった事で、相互に働く無敵効果は無くなったハズだ!」


○「コート・オブ・アームズの効果発動!!見るがいい!!これがコート・オブ・アームズの真の姿だ!!」


 盾状に展開していた頭部のオブジェが独立して動き出す。その手に大刀を構え、怪しい光を宿した視線でライオホープレイに咆哮する。


○「相手フィールドに存在するカードを1枚破壊できる。ホープレイを噛み砕け!!」


「“神の終焉”(ゴッド・シャーター)!!!」


●「獣王獅子武装の効果発動!!このカードは、1ターンに1度、相手モンスターの効果を無効にして、その攻撃力を半分にする!!」



《No.69 紋章神コート・オブ・アームズ》
ATK3100→1550



トロン「そんな……ばか…な……」


遊馬「いっけええええええ!!!ライオホープレイ!!!」


『「“ホープ・トリプル・カオススラッシュ”!!!!!」』



 両手に構えた大剣と背中に背負う巨剣を構え、三刀を一閃にしてコート・オブ・アームズを両断します。


トロン「ぐああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」



トロンLP3800→0















 圧倒的に見えたデュエルの決着は思いもよらぬ展開で幕を閉じた。


小鳥「遊馬…。やったあ!遊馬が勝ったあ!!」


鉄男「やったあ!」

キャッシー「やったぁ!」

等々力「やったぞぉ!ゼアルウラが勝った!」

徳之助「よくやったウラ!ゼアルウラ!!」






ハートランド九十九遊馬が……勝った……。」


『は!…第一回WDC優勝者は―――――九十九遊馬ああ!!!』


 湧き上がる会場。慌てて司会に戻るハートランドは、遊馬の名を宣言し、祝砲に花火を上げる。












 そうして、町中がデュエルの結果にときめかせていた時。





バイロンが敗れるか。だが、どちらが勝とうと関係無い。今ここでナンバーズは私が回収させて貰う。」





遊馬「な……なんだ!?」


 突如、《スフィア・フィールド》が展開する空間に歪みが生じる。


トロン「これは――――」



遊馬「何が起こってるんだ――――ぐあ!」

トロン「ぐ――――!?」


 歪んだ空間の中で、二人の胸元から黄金の光が漏れます。その光は、カード大の大きさとなり、体の外へ飛び出して、風に巻かれるようにフィールドの中央上空へ。


遊馬「ナンバーズが―――!?」

トロン「させんぞ!!フェイカー!!―――――ぐ、ああああああああああああ!!!!」


 しかし、その目に映ったトロンの紋章は、|||やIVやVの時のようにデュエルの敗北と共に、消滅し、激しい痛みが全身を襲います。


遊馬「トロン!?」


 気づけば《スフィアフィールド》の中央には、輝くナンバーズと同じ色をした球体が出現し、その中に全てのカードが吸い込まれていきます。


 そして、どこかの社長さながらに、デュエルタワーを爆破。会場は騒然となり、パニックの中、人々は避難します。


小鳥「遊馬!!遊馬あああーーー!!!」






Dr.フェイカー「ハハハハハ。無駄だよバイロン、ナンバーズを失った貴様の力など、たかが知れている。」


トロン「ぐあああ!!!」


 巻き起こる球体内の風に飛ばされ、そのまま障壁に叩きつけられてトロンは意識を失います。力を失ったとすれば、その体同様、残されているのは年相応の子供程の力しかないでしょう。


 Dr.フェイカー「消えろバイロン!!」


 気絶したまま風に流され、中央の渦巻く球体へと吸い込まれるトロンの腕を遊馬は掴んで支えます。


遊馬「トロン!!」


 遊馬は、ゼアルウラの力で、ライトニング・ブレードを自分自身に装備し、そのまま《スフィアフィールド》の障壁に突き刺して体を支えます。


遊馬「ぐ……ぐあああ!!」





トロン「ゆう……ま…?」


 自分の手を引かれるこの感覚。トロンは、あの時自分を支えてくれた一馬の姿が、今の遊馬に重なります。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



一馬「かっとビングだ!俺ぇ!!」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


トロン「一馬……。」


遊馬「くっそ!なんなんだよこれ!」


トロン「遊馬、アストラル。《スフィアフィールド》はナンバーズを全て回収するためのフィールド」


アストラル『何!?』

遊馬「どういう事だよ!」


トロン「デュエル・カーニバルに集まったナンバーズは決勝戦に集結する。この絶好の機会をDr.フェイカーが逃すハズがないだろ…。」

遊馬「じゃあ、このフィールドは最初っから、罠!?」

トロン「そう。奴は我々が戦い、ナンバーズの力が高まるのを待っていたんだ。」

遊馬「くっそ―――。う!」


 障壁に突き刺したライトニング・ブレードのが緩みます。風に左右に煽られている上に、二人分の体を支えるのは厳しいようです。


トロン「手を離せ。このフィールドでは、ボクは異物。このままでは君たちも―――。」


遊馬「嫌だ!オレは、オレは諦めねぇ!!!」


トロン「なぜだ……なぜボクを助ける……?」


遊馬「当たり前だろ!!デュエルをやったら仲間なんだよ!」

トロン「遊馬――――。」

遊馬「難しいことはよくわかんねぇけど、デュエルが仲間を、絆を作ってくれる!だから、デュエルをしたなら、お前もオレの仲間だ!!」


トロン「―――――――。今やっとわかったよ。君がなぜ諦めないのかを―――。君達のデュエルは、ボクの復讐の先にあったんだね。遊馬、ボクは一馬や君のように生きられなかった。」


遊馬「トロン……。」


トロン「でも、全てをフェイカーの思い通りにはさせない!ボクが捉えた魂は全て解放する!」


 そうしてトロンの体を通って、《スフィアフィールド》から無数の魂が飛び出していきます。、みんな、ナンバーズに囚われて心を空にした人の元に。


 ハルトも。カイトも。





トロン「お別れだ。遊馬、アストラル」


 最後にそう言ったトロンは、子供の姿の自分ではなく、かつてのバイロン・アークライトその人でした。


 するり。子供の小さなその手は、遊馬の手を離れ、渦巻く球体へ。


遊馬「トローーーーーーーーン!!!!!」


















 吹き荒れる風の中、不思議と何も聞こえない静かなそこで。



 その手に大切に握っていた3つの魂。




「父様!」

「父さん!」

「父様…。」




トロン「許してくれ、みんな。今度は忘れない……あの頃を……。」






 その手を離れ、別れを告げる。



 それで、この復讐は幕を閉じた。




 誰かが、ボクを呼んでいた。




 ずっと…。




 ずっと…。










「俺達は……。」


「兄様!」











 トロンを最後に吸収した球体は、そのまま一気に収束して遊馬たちを飲み込みます。もはやこれまで――――。と思った矢先。収束した光はそのままハートランド中枢へ。



Dr.フェイカー「ヌハハハハハ!この時を待っていたぞ、九十九遊馬、アストラル。」



 見上げたその空間の中央で、Dr.フェイカーが遊馬を見下ろして言います。


遊馬「Dr.フェイカー……。」

Dr.フェイカー「さぁ、最後の仕上げをしようか。アストラル世界を滅ぼすという最後の仕上げを――――!!」


















次回、崩壊を止められるか!?「崩壊への序曲 スフィア・フィールド砲の脅威!」







 ゼアル・シタポンとゼアル・ヨコポンの登場はまだですか!


 








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