スマイルプリキュア!第14話「修学旅行!大阪で迷子になっちゃった!?」
あかね「よっしゃ!来たで、大阪!」
さてさて。みゆきのアンハッピー事件もありましたが、今となっては笑える思い出。今日もウルトラハッピーで修学旅行は大阪へ。
なお「お好み焼きに串かつ、きつねうどんにたこ焼き、ぜ〜んぶ食べるぞぉ!朝から筋トレして、朝ごはんも”たった三杯しか”食べなかったんだから〜」
京都から大阪へはバス移動のようで、高速道路から下った先、窓から見える大阪の街の風景に早くも なお が胸躍らせます。
みゆき「気合い入ってる〜」
しかしご飯3杯には誰か突っ込んであげて・・・。
れいか「私、たこ焼き食べるの初めてで、楽しみです。」
あかね「へぇ、そうなんやぁ〜。せやったら、そのあまりの美味さに腰抜かすなよぉ。たこ焼きは爆発や〜〜!!」
れいか「ばくはつ?」
俄然ホームではしゃぐあかねのテンションに れいか も若干置いてかれていますね(笑)ボケをやよい にツッコまれつつ、みゆき達の乗せたバスは通天閣の背景に大阪を走ります。
先生「今日は班に分かれての自由行動です。中学生らしく、しっかりスケジュール通り行動できるよう、みんなで協力しましょう。」
みゆき「だぁいじょうぶ!わたし達はプリキュアだもん、チームワークはバッチリだよね!」
人目もはばからずに胸を張って言っちゃダメだと思うけど・・・。
なお「それに大阪育ちのあかねがいるから安心だよね?」
あかね「任しとき!みんなに大阪の街、メッチャ楽しんで貰うで〜!れいかの初たこ焼き、みんなで食べよな!」
みゆき&やよい「「おー!食べよう食べよう!」」
れいか「では、スケジュールを確認しましょう。」
はしゃぐ一同をまとめるれいか。このチームは好奇心旺盛な子ばっかりだから れいか もまとめるのは大変でしょうね。
れいか「大阪城、中之島、天王寺動物園・・・あ!もう天守閣に登ってないといけない時間です!急ぎましょう!」
取り出した、というよりはずっと持っていたしおりを開いてみんなで決めた目的地を確認します。しかし、呑気にはしゃいでいるだけだと時間がいくらあっても足りません。腕時計に目をやって時間に遅れているのに気づいた れいか は、なお の背中を押しながら4人を引き連れて大阪城へ向かいます。
・・・・・・
やよい「大阪城、おっきいね〜」
れいか「この大阪城は、1583年豊臣秀吉によって築城されました。たくさんのお金が使われ、とても豪華なお城だったそうです。1615年の大阪夏の陣によって・・・・」
って誰も聞いてませんね(笑)あかね や なお は場内の見回すので精一杯、みゆき と やよい はシャチホコやトラの展示品に注目している様子。
キャンディ「みゆき、みゆき、せっかくのりょこークル。オシャレしたいクル」
みゆきの肩でキャンディが囁きます。じっとしているのも大変みたいですね。
れいか「現在の天守閣は三代目で昭和6年に新しくなりました。」
そんな れいか の相変わらずのガイドっぷりに感心するあかね。
あかね「へぇ〜れいかはさすがやな〜。なぁみゆき?・・・あれ?あれ?・・・あれ!?みゆき達は?」
あかねがみゆきが居たらしき方へ振り返りますが、当然そこにみゆきの姿はありません。
・・・・・・
キャンディ「あかね達がいないクル!!!」
そして、やよいがキャンディの頭をなんとも形容しがたい(敢えて云えばう●●)形にしてドヤ顔していると、あかね達の存在に一番最初にキャンディが気づきました。
みゆき「え!?・・・いない!」
やよい「もしかして・・・」
みゆき&やよい「「わたし達、迷子になっちゃった〜〜!?」」
慣れない見知らぬ土地で離れ離れに。果たして5人の運命は・・・・。そして今回も黒い影(黒い絵の具)が襲いかかる!
第14話「修学旅行!大阪で迷子になっちゃった!?」
マジョリーナ「確かこの辺に・・・・あった!オヤツの時間だわさ〜」
まずはサブタイ明けでお馴染みバッドエンド王国。しかし、イレカワ〜ル、チイサクナ〜ル、オヤツ、と3回連続で探し物が見つからない様子のマジョリーナ。空っぽの壺を振り下ろしてご機嫌ナナメです。
マジョリーナ「ナイ!ナイ!ナイだわさ!大事にとっておいたアメがナイだわさ!」
今までのパターンからすると犯人はまたアカオーニでしょうか。そこまで考えてる余裕も無いのか苛立ちを隠せない様子のマジョリーナ。そんな時、つけっぱなしのテレビから大阪の「納豆ぎょうざアメ」を食べているレポーターの姿が。しかし、食レポが「納豆と餃子の味ですねぇ・・・」ってそれじゃあ材料をただ言っているだけじゃ・・・。どうやら微妙そうなこのアメ、マジョリーナはえらく興味を持ったらしく(というかアメなら何でもいいのかな)テレビに食いつきます。
マジョリーナ「納豆ぎょうざアメ、食べてみたいだわさ〜!大阪、行くだわさ!」
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あかね「おらんな〜どこに行ったんや?」
なお「もしかして、もう下に降りたとか?」
あかね「え〜・・・・しゃあないなあ・・・。」
不安混じりのあかねチーム。天守閣から眺める景色も他所に、みゆきとやよいの姿を探します。
キャンディ「みゆきがちゃんとついていかないから、まいごになっちゃったクル〜」
下に降りた可能性を考えて大阪城を下りるあかね達。この手の迷子ネタの定番ですが、紙一重で天守閣に到着したみゆき達もあかねチームを探します。
みゆき「キャンディがオシャレしたいって言うからでしょ〜」
やよい「あ・・・あの、落ち着いて、すぐ会えるよ・・・。」
はっぷっぷー。と口を膨らませながらキャンディとみゆきは責任の押し付け合い。それを見ていたやよいが仲裁に入ろうとしますが、自分にしか聞こえないようなボリュームの声で言うものですから勿論二人には聞こえません。
おばちゃん「嬢ちゃんどこから来たん!?修学旅行かいな!!べぴんさんやなぁ!お城ゴッツいやろ!?あぁ、アメちゃんあげるさかい!持って行き!ウマイで〜!大阪ええとこやで〜!ほなさいなら〜〜!!」
突如現れた教科書に載っていそうな関西弁バリバリのおばちゃん登場。怒涛の関西弁ラッシュに一言も口を挟めずに言われるまま、アメちゃんまでもらってみゆきとやよいはぽかーんとしていました。ていうか、地元のおばちゃんってわざわざ大阪城登るのかいな!?
やよい「ゆうしゃ やよい は あめ を てにいれた!」
みゆき「え?」
貰ったアメちゃんを見つめてやよいがぼそりと某RPGのごとくナレーションを口ずさみます。
やよい「ロールプレイングゲームみたい!!街の人から情報やアイテムを貰ってマップ片手に旅するの!」
目をキラッキラ輝かせてウルトラハッピー全開のやよい。マップと言いながらしおりの地図を開いて天守閣から大空を指差します。どうでもいいけど中学生のしおりの地図の文字が全部ひらがななのはどういう事なの・・・。
やよい「そして われわれ ゆうしゃ が まいご の おひめさま たちを おたすけ するのだ !!」
急にスイッチが入ったやよいのノリにイマイチついて行けないみゆき。というかアクションヒーロー好きからRPGまでとは、やよいの守備範囲はけっこう広いんですね。
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一方で大阪城を出た3人は、クラスメイトや観光客の姿もちらつく城下お堀周辺でみゆき達を探します。
あかね「おらへんな〜」
なお「しょうがない。まぁきっとそのうち会えるよ!」
あかね「お?エラい落ち着いてるやん。」
なお「弟や妹が5人も居たら、迷子なんてしょっちゅうだもん。ここはど〜んと構えて行こ!」
さすがなおお姉ちゃん、いやなおお母さん。頼もしくあかね達にそう言いいながらばしっとあかねの背中を押します。
れいか「みゆきさん達はきっとスケジュール通り動いてくれると思います。次の目的地で待ちましょう。」
あかね「せやな。」
そんなあかね達の姿が点になるぐらい高い天守閣で、やよいのテンションに引っ張られて、みゆき達も二人で天守閣からの景色を背景に記念写真。思い思いに今の状況なりに楽しむ事に。
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「「ぷは〜。ごちそうさまでした〜」」
大阪城を後にしたみゆき達は、次の行き先である中之島を目指しますが、二人だけじゃ慣れない土地を進むのは難しく、なかなか動くに動けません。そこに現れたのは天守閣で会ったド派手なおばちゃん3人組。
「ええお出しやろ?」
「これでたったの630“万”円やで?」
みゆき&やよい「「えぇ〜〜〜!?」」
小腹がすいたところでおばちゃんに案内されて二人はきつねうどんが美味しい店へ。おばちゃんからのお誘いなので無下にはできませんが、しかしこれはしおりには無い予定。さらに中之島まで船で行く事を勧められ、結局あかね達とは行く道で合流する事なく次の場所へ移動する事に。
あかね「もうみんなどこにおんね〜ん。」
なお「うわぁ、美味しそうなきつねうど〜ん。」
大阪城を出てこちらも中之島へ向かうあかねチーム。しかし、朝ご飯を3杯“しか”食べていないなおは早くも空腹の様子。みゆき達と入れ違いできつねうどんのお店のショーウィンドウのサンプルを見つめます。
「あぁらぁ!さっきの子ぉらとおんなじ制服やん!」
そこに現れたのはみゆき達を案内していたおばちゃん3人組。もしかしてと思いれいかはおばちゃん達に尋ねます。
れいか「あ、あの、友達を探しているのですが、もしかして・・・。」
「こんな子なら見たで。」
そう言いながらもう一人のおばちゃんはどこから取り出したのか、2つのチョココロネを1つずつ両手に持って耳の所まで持って見せます。その様子ですぐにみゆきの髪型を模しているのだと気づくあかね。こっちからしたらみゆき=チョココロネかいって感じですが(笑)
あかね「あ!みゆきや!」
「中之島行く言うてたで?」
れいか「やっぱりスケジュール通りに動いているんです。行きましょう!」
あかねとれいかはおばちゃんに挨拶を言って中之島を目指します。目前できつねうどんのチャンスを逃した なお は、悔しさをにじませながら二人の後を追います。
なお「きつねうど〜〜〜ん」
「あぁ!そや、あの子ら船で行く・・・あじゃぱー行ってもうたぁ・・・」
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おばちゃんの言葉虚しく二人を追って走る三人。川沿いで優雅に流れる街中をゆっくり走る船に乗ってみゆきとやよいは、アメちゃんを貰いつつ中之島を目指します。
やよい「アイテム もらって パワーアップ !」
みゆき「大阪って良いところだねぇ」
そんな人情に肌で触れながら船は中之島を目指します。その川沿いの歩道を走って同じく中之島を目指すあかね達。
あかね「もっとちゃんと大阪の街を見て欲しいのに〜!」
れいか「スケジュールがぐちゃぐちゃ・・・」
なお「お腹すいたよ〜〜」
はらぺこの体に鞭打って走る保護者組。そんな事情も知らずに呑気に船で旅をする迷子組。みゆき達の乗る船をバックに川沿いをへとへとになりながら走る三人は「無邪気なこども」と「振り回されっぱなしのおとな」の構図になっていますね。
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あかね「まゆ!きよみ〜ひろこ〜!」
観光旅行もどこ吹く風。迷子になった子供たちを探しに中之島公会堂広場に到着した保護者組。たまたまそこにいたクラスメイトにみゆき達の事を尋ねるれいか。
れいか「みゆきさんとやよいさん見ませんでした?」
「さっき会ったわよ。」
「あかね達の事探してたよ?」
あかね「ほんま!?どこにおったん?」
「“動物園に行く”って言ってたよ。」
中之島まで船で移動した分、みゆき達が先回りした形になりますね。しかし、みゆき達は先にあかね達が動物園に行ったんだろうと思ってさらに先へ行ってしまったのでしょうか。
まゆ達の言葉でストッパーが外れたかのようになおのお腹がぐ〜っと鳴りだします。半分泣きべそをかきながらなおはその場で膝から崩れます。
なお「はぁ・・・お腹すいた・・・。」
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みゆき「めっちゃお腹いっぱい!」
キャンディ「めっちゃおいしかったクル!」
そして、反対に動物園への行道でお好み焼き屋へ立ち寄った迷子組。腹をすかせたなおと対照的に描いたのは面白いですけど、なおが哀れで残酷すぎる(笑)
やよい「あかねちゃんちのも美味しいけどぉ、やっぱり本場のお好み焼きはおいしいなぁ〜!」
最後の語尾を関西弁っぽいイントネーションにしてやよいが満足気に言います。
キャンディ「あぁ!あれもメッチャたべたいねん、クル〜」
見様見真似、言い真似でキャンディも関西弁っぽい言葉でたこ焼き屋を指差します。
やよい「たこ焼き・・・」
「「「おいしそ〜・・・」」」
思わずよだれが零れる三人。さっきまでお腹いっぱいと言っていたのに、これも別腹ってヤツでしょうか。しかし、さすがに欲望に忠実に行くわけにはいかない。みゆきは、れいかがたこ焼きを食べた事が無い事。れいかの初たこ焼きはみんなで一緒に食べると約束していた事を思い出して思い留まります。
みゆき「今はやめとこ。たこ焼きは後でのお楽しみ!早く動物園に行ってみんなに会おう!」
目的を改めて思い直し、動物園を目指す二人。そこに三度おばちゃん登場。なんかもう瞬間移動してるみたいに自然に不自然ですね。
みゆき達はおばちゃんからあかね達が二人を探している事を聞き、動物園へ急いで目指します。
しかし急いで行ってしまったのが裏目に出たのか、みゆき達が食べていったお好み焼き屋の前で体力と空腹に負けそうになる なお達。というかこの三人よりなんでおばちゃんの方が早く着いたんだ・・・。地元民しか知らない近道でもあるんでしょうか。
なお「いい匂い・・・。お腹すいたぁ・・・。」
どんどんなおの口数も減っていき、当初の元気はどこへ行ってしまったのか。
あかね「なお、行くで〜」
なお「・・・・・だよねぇ〜〜」
疲れ果てた様子のなおがとぼとぼとあかねの後を追います。食べたいものを自分から遠ざける辛さが良く伝わります。
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そして食べ物と云えば、話題の「納豆ぎょうざアメ」。動物園まで案内してもらい、最後におばちゃんからみゆき達は話題のアメを貰います。
「「ありがとうございましたぁ!」」
キャンディ「あ!ありなにクル?」
アメを貰っておばちゃん達にお礼を行った後、キャンディが通天閣を指差します。
やよい「みゆきちゃん!あれに登ったらお姫様達も見つけられるかも?」
みゆき「なるほどぉ!」
依然RPG感覚のやよいがみゆきに提案します。いや、普通に動物園の入口で待っていたらいいんじゃないだろうか。
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れいか「二人ともがんばって、後少しですから。」
ついにはらぺこの虫はあかねにも伝染してしまいます。二人してお腹を鳴らしているのを見てれいかが励ましますが、言っている本人のお腹からも音が。
走る気力もなくなって空腹と戦いながら、ゆっくり三人は動物園を目指します。
マジョリーナ「“納豆ぎょうざアメ”はどこだわさ?」
そして食い倒れの街大阪上空に現れたマジョリーナ。早速話題の納豆ぎょうざアメを探します。
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「すいまへん、たった今売り切れましてな。」
マジョリーナ「え゛・・・。」
律儀に店の前の行列に並ぶマジョリーナ。しかし、味と名前のインパクトがウケたのか、予想以上の売れ行きでちょうどアメは完売してしまったようだ。
マジョリーナ「このあたしがすっごく楽しみにしてたのにだわさ〜〜・・・。“納豆ぎょうざアメ”の代わりに人間共のバッドエナジー、ごっそり集めてやるだわさ!」
「世界よ、最悪の結末!バッドエンドに染まるだわさ!!」
突如大阪の空を緑色に染め、蜘蛛の巣が張り巡らされる。旅先で見覚えのある現象に遭遇したみゆき達は、マジョリーナがいる事に気づきます。
マジョリーナ「ちょうどいいだわさ!いでよ、アカンベェ!!」
ついでにさっさと呼び出したアカンベェ。驚異的な視力で通天閣にいるみゆきとやよいを見つけたマジョリーナは、みゆき達諸共通天閣をアカンベェに変えてしまいます。動き出した通天閣の中でバランスを崩すみゆき達。その勢いでやよいのポケットから“納豆ぎょうざアメ”が通天閣の空気孔に落っこちてしまいます。
勝手な偏見ですが、関西人は納豆が嫌い。というイメージがどこかにあります。そして、大阪を象徴する通天閣はまさに大阪そのもの。それが関係あるのかは知りませんが、突如自分の体の中から出てきたなんとも言えない納豆と餃子の風味に通天閣アカンベェは悶え始めます。まぁ、納豆と餃子なら苦手な人は多そうですしね。
なお「おっとっと・・・何このアメ?・・・な、納豆ぎょうざ!?」
たまらずアカンベェが吐き出したアメをなおがキャッチ。しかし、掴んだ指先からやっぱりなんとも言えない匂いが・・・・。
しかしアメに気を取られている場合ではありません。人情溢れる大阪の街で暴れるアカンベェを浄化すべく、通天閣の中の二人と息を合わせてみんなで変身!
「“プリキュア・スマイルチャージ”!!!!!」
「Go!!Go!!Let’s go!!」
「キラキラ輝く未来の光、キュアハッピー!」
「太陽サンサン熱血パワー、キュアサニー!」
「ピカピカぴかリンじゃんけんぽん、キュアピース!」
「勇気リンリン直球勝負、キュアマーチ!」
「シンシンと降り積もる清き心、キュアビューティ!」
「「「「「5つの光が導く未来、輝け!スマイルプリキュア!!!!!」」」」」
マーチ「どうしよう・・・二人が」
ビューティ「アカンベェの口を大きく開ける事が出来れば、ハッピーとピースはきっと脱出できます!」
サニー「そやったら、ウチに任しとき!」
マーチ「私も!」
ビューティ「えぇ。」
まずはハッピー達救出が第一。アカンベェを怯ませるためにサニー、マーチ、ビューティは気合いを注入して必殺技をアカンベェに向けます。久しぶりの気合注入描写、せっかく気合いで出せる必殺技というのに最近このシーンがカットされていて残念です。
それはともかく、3人の技をそれぞれ同時にアカンベェに向けて放ちます。
「プリキュア・サニー・ファイヤ!!!」
「プリキュア・マーチ・シュート!!!」
「プリキュア・ビューティ・ブリザード!!!」
しかし、ジョーカーが用意した特注品のアオッパナはせっかくの気合いを帳消しにしてしまいます。けろっとした顔で何も無かったようにサニー達に襲いかかるアカンベェ。
マーチ「だめだ・・・やっぱり青い鼻のアカンベェにはわたし達の技は効かない・・・。」
ビューティ「5人が揃わないと・・・。」
ビューティ達は、通天閣の展望台にいるハッピー達の姿を遠目で見つめます。
・・・・・・・・
「Let’s Go!! T・Y・O・U・T・Y・O!!」
キャンディ「チョウチョデコルのチカラを3人にとどけるクル!」
一方、ソフトクリーム頭のままのキャンディがハッピー達にアドバイス。集めてから全然使っていないチョウチョデコルを取り出してスマイルパクトにセット、溢れ出るその光をマーチ達に届けます。
通天閣の口から飛び出した光はマーチ達3人を包み込み、蝶の羽根の形になって妖精のように3人の背中に光が宿ります。
マーチ「な、なにこれ!?」
ピース「すごい!チョウチョデコル、こんな事もできるんだ」
羽根が生えたからには勿論する事はひとつ。大阪の空へ飛び立つ橙、緑、青の戦士達。
ビューティ「私達飛んでます!」
マーチ「ちょうちょのはね・・・」
サニー「マーチ虫嫌いやったな。」
ビューティ「さぁ、アカンベェを疲れさせてハッピー達を助けましょう」
「「おっけー!」」
敵が巨大ならこちらはその分小回りで攻撃を回避できる。事実、動きが大振りになってしまう通天閣のアカンベェは3人を視界に捉えて追い回すので精一杯。
サニー「こっこまでおいで〜!」
マーチ「こっちこっち!」
ビューティ「こっちですよぉ〜。」
『ア〜〜〜カン・・・ベェ〜〜〜!!』
マーチ「こっちだよ〜!」
ビューティ「こっちですよ〜、こっちこっち〜。」
サニー「鬼さんこちらぁ〜手の鳴る方へぇ〜!」
飛び回る3匹のちょうちょに翻弄されてあっちへこっちへ駆け回るアカンベェ。中の三人もつられてシャッフルされてるみたいですが大丈夫でしょうか。
マーチ「よしその調子・・・。そうだ、これあげる!」
と、ここで変身前にアカンベェの口からキャッチした“納豆ぎょうざアメ”をマーチはアカンベェの口に放り込みます。疲れた体にこれは厳しい。未知の味にたまらずアカンベェはアメと一緒に三人を吐き出します。
空中に放り出された三人をキャッチして救出成功。まぁ、目がぐるぐる回ってますが・・・・。
サニー「うわ・・・なんや納豆と餃子の匂いがするぅ・・・。」
出てきたハッピー達の体からにじみ出る匂いに思わず顔を青くするあかね。
マジョリーナ「プリキュアめ!こないなったらこの街全部メチャクチャにしたんねんだわさ!」
『アカンベェ〜〜!!』
ハッピー「こんなに素敵な街をメチャクチャになんてさせない。」
マジョリーナとハッピー達は特に言い合っているわけじゃあありません。というか、今回はお互いの場所が良く解ってないのでは?なのでマジョリーナが言う言葉もどこ吹く風、相変わらずの頭のままキャンディが奇跡の光でレインボー・ヒーリングの力をハッピー達に伝えます。
キャンディ「みんなのチカラを、あわせるクル!!」
「“プリキュア・レインボー・ヒーリング”!!!!」
『アカンベェ〜〜!!?』
若干納豆餃子臭そうな浄化の光に包まれて、ようやく通天閣は元の大阪のシンボルに戻りました。恐らく中は納豆と餃子の匂いが充満しているでしょうが(笑)
マジョリーナ「今日はこの辺にしといてやるだわさ」
なんだかんだで関西ノリのままマジョリーナ退場。晴天輝く空を取り戻した人情食い倒れの街。アメちゃんあげへんで、とバッドになっていたおばちゃんも元に戻りました。
みゆき「良かったぁ、街のみんなにスマイルが戻って」
なお「―――!」
そんなみゆきの言葉に返事をするかのようになおのお腹の虫がまたも鳴りだします。思い出したようになおもお腹をさすって俯き・・・。
なお「お腹すいたぁ・・・。」
みゆき「そうだった!れいかちゃんの」
あかね「初たこ焼き!」
やよい「!」
れいか「そうでしたぁ。」
というわけで本場、鰹節がボール状の生地の上で踊る大阪名物にやっとこさこぎつけます。
なお「やっと食べられるぅ!!」
みゆき「それでは・・・」
「「「「「「いっただっきま〜〜す!!!」」」」」」
一口でパクリ。口の中に伝わる焼きたての熱と、タコのプリっとした歯ごたえ、そしてほくほくの生地の中にシャリっと混じるネギの食感。ソースの香ばしさに、鰹節と青のりのほのかな風味。散々歩き疲れたなおの顔にもスマイルが戻ります。
あかね「初めてのたこ焼きの味はどうや?」
たまらずあかねが感想を求めます。それにれいかは笑顔で答え・・・。
れいか「とっても美味しいです!」
思わずピース。ピースビューティれいかちゃん。
やよい「みんなで食べると美味しいねぇ」
なお「次は串かつ、行くよ〜〜!!」
ここに来てようやくエンジンがかかったかのように生き生きとするなお。やよいの肩に手をかけてまだ知らぬ味へ思いを馳せます。
はしゃぎすぎて怒られた新幹線、思わず落っこちてずぶ濡れになっちゃった金閣寺、みゆきが転げ落ちかけた清水寺、大凶振り切って会えた舞妓さん、5人揃って大阪城、通天閣を背中にジャンプ!
そんなこんなで食い倒れ、この続きは写真の中とみんなの心に残る思い出となって6人の絆に刻まれます。
みゆき「思い出いっぱいのわたし達の修学旅行はこうして終わりました!みんな笑顔でウルトラハッピー!」
というわけで次回、「ドタバタ!みゆきの母の日大作戦!!」
もはや恒例の美人お母さん登場。そして納豆餃子あめで悶えているウルフルンが・・・。
来週も笑顔でウルトラハッピー!