スマイルプリキュア!第17話「熱血!あかねのお笑い人生!!」
「Let’s go!!BA・NA・NA!!」
相変わらずのクオリティでキャンディはバナナデコルでバナナを食べていた。いや、もうこれ、無人島に持って行くならパクトとデコルで決まりですね。
みゆき「ねぇねぇあかねちゃ〜ん。わたし好きな人ができちゃった〜」
あかね「ほんまに?ウチの知ってる人か?」
みゆき「うん!」
あかね「なぁなぁ誰?誰なん?」
みゆき「すごぉ〜く強くって〜、優しくて〜、みんなに慕われてるの〜」
あかね「はは〜ん!絵本好きのみゆきの事やから、どうせピーターパンとかやろ?」
みゆき「ちゃうちゃう!」
あかね「ちゃうって…そうか、みゆきもとうとう現実の男に恋したかー!」
みゆき「わたしの好きな人はぁ〜〜桃から生まれた〜、ももたろ〜〜!」
あかね「めっちゃ絵本の男の子やないかーい!」
ワイワイと秘密の図書館の秘密基地でみゆきとあかねは漫才の練習ちう。やよい達はなんども練習して上達していくやり取りを見守っています。
れいか「どうして二人はさっきから同じ会話をしてるんですか?」
ここまでの流れの何を見てきたのか、れいかはやよいとなおに趣旨そのものを尋ねます。
なお「ネタだよ、ネタ」
れいか「ネタ?」
お寿司の…とか頭の中では過ぎったのかもしれません。そりゃあ俗世から浮世離れしたあの家に住んでいれば、そういう文化は目につかないですもんね。というか青木家にテレビはあるのか…。あってもニュースくらいしか見なさそうだけども。
みゆき「わたし達お笑いの練習してるの」
あかね「明日は七色ヶ丘商店街のお笑いコンテストやねん。」
れいか「はぁ…」
あかね「スペシャルゲストはなんと! あのお笑いコンビ、FUJIWARAやーーー!!」
そう言って商店街で配られている張り紙をみんなに見せるあかね。商店街主催のコンテストの文字に、FUJIWARAの二人の顔がプリントされている。
れいか「どちらのフジワラさん?」
なお&やよい「だーーー!」
文化がわかっていない割にはしっかりとボケになってますね。まぁ、天然モノですが。
はてな と首を傾げるれいかに若干呆れるあかね。
あかね「知らんの!?」
やよい「藤本さんと原西さんだよ!テレビで超人気のお笑いコンビなんだよ!」
あかね「二人にネタ見てもらえるなんて夢みたいやー。よっしゃ!お笑いコンテスト、絶対優勝したんで!」
みゆき「おー!」
スマイル、スマイル、ウルトラハッピー★みんなお笑顔を作るため芸人さんは笑いを編み出す。最近のお気に入りはX‐GUNの説教ネタです(え
それではナチュラルパワーは野生の力、キュアゴリラも登場!?スマイル劇場開演。
OP明けのバッドエンド王国。今日も今日とて怪しい色した鍋をぐつぐつ煮込んでかき混ぜるマジョリーナ。胡散臭い匂いを漂わせたマジョリーナの部屋にウルフルン達もやってきます。
アカオーニ「何作ってるオニ?」
マジョリーナ「邪魔しないであっち行くだわさ」
ウルフルン「ああん?なんだぁ?」
ウルフルンはテーブルの上のチラシを手に取ります。チラシはあかねが持っているものと同じものでした。
ウルフルン「お笑いコンテスト?ゲスト人気お笑いコンビフジワラ?」
マジョリーナ「その二人は超有名なお笑い芸人だわさ」
こういう話って子供よりご老人の方が詳しい時ってありますよね。どうやらこの世界ではFUJIWARAは人気お笑い芸人みたいですけど。まぁ、現実とアニメをごっちゃにしてしまうのは愚行なので、現実は現実。アニメはアニメですよ(どういう意味だ
ウルフルン「お前まさか、こんな連中にびびってるのか?」
マジョリーナ「笑い事じゃないだわさ!(お笑いだけどに)そのハラニシって男、ギャグを一兆個も持っているそうだわさ!」
アカオーニ「!?」
ウルフルン「本当か!?」
まぁサバンナ八木さん的なアレでしょうけど。
マジョリーナ「そんな奴が出てきたら、町中に笑顔が溢れてしまうだわさ」
アカオーニ「困るオニ!そんな奴らぶっ飛ばすオニ!」
マジョリーナ「だからこれを作ってるんだわさ!」
そういってマジョリーナは、鍋をかき混ぜていた棒を取り出します。よく見ると棒じゃなくてそれは網が先端に着いているものでした。網の中にはチイサクナ〜ルを彷彿させるリングが入ってます。
マジョリーナ「できただわさ…」
網からリングを取り出すや否や、それを両手に持ってマジョリーナは部屋を出ていきました。
ウルフルン「負けてらんねぇ…。おい!オレ達も行くぞ!」
アカオーニ「オニ?」
ウルフルン「コンビ名は…そうだな。バッドエンドボンバーズだ!!」
バッドボーイズをちょっと彷彿させた。
アカオーニ「イカしてるオニ!」
れいかと違って俗世にハマりまくっている狼さんと赤鬼さん。何やら早くもコンテストは大荒れの予感…。
第17話「熱血!あかねのお笑い人生!!」
あかね「よっしゃー!ついに来たでー、お笑いコンテストー!」
商店街の一角に準備されたステージには、ゲストFUJIWARAの二人の看板が両サイドに並んでいました。既にお客さんは隙間なく会場を埋めています。
みゆき「あかねちゃんどこ行くの〜?」
あかね「楽屋や!FUJIWARAの二人にサイン貰える絶好のチャンスなんやで!」
あかねとみゆきは、出場者として舞台裏に待機。やよい達も付き添いで一緒に舞台裏へ。
れいか「勝手に入るのはちょっと…」
なお「れいかの言う通りだよ」
やよい「サイン!サイン!」
さり気にやよいもノリノリである。
れいか「やよいさん……」
しかし、それらしいところへ行ってみると、案の定関係者以外立ち入り禁止の貼り紙が貼ってあります。しかし、貼り紙を無視してあかねは辺りをきょろきょろ。
あかね「う〜ん、ここにおんのかな〜。すいませーん!あのFUJIWRAの楽屋ってここですか?」
そこにいた大人に声をかけるあかね。しかし、振り向いたその二人こそ本物のFUJIWARAでした。
藤本「へ?」
あかね「うわ〜〜〜〜〜!!!?」
「「「あなたは!?」」」
れいか「どなたですか?」
常人の1.3倍(当社比)の顔面面積で振り返ったのは、FUJIWARAの藤本。振り向いた瞬間、みゆき達4人は目を輝かせます。もちろん、知らぬ存ぜぬのれいかは人差し指を口の下に当てて はてな?
どてっとコケる4人にあかねのツッコミが炸裂。
藤本「なんや君?ここのスタッフか?」
みゆき「ああ、いえ!出場者です!」
あかね「ウチ!FUJIWARAの大ファンなんです!」
いつもの調子を押さえ込んで、丁寧に頭を下げるあかね。緊張が一気にきたらしく顔がつい赤くなってしまう。
藤本「おお!そんなん?嬉しいな〜」
あかね「原西さんは、一緒とちゃうんですか?」
FUJIWARAと云えば、出力過多なボケを連発する原西が有名である。
藤本「あ〜、さっきからおらへんねん。あいつどんくさいからどっかで迷子に…」
原西「ん〜〜〜〜!ニイハオ!!」
両手で蝶々を作るようにして顔を隠しながら、図太い腕の間にから、人類よりは猿寄りな顔が飛び出した。
あかね「うわああああああ!!!」
「「「あなたは!!!?」」」
れいか「どなたですか?」
「どてーーー!」
原西「東西南ボク、原西で〜〜す!」
余談だが、執筆中に原西と入れると原西孝幸と予測変換されたのに若干驚いた。なるほど、FUJIWARA人気だなぁ…。
藤本「お前どこで何しとったんや?探してたんやぞ?」
原西「え、そやったんか?ほんますまん!許してくれ!」
申し訳なさそうに頭を下げた原西は、次の瞬間正面切って仁王立ちになる。
原西「この通りです!!」
藤本「どの通りやねん!なんかせえや!」
生で見るお馴染みのやり取り(個人差があります)に笑いと拍手が自然と飛び出す。スマイルスマイル。一人、れいかはツボが良くわからずに置いてかれ気味です。
原西「君らもしかして、俺らのファンなん?」
あかね「はい!大・大・大ファンです!!」
思わず拳をぎゅっと握って原西に迫るあかね。
原西「こんな可愛い子がファンなんて…嬉しいけど、なんやろ?」
藤本「それは俺の顔がでかいからや!!」
なんだか文字起こしをするとまたネタのベクトルが変わってしまうので、読んでいる皆さんのご想像にお任せします。というか、まさか自分がFUJIWARAのネタの文字起こしをする日がくるとは…
れいか「皆さん、顔の大きさを笑うなんて失礼です。」
未だにやり取りの意味を理解できずにれいかが突っ込む。これも立派な視聴者にとっては立派なお笑いですね。というか、顔がでかい所はれいかもわかっているのか…。
なお「今のは藤本さんのギャグだよ」
れいか「え、ギャグ?」
初めて聞きます。といった顔でなおを見るれいか。きょとんとしています。
あかね「原西さん、ほんまにギャグ一兆個もあるんですか?」
原西「あ、見たい?」
藤本「そやったら楽屋来るか?」
というわけで5人はゲスト控え室(楽屋)へ。折りたたみ式の椅子とテーブルがあり、その上にスポンサーからの華や弁当の差し入れ、衣装と姿見が置かれている。
やよい「うわ〜〜〜!本物の楽屋〜〜!」
れいか「皆さん、お行儀が悪いですよ」
くるくる回りながら部屋を歩くやよい。なおやみゆき、あかねも部屋のあちこちにおいてある物に興味津々。ここが何の部屋なのか、何をするところなのか解らずにおどおどするれいか。
あかね「原西さん、フジモンさん!サインください!握手してください!写真撮ってください!」
ミーハーマックスで出来る事を片っ端からお願いするあかね。その興奮する気持ちはまぁ、わからなくもない。
あかね「ありがとうございます!あ、ウチの考えたネタ見てください!アドバイス欲しいんです!」
なお「あかねいい加減にしなー」
みゆき「そうだよ、あかねちゃんばっかりずるい!」
ムキになるみゆきは、口をはっぷっぷー。
なお「そうじゃなくて…」
れいか「そろそろお暇しませんか?」
やよい「えー!わたしもサイン欲しい!」
キャンディ「キャンディもほしいクル!!」
突如中学生の肩に乗っているぬいぐるみが叫んだ。とあの時彼らは語った。慌てふためくみゆき達。普段はじっとしてるけど、最後まで自制が利かないのはまだまだ子供ねぇ…。
藤本「今そのぬいぐるみしゃべらんかった?」
あかね「しゃべってないです!しゃべってないです!」
藤本「しゃべってたやん!」
明らかに挙動不審な5人。芸人の鋭さで何か隠している事に感づきましたね。
みゆき「い、いやぁ〜〜。これは、その……腹話術です!」
藤本「え?」
原西「腹話術」
みゆき『わたしのなまえはキャンディクル〜、ほしいクル〜』
キャンディの顔を掴んでしゃべっているように見せるみゆき。でも棒読みな上にかなり怪しい。
あかね「みゆきの口動きまくってるし!」
キャンディ「キャンディはぬいぐるみじゃないクル!」
あかね「ひぃ〜〜!!」
やよい「キャ、キャンディはぬいぐるみじゃないクル〜〜!」
なお「もー、だったらなんなのよー」
れいか「もう腹話術でも何でもありませんね……」
しかし、二人はワハハと笑ってくれた。いやそういう事がしたかったわけじゃないけど。
藤本「君らめっちゃ仲ええなぁ〜」
原西「お笑いやれんで!」
あかね「え、ネタも見てないのに何でわかるんですか?」
原西「わかるよ〜、もうボケとツッコミできてるやん。」
藤本「自分ら5人でコンテストでたらええやん。」
なお「ええ!わたし達も?」
れいか「お笑いコンテストに?」
やよい「面白いかも!」
あかね「よっしゃ!5人でチーム漫才や!」
みゆき「じゃあ、コンビ名決めようよ〜」
あかね「せやな!前のプリキュアの決めゼリフの時に考えとった奴――――――。」
というわけで、当初コンビで出る予定だったみゆきとあかねに、やよいとなおとれいかも加わって、新生お笑いチームが結成されました。
・・・・・・
アカオーニ「緊張するオニ……。」
ウルフルン「ビビってんじゃねぇ!コンテストを制するのはオレ達だ…いくぞ!」
青と赤のスーツに身を包んだウルフルンとアカオーニのバッドエンドボンバーズ。服着た狼を見ると宮崎監督の名探偵ホームズのモリアーティ教授が出てくるんですけど…(世代ネタ。
カツラにネクタイ、眼鏡とヒゲを付けてコテコテの漫才スタイルで登場した二人。一体どこの何を参考にしたらそうなったのやら。
ウルフルン「お前ら!何がお笑いコンテストだ!この世に楽しい笑いなど必要なーい!!」
アカオーニ「そうオニ!そうオニ!正しい桃太郎のお話は、鬼が勝つオニ!」
ウルフルンの言葉に同意するようにアカオーニは、「そうや」と描かれた団扇のようなものを前後に出したり引いたりしています。
ウルフルン「ウルッフウルッフ!この世の全てはいずれ、バッドエンドに染まるのだぁ!」
しかし、もうネタなのかなんなのかわからない演目に、司会者は強制的に二人を退場させます。しぶしぶ引き下がる二人はこのまま退場。何をしにきたのやら。
藤本「あかんあかん、君らお笑い全然わかってへんやん。」
原西「被り物はよう出来てるけど、どっちがボケでどっちがツッコミか、ようわからんで。ま、基本からやり直しやな。お疲れさ〜ん」
舞台袖でダメだしされる始末。そもそもコンテストで優勝したかったのか。
アカオーニ「悔しいオニ……」
ウルフルン「はっ、これでいいんだよ!人間共をサムい空気で包んでやったぜ。」
上手いこと言っているけど、一番サムいのは本人達なのは言うまでもない。
やよい「前のコンビ、なんだったんだろ?」
あかね「どないしたん?」
あかねは下を向いてしゃべらなくなったみゆきとなおに話しかけます。
みゆき「緊張しすぎちゃって…」
なお「あたしも…」
余りそういう性格に見えないけど、人前が苦手そうっていうのはなんとなくわかりますね。
あかね「何言うてるねん、ほな行くで!」
育代「みゆき〜!」
博司「おー!みゆき〜!お父さんだぞ〜!」
まさかの保護者登場で、一気に緊張がマックスになるみゆき。眼鏡が似合うみゆきパパは予想してなかった初登場。
みゆき「ご・・・・ゴプリキュアです!よろしくお願いしま――ぶ!!」
ボケの定番、マイクに激突しておでこをなでるみゆき。
みゆき「いったぁーい!はっぷっぷー!」
しかし、はっぷっぷーがツボに入ったのか、客席から笑い声が湧き上がる。
なお「みゆきちゃん、あかね、頑張って!」
覚えた台詞がすっかり飛んでしまったのか、ようやく思い出したようにしゃべりだすみゆき。
みゆき「そ、そうだわたしだ。ね……ねぇ、あかねちゃん!わたし、好きな人ができちゃった……」
あかね「ほ……ほんまに?う、ウチの知ってるひと…かー?」
苦労して練習したのはどこへ行ってしまったのか、泳ぐ目線に裏返る声、なぜかあごまでしゃくれます。
みゆき「うん!」
あかね「誰やーだれやー」
みゆき「すっごくつよくってやさしーのー!」
あかね「はー、えほんずきのみゆきのことだから…」
やよい「も、ももたろう!!」
なお「や、やよいちゃん!まだまだ!!」
やよい「ご、ごめんなさい!!間違えちゃった!」
飛び出したものの、見切り発車してしまい、赤面するやよい。しかし、そのやり取りでなぜか会場はさらに盛り上がる。
れいか「やよいさん、みゆきさんの好きな人はピーターパンです」
修学旅行の時の話を思い出してれいかは、冷静にやよいを指摘。いや全く趣旨理解してないよこの人。
なお「れいか〜」
あかね「ネタやネタ!」
れいか「でも修学旅行の時に教えてくれたじゃないですか?」
みゆき「え゛」
れいか「あれは嘘だったんですか!?」
れいかの台詞でさらに会場は笑いの渦に包まれる。完全に台本を無視したアドリブだが、そもそもこれが何をしているのかイマイチ趣旨を理解していないれいかは、この場では奇跡的に笑いの渦の中心にいた。
笑いをとっているんだか、ただ笑われているだけなんだが、わからなくなってしまったゴプリキュアは、一旦退場してやり直そうと舞台袖へ。しかし、ドジっ娘スキルは後を絶たない。何も無いところで転んだみゆきはとどめとばかりに会場のお客さんを涙目にさせる。
・・・・・・・
ごーん。
藤本「はっはっは。みんなめっちゃオモロかったで?」
みゆき「でも、全然練習通りにできなかった…」
れいか「お笑いの“道”は奥が深いですね……」
果たして令嬢様はどこまで理解したものか。
なお「れいか…?」
やよい「みんな、ごめんね…わたしが」
あかね「いや、やよいのせいちゃうよ。こっちこそ、みんな巻き込んでごめんな。お笑い好きやから出てみたけど、やっぱ好きだけじゃあかんみたいやな…」
原西「そんな事あらへんて。」
藤本「好きなもんなら、何で自分が好きなんか、よう考えてみ?」
あかねにそう言って、FUJIWARAの二人はステージへ。
藤本「よう見とき、俺らのお笑いを」
原西「俺らのいっちゃん好きなもんを!」
しかし、舞台袖で姿を見せずにじっと隠れていた最後の刺客が迫る。
マジョリーナ「そううまくはいかないだわさ……」
・・・・
久しぶりのCMバンクにアカンベェ。この時の驚く5人の顔が面白くて好きです。
�堯�゚Д゚》←こんな感じになりますよねwww
『どうも〜FUJIWARAで〜す!』
かくしてFUJIWARAのステージが開幕。だがそれを狙っていたかのようにマジョリーナは、出来立てホヤホヤの首輪を二人の首に投げます。勝手に二人の首に収まった首輪に気づかずにネタを始める二人・・・。
原西「それにしても今日のイベントお客さんたくさん入って“るね”」
「「え?」」
藤本「それは僕の顔が“ふつう”だからです」
「「え?」」
みゆき「あれ?関西弁は?」
藤本「原西くんは、何個ギャグ持ってるのかな〜?」
原西「5個か、6個だよ。」
「「えぇ?!」」
れいか「え?ギャグは一兆個だとさっき…」
れいかなら本当にそう信じていそうで怖いです…。
藤本「とにかく、何か一個やってよ!」
原西「よし!とっておきのギャグやるよ!」
なお「ていうか何で関西弁じゃないの?」
原西「こんにちは。ぼく、原西です。」
普通に自己紹介する原西。これはひどい。
やよい「東西南ボク、原西です!じゃないよ?」
余りの寒さに会場が凍りつく。関西弁キャンセラー(ある意味標準語翻訳機?)で持ち前の勢いが全く出ない。
あかね「全然ギャグになってへんやん!」
どよめく会場、ついにFUJIWARAがつまらなくなった。いや元も(略 最初からこんなもn(略 とにかく寒い空気が流れます。
さらに追い打ちをかけるように、蜘蛛の巣緑に晴天を書き換えられ、あれだけさっきまで笑いで溢れていた会場がすっかりお通やに。まるで売れない一発屋のステージを見てるようです(誰?
余りのバッドさ加減を不審に思ったみゆき達はマジョリ−ナを発見。
マジョリーナ「その首輪は新発明のツマラナクナ〜ルだわさ!」
むぅ。微妙に言いにくい名前ですね。これはきっと見えない奴がロケット団とかにもついてるに違いありませんね。
れいか「つまらなくな〜る?」
マジョリーナ「あの首輪をはめるとつまらない事しか言えなくなるだわさ!」
あかね「そんな……。」
芸人にとって笑いは命。まさしく芸人殺しなアイテムにあかねの怒りはサニー爆発。
あかね「そうはさせへんで!!みんな行くで!!」
させへん。ていうかもう手遅れだけど、マジョリーナを倒してコンテストを元に戻す。本職に戻ってゴプリキュアは変身です。
「“プリキュア・スマイルチャージ”!!!!!」
「Go!!Go!!Let’s go!!」
「キラキラ輝く未来の光、キュアハッピー!」
「太陽サンサン熱血パワー、キュアサニー!」
「ピカピカぴかリンじゃんけんぽん、キュアピース!」
「勇気リンリン直球勝負、キュアマーチ!」
「シンシンと降り積もる清き心、キュアビューティ!」
「「「「「5つの光が導く未来、輝け!スマイルプリキュア!!!!!」」」」」
マジョリーナ「今日はアカッパナとアオッパナ、2つでやるだわさ!いでよアカンベェ!!」
両手に赤と青の玉を掲げて呼び出すマジョリーナ。今回は、舞台の両脇に飾ってある藤本と原西の巨大看板アカンベェ。
ハッピー「FUJIWARAの看板が!」
サニー「なにすんねん!!」
初めてアカとアオが並びましたが赤い方は「アカンベェ」なのに対して青い方は「アッカンベェ」って言うんですね。
サニー「負けへんで〜〜!!」
ゴプリキュアは揃ってジャンプ。フジモンアカンベェにキックを入れようとタイミングを合わせますが、まだ距離がある間にフジモンアカンベェの顔が巨大化。タイミングをずらされたハッピー達は弾き飛ばされてしまいます。
『カオデカイからやー!!』
「「「「「うわあああああ!!!!」」」」」
その後も、ギャグを利用した攻撃に翻弄されるゴプリキュア。2体同時に相手するのはさすがに隙がありません。
マジョリーナ「へっへっへ!お笑いなんて何の意味も無いだわさ!楽しい笑いは、この世から全て消してやるだわさ!」
「「―――!」」
しかし、その言葉に反応したのはサニーじゃなくてFUJIWARAの二人。バッドエナジー空間で絶望状態の人間は、よっぽど強い意思がない限りはその空間に太刀打ちできません。それを打ち破れるのは・・・選ばれし・・・伝説の・・・。
FUJIWARA「「そうはさせへんで!!」」
「「「「「え――。」」」」」
原西「笑いは人を幸せにするもんや!」
藤本「そや!街の人らへこますんは、許さへんで!!」
マジョリーナ「何ぃ!?」
ビューティ「フジワラさん・・・。」
マジョリーナ「バッドエンド空間でどうして立ち上がれるんだわさ?!」
藤本「教えたる!!それは俺の顔がデカイからやーーーー!!!」
何の関係もありませんが、ここで言われると納得してしまいます。
ハッピー「うわ〜!元に戻ったぁー!」
マジョリーナ「は?顔の大きさは関係無いだわさ!ていうか何でツマラナクナ〜ルが効かないだわさ!?」
原西「そんなもん当たり前や!俺達は最強のお笑いコンビ、FUJIWARAやからやーーー!!!」
気合い一発。首にはまっていたツマラナクナ〜ルは、(きっとこれ以上つまらなくできないかr)壊れてしまいました。
藤本「プリキュア、大丈夫か?」
原西「俺ら戦うで?どないしたらええんや?」
キャンディ「まさか6にんめのプリキュアクル?!」
なぜか観客席でちゃっかり観覧していたぬいぐるみことキャンディ。相変わらず正体隠す気ゼロです。
藤本「ちょいまって!なんでぬいぐるみがしゃべっとんねん!」
キャンディ「ぬいぐるみじゃないクル!!“プリキュア・スマイル・チャージ”ってさけぶクル!!」
「「「「「え゛ぇ………!?」」」」」
さすがにそれは…と5人は固まってしまいます。まさか…。
原西「よっしゃ行くで!」
藤本「って…ほんまにやんの?」
やり方もわからず(というかデコルが無い・・・。)に携帯のOKボタンをとりあえず押してそれっぽく叫んでみる。
原西「プリキュア・スマイル・チャージ!!!」
輝く光に包まれた中年のおっさんは、明らかに自分で前から準備していたような身振り手振りで必死に再現。
手のシュシュから膝からしゅるるるーカチン!カチン!と見えない何かを装着。なんとも言えない表情で、見えない髪をばさっと煽り、トドメとばかりに素手でそのままパフパフ。
ヌルヌル、クネクネ動きながらキメポーズ。意外と完成度高いのが悔しい……!これ実際にやっているのだろうかね。是非ゴリラプリキュアの火付け役として響と共演してほしいですね(どういう事?
藤本「何してんねん!変身できてへんやんけ!」
マジョリーナ「だっはっは!愉快だわさ!」
原西の発想とスタッフの労力が込められた渾身の変身バンクになんだかんだで笑うマジョリーナ。ハッピー達を押さえつけていたアカンベェも笑い転げてしまいます。
マジョリーナ「あ!アカンベェ何してるだわさ!?」
キュアゴリラ「思い知ったか!これがお笑いの力や!」
サニー「お笑いの力…」
その言葉を聞いて、サニーは今まで見てきたものを思い返します。自分では全然失敗だった。練習した事もうまくいかずに何一つきっちりできなかった。だから、お笑いは自分には向いていないとまで思っていた。
でも、みんなは笑っていた。こんなみっともない自分でも笑ってくれた。
“好きなもんなら、何で自分がそれ好きなんか、よう考えてみ”
サニー「そうか…なんでウチがお笑い好きなんか、わかった!」
マジョリーナ「アカンベェ!そいつらからやってしまえだわさ!!」
『アッカンベェ!!!』
ハラニシアカンベェがFUJIWARAの二人の狙う。変身してないキュアゴリラでもこれでは勝ち目はありません。
二人に向かって勢い良く叩きつけられた拳は、しかし、サニーのパンチで見事に止めていました。
「プリキュア!!」
サニー「ウチはみんなが楽しくなるのが好きなんや!!お笑いやお好み焼き焼くんも、そこは一緒や!!」
原西「もしかして自分、さっきの女の子か?」
言葉の意味を汲み取った原西は、目の前の少女に声をかけます。
サニー「ウチがさっきの女の子かは…秘密やねん!!」
炎の拳で相手の拳を殴り返すサニー。
サニー「うおおおお!!そうとわかったらとことんやったるで!!」
藤本「すごい!」
だん!と地面に手を着いて勢い良く自らの回りに炎を吹き上げるサニー。アカンベェはそこを狙ってパンチを繰り出しますが、炎の渦の中にサニーの姿はなく。
『アカンベェ!』
隙をついてジャンプしてアカンベェを飛び越えて反対側へ着地。振り返るアカンベェに向かって気合い充填100パーセント!!
「“プリキュア・サニー・ファイヤー”!!!」
『アカンベェ〜〜〜……!』
華麗に打ち出した炎の弾丸は、そのままハラニシアカンベェを浄化します。
マジョリーナ「何!?」
ハッピー「やったあ!」
ハッピーが喜ぶ後ろで飛びかかろうとするフジモンアカンベェ。しかし、4人は揃ってタイミングを合わせたハイキックで、逆にアカンベェをけり飛ばします。
ハッピー「FUJIWARAさんのように、わたし達プリキュアもみんなの笑顔を守ってみせる!」
だからこそ、笑顔が力。スマイルプリキュア!
キャンディ「みんなのチカラを、あわせるクル!!」
「“プリキュア・レインボー・ヒーリング”!!!!」
『アカンベェ〜〜!!?』
聖なる光は希望の印。みんなの笑顔で絶望なんかさせない。2体のアカンベェを浄化し、手持ちがなくなったマジョリーナは大人しく引き下がります。
FUJIWARA「「よっしゃー!やったで」」
・・・・・・・・・・・・・・・・・
ステージは元通り、お客さんも待ちに待ったFUJIWARAのネタを多いに堪能しました。
藤本「みんなありがとな」
原西「君らのおかげで助かったわ」
あかね「お礼を言うのはウチのほうです。FUJIWARAさんには大切な事に気づかせてもらいました。」
藤本「俺達FUJIWARAはお笑いで、」
原西「みんなに笑顔を届けたる!」
れいか「わたし達プリキュアは」
みゆき「その笑顔を守っていきます。」
笑顔は誰でもできるし、誰にでも届けられる。お笑い芸人は人より多くの笑顔を振りまく仕事なんですね。
あかね「あぁ!それから、ウチらがプリキュアって言うのは…」
原西「もちろん秘密や」
しーっと指を立てて笑い会う二人。
・・・・
しかし、変身バンクが癖になったのか、テレビで活躍するキュアゴリラの姿を、あかねは目にするのであった。
あかね「秘密って言うたや〜〜ん!しっかりネタにしちゃってるし!!」
笑顔と想い出を残して、あかねのお笑い人生はまだまだ続く!
次回はスポーツ万能なおちゃんの話。
足の速さは人それぞれ、それならみんなで一緒に走ろう。
れいか「どうして勉強するの?」
あかね「何でお笑いが好きなんやろ?」
なお→「????」
って流れなんですかねー。
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