第139話「幻惑のフィールド エコール・ド・ゾーン」
「お父様が残したこのカードの力で、貴方たちを葬り去ってあげるわ!!」
「うわあああぁーーーーっ!!」
2008年12月アルカディアムーブメントでコカライアの攻撃によりディヴァイン転落→なぜか生還。
「く―――っ。」
2009年12月とある鉱山でニコとウェストの父セルジオはトロッコのレールの切り替えスイッチにジャンプし、鬼柳たちの命を救った後転落→消息不明。その後ロットンが坑道を爆破して遊星もろとも谷底に落下→主人公補正で無傷。
そして2010年12月。
まだ正体不明の未来のサテライト、アーククレイドル内部に落下。遊戯王界では12月に何かしらの落下があるという謎のジンクスから今回の話は始まる。
どんなテクを持っていたら説明がつくのかわからないが、パニックになりながらも瞬時に地形を把握して、うまい事突起に着地する遊星。
「みんな!大丈夫か!?」
「手を離すなよ!!」
それほどの高さは落ちていない様子でクロウとアキも無事に着地していた。双子も落ちかけながらもジャックが支えてなんとか引っ張り上げる。
「ジャック!」
「みんな!」
「どうやら、全員無事のようだな。」
「だが、これでは・・・。みんなで一緒に進む事は不可能だ。」
遊星とブルーノ。アキとクロウ。そしてジャックと龍亜龍可。3つに連なるそれぞれの突起に別れたチーム5D’s。
「なんてこった!どうすりゃいいんだよ!」
「これを見てくれ。」
「これは・・・。」
「アーククレイドルの内部をスキャンした。今私たちが立つ3本の通路は、それぞれが太陽歯車を取り巻く3つの遊星歯車につながっている。まず、その遊星歯車を止めなければ・・・中心部にある太陽歯車を動かすモーメントをプラスの回転に戻す事はできない。」
「遊星、時間がない!急がなければ、ネオ童実野シティにアーククレイドルが落下してしまう!」
「―――。みんな、聞いてくれ。ここから先はこの3組に分かれてそれぞれの歯車に向かう事にする。俺はみんなを信じている!必ず太陽歯車で合流する事ができると。」
それぞれに訴えかける遊星。時間は限られている。
「うむ」
「ジャック・・・。」
「遊星の言葉が聞こえなかったのか、オレたちは使命を果たさねばならん。ネオ童実野シティが消滅するかしないかの瀬戸際なのだ。」
「「ジャック!」」
「いくぞ!」
双子はもちろん持参したDボード。龍可のモーメントはシグナーだから動くとして龍亜のボードは動くのだろうか・・・。
「遊星!―――わかった。だがお前も気をつけろ。絶対に死ぬんじゃねぇぞ
!!」
「太陽歯車で待ってるわ。」
そうして3組はそれぞれのルートから遊星歯車を目指す。ちなみに双子はホイール・オブ・フォーチュンに捕まって並走して走っている。
「頼んだぞ!みんな!」
『アナタの言ったとおりデスネ。やはりカレラはここにキマシタ。』
「彼らは必ず止める。貴方が描いた未来は、きっと計画通りに進むの?」
『・・・。』
「その代わり、約束は果たしてもらうわよ。」
『―――えぇ。モチロンです。』