【FGO アニメ感想】Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア 第18話「原初の星、見上げる空」【メソポタミアの神、何するものぞ!】
「キレイ」の前に「ひえ」がくる。
18話やばかった。
今まで積み上げてようやく到達したこの窮地に対して一歩も引かずに立ち向かう姿が勇ましすぎて熱すぎて・・・・・。
「自責などやめよ。誇れ。貴様らにはそれが似合う」
ティアマト神を自分たちのせいで誕生させてしまったと自分を責めるマシュと藤丸を労う王様。なんて穏やかな表情でしょうか。
自体は決してよくないが、それでも打開する術はある。エレシュキガルが冥界の門をつなぐために3日間、このウルクを死守できれば、勝機はまだあります。
そして、街は決戦前夜、嵐の前の静けさが訪れます。
・「みっともなくないと思うよ」
かつては三女神として人類と敵対していたケツァル・コアトル。
ウルクの人々を怯えさせないようにと、一人、カルデア大使館に身を寄せます。
そこで、女神の立場もあってゴルゴーンの正体のことを離せなかったことを藤丸に謝罪します。
もちろん、そのことを藤丸は責めません。その一言だけで、彼女は救われたのでしょう。
言い辛そうに髪を触りながら下を向くケツァル・コアトルの姿は、少し女の子らしかったですね。
「貴方が戦いを恐れるのは、大切なものを多く知っているからです。」
「その心が自らの恐怖で折れない限り、貴方の盾は何者にも汚されない。負けることはないのです。」
マシュがある日レオニダスに言われた言葉。
同じ盾を使うサーヴァントとして、マシュはレオニダスを尊敬していました。
戦いが怖いのはレオニダスも同じ。誰だって同じ。だけど、失いたくないもののために、その盾がある。それを彼は教えてくれました。
地上が黒い泥に埋もれつつある中で、見上げる空は美しく、世界の終焉なんて感じさせない輝きを放っています。
「立ち上がらぬか、腑抜け。ここで屍を晒すことは許さん。疾く失せよ」
「何のつもりだ!ボクは敵だぞ!お前のエルキドゥじゃない!!エルキドゥじゃ・・・・・・・・」
「そうだな・・・。貴様はやつの身体を使っているにすぎん・・・。だが、貴様は我が庇護の、いや友愛の対象だ」
「な、にを・・・」
「言わねばわからぬかこの大馬鹿者が!!!」
「たとえ異なる心、魂があろうと、貴様のソレはこの地上で唯一の”天の鎖”!!」
「まぁ、奴はただの兵器と言って譲らなかったがな。だが、その言葉に習うのならば、我が貴様を気にかけるのは当然至極。なにせ、貴様は”最も信頼した兵器の後継機”のようなもの。贔屓にして何が悪い?」
「世界の終わりだ。自らの思うままにせよ。」
「母親も生まれも気にせず、ただ望むことを成すが良い。かつての我や、ヤツのようにな。」
キングゥとエルキドゥとギルガメッシュ。
魔力が切れ、徐々に崩壊するキングゥの身体。そこに無造作に放り出されたギルガメッシュの聖杯。
貴重な魔力リソースである聖杯によって、キングゥの崩壊していた身体は修復されますが、施しとも言えるギルガメッシュの行動をキングゥは問いただします。
彼は魔術王によって作られたキングゥであって、エルキドゥではありません。
見捨てられ、望みを失ったキングゥに、生きる力を与えたギルガメッシュ。
ここの台詞回しめちゃくちゃ好きです。悔しさにいっぱいで悲痛に叫ぶキングゥとそれをいつもの調子で一喝するギルガメッシュ。ただ、その声は藤丸たちに向けた厳しいものではなく、かつての友の面影を見た、救いの言葉でした。
残された500人のウルク民。静かになったジグラッド。
恐らく最期の王の演説。それを見届ける、祭司長シドゥリのかつての面影。
あああああ。
そして人々は手を取り、最期の戦いに望む。
全てが絶滅する混沌の海が迫る中、世界の命運を賭けた最期の攻防が。
襲いかかるは夥しい数の飛行型ラフムと黒化した牛若丸。
その窮地に駆けつけたのは、かつて都市を離れた武蔵坊弁慶。
長年仕えた主人に刃を立てる姿は皮肉にも格好良い。
ティアマトの弱点は、自重に対して足が細く、歩行速度が遅いこと。
その足を潰せば、ティアマトの侵攻は止まる。
足場ごと全てを焼き尽くす、南米の太陽、ケツァル・コアトルの宝具が解放されます。
「過去は此処に───!」
「現在もまた等しく。未来もまた此処にあり。風よ来たれ、雷よ来たれ!」
「明けの明星輝く時も! 太陽もまた、彼方にて輝くと知るがいい!」
「───『太陽の石ピエドラ・デル・ソル』───!」
「まことに臆病者の貴様らしからぬ蛮勇だぞ。常陸坊・・・・・。」
しかし、止まらないティアマト。
飛行状態へと形態を変化させ、燃え盛る大地の上を飛び進みます。
「……メソポタミアの武器では傷一つ付けられない……そういったのは私でしたね。」
ケツァル・コアトルには秘密があります。
彼女は、南米の神として信仰されてはいましたが、彼女は土着の神ではありません。
「だが! 我が身はこの大地(セカイ)の武器にあらず、遠い魔境の神性なれば!」
彼女の神性は、元々地球ではなく宇宙にあります。
「メソポタミアの神、何するものぞ!」
かつて、白亜紀。
南米に衝突した超巨大な隕石。
「我ら南米の地下冥界シバルバー、多くの生命を絶滅させた大衝突の力を見せてくれる!」
地表を灰に変えた宇宙からの一撃。
それまでの多くの生命を絶滅させた大衝突。
ケツァル・コアトルは、その隕石に付着していた宇宙からきた生命体。
即ち、ティアマト神の地上の攻撃を無効化する力を、無効化できる。
「我が身を燃える岩と成し、彗星となって大地を殺す!」
「───ウルティモ・トペ・パターダ! 」
「令呪よ!!ケツァル・コアトルに勝利を!!!!」
「燃えろ闘魂!!!!」
『炎、神をも灼き尽くせ(シウ・コアトル)』────!
作画エネルギーがとにかく凄い。かつてアポクリファのカルナ戦を思い出します。
しかし、それでもなおティアマトは止まらない。
全員の心が折れかける中、藤丸は今できることを全部やる。
「それでも、立ち止まるわけにはいかないんだ!!!!」
令呪は使い切り、魔力も残り僅か。
ケツァル・コアトルも失い、自身の生命力も枯渇する中で、
巨大な蛇が、ティアマトに絡みついた。
その身体を飛翔させたティアマトを、天から撃ち落としたケツァル・コアトル。
そして、地底深くからその身体を捉えたのは・・・・・・。
もう号泣してまともな感情が死んでしましましたが、とにかく藤丸の一秒でもできることをやろうとする気概と、それになんとか必死で応えようとするマシュやイシュタルやカルデア職員。
そして、その思いに応えるかのように最期出てきたゴルゴーンでもう涙腺崩壊です。
EDの入れ方が本当にうまいなぁ・・・・。
来週は特別番組。ここから2週間が待ち遠しい・・・・!