【FGO】第七の聖杯 絶対魔獣戦線 バビロニア【第10節 おはよう、金星の女神 10-2】
七度目の聖杯探索の舞台は紀元前2655年。
それは人間が神と袂を分かった最初の時代。
人類を滅ぼさんと結託した「三女神同盟」の魔の手。
ウルクを飲み込もうとする滅びの予言。
絶対的な終焉を前に、今、最大の戦いが幕を開ける-------!
・前回まで
ゴルゴーン率いる十万の魔獣軍のウルク襲撃まで残り8日。
ギルガメッシュの次の手は、他の女神を攻略すること。
まずは一番説得でき(チョロ)そうな女神イシュタルを仲間に引き入れるため、カルデア一行はエビフ山にある(かなり残念な)イシュタル神殿に突撃した。
おじゃましまーす。
え、あの残念な動く石像、護衛だったの?
馴れ合うつもりは無かったんだけど・・・。
まぁこうなるよね。
そういう事を相手に聞こえる距離で、相手に聞こえる声量で言うのがマーリンのマーリンたる所以だよね。
やばい!あれくる!金星の概念を凝縮したとかいうエビフ山を消し飛ばしたイシュタルの宝具「山脈震撼す明星の薪(アンガルダ・キガルシュ)!!!」
マーリン早く!バリア!花の!バリア張って!!
ぎゃああああああああああああああああああああああああ
「永久に閉ざされた理想郷(ガーデン・オブ・アヴァロン)」
(・・・・。ふぅ)
ちらっとマーリンを見た。小さく首を横に振った。つまりそれは、次また宝具が来たら今度は防げないということだ。
ちょっと待って!ストップ!
ええと、ですね。
ギルガメッシュとの作戦を思い出す。
金欠女神・・・。
まぁ、その三割の量が時価相当、国家予算以上だったんですけどね(ダ・ヴィンチちゃん談)
実は、イシュタル様に捧げ物があるのでございまする。
ではマシュ。まずはあちらをお出しして。
マシュはそう言って荷台の包を1つ開いた。包の大きさは人間が2〜3人入るくらいには大きい。そこに中身いっぱいをキラキラした宝石が詰め込まれている。
色々と混乱しているようだ。。
どうやら依代の人格が強く出てしまっているようだ。イシュタルに選ばれた人間がどういう人だったのかは知らないが、どうやら相当宝石に弱いらしい。
そう、全て手付金なのです、イシュタル様。
バビロンの宝物庫にある鉱石類、その一割を献上しましょう。
では2.5割では?
例えるなら四つが三つになるようなもんです。ある意味。
ふぅ、商談はここまでですね。。。マシュ、荷台を下げて。
荷台を動かすマシュ。動く度に乗っている宝石がキラキラと輝く。
では?(既に泣いてる...)
長い沈黙。恐らく目の前の宝石と己の誇り(プライド)を天秤にかけているのだろう。
時間にして二分ぐらいだったよね。
あ、一応サーヴァントとして現界してたんですね。
まぁ、マシュがああ言ってるんで、口づけは次の機会に・・・。
?
なるほどわからん。つまり、その黒髪ツインテの少女の人格は、イシュタルの中で眠っているわけじゃなくて・・・。
というわけでイシュタルの案内で一行は無事下山。
道中、巨大魔猪と遭遇したりしたが、イシュタルが協力的だったおかげでこちらは余計な戦力を使わずに通ることができた。