【FGO】第七の聖杯 絶対魔獣戦線 バビロニア【第4節 働くウルク民 4-3】
七度目の聖杯探索の舞台は紀元前2655年。
それは人間が神と袂を分かった最初の時代。
人類を滅ぼさんと結託した「三女神同盟」の魔の手。
ウルクを飲み込もうとする滅びの予言。
絶対的な終焉を前に、今、最大の戦いが幕を開ける-------!
・前回まで
窮地に立つウルクで、カルデアの協力要請を拒否したギルガメッシュ。
とりあえず一行はウルク市の一軒家をカルデア大使館とし、王の補佐官シドゥリの依頼を受けて過ごすことになった。
ウルク城塞の端にあるレオニダス特製の兵士訓練施設。そこで大の字で仰向けになって叫んだ。
兵士訓練の一貫でまさか百人組手をさせられるとは・・・。
いってらっしゃーい。。。。
アナはサーヴァントとしての知識を受けていないのかな。
じゃあ僕で良ければ契約するかい?
そうか・・・、そうだね。
そうしてウルクで何日かが経った。
その日は街を流れる水路の掃除だった。半年に一回100人体制で行っているそうだが、人手が足りないということで借り出されたのだ。
弁慶ェ
(なるほど)
(あまいもの苦手だったんじゃなかったっけ・・・)
(あなたが黙っている時の方が珍しいけどね)
フォウの前両足がマーリンの顔面に直撃する。彼は千里眼で何でも見通せるらしいがフォウの動きは予測できないようだ。
ドクターは寂しいのかい?
・・・・・・そうですね。
そんな、ある朝。
おかげさまで。
そんなことをいきなり言うもんだから、思わず視界の端のマシュの表情を見てしまった。
ちらっとしか見えなかったが明らかに動揺している。。
これは、ついに念願のイベント発生か!
と、話を切り出そうとした瞬間、アナに呼び止められた。
うん。アナの頼みなら断れないね(複雑な気持ち)
アナに案内されたのは、ウルクの地下空洞。その一番奥を巨大なゴーストが巣食っていた。
アナの依頼はそのゴースト退治だった。
なんでアナはこんな場所を・・・?
つまり、あそこは冥府だった?
ウルクの人たちのために?
マシュとアナが去っていくのを見送る。さて、とフォウと一緒に大使館へ向かおうとしたその時だった。
そこはちょっとした人だかりが出来ていた。通りすがりの人たちは、道の角に立っている老人を指差している。
聞こえてくる話の内容から大体の事情は把握できた。
フォウ、ちょっと待っててね。
カバンに昼食の残りのパンがあった。それを何も言わずに老人の前に置いた。
少しだけ間を置いてみたが、老人は動かないし、何も言わなかった。
これ以上は何もないだろうと思い、振り返った時。
どこかで聞いた声、のような気がする。
出過ぎた真似でしたか・・・?
そう言いながら老人は置いたパンに手を伸ばした。しかし、特に食べる気はないようだ。
それは明らかに予言だった。老人の言っていることは、こちらの事情にぴたりと合う。しかし、意味がわからない内容も多い。
それでも、それを伝えたくてこうして出会ったように思えてならない。
一瞬、太陽を雲が遮り辺りが真っ暗になった。
再び陽が戻ると老人はいなかった。影も、形も。