【FGO】第七の聖杯 絶対魔獣戦線 バビロニア【第9節 魔獣母神 9-1】
七度目の聖杯探索の舞台は紀元前2655年。
それは人間が神と袂を分かった最初の時代。
人類を滅ぼさんと結託した「三女神同盟」の魔の手。
ウルクを飲み込もうとする滅びの予言。
絶対的な終焉を前に、今、最大の戦いが幕を開ける-------!
・前回まで
ニップル市民救援のための大規模作戦がついに決行された。
魔獣と人間との戦いの最前線ウルク北壁で準備を進めていたカルデア一行は、レオニダス指揮のもと、ニップル市救援活動を開始する。
かつて300人のスパルタ兵で国を守ったレオニダス。守るための戦いにおいてこれほど頼もしい指揮官はいないだろう。
弁慶は何も言わない。ギルガメッシュなりの考えがあるのか。それとも他に何か、、
北壁から降りて城下町で作戦内容を振り返る。
もちろん。
そういうとレオニダスは徐に自身の兜を外した。初めて見た素顔に一同驚愕。
その言葉にマシュが頷いた。
これまで生き残ってこれたのは、恐れながらも逃げずに立ち向かってきたからだ。
そうして一行は、ニップル市へ向けて進軍を開始する。
既にニップル市側の北壁は、魔獣で溢れかえっていた。
こんなにいるの!?
それは余りにも非情な選択だった。それでも、多くの合戦を切り抜けてきた牛若丸が取れる、それが最善の行動だった。
ギルガメッシュの言葉を思い返す弁慶。想定外の魔獣の数、全てが罠であるとギルガメッシュは見抜いていたのか。
そして、レオニダス率いる救援軍はニップル市に到着。だが、、、、
そこにいたのは邪悪な笑みを浮かべたエルキドゥだった。街は何の被害も無いが、街中のいたるところに血の跡が残されている。
エルキドゥは、その綺麗な声で冷たく残酷な言葉を言い放つ。
襲いかかる兵士の頭をエルキドゥは右手の鎖で撃ち抜いた。兵士は即死。
会いたければ自分でいけよ。
エルキドゥが合図をすると、ライオンよりもふた周りくらい大きな怪物が現れた。その大きさ、ライオンなんか一撃で殺せるだろう。
しかし、こちらも魔獣対策をしていなかったわけじゃない。
こちらは、最大戦力の一端である文明破壊少女アルテラを限定召喚。
あらゆる概念を崩壊させる文明破壊剣「軍神の剣(フォトン・レイ)」を展開。
ランサークラスで召喚されているエルキドゥには、かなりのダメージを与えられたハズ。。。。だったが・・・。
隙きをついたエルキドゥが狙ったのは、なんとアナだった。
両手を鎖に変え、アナの鎖に絡ませてその体を貫く。
アナ!
マーリンの掛け声でフォウくんがアナの上に飛び上がった。なんと全身が光に覆われている。
そして、次の瞬間、アナもフォウくんもそこにいたハズの場所から姿を消していた。まるで瞬間移動したかのように。
グラグラという自身じゃない。ゴゴゴと地中を巨大な何かが蠢く気配がする。
地震に一番驚いていたのはエルキドゥだった。
地面の下に、、、何か、、、、
それは地中から地上に姿を現した。
姿は怪物。ギリシャ神話に登場する蛇の怪物を連想させる。
だがそれを女神というのなら納得だ。
その姿は、余りにも禍々しく、神々しい。
魔獣母神だった。