スマイルプリキュア!第48話「光輝く未来へ!届け!最高のスマイル!!」
スマイルプリキュア!第48話「光輝く未来へ!届け!最高のスマイル!!」
一筋の希望がそこにありました。
絶望という強大な闇、地球を上回る程のその規模。
残されたのは5人の戦士、世界の命運のその手に。
ピエーロ『セカイを、絶望でノみ込んでくれる』
サニー「こんなん……どないしたらええねん……。」
度重なる連戦の末に覚醒したプリキュアの力。しかし、強化されただけでは到底届かないピエーロの圧倒的な大きさに、サニーは声を震わせて戸惑っていました。
ハッピー「わたし達にできることを全部やろう!!!わたし達は絶対に未来を諦めない!!」
キャンディ「クル!」
ハッピー「みんな、いくよ!!」
キャンディ「みんなのちからをひとつにするクル!」
奇跡を呼び寄せたロイヤルクロックのトリガーを入れるキャンディ。それに合わせて現れたペガサスに跨り、5人は宇宙にいるピエーロに向かって今できる精一杯の技を繰り出します。
「届け!希望の光!!」
「輝け!!光羽ばたく未来へ!!!」
それはウルトラキュアデコルによって覚醒した5人の合体技、通常よりも遥かに強力な不死鳥の息吹。
「「「「「“プリキュア・ウルトラレインボー・バースト”!!!!!」」」」」
風を超え、音を超え、雲を向け、空を向け、星を超え、虹色に輝くその光はまっすぐにピエーロに向かって伸びました。
ピエーロ『ムダダ。』
ハッピー「!!!!!?」
ピエーロからすればそれは余りにも小さな光。闇の中から這い出た巨大な黒い手は、レインボーバーストをいともあっさり飲み込み、そのままその手を地球を振り下ろしました。
それはピエーロから見たらバレーボールをスマッシュするかのような動き。しかし、大陸よりも遥かに大きなその手の平は、地球を滅ぼすには十分過ぎるほどの衝撃をもたらしました。
「「「「「あああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」」」」」
大地は大きくひび割れ、手の平を打ち込まれた地球は核攻撃を何十発も受けたように大きく大きく抉れ、そこにあった全てのモノが空へと細かく舞い散り、地中深くの溶岩まで吹き飛ばして空を暗黒に染めてしまいました。
衝撃だけで吹き飛んでしまったプリキュア。ダメージが限界に達したのか、ハッピーはみゆきに、サニーはあかねに、ピースはやよいに、マーチはなおに、ビューティはれいかに戻ってしまいました。
みゆき「へ……変身が……!?」
キャンディ「みゆき!みんな!!」
みゆき「―――――スマイルパクトが!!!」
限界を超えた力に先に悲鳴を上げたのはスマイルパクトでした。プリキュアへと変身するデコルの力を解放するアイテム。それは既に灰色の石に石化し、ヒビがあちこちに入って今にもバラバラに砕けそうでした。
れいか「これではもう…」
キャンディ「プリキュアにへんしんできないクル!!」
みゆき「そんな……」
ポップ「それだけではござらん……。」
みゆき「え」
震えたか細い超えで空を見上げるポップ。絶望を垣間見たその瞳に映ったものを、みゆきも振り返ってその目に見て驚愕しました。
空に大地が浮かんでいました。ピエーロの攻撃によって半分が砕けた地球。かつて地球の一部だったモノは、その衝撃で宇宙空間へと飛び、そして宇宙を漂っていました。
巨大な大地が空を飛んでいるという異様な光景。かつて、あの大地には何千何万何億という命があったハズなのに……。
ポップ「世界が……明日が……本当に無くなってしまうでござる……。」
ピエーロ『キサマ達のキボウは口先だけだ…。本当の深いカナシミを知らないオマエ達が、セカイの絶望に叶うハズがナイ』
遥か遠くにいるのに頭の中で響くようにその声は伝わります。全身から力が抜けていくような、震えて思うように動けなくなるような、深淵から這い出てきたような暗い声。
みゆき「わからない……。絶望とか、深い悲しみとか、わたしにはわかんない!」
悔しくて土を握り締めるみゆき。目には涙を浮かべて誰に言うでもなく訴えます。
みゆき「だけど、このまま終わりたくない!!終わりたくないよ!!」
キャンディ「みゆき……。」
あかね「せや!ウチらには……まだやりたいことがぎょーさんあんねん。」
なお「守りたい人もいる。」
やよい「叶えたい夢もあるし」
れいか「進みたい未来があります。」
それぞれの道、それぞれの未来。バラバラな目標だけど、今確かにここにいる、ここにある想い。
みゆき「難しいことはわかんない。でも、みんなとずっと一緒にいたい!大好きな人たちがいるこの世界で、もっと!もっと!!生きたい!!」
誰かを守りたい、誰かと共にいたい。その強い想いがプリキュアの力になる。
その時。
その想いに応えようとしたのか、キャンディのミラクルジュエルが輝きを放ちました。
ポップ「これは…希望の光でござる!みんなの想いがミラクルジュエルの最後の力を呼び起こしたでござる!」
みゆき「それってもしかして―――――!!」
キャンディ「そうクル!ミラクルジュエルのちからをつかえばさいごの――――――……」
ポップ「……!」
「さいごの」。そこまで言って言葉を切ったキャンディ。何かを思い出したように表情を曇らせてしまいました。
みゆき「どうしたの?」
ポップ「これは……最後の手段でござる。ミラクルジュエルの力とキャンディの力。そして、プリキュア5人の気持ちをひとつにすれば、最後にもう一度だけ奇跡が起こせるでござる。しかし、その方法を使えばミラクルジュエルは力を失い、消滅してしまうでござろう……。」
ミラクルジュエルは希望の光。キャンディが女王になるためのタマゴのカケラ。
みゆき「それって、どうなるの……?」
ポップ「おそらく、本の扉は消えてこの世界とメルヘンランドとの繋がりも断たれてしまうでござる。そうなれば、拙者達はみゆき殿達と……もう二度と……会えなくなってしまうでござる!!」
みゆき「え……」
かつて、本の扉を通してこの世界とメルヘンランドを繋げていたのは、ロイヤルクィーンの力でした。しかし、その昔ロイヤルクィーンがピエーロとの戦いで相打ちとなった後、二つの世界を繋げるために残されたのがミラクルジュエルであり、それを宿すキャンディでした。
みゆき「キャンディと……二度と……会えなく…なる……?」
・・・・・・
みゆき「キャンディとお別れって――――?」
あかね「ほんまにそれしかないん?」
ポップ「――――――。」
れいか「でも……ピエーロを放っておくわけには……」
このままでは世界が滅び、ここに全員も消滅してしまいます。
なお「このままだと……世界が……」
キャンディ「―――――――。」
世界を捨てて少しでも一緒にいるか、世界を救って別れるか。
みゆき「それだけは……それだけは絶対にイヤ!!!」
「「「「……。」」」」
みゆき「どんなに辛くてもどんなに苦しくてもいい!!でも、キャンディが……友だちがいなくなるのだけは……絶対にイヤだ!!!!」
無限の絶望に苦しむよりも、友だちを失う方が怖い。今まで楽しかったこと、辛かったこと、全部がなくなっちゃうのはイヤだ。
みゆき「キャンディと出会えたから、キャンディと友だちになれたから……あかねちゃんと……やよいちゃんと……なおちゃんと……れいかちゃんと……、みんなと友だちになれたんだよ!!みんなと一緒にがんばってこれたのも、楽しかったのも嬉しかったのも全部、キャンディと一緒だったから……!!!」
キャンディ「みゆき……!!」
みゆき「キャンディ……ずっ一緒にいられると思ってたのに……」
ぎゅっとその手でキャンディを抱き寄せるみゆき。お互いに大粒の涙を浮かべて、ただただ寂しさを埋めようと声を上げて泣きました。
みゆき「うわああああああああああ!!!」
キャンディ「あああああああああ!!!」
あかね「……ウチかて、お別れなんてイヤやあああああ!!」
やよい「わたしも……イヤだよおおお!!」
なお「あたしも……ずっと一緒に居たいよおおお!!!」
れいか「なおおおおおお!!!」
ポップ「皆の衆……。」
流した涙の数だけ想い出があって、出会いがあって、そこに自分達がいて……。
大切なセカイを守るために、一番大切なモノを失ってしまう。
それが希望なのか、それが絶望なのか。
揺らぐ想いの中で、一番大切なコトに悩んで、ただただ、5人は悲痛な想いを吐き出しました。
その痛みを暗黒の空の下で。
ピエーロ『ソウダ。それが絶望ダ。』
みゆき「え……」
ピエーロ『オマエ達がキボウだというトモダチが失われ……、地球も無くなり、明日は永遠に来ない』
みゆき「これが……絶望……」
みゆきが初めて感じたその気持ち。真っ暗な闇、明日が見えない、失う怖さ、それが絶望。
みゆき「わたし、何が大切なのか…もうわかんないよ……」
セカイを取るか、友だちを取るか、未来を取るか、今を取るか。決意は揺らぎ、それでも、その胸に小さく蹲った温もりをただ失いたくないという気持ち。
キャンディ「たいせつな……」
ぐっと堪えて、キャンディはみゆきの手を振りほどいてみんなの前に立ちました。
キャンディ「たいせつなことは、ちゃんとじぶんでかんがえて、じぶんできめるクル!」
みゆき「あ……」
キャンディ「キャンディは、みんなといっしょで、たくさんたくさんたのしかったクル!」
みゆき「キャンディ……」
キャンディ「みんなやさしくて、キャンディをたいせつにしてくれて、とってもうれしかったクル!」
あかね「――――!」
やよい「――――!」
キャンディ「みんなといっしょで、とってもハッピーだったクル!」
なお「―――――!」
れいか「―――――!」
キャンディ「キャンディは、これからもウルトラハッピーをかんじたいクル……!」
みゆき「―――――!」
キャンディ「キャンディは……みゆきとおんなじクル!いっぱい、いっぱいともだちをつくって、みんなに………ウルトラハッピーをわけてあげたいクル!!!!」
みゆき「キャンディ!!!!」
出会いはたくさんの想い出。知らなかったことを教えてもらったり、逆に教えてあげたり。そうして色々なことを経験して、みんな未来へ向かっていく。その想いは、想い出は、絶対に消えない。
みゆき「わたし達の一番大切なもの……わかってる……わかってるよぉぉ!」
あかね「せや……どんなにつらくても……」
やよい「みんなで……みらいにむかってあるいていきたい……」
なお「たとえ……はなればなれになっても……」
れいか「こころがつながっていれば……いつもいっしょです」
みゆき「わたし達の進む未来はきっと……キラキラ輝いてるよね……!!!」
キャンディ「みゆきーーーーーーーーーー!!!!!」
長いようで短いその時間。
遠くて、でもすぐに近くなって。
過ぎた時間もこれからも。
未来はきっと明るくて。
みゆき「キャンディ!!わたし達は、どこにいても、ずっとずっと友達だよ!!!!」
ポップ「人生には、決断をせねばならぬ時があるのでござる―――――。例えそれが……どんなに辛い選択でも、必ず自分の手で未来を選び、歩いていかねばあらぬのでござる」
白紙の未来は自分達で描く。
未来のために、明日のために、みんなのために、友達のために。
5人は選ぶ。
今、一番大切なもの。
みゆき「いま、わたし達ができることを全部でやろう。わたし達は、ぜったいに未来を諦めない!!」
・・・・・・
ピエーロ『絶望を、乗り越えた?というのか。』
漆黒の大空の中で怨念のように渦巻くブラックホールの中心に、ピエーロの巨大な顔が浮かび上がりました。
みゆき「わからない。ただわたし達は、みんなで一緒に未来へ向かって、まっすぐに歩いていきたい!それが、わたし達“スマイルプリキュア”だから!!!!!」
強い想いは奇跡の光。スマイルパクトが最後の輝きを放ちます。
ピエーロ『ナニ!?』
残された本当に本当に本当に最後の希望。世界を救うため、未来を取り戻すため、その光を手の平にみゆきはみんなに振り向きました。
みゆき「みんな……いこう」
「「「「うん。」」」」
いつかの雨上がり。ハッピーエンドのために諦めないと誓ったその手を重ねて、5人はもう何度も使った魔法の言葉を静かに唱えました。
「「「「「“プリキュア・スマイルチャージ”」」」」」
プリンセスフォームを超えるさらなる輝き。ウルトラキュアハッピー、ウルトラキュアサニー、ウルトラキュアピース、ウルトラキュアマーチ、ウルトラキュアビューティ、そしてロイヤルキャンディの6人は、それぞれの翼を広げて宇宙で見下ろすピエーロの下へ向かいました。
ピエーロ『ムダだ。全てを絶望で飲み込んでくれる!!!』
キャンディ「みんなの力を一つにするクル!!!!」
全てを飲み込む暗黒の闇。それは、喜びも悲しみも、楽しみも寂しさも、怒りも憎しみも、平和も争いも無い世界。
全てがゼロなら何も起こらない。それが全ての人々の絶望の到達地点。そこには無に帰す破壊しかない。
ピエーロが先なのか、それとも絶望が先なのか。
闇が先なのか、光が先なのか。
悪が先なのか、正義が先なのか。
答えの出ない問題の先に、本当の未来が待っている。
使い切った奇跡の力は、最後の輝きを5人の預けます。それは目覚めたキャンディの力とロイヤルクィーンが残したミラクルジュエルの力と、そして何より5人の明日を掴み取ろうとする強い想いが、影さえ作らない本当の虹色の光となって、まっすぐに闇を駆け抜けました。
「“プリキュア・ミラクルレインボー・バーストオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ”!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ピエーロ『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!』
全てを覆う絶望の闇に一筋の光が真っ直ぐに注がれます。
ピエーロ『ゼツボウのチカラを思い知るがイイ!!!!!!!!!!!!!!!!』
キャンディ「キャンディ達は、絶対に負けないクル!!!」
ビューティ「これから先の未来に、どんな困難があっても!!!!」
ピース「これからも大変なことがたくさんあると思う、でも!!!!」
サニー「それを全力で乗り越えて、ホンマもんの笑顔になれるんや!!!!」
全ては希望、未来、光、そして、笑顔のために――――――――。
ハッピー「わたし達はどんな時も、本当の笑顔を忘れない!!!絶対に、頑張っていくんだもん!!!!!!!!!」
ピエーロ『だまれええええ!!!スベテを叩き潰してくれる!!!!!』
ハッピー「かあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁがああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁやあああああああああぁぁぁぁぁぁぁけえええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!」
サニー「スマイルプリキュアアアアアアアアア!!!!」
ピース「スマイルプリキュアアアアアアアアア!!!!」
マーチ「スマイルプリキュアアアアアアアアア!!!!」
ビューティ「スマイルプリキュアアアアアアアアア!!!!」
ピエーロ『ナニイイイイイイイイイイ!!!!!!!!????』
高く、羽ばたくそれは、天使の翼。
その背負った姿はどんな物より眩しく。
その暗闇の中ではさらに輝き―――――。
闇を包んだ。
ゼツボウを、コエルというのか
ソレハ
ねじれた想いが悲痛を訴える。醜悪な顔を晒してそれは悶えるように胸の中で唸った。
その誰にも認められなかった想いを。
少女は優しく抱いて微笑んだ。
・・・・・・
世界は平和だった。
冷たく笑う道化師も、
悲しみに笑う悪い狼も、
友だちを否定する赤鬼も、
幸せを嫌う魔女もいない。
世界は平和だった。
・・・・・・
ポップ「プリキュアの本でござる!」
みゆき達は公園の広場にいた。砕けた大地は元に戻り、いつもの空といつもの街と何も変わらない元通りの世界。
ポップ「“こうしてピエーロはきえ、メルヘンランドにしあわせがもどり、ようせいたちはみななかよくくらしましたとさ”」
キャンディ「ウルルンたちもいるクル!」
ポップがめくったページには、楽しそうに遊ぶ3人の姿が。
ウルルン『ウルル!』
オニニン『オニニ!!オニニ!!オニニ!!』
マジョリン『だわわー!』
みゆき「よかった……。」
世界は平和になりました。絶望の皇帝ももういません。
そう、戦う敵はもういないのです。
みゆき「え……キャンディ!」
キャンディ「クル……。」
ふわりと、みゆきの腕から離れて浮かび上がるキャンディ。キャンディを包む光は、隣にいたポップからも出ていました。
ポップ「もうお別れの時がきたでござるか……。」
みゆき「え……」
キャンディ「いやクル!!おわかれしたくないクル!!!みゆきたちとずっといっしょにいたいクル!!!」
ポップの言っていた通り、ミラクルジュエルの力も今は消え、メルヘンランドと人間界を繋ぐ力も薄れてきたようです。
ポップ「キャンディ、わがままを言ってはならぬのでござる……」
みゆき「キャンディ……。今までいっぱいありがとう。」
今にも崩しそうなその表情を笑顔なままでキャンディに言い聞かせるみゆき。
キャンディ「うぅ…………。」
言葉は多くは言わず、あかね達もみゆきとキャンディに寄り添って目を閉じ、そっと抱きしめました。
そうして、キャンディとポップはふわりと空に浮かび、そのまま青空に向かって飛び立ってしまいます。
みゆき「キャンディ!!!」
キャンディ「み、みんなあああああああああああああああ」
「「「「「キャンディ!!!」」」」」
みゆき「キャンディ!思い出して!」
キャンディ「うぅぅ……」
みゆき「バイバイする時は―――――えへ」
涙を浮かべた顔で、自分のほっぺたをひっぱってにっこりとみゆきは笑って見せました。
キャンディ「スマイル……クル……」
みゆきと同じように自分のほっぺたをひっぱるキャンディ。
みゆき「キャンディ!メルヘンランドでもしっかりね!わたし達、キャンディのことが」
「「「「「だいすきだよーーーーー!!!!」」」」」
キャンディ「キャンディも……みんなのことが……だいすきクルーーーーーーーーーーー!!!!!!」
・・・・・・
光の中、不思議な出会いで巡りあった妖精は、元の世界へ帰っていきました。
・・・・・・
みゆき「うわああああああああああああああああ!!!!!!」
続く明日へ
未来へ
この夢と希望をのせて
歩き出そう
みんなで
扉開いて
信じていればだいじょうぶ
叶うから
最高のスマイルを届けよう
「ウチの名前は日野あかね!熱血パワーで今日も絶好調や!ウチのお店も毎日大繁盛―!これからもずーっと、大好きな友だちと一緒に、毎日元気に走り続けんで!!」
「わたしの名前は黄瀬やよい。今まで自分に自信がなかったけど、この前描いたマンガが、小さな賞をもらいました!最後まで描けて本当に良かった!わたし、これからも自分で決めたことは最後までがんばります!!」
「あたしの名前は緑川なお!今日もまっすぐに突き進む!あたし、家族が大好き。これからも勇気リンリン、直球勝負でいくよ!!」
「私の名前は青木れいか。自分の道のために日々精進しています。これからも私は、自分の気持ちを大切にして、私の信じる道を歩んでいこうと思います。」
「キャンディ、学校の図書室へ行くとね……キャンディのことを思い出すんだ。でも、寂しくないよ。キャンディとは心で繋がってるもんね。それにわたし、わかったんだ。わたし、学校のみんなや先生がいて、お父さんとお母さん、おばあちゃんもいて、そしてかけがえのない大切な友だちがいる―――――――。」
「それだけで、なんてハッピーなんだろう。幸せは探すものじゃなくて、感じるものだったんだね。たくさんの幸せが、こんなにすぐそばにあったなんて……」
「わたしの名前は星空みゆき。わたしは今、わたしがもらったたくさんの幸せを、今度は色んな人に届けたくて、絵本を描き始めました。タイトルは――――――」
「最高のスマイル」
季節は過ぎ、また春がやってくる。
みゆき「うわあ!遅刻遅刻―!」
それは桜散る。出会いの季節。
みゆき「ドタバタ遅刻に曲がり角―――!とっても素敵な出会いの予感!!」
いつかの曲がり角で少女は。
みゆき「―――――――――。なぁーんて、絵本みたいにはいかないか」
「クルーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
いつかと同じ。
みゆき「まさか……もしかして……」
出会いを果たす。
キャンディ「みゆきー!あいたかったクルー!」
みゆき「わたしもずっと会いたかった!」
あかね「あー!!」
「「「「キャンディ!!!!」」」」
あかね「なんでこっち来れるようになったん?」
キャンディ「みんなにあいたいって、おほしさまにたっくさんおねがいしたクル!!そしたらまたこっちのせかいにこれるようになったクル!!」
あかね「なんやそれ……?」
なお「そんなのあり?」
キャンディ「アリクル!」
みゆき「キャンディ!!キャンディ!!」
キャンディ「みーゆーきー!」
みゆき「これからはずっといっしょだね!!」
キャンディ「ずっとずーっとずーーーーっといっしょクル!!!!」
みゆき「うん!!!!」
別れの涙は、出会いの笑顔に。
ハッピーエンドのその先は、また新しい物語。
みんな笑顔でウルトラハッピー!!!!
その笑顔、新たなドキドキ!へ。
ついでにこれに合わせてMAD作りました。
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