【毎日更新】line walker ゲームプレイ日記

毎日欠かさず更新して約11年目・・・・・。FGOとホロライブ・ホロスターズ中心のブログです。

ナンバーズ85「疾風迅雷のカウンターバトル!決意の闘士アリト」

















 嫌な緊張感漂う体育倉庫。



 そこはバリアン世界からやってきたギラグとアリトのアジトでもあった。



 最近ギラグが密かに追いかけているデュエルアイドルの歌が、張り詰めた部屋に寂しく流れていた。



ギラグ「ミザエルが来た以上、もう失敗は許されねぇ…。次にしくじれば俺達は終わりだ…。」


 ミザエルがやってきたという事は、いよいよナンバーズの回収が本格化してきた事でもある。当初、容易に遂行されると思われた九十九遊馬、神代凌牙、天城カイトの3人からナンバーズを奪う作戦は、ここにきて一切の成果も上げられずにいた。


ギラグ「どうするアリト…?」

アリト「んなこと決まってるだろ…?真っ向勝負だ! オレがアストラルと九十九遊馬を倒すんだよ!」


アリトの答えを大方予想していたギラグでしたが、その余裕すら感じる言いようにギラグはつい怒鳴り散らす。


ギラグ「あぁ!?真っ向勝負だぁ?お前わかってるのか!!?もし負けたら……」

アリト「わかってる!わかってるさ――――!!だが、そんなこっちゃねぇんだよ!!奴とのデュエルは全てを賭けて全力でぶつかりてぇんだ!!」


 拳を握り締め、あの時の戦いを思い出して熱く語るアリト。その言葉には嘘偽りはなく、純粋に本心から言っているのは、他ならぬギラグ自身が良く知っていることだった。


ギラグ「アリト……。お前――――――。」

アリト「――――――ケッ!」


 睨み合う両者。方やどんな手を使ってでも勝ちに行きたいギラグ。方やどんな事情があろうと正々堂々真っ向からぶつかって勝ちたいアリト。両者の意見はここにきて大きく割れ、結局お互いに顔を背けたまま、アリトの方から部屋を出て行ってしまった。





20130108181601

アリト「(九十九遊馬―――――――。)」


 使命か。自分の誇りか。


ギラグ「くそ―――――!わかってねぇ!!お前はわかってねぇ―――――」



 すれ違う想いは両者に亀裂を生んだ。







明里「ちょっと遊馬!いったいいつまで食べてるの!?」


 デュエル庵に行く前は茶碗半分で残していた遊馬。退院してからは元に戻ったようで、何杯もの茶碗を隣に重ねながら勢いよく食事を済ませていた。


明里「遅刻するわよ!ち・こ・く!!」


遊馬「んぐぐ――――!!やっべ!!」


 最後の一口を口に放り込んだまま、遊馬は茶碗だけ明里に手渡して家を出ていきました。


遊馬「行ってきまっす―――!!」




明里「まったく……退院したらバカに拍車がかかったかしら…?」

お春「じゃがな、いつものバカに戻ってくれて一安心じゃ―――。」

明里「まぁね。」









零「遊馬くーん!」

遊馬「おぉ、真月!」


 学校に向かって走る遊馬に後ろから声をかけたのは転校生の真月零。


零「今日から学校ですよね?お待ちしてましたー!」

遊馬「待ってた?―――って遅刻じゃねぇかよ!」

零「――――――あれ?」


 相変わらず遊馬の熱烈なファンのようで、遊馬が学校に向かっているのを待っていた零。


 しかし、遊馬の登校を待っていたのは、真月だけではなかった。



遊馬「ん?」


 そこにいたのは遊馬の学校の上級生。皆一様にデュエルディスクを構えて目をギラギラさせて遊馬を睨みつけていた。


遊馬「こいつら一体―――――。」


 遊馬が事情を聞く前に行く手を遮った集団は、額にバリアンの紋章を付けてそれが答えだと言わんばかり。


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アストラル『遊馬、彼らは全てバリアンに――――』


遊馬「やべぇ……(真月を巻き込むわけには……。)」


 相手の数は30人弱。一気に相手をすれば、同じ数だけの「カオス・エクシーズ」が飛び出してくる。そう直感した遊馬は、立ち向かわずに背を向けて走り出した。


遊馬「おい、逃げるぞ!!」


零「え、あ、はい!!」






ギラグ「(アリトよ……。やはり俺はこの手でいく。確実に、万全に、九十九遊馬、アストラルを倒しナンバーズを奪う……。)」



20130108181624













 アストラル世界を消滅させるために力を得ようとしたDr.フェイカー。しかし、それはバリアン世界の住人の差金に過ぎなかった。彼らはアストラルの記憶であり、強力な力を宿したナンバーズを集め、アストラル世界を消滅させるために人間界に手を伸ばした。

 策略家ギラグ、熱血闘士アリト、そしてもう一人の銀河眼使いミザエル。強力なカードを持つ彼らはモンスターエクシーズをランクアップさせることで、その真の力を引き出していた。

 今ここに、アストラル世界をかけた激しい攻防の幕があがる。

















第85話「疾風迅雷のカウンターバトル!決意の闘士アリト」




璃緒「小鳥さん。」

小鳥「あ、リオさん。おはようございます。」


 いつもの朝の学校の風景。教室に続く廊下を歩いていた小鳥は、リオの声を聞いて振り返った。隣に何も話す気はないらしいシャークが、無愛想な顔をして立っていた。


璃緒「おはよう。遊馬くん、今日から学校でしたよね?」

小鳥「はい…。でも今頃“遅刻だー!!”って必死に走ってるんじゃないかしら…、あっはは……」


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璃緒「ふふふ―――――――!!!?」



 どっくん。一瞬静寂になった廊下。リオは赤いオーラの纏っていつかの予言めいた言葉を口にし始めた。それは、バリアン達がどこかで活動している他ならぬ証拠でもあった。


小鳥「リ、リオさん……?」


璃緒『いくつもの敵意が迫ってくる―――。遊馬が危ない――――。』


凌牙「なんだって!?」

小鳥「遊馬が……!」



 その言葉を聞いたシャークは正気に戻ったリオを連れて、遊馬のDゲイザーの位置情報をチェックした。反応はまだなかったが、遊馬がデュエルを始めれば位置が確認できる。








遊馬「はぁ――――はぁ―――――!」


 一方、零を引き連れて洗脳集団から逃げていた遊馬は、海がすぐ隣に流れる埠頭に来ていた。


「へへへへへ……。」


 しかし、多勢に無勢。裏でギラグが追跡していたのか、行く先にも洗脳集団が現れ、後ろからは追いかけてきた集団と挟み撃ちにあってしまう。


遊馬「くっそー!囲まれた!」

零「遊馬くん―――――。」


 濁った目つきで集団は遊馬を睨みつける。敵の目的は遊馬の持つナンバーズのカード。


遊馬「(こんだけの数を一度に相手しなくちゃなんねぇのかよ……!もし負けたらアストラルが―――――。)」


 遊馬だって歴戦を勝ち抜いてきた男、腐ってもWDCチャンピオン。しかし、一度に複数人とデュエルをするのは一気にレベルがあがる。圧倒的に不利な状況で、遊馬は仕方なくディスクを構えようとしたその時―――――。


凌牙「遊馬!!」


遊馬「シャ、シャーク!!?」


 埠頭の中央のコンテナから飛び降りて集団の間を割って入ってきたのは、リオの予言を聞いて駆けつけたシャークだった。



凌牙「朝の運動には丁度良さそうだな……。」


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小鳥「遊馬、アストラル!」


零「小鳥さん!!リオさん!!」


 集団がシャークに気を取られている隙に、小鳥とリオもその中に割って入って来ていた。


璃緒「容赦は致しませんわよ!」

小鳥「コテンパンにしてやるんだから!!」


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 そう言って小鳥は、フライパンを軽々と振って相手に威嚇。デュエルできることはわかっているのに敢えてリアルファイトに挑むヒロイン。



遊馬「あっりがてぇ!感謝感激だぁ!」



「「「いくぜ、デュエルディスク、セット!!」」」

「「「Dゲイザー、セット!!」」」


 赤い情熱のデュエルディスクを構える遊馬。青く済んだデュエルディスクを構える神代兄妹。



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「「「デュエル!!!」」」




ギラグ「凌牙にその妹……。面倒なことに―――――、ちっ。だったら奥の手を出すまでだ!」




凌牙「行け!《ビッグ・ジョーズ》!!」

「“ビッグ・マウス”!!!」


「ぐああああああ!!!」


 未だに通常魔法を発動したターンに特殊召喚できるというレベル高い効果を持つ《ビッグ・ジョーズ》の牙が唸る。


凌牙「おらぁ!ボサっとしてねぇでかかってこい!!」



璃緒「いけ!《零鳥獣シルフィーネ》!!ダイレクトアタック!!

「うわあああああ!!!」

璃緒「さぁ、次の方はどなた?」



遊馬「いっけぇ!《ガガガガンマン》!!ダイレクトアタックだぁ!!」


「ぬあああああああ!!!」


 シャーク、リオ、遊馬の三人は片っ端から襲いかかってくる集団になんとか迎え撃って対向していた。



遊馬「おい、真月大丈夫か!?」

零「ゆうまくん、ごめん。」


 しかし、遊馬の問いかけにボソリと冷たく謝る零は、そのまま遊馬を後ろから羽交い絞めにして動きを封じた。




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遊馬「し、真月!?」

零「よかれと思って……。」


アストラル『―――!?』


 零の額には、集団と同じようにバリアンの紋章が不気味に輝きます。


遊馬「お前まさか―――――!」

零「全てはバリアン世界のために……。」

遊馬「真月!!おい、真月!!」


ギラグ「―――ッハッハッハッハッハ!!」


 怯む遊馬に勝利を確信したのか。野太い笑い声と共に、遊馬の目の前に現れたギラグ。


遊馬「お前はあの時の―――――!?スポーツデュエル大会で……」


 遊馬はスポーツデュエル大会を開いて、友だちの絆を深め合おうと提案してくれたギラグのことを思い出した。


遊馬「何でお前がここに!?」

ギラグ「何でって――――まぁだわからねぇかな?このカードを見ても……。」


 そう言ってギラグが取り出したのは、遊馬が何度も苦しめられた魔法カード《RUM―バリアンズ・フォース》。


アストラル『遊馬、まさかこの男……バリアン!』

遊馬「じゃ、じゃあ……おまええがみんなをこんな風に!?」

ギラグ「そう!俺の名はギラグ!バリアンの戦士だ!!さぁ、いくぞお前ら!!九十九遊馬とアストラルを叩き潰せ!!」


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 ギラグのその一言に、集団は目の色を変えて構え出す。


ギラグ「さぁ!モンスターを召喚しろ!!」


 次々と繰り出される強力なモンスター。遊馬の場には《ガガガガンマン》しか残っておらず、反撃の手も残されていなかった。


ギラグ「フフフ、九十九遊馬!アストラル!これで貴様達もお終いだ!!」


凌牙「く――――!」

璃緒「遊馬―――!」


アストラル『マズイぞ遊馬。これだけのモンスターの攻撃を受ければ……!』


遊馬「ぐ―――――!!」


ギラグ「さぁ、九十九遊馬にダイレクトアタックだぁ!!!」



 しかし、モンスターが一斉に攻撃宣言を始めたその時。タイミングを待っていたかのようにアリトが遊馬とギラグの間に現れた。


アリト「オレは速攻魔法《ライトニング・クリンチ》を発動!!」


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《ライトニング・クリンチ》
速攻魔法
相手モンスターの攻撃宣言時に3000ライフポイント払って発動できる。その戦闘を無効にしバトルフェイズを終了する。


ギラグ「アリト!?」

アリト「このカードは、攻撃された時手札からライフを3000払って発動し、そのバトルを無効とする!!!」


アリトLP4000→1000


アリト「ぐあああああああああ!!!」


遊馬「アリト!!」


 突如駆けつけた予想外の助っ人に驚くギラグと遊馬。


遊馬「アリト、大丈夫か!?アリト!!」

ギラグ「バカな……なぜてめぇが……」


アリト「オレのターン!!ドロー!!」


アリト「オレは魔法カード《ブレイン・リブート》を発動!!」


《ブレイン・リブート》
通常魔法
自分のライフポイントが1000以下の場合に発動できる。相手フィールド上のモンスターを全て手札に戻す。さらに、手札に戻したモンスターのレベルの合計×500ポイントダメージを相手ライフに与える。


アリト「このカードは、自分のライフポイントが1000以下の時、相手フィールド上のモンスターを全て手札に戻して、そのレベル×500のダメージを与える!!」


 戻したモンスターのレベルが強ければ強いほど、多ければ多いほどその威力は増大する魔法。まさに多対1のデュエルにうってつけのカード。


20130108182403
「「「「「「「ぐあああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」」」」」」」



 遊馬達を除くその場にいた全員のライフが0になったと同時に、集団は意識を失い、額の紋章は消滅した。



アリト「ぐ――――」

遊馬「アリト……」

アストラル『この力……まさか彼は……!』


 良いところまで追い詰めたギラグの作戦は、まさかの身内に台無しにされ、さすがにギラグ自身も頭に血が上って見境なしにアリトに怒鳴った。


ギラグ「ちっ―――――てめぇ―――――アリト!!!貴様忘れたのか?我らの使命を!!我らの世界を救うため、ナンバーズが必要だと言うことを!!」

アリト「忘れてなどいない――――――。オレはバリアンだ!!」


 自ら正体を明かすアリト。かつて一緒に楽しくデュエルをした仲の遊馬も、信じられないという目でアリトを見つめた。


遊馬「バリアン!?お前がバリアンだって!?」


 そしてここで空気を読まずに零自身も目を輝かせます。その瞳の色はまさしくギラグ達と同じ輝き……。


ギラグ「―――だったらなぜ俺の邪魔をする!?」

アリト「言ったハズだ!オレは真っ向勝負で奴らを倒すと!!」

ギラグ「違う!!どんな手を使ってでも勝たなきゃいけねぇんだよ!!九十九遊馬をナメんじゃねぇ!!」


20130108182410


アリト「ナメてねぇさ!!――――だから、オレが認めた最強のデュエリストを、最高のデュエルで打ち負かし、ナンバーズを奪う!!」


 傷ついた体で必死に訴えるアリト。それはアリト自身、絶対に譲れない想いそのものだった。



20130108182420

アリト「―――――そうだ、オレはバリアンである前に、オレはデュエリストなんだよおおお!!!!」


ギラグ「アリト……。」

アリト「だからオレはデュエルでケリを付ける!!全てデュエルで!!ギラグ、お前のやってることはデュエルじゃねぇ!!消え失せろ!!!」



 セコいが確実な戦略を取ってナンバーズ奪取の攻略を考えてきたギラグ。しかし、アリトの熱血根性論でねじ伏せられた上に「消え失せろ」とまで言われ、歯を食いしばって悔しそうにギラグは姿を消した。










アリト「オレとのデュエル、受けて立つな……遊馬?」

遊馬「待てよ!オレ達がバリアンのお前とデュエルするってことは―――――!」


 アストラルとバリアン。お互い精神体で存在する以上、その存在は希薄であり、そこにナンバーズが関われば、その勝負の勝敗は直接両者の精神エネルギーに左様する。よってライフが0になると同時に、その存在も消滅してしまう。


アリト「そうだ、ナンバーズを、いや、互いの存在を賭けた戦いとなる!!」

遊馬「アリト――――。」


アリト「オレはお前らとデュエルがしたいだけだ!!遊馬、アストラル!!」




小鳥「アリト……。あの人にもアストラルが見えている――――。」


 いつもデュエルに挑む時には見せない途惑いの表情の遊馬と、それを黙って見ているアストラルを、小鳥は見ていた。






アストラル『遊馬、彼の決心は変わらない。いずれにせよ、戦わねばならない相手――――。』


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遊馬「―――――わかったよ。やってやる!やるからには、アストラルと共に必ず勝つ!!」


アリト「待っていたぜその言葉!!バリアンズ・スフィア・フィールド展開!!!」


 そう言ってアリトは取り出したキューブを頭上高く放り投げた。


 高く投げられたキューブは、上昇がぴたりと止まった点を中心に、疑似的なバリアン空間を展開する。球状に広がった紅色の空間は、ミザエルが変身した時のように、バリアン本来の力を引き出す世界に変わる。






 両者は既に展開された空間の中に吸い寄せられた。お互いに中空を漂いながら対峙していた。


アリト「さぁ遊馬、思う存分デュエルしようぜ!!」

遊馬「あぁ、いくぜアリト!!」



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20130108182500

「「デュエルディスク、セット!!!」」


「Dゲイザ−、セット!!!」



「「デュエル!!!」」







・・・・・・・・・




遊馬「アリト……。何でお前がバリアンなんだよ……。何で……。」


アリト「先攻はオレがもらう!!オレのターン、ドロー!」


○「オレは《BK ヘッドギア》を召喚!!」


《BK(バーニングナックラー) ヘッドギア》
☆4/炎属性/戦士族/ATK1000/DEF1800
1ターンに1度、このカードは戦闘では破壊されない。
(※アニメ効果)


○「さらに、このターンのバトルを放棄することで、コイツを手札から特殊召喚する!!現れよ、《BK スパー》!!」


《BK スパー》
☆4/炎属性/戦士族/ATK1200/DEF1400
自分フィールド上に「BK」と名のついたモンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。この方法で特殊召喚した場合、このターン自分はバトルフェイズを行えない。


アストラル『1ターン目は攻撃できないことを逆手に取るとは……』


アリト「オレはレベル4のヘッドギアとスパーでオーバーレイ!!」

「2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!!」



「現れよ!!《BK 拘束蛮兵リードブロー》!!!!」


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《BK 拘束蛮兵リードブロー》
ランク4/炎属性/戦士族・エクシーズ/ATK2200/DEF2000
レベル4モンスター×2
このカードが戦闘を行う時、このカードのエクシーズ素材1つを取り除いて発動する事ができる。このカードはこの戦闘では破壊されず、ダメージ計算後に攻撃力を800ポイントアップする。カードの効果によってこのカードのエクシーズ素材が減った時、このカードの攻撃力は800ポイントアップする。
(※アニメ効果)



アストラル『遊馬、あの時と同じモンスターだ。』

遊馬「あぁ……。」


アリト「わかっているよな?このリードブローは、オーバーレイユニットを1つ使う事でバトルでは破壊されず、そして、オーバーレイユニットが1つ減る毎に、800ポイント攻撃力がアップする!!」


遊馬「(バトルで破壊することができない上に、攻撃力が上がるモンスター……!)」


○「オレは、カードを3枚伏せて、ターンエンド!」



遊馬「あの伏せカード…。」

アストラル『まさか――――この前と同じ状況を作り出そうと――――。』



遊馬「カウンターに次ぐカウンターの応酬。あの時の興奮は、体にまだ刻み込まれているぜ!」

アストラル『彼は、また同じ条件で決着をつけようと…。』


アリト「さぁ、何をしている遊馬!来いよ!!」



遊馬「よっしゃ!どんな戦略が待っていようがやってやる!!オレのターン、ドロー!」


●「オレは《ガガガマジシャン》を召喚!!」


《ガガガマジシャン》
☆4/闇属性/魔法使い族/ATK1500/DEF1000
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に1から8までの任意のレベルを宣言して発動する事ができる。エンドフェイズ時まで、このカードのレベルは宣言したレベルとなる。
(アニメ効果)



●「そして、オレのフィールドにレベル4以上の「ガガガ」モンスターがいる時、手札からコイツを特殊召喚する!!現れよ、《ガガガキッド》!!」



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《ガガガキッド》
☆2/闇属性/魔法使い族/ATK 800DEF1200
このカードは自分フィールド上の「ガガガ」と名のついたレベル4以上のモンスターを選択し、手札から特殊召喚できる。この効果で特殊召喚たこのカードのレベルは、選択したモンスターと同じレベルになる。このカードを素材としたモンスターエクシーズは、エクシーズ召喚したターン攻撃できない。


●「さらに、《ガガガキッド》の効果発動!!このモンスターを特殊召喚した時、《ガガガマジシャン》と同じ、レベル4になる!!!」


《ガガガキッド》
☆2→4


遊馬「オレはレベル4の《ガガガマジシャン》と《ガガガキッド》をオーバーレイ!!!」


「2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!!!」


●「現れろ《No.39希望皇ホープ》!!!」


20130108182533

《No.39 希望皇ホープ
ランク4/光属性/戦士族・エクシーズ/ATK2500/DEF2000
レベル4モンスター×2
このカードは「No.」と名のつくモンスター以外との戦闘では破壊されない。自分または相手のモンスターの攻撃宣言時、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動する事ができる。そのモンスターの攻撃を無効にする。
(※アニメ効果)



アリト「来やがったな!ホープ!」


●「そしてオレは、カードを3枚伏せる!!」


アリト「へ。お前もあの時のデュエルを再現しようと?」


●「さぁな。へへ、オレはこれでターンエ―――」


○「おっと、その前に速攻魔法《オーバーレイユニット・フラッシュ》を発動!!」


遊馬「何!?」

凌牙「このタイミングで、速攻魔法だと!?」


○「このカードは、オレのフィールドのモンスターエクシーズ1体のオーバーレイユニットを1つ使い、相手のモンスター1体の効果を無効にする!!」


20130108182542


《オーバーレイ・フラッシュ》
速攻魔法
自分フィールド上のモンスターエクシーズ1体を選択し、そのエクシーズ素材1つを取り除いて発動できる。相手フィールド上のモンスター1体の効果を無効にする。選択したモンスターエクシーズがフィールド上から離れた時、このカードの効果は無効になる。


遊馬「ホープ!?」

アリト「これで、ナンバーズであるお前のホープを破壊できる!」

○「さらに、リードブローのオーバーレイユニットが1つ減ったことにより、800ポイント攻撃力がアップする!!」


《BK 拘束蛮兵リードブロー》
ATK2200→3000



遊馬「く―――――!」

アストラル『どうやら先手を打たれてしまったようだな。我々が伏せたカードの一枚、《燃える闘士》。相手モンスターの攻撃力がアップした時、自分モンスターの攻撃力を2倍にできる―――――。だが、伏せたばかりのこのターン、発動はできない……。リードブローの攻撃力アップを許してしまった……。』


●「―――オレはこれでターンエンドだ!」



アリト「遊馬!オレはこのデュエルに全てを捧げる!お前も全力でかかってこい!!オレのターン、ドロー!!」


○「オレはリードブローでホープを攻撃!!」


アストラル『これは―――前回の攻撃の再現!ならば―――』

●「おう!罠発動、《バトル・ラッシュ》!!!このバトルでオレのモンスターは破壊されず、戦闘ダメージを無効にして、その数値分のダメージをお前に与える!!」


20130108182553


《バトル・ラッシュ》
通常罠
相手モンスターとの戦闘時に発動できる。自分フィールド上のモンスターはこの戦闘では破壊されない。この戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは代わりに相手が受ける。


アリト「やはり、お前もあの時と同じカードを―――――!!」


○「オレはカウンター罠、《アクセル・フットワーク》発動!!このカードはバトル中に発生した罠カードの効果を無効にし、破壊する!!」


《アクセル・フットワーク》
カウンター罠
バトルフェイズ中、罠カードが発動した時に発動できる。その罠カードの発動を無効にし破壊する。自分フィールド上に「BK」と名のついたモンスターが存在する場合に相手のカウンター罠カードが発動した時、墓地のこのカードを手札に加える。


遊馬「だったら、あの時と同じくこのカードで決着だぁ!!」


●「カウンター罠、《エクシーズ・クロス》発動!!モンスターエクシーズ同士のバトル中に、相手の罠カードが発動した時、ソイツの発動と効果を無効にする!!」


《エクシーズ・クロス》
カウンター罠
自分フィールド上のモンスターエクシーズが相手のモンスターエクシーズと戦闘を行うバトルフェイズ中、相手の罠カードが発動した時に発動できる。そのカードの発動を無効にし破壊する。自分のデッキからカードを1枚ドローする。この効果でドローしたカードをお互いに確認し、モンスターカードだった場合、バトルフェイズ終了時まで、戦闘を行うお互いのモンスターエクシーズの攻撃力を入れ替え、さらに相手モンスターエクシーズの攻撃力を0にする。モンスターカード以外だった場合、自分が受ける戦闘ダメージは倍になる。この効果でドローしたカードは墓地へ送る。


○「そして、デッキからカードを1枚ドローして、そのカードがモンスターカードだった時、バトル終了までモンスターの攻撃力を入れ替え、さらに相手モンスターの攻撃力を0にする!!!」


アリト「前回はソイツを食らっちまったが、今度はそうはさせねぇ!!」


○「オレは更なるカウンター罠《カウンターズ・ハイ》を発動!!


遊馬「なに!?」


アストラル『新たなカウンターだと!?』


20130108182605


《カウンターズ・ハイ》
カウンター罠
戦闘中に発動した相手のカウンター罠カードの効果を無効にし破壊する。このカードを発動した戦闘によって発生するお互いのプレイヤーへの戦闘ダメージは倍になる。


○「このカードは、バトル中に相手が発動したカウンター罠の効果を無効にする!!さらにさらに!!このバトルでプレイヤーの受けるダメージは2倍となる!!」


アリト「攻撃力の差は500!!よって1000ポイントのダメージだ!!」


○「いっけぇリードブロー!!ホープを、遊馬を貫けぇ!!」


「“ライトニング・ファースト”!!!!」


遊馬「ぐあああああああああああああああ!!!!」


遊馬LP4000→3000



○「オレはこれで、ターンエンドだ。」


遊馬「く――――。っ……。スゲェ、スゲェよ!アリト!やっぱお前のデュエルは否応なく必死になっちまう!燃えてきたぜ!熱くなってきたぜ!!」


アリト「そうだ遊馬、そして楽しもうぜ!全力でぶつかり合って、このデュエル全力で楽しもうぜ!!」


アストラル『デュエルを……楽しむ……。』



 性質が似ている両者。だからこそ、お互いに全力でぶつかり合える。


遊馬「あぁ!全力で楽しんでやるぜ!!オレのターン、ドロー!!」


●「オレは魔法カード《エクシーズ・リベンジ》を発動!!このカードは、相手フィールドのモンスターエクシーズに、オーバーレイユニットが1つ以上ある時、墓地からモンスターエクシーズ1体を特殊召喚する事ができる!!」


20130108182617


《エクシーズ・リベンジ》
通常魔法
相手フィールド上にエクシーズ素材が存在する場合、自分の墓地からモンスターエクシーズ1体を特殊召喚できる。その後、相手フィールド上のエクシーズ素材1つを、このカードの効果で特殊召喚したモンスターエクシーズの下に重ねてエクシーズ素材とする。


「戻ってこい!!ホープ!!」


●「そして、相手モンスターエクシーズのオーバーレイユニット1つを奪い、復活したホープのものとする!!」


○「だが、リードブローのオーバーレイユニットが減ったことにより、攻撃力が800ポイントアップする!!」


《BK 拘束蛮兵リードブロー》
ATK3000→3800



零「マズイ!リードブローの攻撃力が、また上がっちゃいました!!」

凌牙「いや、まだだ!」


アストラル『遊馬、今だ!!』


遊馬「おう!!」


●「永続罠《燃える闘士》を発動!!」


アストラル『このカードは、相手モンスターの攻撃力がアップした時、ワタシたちのモンスターの装備カードとなり、装備モンスターの攻撃力を2倍にする!!』


《燃える闘志》
永続罠
相手フィールド上に存在するモンスター1体の攻撃力が上昇した場合に自分フィールド上に存在するモンスター1体を選択して発動する事ができる。このカードは選択したモンスターの装備カードとなる。装備モンスターの攻撃力を倍にする。このカードがフィールドを離れた時、装備モンスターを破壊する。


アリト「バカな……。攻撃力――――5000だと!!!?」


20130108182634


《No.39 希望皇ホープ
ATK2500→5000



●「いっけぇホープ!!!リードブローを攻撃!!!」


20130108182641

「“ホープ・剣・ダブルフレア・スラッシュ”!!!!」


 燃える闘士の一撃。解放された狂戦士を一閃する。



アリト「ぐあああああああああああああああああああ!!!!」



アリトLP4000→2800



小鳥「遊馬ぁ!このまま押し切っちゃえ!!」

凌牙「いや……勝負はこれから―――――!このデュエル、まだ終わらねぇ!」

小鳥「」そ、そんな―――――……。」

零「―――――。」


遊馬「アリト、オレ達のデュエルはまだまだこれからだ!!」

アリト「あぁ―――――。いくぜ、遊馬!!!」

アストラル『遊馬……、アリト……。互いに惹きつけ合う二人。このデュエルの先には一体何が――――。』



 その時、アストラルの肉体に走る衝撃。


アストラル『ぐあ―――!?こ、この痛みは――――やはり、このフィールドが……!!』


 バリアン世界そのままを構築するスフィアフィールド。その中でアストラルはまさに異物そのもの。


20130108182654


 徐々に蝕まれていくその体の中、遊馬はアリトとの決着を急ぐ――――!















 全身全霊を込めた力ゼアル。それに対向してアリトもバリアル・フォーゼで真の姿を現す。


 激突する遊馬とアリト。そして、ついにアリトのオーバーハンドレットナンバーズが現れる!?




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次回、「唸れ!カオス・ナンバーズ 遊馬に向けたファイナルブロー」






 

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