【毎日更新】line walker ゲームプレイ日記

毎日欠かさず更新して約11年目・・・・・。FGOとホロライブ・ホロスターズ中心のブログです。

ナンバーズ71 「奇跡のかっとビング!未来を切り開けゼアル!!」


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http://id47.fm-p.jp/232/bokuziba/index.php?module=viewdr&action=pdetail&date=20120912&stid=1&pw=#001815581






 突如現れた異世界からの刺客、バリアン。


 アストラル世界を滅ぼす事を条件に、ハルトの命をバリアンの力によってつなぎとめるとフェイカーは契約を交わしてしまう。


 ハルトがアストラル世界を攻撃するのも、フェイカーがアストラル世界を滅ぼそうとするのも。


 全てはハルトの命のためだった。


 アストラル世界を滅ぼす強大なエネルギー兵器。《スフィア・フィールド》。それは、アストラル世界からやってきたアストラル自身の記憶でもあるナンバーズの力を利用した巨大な大砲であった。


 今、新たな敵を前に、遊馬達は己の心とデュエリストの魂を懸ける――――。


遊馬「お前が―――バリアン!!」

バリアン『ソウダ。アストラル世界ヲ滅ボスタメニヤッテキタ、バリアン世界カラノ使者ダ。』

小鳥「あれがバリアン…。」


バリアン・フェイカー『見るが良い!!Heart‐eartH Dragonの効果を!!』


○「このモンスターは、オーバーレイユニットがない状態で破壊された時、一度だけ召喚できる!!」


《No.92 偽骸神龍 Heart−eartH Dragon》
ランク9/闇属性/ドラゴン族・エクシーズ/ATK 0/DEF 0
レベル9モンスター×3
このカードは戦闘では破壊されない。このカードが特殊召喚に成功した時、相手フィールド上に攻撃表示で存在する全てのモンスターの表示形式を守備表示にする。この効果の対象になったモンスターの表示形式は変更できない。このカードの戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージを無効にし、その戦闘ダメージの数値分だけ相手ライフにダメージを与え、自分はその数値分だけライフポイントを回復する。このカードの特殊召喚後に相手フィールド上に置かれた全てのカードは、その次のターンのスタンバイフェイズ時にゲームから除外される。このカードがエクシーズ素材の無い状態で破壊され墓地へ送られた時、このカードは1度だけ墓地から特殊召喚する事ができる。この効果で特殊召喚たこのカードの攻撃力は、ゲームから除外されている全てのカードの枚数×1000になる。


○「蘇ったHeart‐eartH Dragonの攻撃力は、除外されたカードの数×1000ポイントとなる!」


《No.92 偽骸神龍Heart‐eartH Dragon》
ATK 0 →4000


カイト「攻撃力4000だと!?」



○「さらに!Heart‐eartH Dragonは特殊召喚に成功した時、相手フィールドにいる全てのモンスターを守備表示にする!!」


カイト「バカな!ネオ・ギャラクシーアイズが…――――ぐ!!」


遊馬「カイト!!?」


 体が思うように動けず、渾身の力で放った「アルティメット・フォトン・ストリーム」の反動で体を悶えるカイト。


バリアン・フェイカー「倒れるのはまだ早い―――。行くぞ!」


○「ワタシのターン、ドロー!」

○「永続魔法《バリアンズ・ゲートウェイ》を発動!!このターン、墓地に送ったモンスター1体につき、800ポイントのダメージを与える!!」


遊馬「なに!?」


《バリアンズ・ゲートウェイ
永続魔法
このカードの発動後、このターン破壊して墓地へ送ったカードの枚数×800ポイントダメージを相手ライフに与える。このターン自分はモンスターを召喚・特殊召喚・セットできない。フィールド上のこのカードを墓地へ送る事で、相手モンスター1体の効果を無効にできる。


シャーク「マズイ、オレたちのライフは、もう100しか……」

バリアン・フェイカー「これでお前たちはお終いだ!いけ、Heart‐eartH Dragon!!ネオ・ギャラクシーアイズに攻撃!!」

「“ハートブレイクキャノン”!!!」


●「罠発動!《フォトンエスケープ》!!フォトンモンスターが攻撃された時、そのモンスターを除外し、バトルを終了させる!!」


フォトンエスケープ》
通常罠
自分フィールド上に存在する「フォトン」または「光子」と名のついたモンスターが相手モンスターの攻撃対象に選択された時に発動できる。攻撃対象となったモンスターをゲームから除外して、バトルフェイズを終了する。


バリアン・フェイカー「まだ楯突く力が残っていたか。」

○「だが、この瞬間!!Heart‐eartH Dragonの攻撃力は、除外されたカード1枚につき1000ポイントアップ!!」


《No.92 偽骸神龍Heart‐eartH Dragon》
ATK4000→5000


遊馬「攻撃力5000!?」


カイト「ハルト……。」


 その身を屈めても彼は前を向きます。Heart‐eartH Dragonより遥か上、弟が縛り付けられたその姿を――――。


カイト「バリアン!!貴様達がハルトを奪いに来たというのなら、奪ってみろ!!俺がここで決着を着ける!!ハルトオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」


ハルト「兄さん……。」



●「オレは手札から、《ディメンション・ワンダラー》のモンスター効果発動!モンスターが除外された時、手札のこのカードを墓地に送る事で、除外されているモンスター2体の攻撃力を合計し、相手にダメージを与える!」


《ディメンション・ワンダラー》
☆1/光属性/魔法使い族/攻 0/守 0
自分フィールド上のモンスター1体がカードの効果でゲームから除外された時、このカードを手札から墓地へ送って発動できる。ゲームから除外されているモンスター2体を選択する。選択したモンスターの攻撃力の合計分のダメージを相手ライフに与える。


カイト「俺が選択するのは、シャーク・ドレイク・バイスとネオ・ギャラクシーアイズ。よってお前に与えるダメージの合計は7300ポイントだ!」


遊馬「すげぇぜカイト!」

シャーク「まだこんな手を残していたとはな……。」

カイト「これが俺の最後の一撃……。凌牙!」

シャーク「おう!」

カイト「受けてみろ!次元を超えた攻撃を!!」


●「いけ!ネオ・ギャラクシーアイズ!!“アルティメット・フォトン・ストリーム”!!!」


●「いけ!シャーク・ドレイク・バイス!!“デプス・カオス・バイト”!!!」


バリアン・フェイカー「ふん。カイト―――」


○「永続魔法《バリアンズ・ゲートウェイ》のもう1つの効果発動!!この効果を墓地に送る事で、相手のモンスター効果を無効にする!!」





「「「!!?」」」


カイト「今の一撃を躱しただと―――――!ぐあ!」

シャーク「ぐ――――」


遊馬「カ、カイト!!シャーク!!」


 肉体的にも、もはや限界。ただ、カードを繰り出すだけで、その身を削るように体力を消耗する。

○「ワタシはカードを1枚伏せてターンエンド!!」


バリアン・フェイカー「残念だったなぁ。これで残ったのは九十九遊馬、貴様だけだ…。ハハハッハハハハハハハハハハハ!!!!」



 真実が語られ両者の誤解も解け、和解しかけたその時、ついに黒幕バリアンが動き出す。

 乗っ取られたフェイカーの体、人質となったハルト、狙われたアストラル。全てをこの手で救うため、三勇士は共に命を懸けた攻防を繰り広げます。












ナンバーズ71「奇跡のかっとビング!未来を切り開けゼアル!!」


バリアン・フェイカー「ハッハッハッハ。ライフは残り僅か、フィールドにはモンスターもいない。さぁ、九十九遊馬よ、絶望の果てにアストラル世界と共に暗黒の彼方へと消えるが良い!!」

遊馬「くっそー!こんなところで……。」

ハルト「遊馬…兄さん……。」


 カイトより先に遊馬の名前が出てしまうハルト。


ハルト「遊馬…兄さん…、いつも僕のために…。僕も…。」


 眩い虹色の光がハルトを包みます。トロンが奪ったバリアンの力、ハルトがその命を支える強大なその力が再び輝き出し、ホールの中を照らします。


バリアン・フェイカー「何事だ?」

カイト「ハルト……。」

遊馬「――――。」


アストラル『これは……。』


カイト「ハルト…。お前…。」


バリアン・フェイカー「ハルト…貴様…まさか―――ワタシガ与エタ、バリアンノチカラヲ・・・」


 ハルトが縛り付けられているのは、スフィア・フィールド砲の制御装置。バリアンの力を使ってハルトは暴走する自分の体を押さえつけ、スフィア・フィールド砲から《スフィア・フィールド》を切り離します。


カイト「遊馬、今だ。アストラルの元へ行け!」

遊馬「ハルトは……」

シャーク「遊馬、お前とアストラルの力を奴に見せてやれ!」

遊馬「シャーク…」



アストラル『遊馬……。遊馬。』


 切り離された《スフィア・フィールド》は、そのままゆっくりアストラル世界が広がる真下に向かって降下していきます。タイミングは今しかない。遊馬は、アクロバティックに下がって一気に助走をつけます。


小鳥「ゆうまああ!!」


遊馬「いくぜえええええええええええ!!!かっとビングだあああああああおれえええええええええ!!!」


 飛び出す遊馬と《スフィア・フィールド》の位置はちょうど合い、中のアストラルと遊馬はお互いに手を伸ばします。



アストラル『遊馬!!』

遊馬「アストラル!!」


「オレとお前で、オーバーレイ!!」


●「オレ達二人でオーバーレイネットワークを構築!!エクシーズ召喚!!」


 皇の鍵で結ばれた二つの魂。


『遠き二つの魂が交わる時、語り継がれし力が現れる!!』


 《スフィア・フィールド》から飛び出す二つの魂。


「エクシーズ・チェンジ!!」


『「ゼアル!!」』



 奇跡の力は光と共に、希望を照らす未来となる。



カイト「これが―――」

小鳥「遊馬とアストラル、二人の力……」

シャーク「ゼアル……。」


バリアン・フェイカー「お前がアストラル世界からの力、ゼアル…。」


ゼアル「バリアン!お前がオレたちの前に立ちはだかろうと、闇に煌めく希望が、この身に熱く燃えるかっとビングが――――、お前を倒す!!」

●「オレのターン!」

 ゼアルの右手に集中する眩い閃光。その光は希望を照らす金色の力。

アストラル『最強決闘者は、ドローカードさえも創造する!これが、我々の運命の一枚!!』

 誰もが理想とする勝利を、最良のカードを、常にこの手に宿す一枚の奇跡。

ゼアル「“シャイニング・ドロー”!!!」


●「オレは《ZW−玄武絶対聖盾(ゼアル・ウェポン−アルティメット・シールド)》を召喚!!」


《ZW−玄武絶対聖盾(ゼアル・ウェポン−アルティメット・シールド)》
☆4/地属性/水族/ATK 0/DEF2000
このカードの召喚に成功した時、ゲームから除外されているモンスターエクシーズを3体まで自分フィールド上に表側守備表示で特殊召喚する事ができる。この効果で特殊召喚されたモンスターの効果は無効化される。自分フィールド上に存在するこのカードは守備力2000ポイントアップの装備カードとなり、自分フィールド上に存在する「CNo.39 希望皇ホープレイ」に装備する事ができる。この効果で装備カードとなっている時、カードの効果によって発生する自分への効果ダメージは無効になり、その数値分だけ装備モンスターの攻撃力はアップする。


●「アルティメット・シールドの効果発動!このカードを召喚した時、除外されたモンスターエクシーズの効果を無効にして、守備表示で三体まで特殊召喚できる!!」



バリアン・フェイカー「なぁんだとぉ!?」


遊馬「甦れ!!《CNo.39 希望皇ホープレイ》!!!」


《CNo.39 希望皇ホープレイ》
ランク4/光属性/戦士族/ATK2500/DEF2000/
自分のライフが1000以上の場合、このカードはエクシーズ召喚できない。自分フィールド上に存在する「No.39」と名の付くモンスター1体をこのカードのエクシーズ素材として特殊召喚することができる。 このとき「No.39」と名の付くモンスターのエクシーズ素材をこのカードのエクシーズ素材とする事ができる。このカードは「No.」と名の付くモンスターとの戦闘でしか破壊されない。 このカードのエクシーズ素材1つを取り除いて発動する。このカードの攻撃力を500ポイントアップし、相手モンスター1体の攻撃力を1000ポイントダウンする。
(※アニメ効果)


シャーク「遊馬、行くぜ。」


カイト「俺たちの力を合わせよう!!」



「吼えろ!!《CNo.32 海咬龍シャーク・ドレイク・バイス》!!!」


《CNo.32海咬龍シャーク・ドレイク・バイス
ランク4/水属性/海竜族・エクシーズ/ATK2800/DEF2100
水属性レベル4モンスター×4
このカードは自分フィールド上の「No.32 海咬龍シャーク・ドレイク」の上にこのカードを重ねてエクシーズ召喚する事もできる。自分のライフポイントが1000以下の場合、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、自分の墓地の「シャーク」と名のついたモンスター1体をゲームから除外して発動できる。フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、その攻撃力をこの効果でゲームから除外したモンスターの攻撃力の数値分ダウンする。
(※アニメ効果)



「甦れ!!我が魂!!《超銀河眼の光子龍(ネオ・ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン)》!!!」


《超銀河眼の光子龍》
ランク8/光属性/ドラゴン族・エクシーズ/ATK4500/DEF3800
レベル8モンスター×3
「銀河眼の光子竜」を素材としてこのカードがエクシーズ召喚に成功した時、このカード以外のフィールド上に表側表示で存在するカードの効果を無効にする。1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。相手フィールド上のエクシーズ素材を全て取り除き、このターンこのカードの攻撃力は取り除いた数×500ポイントアップする。さらに、このターンこのカードは取り除いた数まで1度のバトルフェイズ中に攻撃できる。



●「「「そして、除外されたこの3体のモンスターがフィールドに戻った事により、Heart‐eartH Dragonの攻撃力は、3000下がる!!」」」


《No.92 偽骸神龍Heart‐eartH Dragon》
ATK5000→2000


遊馬「見たか!これがオレたちの底力だ!」


バリアン・フェイカー「ふざけた真似をおお!!だが貴様らの終わりは変わらん!!見るがいい!!」


 そう言ってバリアンは、フェイカーを使って落下していた《スフィア・フィールド》を再び持ち上げ、スフィア・フィールド砲に再充填します。


遊馬「スフィア・フィールド砲が――――!!」

バリアン・フェイカー「アストラルは取り逃がしたが、スフィア・フィールド砲のエネルギーとしては十分だ!もうどんな手を使おうが、こいつを止める事はできない!!」

遊馬「く――――」

バリアン・フェイカー「ハッハハハッハハハハ!!!全員まとめて、アストラル世界と共に消え去るが良い!!」


 そうフェイカーが言うや否や、Heart‐eartH Dragonはスフィア・フィールド砲の砲弾をそのまま自身の口に咥え、遊馬たちに射出しようと身構えます。


シャーク「いけ、遊馬!!」

カイト「お前に全てを託した!!あいつをぶっ倒せ!」

●「おう!!オレは、ホープレイにアルティメット・シールドを装備!!これによりホープレイの守備力は2000アップ!!」


《CNo.39 希望皇ホープレイ》
DEF2000→4000


●「さらに手札から、装備魔法《エクシーズ・ユニティ》を発動!!この効果で、ホープレイを守備表示から攻撃表示に変更!」


《エクシーズ・ユニティ》
装備魔法
モンスターエクシーズにのみ装備可能。1ターンに1度、装備モンスターの表示形式を守備表示から攻撃表示にする事ができる。この効果を使用したターンのエンドフェイズ時まで、装備モンスターの攻撃力は自分フィールド上に表側守備表示で存在する全てのモンスターエクシーズの攻撃力の合計分アップする。自分フィールド上のモンスターエクシーズ1体を墓地へ送る事で、装備モンスターは攻撃回数を1度増やして相手プレイヤーに直接攻撃できる。


●「『さらにこのターン、ホープレイの攻撃力に、自分フィールドにいる守備モンスタ−の攻撃力を加える!!よって攻撃力は9800だーー!!』」



《CNo.39 希望皇ホープレイ》
ATK2500→9800


バリアン・フェイカー「なあんだとおお!!?」


遊馬「いっけぇえええ!!ホープレイ!!!」



○「無駄だあ!いくら攻撃力を上げようとHeart‐eartH Dragonはバトルによるダメージを無効にしてお前たちに反射する!!」


●「オレは《エクシーズ・ユニティ》のもうひとつの効果発動!!この効果でオレは、シャーク・ドレイク・バイスを墓地に送り、ホープレイの攻撃回数を一回増やして、お前にダイレクトアタックができる!!!」


○「く―――!!そうはさせん、永続罠《バリアンズ・バトル・バスター》を発動ぉ!!このカードは墓地の「バリアンズ」カードを除外し、1ターンに2度、モンスターの攻撃を無効にできる!!ワタシは《バリアンズ・ゲートウェイ》を除外して、ダイレクトアタックを無効にする!!」



《バリアンズ・バトル・バスター》
永続罠
自分の墓地の「バリアンズ」と名のついたカード1枚をゲームから除外して発動する。1ターンに2度、モンスターの攻撃を無効にできる。相手のバトルフェイズ中、このカードを墓地へ送る事で、自分と相手フィールド上に表側攻撃表示で存在するモンスターを1体ずつ選択して戦闘させる。



●「まだだ!オレはネオ・ギャラクシーアイズを墓地に送り、攻撃回数を一度増やし、もう一度、ダイレクトアタックだあああ!!!」


○「愚かな。永続罠《バリアンズ・バトル・バスター》の効果発動おおお!!!ダイレクトアタックは無効だああ!!」


 バリアンとだけあって鉄壁のシールドを誇るバリアン・フェイカーの罠。


○「さらに、《バリアンズ・バトル・バスター》を墓地に送る事で、フィールドのモンスターを強制的にバトルさせる!!」


 Heart‐eartH Dragonは戦闘ダメージ反射モンスター。相手に超過するダメージが多ければ多いほど自らが受けるダメージも多い。


シャーク「何!?このままホープレイがバトルしたら―――。」

カイト「6800のダメージが俺たちに返ってくる―――。」


 《エクシーズ・ユニティ》は表示形式の変更、攻撃力増加、そして直接攻撃権しか備わっていない。


バリアン・フェイカー「こぉれで本当の終わりだあああああ!!!地獄へ堕ちろおおおおおおおおおお!!!」





 地獄。


 アストラル世界と共に崩壊する。


 フェイカーの体を奪い、ただの親子の絆を引き裂いた奴なんかに――――。



 だからこそ。



 光はある。






「それはどうかな」
『それはどうかな』




バリアン・フェイカー「なあにい!!!!」


●「アルティメット・シールドの効果発動!!このカードが装備の時、発生した効果ダメージを無効にして、その分だけこのカードの攻撃力に加える!!」

●「さらに、Heart‐eartH Dragonの効果は全て無効となる!!」



《CNo.39 希望皇ホープレイ》
ATK9800→16600



バリアン・フェイカー「ば…ばかなあああ!!!ばかなああああああああああああああああああああ!!!!」


遊馬「一万六千六百の攻撃を喰らええええええええええええええええ!!!」


●「いっっけえええホープレイ!!!Heart‐eartH Dragonに、バリアンに、攻撃いいい!!!」


「“ホープ・剣・アルティメット・スラッシュ”!!!!!!!」




 増幅された光。幾重にも重なる。


 それは紛れもなく、力を合わせた3体のモンスターエクシーズの絆の力。そして、九十九遊馬を信じ、託した3人の男の想い。



バリアン・フェイカーLP 150→ 0



バリアン・フェイカー「ぐああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」



バリアン『オノレエエエ!!貴様ラアアアア!!!』


 精神体である彼らは、そのままの姿では現界できない。フェイカーの意識が途絶え、寄り代を失って飛び出したバリアンの姿は、そのまま霧になって消えた。




遊馬「どうだバリアン!!これがオレたちの絆だ!!」






カイト「父さん――――――ハルト!!!」


 最初から誰もいなかったかのように存在を消したバリアン。その消滅、即ちデュエルの決着と同時に、ゴミ廃棄場となっているこの部屋は崩落を始めた。



小鳥「遊馬ああああ!!」


カイト「ハルトおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」


 それぞれが想い想いに名前を叫ぶゲームが始まったかと思うと、ハルトは天空の城宜しくふわふわと光に包まれてカイトが手をかざす方へゆっくり降りていきました。まるで飛行石でも持っているかのようです。



カイト「ハルト!!」



 親方、空から弟が――――。



ハルト「兄さん……。」


カイト「もう大丈夫だ。お前の悪夢は、もう消え去った。」



 バリアンがハルトに見せていたアストラル世界を滅ぼす悪夢の暗示。バリアンの使者も消え、呪縛から解放されたハルトは、本当に優しげな笑みを浮かべていました。


 しかし、兄弟フェイズをゆっくりしている場合ではありません。岩ディスクしながら遊馬を庇うシャーク。そう。周囲の内壁が崩れ出しました。地下の巨大な施設なのに岩が飛んでくるってどういう事?


遊馬「シャーク!!」


 そして、妹よりも重傷になりつつあるシャークを気遣う暇もなく、爆発が連続して一行を襲います。


小鳥「きゃあ!!」


遊馬「小鳥!?小鳥いいいいいいいいい!!!!」


 想い人の名前を叫ぶゲームは続行中。カイトの呼びかけで永眠したと思われたオービタル7はいともあっさり復活。確か彼の動力はバリアン世界の鉱石でしたよね。彼もバリアンの力で動いているのか。


Dr.フェイカー「ワタシは………カイト!?カイトおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」


小鳥がオービタルのウィングモードで文字通り鳥になって遊馬のそばまで行った時、意識を取り戻したフェイカーは足場が崩落してそのまま真下へ落下してしまいます。



カイト「父さああああああああああああああああああああああああん!!!!」



 絶叫ゲームは混戦を極めます。ようやく意識を取り戻した弟、力の使いすぎで死に体の兄、満身創痍で入退院を繰り返すライバル。なんかもう重傷者多発。



 そのままカイトは、オービタルにハルトを任せてDr.フェイカーを追ってかっとビング。



カイト「父さんを連れて帰る……。必ず連れて帰る!!」


遊馬「小鳥、みんなを頼んだ」

小鳥「え――!?」

シャーク「行くのか……。」


 今にも血を吐きそうな体で、イイ顔してるシャークさん。こくりと遊馬は頷いてカイトに続きます。



「かっとビングだああああああああ!!!!」

















・・・


 真下にはアストラル世界へと繋がる異次元の扉が渦を巻いています。もし落ちたら二度と帰って来れないか、トロンのように変わり果てた姿になってしまうかもしれません。


 爆発する円柱状のドームを真下に下るカイトは、そこで必死に足場にしがみついているフェイカーを見つけます。


カイト「父さん!!」


 しかし、爆発の衝撃でフェイカーの足場もまた崩落。すぐそこには渦巻く異空間が広がっています。


フェイカー「うあああ!!」


 その手を間一髪でつかみ、落ちかけた父親を支えるカイト。


フェイカー「カ……カイト……。」

カイト「父さん―――――。」


 しかし、ドーム内の爆発は収まりません。今度は爆発の震動でカイト自身がバランスを崩し、そのままフェイカーと共に中空へ。フォトンの力で、デュエルアンカーの足場に伸ばそうと放つと、追いついた遊馬がそれをつかみます。




フェイカー「なぜだ…九十九遊馬、なぜワタシを――――。」

遊馬「あんたの事は憎いさ。けどあんたは、一生懸命ハルトを生かそうとした。きっと父ちゃんなら、仕方がないって笑う――――。」


 崖からの落下。その手を掴んだ男。奇しくもバイロンと同じ境遇に立たされたフェイカー。あの時、もし、フェイカーにハルト以外も見えていたのなら、もっと違う結末が迎えられたんじゃないだろうか。



フェイカー「もういいのだ遊馬。ワタシの犯した罪は大きい。ワタシは、許されるべきではない―――。」

カイト「父さん――――。」












トロン『そうだよ。君の罪は重すぎる』


 その時、異次元を切り裂いてかつての旧友バイロン、そして今の復讐者トロンが現れました。《スフィア・フィールド》に取り込まれたまま思念体となったトロンもまた、バリアンから受けた紋章の力で生きていたに過ぎません。遊馬に敗れ、紋章の力も失った今、肉体を持たない彼もまた儚い存在。


 しかし、それでもまだ復讐の念は消えないのか。自分を裏切り、見殺しにした男の前へ、こうして現れます。



遊馬「トロン――――!?」


トロン『………。』



遊馬「トロン、もうやめろトロン!復讐は終わったんだ!」


 しかし、遊馬の言葉がまるで聞こえていないかのように、瞳の奥に暗い影を灯したまま、トロンは静かに右手をフェイカーに上げます。紋章の力を使えば、今のフェイカーには避ける術はありません。


フェイカー「バ、バイロン――――。頼むバイロン、カイト達に罪は無い。悪いのは全てワタシだ……。」


カイト「父さん――――。」


遊馬「やめろ!!トロン!!」


 ニヤリと不吉な笑みを浮かべて、紋章のオーラを宿したその手をフェイカーに向けるトロン。



「トロン!!!!1」



トロン『これが“ワタシ”の最後の力だ―――――!!!』


 崩壊する足場。






そうして、全員、異世界の闇に呑まれた。














 ワタシ。


 子供の姿で彼はそう言った。















・・・



小鳥「大丈夫―――。大丈夫なんだから……」


 今度もそう信じてる。



 だけど、涙だけは止まらない。




小鳥「だって遊馬は、いつだって……。」



 あのお調子者の顔が見れなくなるかもしれない。



 彼はいつも命懸け。



 でも、流す涙は慰めの涙。



 眩い夕陽と彼女の間に、割れた空間から漏れる光。



 涙をかき消して、異次元の扉が広がります。




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜





彼は自分の事をボクだと言っていた。


 子供の姿なんだから、子供らしく。


 幼稚で、無知な子供のように。


だが、最後は違った。



『これがワタシの最後の力だ!!』




 そう、彼は、最後は、手助けしたんだ。


 だって彼は、世界で唯一の。



 彼の助手なのだから。









〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



「あ、あれ?これは――――?」


 光が閉じると共に、そこには小鳥が涙の裏に想っていた男達が現れた。


遊馬「よ、よぉ。小鳥」


小鳥「遊馬……。アストラル……? ――――っ……。」

遊馬「あ、おま!な、何泣いてんだよ!小鳥――。」

小鳥「もう!本当に馬鹿なんだから!!いっつもいっつも!心配ばかりかけて!!」












フェイカー 「 バイロン…。 」


トロン「 フェイカー…。 」


フェイカー「 済まなかった…… 」


バイロン「 さらばだ、友よ。 」












フェイカー「こんなワタシを許してくれ、バイロン…。」


 今までの罪を全部洗い流すかのように、その涙は流れた。友のために、彼は泣いた。








ゴーシュ「どうだ?そいつの“ノリ”は?ドロワ」


ドロワ「応急処置jは済ませた。だが急げ、ゴーシュ」


ゴーシュ「あいよ!」


 シャークさん再再再入院。




フェイカー「すまなかった…。全て悪いのはワタシだ…。ワタシなのだ……。許してくれハルト……。カイト……。」

アストラル『遊馬、君の諦めない心が――、仲間を信じる絆が――、みんなに希望の光を取り戻してくれた。ありがとう。』


『終わったようだな。デュエルカーニバル』


遊馬「いいや!まだ終わってねぇ!まだデュエルカーニバルで優勝した賞品貰ってねぇ!」

小鳥「ちょっと!なによこんな時に」

遊馬「へへえ!デュエルカーニバル優勝者は、自分の望みを叶えてもらえるんだよなあ?」


「オレの望みは、カイト達親子が仲良く暮らす事だ!」


カイト「――!?」

フェイカー「―――!?」

ハルト「−!」

オービタル「エェ!?」


 夕陽の影で静かに笑った。


カイト「ふ――――。余計なお世話だ。」

遊馬「な、なに!?」

カイト「余計なお世話だと言ったんだ。」

遊馬「なぁにい!ああ、わかったよわかった!だったらオレの本当の望みだ―――!カイト!お前との決着がまだついてねぇ!オレとデュエルだ!」



アストラル『なるほど、面白い。事実上の決勝戦という訳か。』

カイト「いいだろう。受けてやる。遊馬、アストラル。」





「よっしゃあ!かっとビングだぜ!!」






 迫る悪は全て払い除けた。残る戦いは好敵手との決着のみ!




次回、「雌雄決する時!!遊馬VSカイト、WDCもう一つの決勝戦!」















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