タッグフォース日誌その34
◆真実を求める復讐の修羅道、コナミのごとく!〜汚れた復讐者編〜◆
朝起きる。やっぱり彼女はソファで寝ている。このまま行くと、ダブルベッドを買った方がいいかもしれん。
「いつでもここに帰ってくればいい」
「それって―――・・・。ありがとう。」
そう伝えると彼女は珍しく頬を赤める。へぇ、こんな顔もするんだな。
さて、しかし、遊戯王でもするかww
結局彼女を取り巻く運命にはスリルが付きまとう。イリアステルと治安維持局のつながりをいつの間にか暴き、今晩セキュリティの目を潜って侵入するらしい。改めてその、覚悟を求められるが、既に気分はノリにのっている。犯罪だろうが何だろうが、この人が安全に笑って眠れる場所を、今は一緒に探すだけだ。ところでこの映画いつ公開するんですか?(え
早速爆弾予告をして職員を退去。あのブルシェリが生まれた記念すべき原回である。「不退の覚悟!!」と顔芸していた執事はどこかで療養中らしいので2人で乗り込む。ブルーノ出てきたらどうしようドキドキ、とかしていたらあっさり副長官室まで行けた。
中にいたのはイェーガーと狭霧さん。ちょうどシェリーのマンションが爆破された時の資料を持っている。
通路は封鎖し、通信も遮断。密閉された空間で逃げ場なし、な状況。しかし、時間稼ぎとばかりにディスクを取り出すイェーガー。狭霧さんも加わって秘密を暴くためにデュエル。
まぁ、特に何もなく勝ったんだけど。
事情を知らない狭霧さんには悪いが、カップラーメン事件のアレを思い出すイェーガーの往生際の悪さに掴みかかるシェリー。しかしイェーガーも守る家族がいるために決して口を開こうとしない。
「お前たちのせいで、お父様とお母様が―――!!!」
「ひいいぃぃぃぃ!!!」
これではいかん。すかさずシェリーを止めるが、
「なぜ止めるの!?私が・・・あいつらと一緒だなんて、何でそんな事―――!?」
偉く失望された。まぁ無理も無い。何年も追いかけてた真実まで後一歩だったのだ。そんな長い時間、復讐にだけ生きてきた気持ちも何もこっちは知らない。まぁ、知りたくもない。
それでも、自分の制止は意味があったのか、シェリーは自分を置いて1人で行ってしまった。なんという修羅場。ていうか、このままじゃ俺ゴヨウ・ラリアット!?
そんな事情を全部見ていた狭霧さんが、そっとマンション爆破事件の資料を渡してくれた。イェーガーも侵入者に盗まれた扱いにしてくれるそうだ。ぺこりと頭を下げて、とりあえずシェリーを追う。
と、狭霧さんに再び呼び止められる。
ぽん、と渡されたのは事件現場の遺留品。恐らく彼女の持ち物だから、渡してあげてくれと。
セキュリティ特別捜査課長はそう言って自分の背中を押す。
まいったな、これじゃあ前に上げた“くま”はお役ご免じゃないか―――。
後を追う。最近部屋に漂い出した、彼女を残り香を辿る。
たぶん、すぐ近くだ。
次回「復讐に明日はない」
さぁ、この馬鹿げた騒ぎも終わらせよう。
で、この映画いつ公開ですか(台無