第109話「アクセル・シンクロ!生来せよ シューティング・スター・ドラゴン」
「集いし 夢の結晶が 新たな 進化の扉を開く―――」
プラシド☆サンダーは街中の至るところに降り注いでいた。
それは規模は既にゼロリバースを再現するかのような勢いで・・・。
「どうすればいい――スターダストが機皇帝に奪われてしまった今、俺は・・・どうすれば奴に勝てる!!?」
頼みのアクセルシンクロも不発に終わり、易々とスターダストを明け渡すハメになった遊星。
もちろん、作画が奈須川さんだったからじゃない。断じてない。
「俺の力では奴を倒す事はできないのか!!?」
デュエル中にこんなに葛藤する遊星を初めて見た・・・。
地縛神の方が壊れカードだったけど、5D’s的にはやっぱりシンクロキラーな機皇帝の方が脅威なんだなぁ。まさか遊星がここまで追い詰められるとはね。
(遊星は心を乱し、“クリア・マインド”の境地に達する事ができなかった・・・。それが、アクセルシンクロ失敗の原因)
まぁ、OCG化しても僕らは別にクリア・マインドとかガン無視だろうけど。
やはり恒例の心理フェイズによる影響か・・・。
かつてここまで心理フェイズがデュエルに関わった事があっただろうか・・・。
心が乱れたからシンクロ召喚ができなかった?これ現実で起こったら嫌すぎるな。
「愚かなる人類よ、機皇帝の前にひれ伏せ!定められた運命を受け入れるが云い!!」
かつての惨劇であるゼロリバースが過ちだったとかほざく割に、自分も街をどんどんメチャメチャにしていくプラシド。
ねぇ、この稲妻って一体どうやってんの?何で天候を操ってるの?そのうち元長官みたいに「我は神になった!!」みたいな事言い出しかねないな。
ジャックがクロウがアキが、みんなが街の中心に走る禍々しいその光を見つめている。今あそこであいつが戦っている。きっと、この街を救ってくれる。
何よりもシグナーを繋ぐ痣がそれを痛いほど4人に伝えていた。
奪われた《スターダスト・ドラゴン》、たどり着けない境地、それでも仲間との絆が、この痣が、力を貸してくれる。