【FGO】星間都市山脈 オリュンポス -神を撃ち落とす日- 第21節「我、星を裂く雷霆(Ⅳ)」
精神操作されたエウロペと青銅巨人の猛攻を凌ぐ間、ゼウスは何もせず、ただ勝負の行く末を見ているようだった。
さすが!これで人質は奪還できた!
口を閉ざして勝負を傍観していたゼウスが口を開く。
・・・・・・・・それは、
武蔵ちゃんの事情までお見通しなのか、、、
・・・・それは、もうあなたに言った。これは、世界を取り戻すための選択だと。
ぐ・・・・・!また重圧が・・・・!
今までにないプレッシャー、次こそ、ゼウスの攻撃がくる・・・・!
ぐ・・・・!既に背骨が・・・・折れそう・・・・!
消えた?!
全員、頭上を見上げた。
そこに、ゼウスの本体はいた。
か、顔!?
まずは、グランドクラスの召喚まで時間を稼ぐ・・・・!
え!?
くる・・・・!ギリシャの大神・・・・この異聞帯の最大戦力・・・・・!!!!
か、、、、、顔が、、、、、、、、、!!
ゼウスの雷撃は、直撃を受ければどんなサーヴァントでも一瞬で蒸発するほどの高出力を放っている。
マシュはアテナクロノミアによるブーストもあって、なんとかその雷撃を凌いでいる。
アイテール起動まで、ここで耐える!
なんか、やばいワードが聞こえたような・・・・・
対惑星・・・破壊・・・?!
それは、あまりにもあり得ない。
あり得ないが、今この目の前に全能神は、それを実行しようとしている。
空気が、完全に凍り付いた。
全身の防衛機能が、今すぐここから逃げ出せと訴える。
まもなく、ここにいる全員が、、、、死ぬ。
でも、
でも、
マシュ、大丈夫
ここから、絶対に動かない。
なん、だって・・・・・
それじゃあつまり、大神ゼウスの目的は・・・・
それは、
あまりにも
身勝手な
眩い光が眼前を包み込む。
目も開けられない閃光の中を、それでもまっすぐ前だけは見ていた。
まだ、諦める理由には、ほど遠いーーーーーーーーーーーーーーーーー
金時の摂津式大具足・熊野(ゴールデン・ヒュージー・ベアー号)!
全人類、全惑星を滅ぼしかねない機械仕掛けの神の一撃を、真横から平安絡繰り仕掛けの一撃が遮った。
ハデスの権能で分解されていくベアー号。
それでも突き出した拳は、決して引かずに打ち続けた。
な・・・・・・!!!???
体中にかかる激しい魔力負荷。
カリギュラ帝の呼び声に応じて、大召喚器が激しく呼応する・・・・!
カリギュラ・・・・?いえ、あなたは・・・・・?
神祖・・・・・?!
ロムルス・クィリヌス!・・・・・・・・・世界を!
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!
マシュ!砲撃換装、準備!
そして、発射音も、雷鳴も、破裂音も、全てが無の世界に消えた。