【FGO アニメ感想】Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア 第8話「魔獣母神」【煉瓦を手に取り、ここに並べる。それは誰にでもできて、もっとも重要なこと。】
8話視聴!!すごい、、、、もう凄すぎてずっと「すごい」しか言えなかった。
このクオリティを維持し続けながら毎週放送されてるの本当に凄くないですかね?
とにかくどのキャラもカッコよく動かせるだけ動かしてくれるので、見ていて気持ちが良いし、それを支える効果音、BGM、台詞回しが全部良い。
原作に沿ったストーリーでありつつも、細かい部分はアニメオリジナルで補強していて、特にキャラクターの立ち回り、表情、息遣い、間、ゲームだけでは見えてこない場面が濃縮された30分でした。
う、うしわかぁぁ
マシュと藤丸の元に駆けつけた牛若丸。ゲームでは中々苦戦するバトルシーンですが、これをアニメにすると圧倒的迫力です。
巨大な宇宙戦艦のように巨体で圧倒し、ビームの波状攻撃を仕掛けてくるゴルゴーン。
それを軽い身のこなしで躱しながらも、刀一本で向かっていく牛若丸が格好いい。
とにかくここは、ゴルゴーンの重く強大な攻撃と、それに対抗するように軽快で俊敏に動く牛若丸の対比が素晴らしかったです。作画はもちろん、効果音がやばい。
瓦礫の崩れる音、粉塵が舞う音、ビームのチャージ・発射音、そして勇猛果敢な早見さんの演技と、妖艶な浅川さんの演技。それはさも日本神話の怪物退治、立体的なアクションで牛若丸の魅力全てを遺憾なく見せつけてくれました。
ゴルゴーンが本当に綺麗。
見た目は巨大な怪物ですが、女神の威厳というか、カリスマ性みたいな惹きつけられる美貌を見事に再現していますし、メドゥーサともまた違う異質な魅力に毎回目が釘付けられています。
全身を映す時は、CG技術を駆使して、敢えてその場の異質感を出して「巨大な怪物」として見せつつも、カメラをアップにした時は、まさに「女神」であることを否が応でも感じさせるその美貌がとても描き込まれていて、どのシーンも見惚れてしまいます。
浅野真澄さんの演技も神がかっていて(女神だけに)、人間への憎しみが言葉の節々に感じられますし、自分を絶対的な存在であると自負しているところが彼女らしいというか、メドゥーサには無かった部分ですよね。怪物として、人類の敵となった自分を受け入れた怪物ゴルゴーンの演技。実はHollowでも一瞬ゴルゴーンとして喋るシーンがあったりしますが、あの時からずっと繋がっていて今のゴルゴーンがここにいると思うと、なんだか感慨深いです。
まさに「魔獣母神」という言葉がぴったりでした。
スパルタの王、ここに敗れる。
これも守りのスパルタ王、というくらい攻城戦が映えていました。絶対この宝具アニメで見たらやばいと思っていましたが、まさかスパルタ兵をあんな風に召喚?してくるとは・・・。
ゴルゴーンという圧倒的強大な敵を前にしても一歩も下がることなく前に進み続けるその勇姿は、まさにスパルタクスの名の通り、誇り高い姿でした。
しかも、命懸けの防御の中、ゴルゴーンの真名を見破るという、冷静なところも描写され、最後は笑顔で藤丸たちに道を譲っていく姿も最高にカッコ良かったです。
特に三木さんの演技も相まって、緊迫した中に彼らしい余裕が見えてよかったです。兵士だけど、彼も「王」なんだよなぁ、というのが感じられたことが個人的にはグッときました。
うしわか・・・・もうこの辺絵が凄すぎて、ただただ圧巻されてました。「壇ノ浦八艘飛び」カッコ良すぎる・・・・。
「煉瓦を手に取り、ここに並べる・・・。それは誰にでもできて、もっとも重要なこと。」
これ、本当に心に来ました。
”人間は無力じゃない”という思いが込められていて、戦えなくても立ち向かうことはできるという意思を強く感じられるし、私は凄い大好きです。
どんな絶望の中にあっても、命が続く限り、戦い続ける。
戦いとは、武器を取ることだけじゃない、煉瓦を積んで守るべきものを守る。スパルタクスの残した言葉が、ウルクの人々に、藤丸に確かに支えになっていました。
キングゥの声好きすぎる・・・。特にこの相手を見下したような言葉の中に、ちょっとだけ相手への配慮というか、遠慮みたいなものがちらっと混ざっていて、でもそれを本人が否定している矛盾をはらんでいるこの感じ。
悪者になり切ろうとしているというか、人間が憎いけど嫌いじゃないというか、あくまで彼にとって人間とは自分以外の「対象外」な存在なだけであって、率先して排除する意図はないんですよね。
全ては自分じゃなくて、与えられた使命が悪い。ある意味では被害者でもあります。
さぁ、混沌としてきた第8話。もう今から牛若丸のことを考えるだけで軽く鬱になりそうですが、次回もハラハラしながら見ていきたいと思います。