【衛宮ごはん感想】あの雪の日、クルミ探しの思い出。 衛宮さんちの今日のごはん 第28話「クルミのブラウニー」
衛宮さんちの今日のごはん。第28話感想です。
イリヤがかつて持っていたいつかの雪の城の思い出と、今ある幸せとの対比がとても素敵なお話でした。
以下、ネタバレ注意です。
Fate/Zero 偽りの戦端 イリヤ 切嗣 くるみの芽探し
第4次聖杯戦争前。
アインツベルンの雪の城。
ある日、士郎がアイツベルン城に遊びに来ることになり、来客準備中にリーゼリットがあるレシピを見つけたところから始まります。
それは、見覚えのある字で書かれたクルミを使ったブラウニーのレシピ。
イリヤはそれを見てすぐに誰のものかがわかったみたいで、今日来る士郎に出したいと、イリヤはセラにお願いします。
イリヤのお世話兼護衛のために遣わされたアインツベルンのホムンクルスであるセラとリーゼリット。
城の給仕はセラの仕事。
そつなくレシピの通りにブラウニーを作る。
レシピはどうやら、なにかの料理の教本から写し書きをしたようにきっちり分量が書かれていた。
ほどなくて衛宮士郎が城に訪れる。
セラは衛宮士郎が嫌いだ。(お嬢様に群がる害虫的な意味で)
いつもの冷たい応対に若干戸惑いながらも、イリヤに招かれてお茶とお菓子をいただく。
士郎にとって、クルミを使ったお菓子なんて新鮮だった。
そして、これを食べて物思うはイリヤの方であった。
このレシピは、かつてイリヤの母だったアイリスフィールのメモだった。
料理の腕は全然ないのに、驚かせようと夜こっそり調理場で何度も作っていたことをイリヤは知っている。
そう。クルミは、母との思い出の味だった。
そして。
一緒に外でクルミの芽を探す競争をした。
どっちが早く見つけられるか。
エミヤキリツグとの思い出。
衛宮士郎は知らない。
衛宮切嗣(じいさん)が、何を残してきたのか、何のために戦っていたのか。
イリヤは知っている。
キリツグと同じ、エミヤの名前の少年。
今度は、この新しい場所、新しい人と、クルミを探す。