【衛宮ごはん感想】Fate1優しい世界「衛宮さん家の今日のごはん(3)」感想
ご存知!Fate1優しい世界!みんな幸せ!トゥルーハッピー!
で、おなじみの「衛宮さん家の今日のごはん」コミックス第三巻が発売されました。
まぁ、なんていうか、尊いんですけど、ただ尊いだけじゃなくて、なんていうか、完成された日常っていうか、サーヴァントとか聖杯戦争とか、そういう単語は一切なくて、血なまぐさい設定背景がある作品とは思えないぐらい、キャラクター一人ひとりが温かいんです。
しかも、描かれる日常、キャラクター描写は作品のために敢えて曲げず、原作と無理なく違和感なく動くキャラクター達がとにかく魅力的です。
あぁ、このキャラだったらこうするな。あぁ、このキャラは確かにこんな意外な面もあるんだな。っていうのが、細かく描写されています。これは、原作をばっちり予習していてもなかなか再現できるものじゃないです。
そして、それを描いているのはTAaさん。
もう作者のFate愛がたっぷり詰まってます。
それでいて誰かに偏ることなく、登場キャラクター全てに出番がある(なお赤のアーチャーを除く)ので毎話登場するキャラクター達が描く話は、けっして飽きさせることなく、読み手に幸せな空間を提供してくれます。
それでは収録話を少し紹介。
まずは、キャスターと栗ご飯。
去年、士郎から秋刀魚を教えてもらったキャス子さん。お寺の裏山で拾った栗をきっかけに、士郎に栗ご飯を習うことに。
しかし、一年前と違って、料理の手際がまた一番と上達していました。
気になる宗一郎の感想は・・・?
衛宮家大掃除。手軽に食べれるおにぎりサンド。
本を片付ける凛。散らかった部屋を片付けていると、どこの誰かの小言が脳裏をよぎる・・・。
イリヤは手伝わなくていいよ。
そんな事言われたらもちろんムキになるイリヤ。仲間はずれは嫌だと初めて扱う掃除機を桜から教えてもらいながらみんなで大掃除。
何気ない日常ですが、1つ1つのキャラクターがちゃんと衛宮家で暮らしているんだな、と改めて実感されるお話でした。
士郎がぱぱっと作ったお手軽おにぎりサンドは、ぜひ作って食べてみたい。
アニメ第一話にもなった年越しそば
年の瀬、おせちの準備もしつつ大晦日に士郎が商店街で手にとったのは、そば麺。
たかがおそばという無かれ、流水の描写から何からとても丁寧に描かれている。
あぁ、美味しそう。温かい香りがページから伝わってきます(ぎゅるるるるるる)
ずずっとすするセイバーさん。この顔を見るのが士郎の至福の時間なのだ。
そして、二人でお寺へ。
それぞれの年越しの様子が描かれたこの見開きは、とっても素敵です。
士郎のクラスメイトの由紀香は、柳洞寺の山門で侍を目撃したようです。
年末に年越しそばを食べる理由。
それは、
切れやすいそばを食べて「厄を切る」。
細く長く生きるという意味で「健康長寿」。
そして、末永くそばにいられますように。
少し照れながらセイバーにそう言う士郎。
はい、シロウ と返すセイバー。
寒い夜道に、温かい笑顔。
中学生の士郎がお弁当作りにチャレンジ、作る相手は慎二!?
中学生の時、文化祭の準備で看板作りを上級生に押し付けられ、泊まり込みで作る羽目になった士郎。
もちろん、彼は誰かの役に立てるならと不満も言わずに取り組むが、「お前馬鹿だろ、言いように使われてるのわかってる?」と、今まで話したこともないクラスメイトがいつの間にかそこに居た。
看板は夜通しで作って完成。士郎は眠らず一人で最後まで作ったが、それを間桐慎二は最後まで一緒に見ていた。
そんなきっかけで少しずつ話すようになった二人。ある日、士郎がお弁当を自分で作っていると聞いて、強引に自分の分も要求してきた慎二。
正直、自分用の料理はそこまで手を入れていなかった士郎が、切嗣と大河以外に初めて丁寧に作ったのがこのお弁当。特に、卵焼きなら自分でもできる、と料理本を買って挑戦。
士郎と慎二。
皮肉屋で自分勝手でナルシストな慎二と、すなおで正直でがんばりやな士郎との出会いの話。
侍と桜餅。
自分では自覚していないが、実は霊感を持っている士郎のクラスメイト由紀香。彼女は、年末のお参りで柳洞寺の山門に行った時に見かけた侍のことがずっと気になっていた。
友達に話しても信じてくれないので、もう一度自分で確かめに柳洞寺に行ってみると・・・。
凛とした佇まいで静かに風景に同化する小次郎がそこにいた。
勇気を出して話しかけてみる由紀香。なぜ、侍の格好をしているか、と聞くと、小次郎は、ここの門番を預かっていると答える。
三枝由紀香は衛宮士郎のクラスメイトであり、魔術とはなんの関わりもない。
だから、目の前にいる侍が本物であるとか、聖杯戦争とか、サーヴァントとか、そういう事情は一切知らない。
そんな小次郎を様子を見ていて、由紀香は退屈そうだなと心配する。
そこで差し入れに何か作ろうとスーパーに行くと、士郎とばったり。
小次郎の話しを士郎にする由紀香。
士郎は由紀香が柳洞寺のアサシンを知っているのか気になってしょうがない。
士郎のアドバイスを元に桜餅を作った由紀香。
普段より饒舌に語りながら桜餅を食べる小次郎。心配で木の陰から様子を窺う士郎。
また来ますと嬉しそうに言う由紀香。どこか寂しそうに遠くを見つめる小次郎も、彼女の笑顔に少しくすりと笑う。
これは、原作ホロウアタラクシアで描かれていたエピソードですね。今回用に少しアレンジを加えていますが、これをきっかけに由紀香は定期的に山門を訪れるようになったとか。
初めての料理、初めての肉じゃが。
連載時、HF公開のタイミングで描かれた、中学生時代の桜の話。
あることがきっかけで衛宮家に通い出した間桐桜。
当時の士郎にとっては、幼馴染の慎二の妹、というだけの関係性でしたが、士郎の身の回りのお手伝いをしたいということで、士郎は桜に家事、掃除、料理、色々を教えます。
少しでも士郎に近づきたい桜は、料理にも挑戦。初めはおにぎりを作るのにも苦労していましたが、次第に上達していき、少し工程が多い肉じゃがを教えてもらいました。
士郎との生活を通して、最初は曇っていた表情も少しずつ明るくなっていきます。
そして、今。
家に帰ると、曇りのない、まっすぐな笑顔が士郎を出迎えてます。
これも原作のエピソードをアレンジした話しですね。原作では、おにぎりを必死に作っていたシーンがありましたが、そこからもう少し当時の桜の姿を丁寧に描いていました。
もちろん、この笑顔で出迎えてくれる前に壮絶な戦いとかあるんですが、その辺りはぜひ劇場版で!
英雄王のとある一日
最強の宝具と最高の霊格を持ち、全サーヴァントの中でもトップクラスの実力を持つ。
世界のすべてを手中に収めた彼は今、
すっかり馴染んでいた!
最後は衛宮さんちじゃなくて、AUOさんちです。サーヴァントは食事による栄養摂取の必要はない。なおかつ、選ぶものすべてが嗜好品じゃないと納得行かない英雄王は、今、100円のアメリカンドッグ片手に商店街を歩いていた。
商店街に度々現れる彼ですが、もしかしたら、当時のウルクの賑わいとかを思い出しているのでしょうか。それで献上品なら、とよくわからない理由をつけて、商店街のおばちゃんから勧められたものを手にとっている感じでしょうか?
公園にいた雑種(遊び仲間)から福引きについて教えてもらう。何やら子どもたちが魅力的に語るので、ついつい興味を持ってしまった様子。
すると、福引き交換所でF賞の獅子のぬいぐるみを狙うセイバーを発見。さり気なく後ろにはカルデアマスコットの姿が。
謎の自身。(慢心とも言う)。
交換所のお姉さんと福引き初体験のギル君。動揺する商店街のおっさん。
「ライダーさんの知り合い?」
「いえ、全く存じませんね」
何やら漂う緊張感。福引き券を差し出すギルガメッシュに若干動揺するライダー。
これではない
高ランクの幸運値が裏目に出てしまう英雄王。欲しいものはすべて手に入れてきた人類最古のジャイアニズムに、火をつけます。
福引き券を集めるために商店街を食べ歩く英雄王。
庶民飯と見下しながらももぐもぐ食べていると、いつの間にか食べ歩きがメインになってしまっていた。
目を輝かせて再チャレンジする英雄王。
違う、これじゃない。
それはライダーさんが欲しがっているやつだ。
しかも、例のぬいぐるみはギルが来る前に当てた人が持っていっちゃったらしい。
ということで、欲しくもない豪華景品を積み上げて、ギルのはじめてのふくびきは終了。
!!
士郎が当てていました。これが愛の力よ。
という感じで色々収録されております。やばい、半分以上語ってしまった。。。
ただ、私が語り尽くせない細かいこだわりが凝縮していて、キャラクター達の魅力的な表情がもう素晴らしいので、ぜひ書店で手にとって見てください。
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