【FGO】パールヴァティー体験クエスト「冬木に降り立つ貴婦人」1-1
「冬木?」
ダ・ヴィンチ「そう、ある時代の冬木の地。以前、諸葛孔明と向かった第四次聖杯戦争から十年ちょっとぐらいの時間軸かな」
「そこにサーヴァント反応が出たって?」
ダ・ヴィンチ「あぁ、うん。いや、正確にはそうじゃないんだけど。データを見る限りじゃ・・・。なんていうか・・・」
「?」
ダ・ヴィンチ「まぁ、とにかく行ってみてきて欲しい。たぶん、そこには本来いるハズのない”誰か”がいるハズなんだ」
「誰かって?」
ダ・ヴィンチ「それは行ってみないとわからないね。」
エミヤ「・・・。」
イシュタル「どうしたの?アンタ?」
エミヤ「いや。別に」
アルトリア「イシュタル、あまり彼は触れてほしくないようです。あの地は、彼にとって特別な場所。思い入れがあるのでしょう」
イシュタル「ふーん。確かに、私の依代になった魔術師も、この時代の人物だったから、きっと何か縁があるのかもしれないわね。」
メデューサ「あの、私まで同行する意味があるのでしょうか?戦力的には不要のように思えますが」
ハサン「私と貴方はダ・ヴィンチ女史からの要請があったそうだ。どうやら我らにも何か縁のある事象らしい」
メデューサ「はぁ・・・。貴方とは特に縁があるようには思えませんが」
ハサン「そうですかな?まぁ、ハサンは何十とおりますため、別の者かもしれませんが」
メデューサ「後なんでしょう。マスターから渡されたこの礼装。効果は確かに優れていますが・・・。その・・・。」
ハサン「?」
「さぁさぁ、とにかく行ってみよう。エミヤ、イシュタル、アルトリア、メデューサ、ハサン先生」
訪れたのは、特異点になる以前の冬木の地。かつて、近い時代には諸葛孔明と共に、第四次聖杯戦争中の特異点調査に来たことがある。
ええっと。。。
辺りを見渡して、すぐさま異常に気付いた。
着ている服装はどうみても日本のこの時代のものではない。なのに、着ている本人は、日本人に見える。あと、すごく物騒そうな武器も。
やっぱりそうでしたか。
はぁ。じゃあ・・・・すみません、ちょっといいですか?
いきなり話しかけられたことに困惑している。見た目に似合わず声はとても幼く愛らしい。気のせいか、BBちゃんに似ている・・・。気がする。
突然、じっと見つめられる。外見というよりは、中身を見透かされているような感覚。
あぁ、たくさん契約させてもらってます。
うん。やっぱりBBちゃんを1割程度控えめにした感じだ。
依代・・・つまり疑似サーヴァント?
ダ・ヴィンチちゃんが急に慌てだす。まぁ、流れ的に何を考えているのかはわかるけど。
彼女の表情が強張る。それだけで周囲がピリっとした空気になったのがわかった。
魔法少女ならうちにもいるんで全然わかりますよ。
それで、パールさん。
こんなところで何を?
なるほど。じゃあ、お手伝いしましょうか?
もちろん、任せておいてください。
というわけで一行は、車の往来が目立つ市街地へ。
そういえば、一緒に連れてきたエミヤやメデューサの様子がどうもおかしい気がする。
しかし、気難しい顔をしているだけで何も言ってこない・・・。
??
なんていうか、音叉に見えるよね。
急に涙目になってぷるぷる震えだすパールさん。
あわわ!どんくさくないです、女神さま華麗です!
とぅやー・・・?
ヘンな黒いのとは何かな?
チラリと視界の隅で、白い髑髏が見えた。あれ?そういえば連れてきたハサン先生がいない・・・・。
ハサンを見るなりまたも彼女の周囲の空気がピリつく。なんというか、ヘンな黒い何かが出てきそうな。。。
蟲?蟲ってなんの?
人(?)を見た目で判断しまくっているけど、大丈夫かな?というかハサン先生あんなとこで何を・・・?
まぁ、怪しいことは事実だし。他にアイランド仮面たちでもいれば、話は別だけど。
ふむ。どうやら、なかなか物騒な事態になっているらしい。何か事情はありそうだけど・・・。
と、どこからかどうみても人生踏み外したようなアウトローな連中が現れた。
こ、これが女神の風格・・・。
えぇ、こっちもやるの・・・?
というわけでよくわからないけど戦闘に。
エミヤは、状況を察したようで、既に諦めたため息しかつかない。
イシュタルは「なんだかよくわかんないけど、あの子は一度ああなったらとまんないから、もうなるようになるしかないわね」という視線をこちらに送っている。やはり、顔見知り?なんだろうか?
とりあえず両者の誤解を解くために、適当に戦って負けたフリをしよう。
という作戦を視線に込めて、ハサン先生を見つめた。
視線を受け取った先生はコクリと頷いて、わざとらしく倒れた。
・・・・・・・・・更生?
ハサン先生ーーーーーーーー!!!!
それただのアウトレイジ・・・。
うぉぉ、イメージの押し付けが凄い・・・。
そうだよ。言い忘れてたけど、こう見えてハサン先生は意外といい人なんです。