【FGO】パールヴァティー体験クエスト「冬木に降り立つ貴婦人」1-3
とある時代の冬木の地で出会った女神系疑似サーヴァントパールヴァティー。
竹林で起こった奇跡のジャガー道場の試練を超えて、一行は再び市街地へ戻ってきた。
今回のミッションでは戦闘は不要と判断したのか、ハサン先生を除いて同行してくれたサーヴァントは皆カルデアに戻ってしまった。
しかし、あれからメデューサは姿を消したまま戻ってこない。カルデアにも帰還していないようだった。
どこかで見たことあるような、忘れられないその姿!!
原作無視して一人だけ2P衣装という特別仕様。HOMURAHARA。
いや、さっき一緒に居たでしょ。
というか、女神の探し物があの学生服なの?
ライダーはこちらに明確な敵意を向けていた。いや、なぜ彼女を今更クラス名で呼んでしまうのかはよくわからないが。
ライダーの言葉は、「倒す」目的ではなく「止める」目的だった。
パールヴァティーには、これからカルデアが担う戦いに参加してほしくない。それが彼女の願望なのだ。
ハサン「マスター。ここはクラス有利も取れる私に。というかもう私しかおりますまい。」
虚構の心臓を握り潰す必殺の宝具。威力は低く、対象も一人と、宝具としてのランクは低いが。確実に相手を倒すことに特化したハサンの宝具は相手に触れずに暗殺するまさに、アサシンに相応しい攻撃である。
「”妄想心音”(ザバーニーヤ)」
出力は最低限に抑えたので、効果はライダーの戦闘を止めるためだけに収縮させた。
そう。依代の記憶がないパールヴァティーには、その人間にどんな縁があったのかまではわからない。
ライダーも、反英雄として英霊の座にある存在であり、幾度もの聖杯戦争を経験したサーヴァント。だが、その記憶は「座」には残ろうとも召喚される度に継承することはなく、もし、パールヴァティーの依代とかつて「サーヴァントとマスターの関係だった」としても、今のカルデアにいるライダーにはその記憶は無い。
ただ、漠然とそういうものがあったという経験しか彼女の魂には残っていない。
「自分を殺す事になっても、誰かのために世界を救う。」
エミヤ、聞いているかい?かつてキミが言っていたのと全く同じことを、そこにいる少女は口にしたよ。
初めて顔を合わせたハズなのに、ライダーの顔はどこか懐かしそうで、とても、幸せそうだ。
うんうん、、、ってあれ?
消え行く彼女の体を、メデューサはじっと見つめていた。止めたい気持ちと、支えたい気持ちと、色々な感情が混じったような・・・。
え、あ、でも、その・・・・あぁ・・・。
いいよ。また会える気もするし。
メデューサはかつてない真剣な眼差しをこちらに向けた。
先程のパールさんを心配する目とはまた別の。そう、これは・・・。
不安だ。
メデューサの最後の表情、あれは、妹を心配する姉の顔だった。