【FGO】Epic of Remnant 亜種特異点II 伝承地底世界アガルタ「アガルタの女」【第16節 アガルタの女 2/2】
・前回まで
中東の上空に突如浮上した天空都市ラピュタ。神秘を持って現実を破壊するシェヘラザードの計画を阻止するため、魔神柱フェニクスとシェヘラザードに挑む。
死んでるものも倒せる・・・。しまった、死人を殺せる人が一人だけ、カルデアで暇してる式さんを連れてくれば良かった!
死ぬのを恐れて生きる。それは全然おかしなことじゃない。
でも、だからって、「死」を否定することはできない。そのために「生」を否定することはできないのだから。
しかし、残った戦力でどれだけ強力な宝具を叩き込もうと、フェニクスは死と生を繰り返し続ける。
彼は死んでいる。だけど生きている。そんな存在をどうやって倒せばいいんだ・・・!
もう限界だ。さすがに全員、戦闘状態を保っているのでやっとのハズだ。
まだ、チャンスはあるハズだ!
それは、どこかで聞いた―――――。
武則天ちゃん!
武則天は宝具によって魔神柱を毒壺の中心に沈めた。
辺り一面毒一帯。毒の沼地のように広がる。
毒に侵されながらも魔神柱は武則天を攻撃。衝撃で弾き飛ばされる武則天。
回りは毒の沼地、だけど、フェルグスはなぜか笑って・・・・・。
そう笑って、彼は毒の沼地に足を踏み入れた。
やり直す・・・・機会!?
その手に持っていたのは、あの時コロンブスが使おうとしていた玉手箱だった。
玉手箱の魔力がフェルグスの螺旋剣に流れ、その剣を巨大に変形させる。いや、あれが、あの姿が螺旋剣の本来の姿―――――。
ものすごい勢いで回転する「極・螺霓剣」。
大地に突き刺さり、毒の宝具を巻き込んで、魔神柱の胴体を、このラピュタの大地を貫いた。
あぁ、これで終わらせよう・・・・!!!!
お、お、叔父貴―――――!!!!!!
ねぇ、これって・・・・・
それは、オレから言おう。カルデアのマスターとして、人間の男代表として。
そりゃねぇ。
悪あがきとばかりにフェニクスの触手がシェヘラザードへ伸びる。
確かに、はっきりと、シェヘラザードは、フェニクスを拒絶した。
全ての生と、死を巻き込んで、魔神柱フェニクスは完全に消滅した。
うん、でも、、、ありがとう。
また、どこかで会えるかもね。
少しはわかってもらえたかな?
フェルグス・・・。
もう完全にフェルグスくんじゃないよね。
ふふ、と笑って、シェヘラザードとフェルグスも消滅した。
そっちが最優先だ!
何百人いるかわからないからな・・・。
そう言ってアストルフォはヒッポグリフに乗って空へ飛び出した。
が
え、あれって空飛ぶユー・・・・・・
あ!!!
サーヴァント界では謎のヒロインXと肩を並べる神秘の英雄。なぜなら、彼女の宝具は・・・・。
いやいやエレナママ、今それどころじゃ
そうだ!その空飛ぶ円盤なら・・・・・!
天空の城、ラピュタはこうして崩壊した。
そう、「物語」をいつでも美しい声で語ってくれる美女がいれば・・・・・・。
彼女の物語は終わらない。
永遠には続かないだろう。
いつか、その幕を閉じる時が来るかもしれない。
でも、今の彼女には「死を恐れている暇」がないのだ。
だって、今は、「彼」の視線から隠れることで頭がいっぱいなのだから。
「死にたくない」
しばらくは、生きる事に全力な男と、生きる事に意味を見出した女の物語が続くだろう。
そして。
綺麗だ。ありがとう。エルドラドのバーサーカー。