【FGO】Epic of Remnant 亜種特異点II 伝承地底世界アガルタ「アガルタの女」【第8節 光輝の城塞都市 2/2】
「空想からの征服」「地下大空洞」「女戦士たちの雄叫び」
「桃の芳香」「暴虐と狂乱の英雄」「煌々たる城塞」
「幻想都市」「歪みなき願いの歪み」「無空の天」
「黄金の密林」
時代 A.D.2000年代
場所 中央アジア
人理定礎値 ??
氾濫する幻想都市、悪辣なる理想郷
その地を支配するは、百花乱れる『女』たち──
・前回までのあらすじ
アストルフォとデオンと共に、第二の亜種特異点地底世界「アガルタ」にレイシフトしたマスター。
そこで、はぐれサーヴァントになっていた若き日のフェルグス・マック・ロイと出会う。
次なる目的地「不夜城」に潜入した一行は、「酷吏」による処刑制度と密告により、人への疑心暗鬼が蔓延する街の様子を目撃する。
じゃあ悪いと思うならもう一度あの服を・・・
ご め ん な さ い
うん、どうせここまで騒ぎになっちゃったんだ。ここで今日ケリをつけよう。
なんか噂話レベルでも無いかな・・・。
よし、じゃあ調べてみよう。
なんで寄りにもよって・・・・・・。
歓楽街の広場は人気がだいぶ消えていた。
一行は、物陰に隠れて広場を監視していた。
うーん。都合よく出てくるとは限らないし、行こう。
デオンが声を上げた。
その瞬間、周りの灯りが全てこちらを向いた。
どこから聞こえるのかはわからないが、確かにあの時のアサシンの声がする。
酷吏が包囲する中、ここの場所を教えてくれたあの男がそこに立っていた。
(・・・。因果応報・・・。)
見れば周囲を取り囲む酷吏はこちらに向かってくる素振りは見えない。
どちらかというと逃げるのを防ぐために包囲しているように見える。
(ハードル上げるなぁ・・・)
と、アサシンの言葉に合わせて、突如地面が揺れ動く。
石畳の広場が半分に割れた。広場の中は空洞になっていて・・・・・・そこから・・・・・・。
電気代すごそうですね。
ステージボス感が半端ない・・・。
どっちも同じなら、もちろん全身!
誘われたのはここにいるみんなだ、一人では行かせないさ。
一行はそのままアサシンの待つ城へ入った。
中はどこもかしこも酷吏だらけだが、不思議と襲ってこない。
そのおかげで最上階までは割りとすんなり進むことができた。
そこには不夜城のアサシンと、どことなくアラビアンな雰囲気のあるサーヴァントが待っていた。
ギリギリ相手に聞こえるぐらいの声量で、不夜城のキャスターは名乗った。
そのか細い声は、常に何かに怯えているように震えていた。
やはり。最期にダユーがキャスターの裏切りがどうのこうの言ってたやつか。
うーん。絶対に住みたくない街ナンバーワンかな。
(わかりやすいな)
(わかりやすいな)
でもそれは理想論に過ぎない。
現に今の街はそうなってないし、何よりそこに生きる臣民が「正義」なんて誰一人掲げちゃいない。
それは国にとっての平和であって、そこに住む臣民にとっての平和ではないってことだよ。
そうしてVS不夜城戦が始まった。
酷吏を使って包囲を固めてくるアサシン。
キャスターは不思議な術で、男や謎の生物を召喚して攻撃を仕掛けてくる。
慣れない動きに翻弄されながらも、なんとか、隙きを見つけて攻撃を叩き込む。
しかし、思わぬタイミングでアサシンは宝具を発動。
床を毒の沼に変えて、アストルフォ達を飲み込もうとする。
事実、宝具に巻き込まれた酷吏は、そのまま沼に沈んで二度と出てこなかった。
ダ・ヴィンチちゃんがアサシンをそう呼んだ。
どうやら、真名に心当たりがあるようだ。
ところで「聖神皇帝(中二ネーム)」って・・・?
真名を割り当てられているのに、自慢気なアサシン、武則天。
一方、真名が判明してしまったと横のキャスターはぶるぶる震えている。
(淫乱・・・娘・・・?)
そうそう、結局は笑顔のないこんな街は間違っている。ってさ。
ま、まさか・・・。
イースの時と同じ。突然女性たちが分身する現象。どうやら、男の種を孕んだ女性が分裂できるみたいな感じだけど、そうするとこの世界の女性って・・・。
武則天は確かに強力なスキルを、持っていたが、決定的に戦闘経験が足りていなかった。
こちらは、時代に名を残した歴戦の勇士たち。ここまで生き残ってこれたのも、今まで積み重ねてきた多くの経験があるからだ。
少女の姿の皇帝は確かに強力な技を持っているが、それでも、戦闘に長けた三騎の方が武が上だった。
もう動く力も無い中で、武則天は決して倒れようとしない。
きみの努力を否定する気はないけど。
それでもね、民が笑わない国は、やっぱり間違っていると思う。
その瞬間。誰もが予想しえなかったことが起こった。
ダンプカーが最高速度のままお互いに正面衝突したような、そんな爆音が不夜城を包んだ。
次の瞬間。天井を突き破って現れた「ソレ」に、武則天は圧し潰された。
それは余りにも禍々しく。
余りにも神々しい。
そして、この世のものとは思えない、地獄の猛犬のような殺意の眼光。
た、確かにヘラクレス。だけど、これは・・・・・・!
倍近くあるね、、、、、
ズドォン!
一歩だけ歩み寄るアストルフォ。しかし、その一瞬の動きに反応して、ヘラクレスは手に持つ禍々しい岩斧を振り下ろした。
敵・・・なのか。
その時、不夜城のキャスターが言葉を挟んだ。
デオンは警戒してキャスターに剣を向けた。
その剣の切っ先を見て、キャスターはさらに怯えた様子で言った。
よし、まぁこっちも死ねないのは当然だし、今はそのアイディアに乗ろう。
みればヘラクレスは、周りにいる酷吏を片っ端から攻撃している。とにかく数が多いからか、こちらに向かってくるのも時間の問題だ。
街へ出たら、不夜城の臣民がアマゾネスたちに襲われていた。いつの間にか、エルドラドのアマゾネスが侵攻してきていたのだ。
ポジティブお髭おじさん!
あれ、撤退でいいの?
出た・・・!エルドラドのバーサーカー!!
そして後方には、全員漏れなく皆殺しにした暴走ヘラクレス。
戦闘モードに入ったのか、バーサーカーが大きく唸るような声を上げて向かってきた。
しかし、なぜかバーサーカーはこちらを一切向きもせずにヘラクレスに真っ先に向かっていった。
こうして、一行は混乱する不夜城を後にした。