【FGO】第七の聖杯 絶対魔獣戦線 バビロニア【第1節 神代より 前編】
七度目の聖杯探索の舞台は紀元前2655年。
それは人間が神と袂を分かった最初の時代。
人類を滅ぼさんと結託した「三女神同盟」の魔の手。
ウルクを飲み込もうとする滅びの予言。
絶対的な終焉を前に、今、最大の戦いが幕を開ける-------!
そこは、神殿の中だった。
人々は、神殿を恐れていた。
そこには魔物がいる。
人を喰らう魔物がいる。
人々は神殿を恐れていた。
神殿は脈打つ。
まるで、生きているかのように。
むしゃむしゃと、噛み砕く音。
レイシフトを終えた自分とマシュは、空にいた。
上下左右天井床下わからない状態で脳みそぐるぐるだけど、1秒だけぐっと息を呑んで呼吸を整える。
落ち着いて着地に備えるんだ!
マシュの伸ばす手に捕まる。地上まで後4秒。
着地2秒前。大地に向かって展開したロードキャメロットで、衝撃はなんとか打ち消せた。
なんとか。
盾の上に自分、その上にマシュ、とぴったり重なっている状態。
むむ。
フゥ、この白毛玉。やはり貴様知性があるな...!
うーん、それは違うと思う。
光帯は・・・ちら
ずばり廃墟ですねこれは。
うーん、そういえば、何か鳴き声?が聞こえるような・・・。
とかなんとか言っているうちに原生生物と接触。
なんか、オキナワの守り神みたいだ。。。
とりあえず噛み付いてくるので、適当にあしらっておいた。
シーサーみたいな魔獣だった。
あぁ、もうあれは確実にこちらを殺しにきてたね。
もしかすると、ここが廃墟なのって・・・。
というわけで一旦方針が決まりつつあったその時。
うん、聞こえる。
マシュの後ろ、空から聞こえる声の主は、そのままこちらに向かって一直線に落ちてきた。
どっへ!!!!!(固くて重いものが時速70キロで激突した人間の出す断末魔)
直撃だった。
あいたたた・・・・・・。
心配そうに見つめるマシュの声がとぎれとぎれになる。
遥か上空からぶつかってきたその人物(当たり屋)は、自分の上に埋もれている。
幸い(かつ不幸)なことに、姿形は女性の姿をしていた。
(またマシュのあたりがきつくなるな・・・)
全体的にベージュのツインテールがこちらを見た。どうやら人類を轢いてしまったことを認識したようだ。
裁判の・・・時間だ!!!
彼女が何者かは知らない。だけど、空から落ちてきたということはとんでもない宿命(ぽんこつ)を持った人だということは容易に想像がついた。
2016年の日本の道交法が古代メソポタミアに適用されるのか、一瞬そんなこを考えながら、免停に怯えるこの女性に話を聞くことにした。