【毎日更新】line walker ゲームプレイ日記

毎日欠かさず更新して約11年目・・・・・。FGOとホロライブ・ホロスターズ中心のブログです。

【ジャンプコミックス】 監視官 常守 朱 (2) 【PSYCHO-PASS】



狡噛(こうがみ)が見せた“猟犬”の顔に戸惑う朱(あかね)は、ネット上の人気アバター、タリスマンに相談。だがタリスマンを名乗る人物は、既に死亡していた事実が判明。朱らは偽タリスマンとの接触を試みるが!?



電脳社会と隔離されたドローン工場で起きたドローンの暴走事故。既に犯人に目星をつける狡噛だが、肝心の根拠である「刑事の勘」を宜野座(ぎのざ)は何の信憑性もないと否定する。バラバラになった捜査一課に戸惑う朱だが、刑事として有りたいという狡噛を信じて工場員の金原に事情聴取を許可する。しかしそこで狡噛は、朱の想像を超えた行動に出る。


工場内を暴れまわる工業用ドローンの攻撃を避けながら、狡噛は徐々に刑事から猟犬へとその表情を変えていく。激しい金属音が反響する工場内で、ドミネーターの最終形態・デコンポーザーが炸裂する。


監視官と執行官の間に引かれた距離。近くも遠いその存在に戸惑う朱を描いた「飼育の作法(後編)」。





近頃ネットを騒がすアバター成りすまし事件。完璧に他人のアバターを模倣するネット犯罪者に立ち向かう捜査一課。しかし、肝心な所で攪乱されてしまい操作は息詰まる一方。朱の同期生という人気交流空間の主「スプーキーブーギー」が朱に接触する。後に遺体となって発見される彼女に責任を感じる朱。そして、事件の裏で暗躍する影に、狡噛は既視感を感じていた。


ネット社会の在り方と裏で動く謎の影を描いた「誰も知らないあなたの仮面」。





ホログラフの裏に隠された謎の人型オブジェ。その正体はプラスティネーション加工された本物の人間だった。グロテスクなオブジェに動揺する朱だが、狡噛は全く別の事を考えていた。かつて、狡噛が監視官だった頃の部下が、全く同じ手口で犠牲になっていた。迷宮入りしたその事件の名は“標本事件”と呼ばれ、その実行犯は未だに行方不明だった。


そして、かつてその犯人が教師として勤めていた女子高等学校で、不敵に笑みを浮かべる女生徒と新任教師の姿があった。





あの時と同一犯だと確信する狡噛に対し、宜野座は事件に取り憑かれた狡噛を断固として否定する。当時狡噛の部下が残していった捜査ファイルの中に、「マキシマ」と題されたヒドくぼやけた人物画像を見つめながら、狡噛は朱に当時の記憶を語り出す。


狂い出す歯車の最初の噛み合わせ。少しずつ重なる運命のピース。狩る者に対するもまた狩る者。過去最悪の事件に類似した今回の騒動に、朱は少しずつ巻き込まれていく。


映し出された社会の残忍さと少しずつ明らかになっていく狡噛達の過去を描いた「狂王子の帰還」。





物語は徐々に紡がれ、ひとつの悲劇に繋がる。演じる役者は舞台の上で、意図することなくただただ台本の通りに動く。それを高みで指揮する脚本家は、ただただ残忍な笑いと虚ろな眼で社会に落胆していた。










監視官 常守朱 2 (ジャンプコミックス)

監視官 常守朱 2 (ジャンプコミックス)