【Blu-ray】 PSYCHO-PASS ( 8 ) 【犯罪心理】
公式より
http://psycho-pass.com/news/130726_01.html
【収録話】第20話、第21話、第22話
【初回限定版特典】
●『PSYCHO-PASS サイコパス』オールナイト全話上映付き「プロジェクト重大発表会」参加応募ハガキ
●Blu-rayゲームディスク「ちみキャラ さいこぱす」(フルボイスVer.)第10話&第11話&秘蔵第12話
脚本陣による、本編では描き切れなかったシーンも含むまさに完全版と言えるシナリオ原稿。
●「PSYCHO-PASS サイコパス フィナーレイベント」深見真書き下ろし朗読ドラマ(ライブ音源)
●深見真書き下ろし朗読ドラマ台本レプリカ(縮刷版)
●Production I.G特製描き下ろしアウターケース
●特製デジパック仕様
【特典映像】
●予告編(第21話、第22話)
「イエスは別のたとえを持ち出して言われた。天の国は次のようにたとえられる。ある人が良い種を畑に蒔いた。人々が眠っている間に敵が来て――麦の中に、毒麦を蒔いていった」
■ハイパーオーツ。それは全自動化した日本の穀倉地域で遺伝子改良され極めて高い収穫率を実現した麦である。この原材料を元にして、今の日本では食料自給率100%を謳っている。
そう。全てそれに依存しきっていた。
槙島聖護は、既に最初から決めていたかのように、オートメイション化されたハイパーオーツの第一人者管巻(くだまき)を訪ねた。
『常守朱。あなたは、シビュラシステムのない世界を望みますか』
朱はわかっていた。そんな世界を今更迎えても人々は混乱するだけだ。
全ての犯罪を管理し、理想上の平和を掲げるシビュラシステム。人間はもはやその恩惠無しでは生活することができない。
誰かが言っていた。
自分の人生を自分で決めていた時代があった。
「僕はね、人は自らの意志に基づいて行動した時のみ、価値を持つと思っている。だから、様々な人間に秘めたる意志を問い質し、その行いを観察してきた」
自分で決める人生。自分の追い求める答えのためにただ、忠実に(冷徹に)、正直に(残酷に)、素直に(無慈悲に)、価値を探す。
「それ(答え)を探すことはいつだってできた…。生きてさえいれば、誰だって―――」
答えは知っている。答え方も知っている。
だけど、幸福の答えじゃない。そんな綺麗事じゃない。
「狡噛さんが。……潜在犯じゃなくて、本物の人殺しになっちゃうなんて、絶対に嫌です」
朝焼けの麦畑に影が2つ。
「面白いことを言うなあ。孤独だと……? それは僕に限った話か。この社会に孤独でない人間など誰がいる!」
対峙する白き真実と黒き正義。
冷えきった魂は鑑のように己を映す。
「そうか、君は……」
追う者と追われる者。
どれだけシステムが進化しても、今も昔も変わらない。
悪い奴を捕まえるのが警察官。
警察官を欺くのが悪い奴。
法則は至ってシンプルであり、容易である。
槙島聖護を追う狡噛は、無人と化したオートメイション施設の中で、ついに槙島と対峙する。
叫ぶ朱の訴えはしかし、狡噛には届かなかった。いや、敢えて聞いていないフリをしていただけなのかもしれない。
血塗られた丘で、真っ赤な夕陽が二人の男を照らす。男は空を見上げ、男は空から見下ろしていた。
「でも、どうしてかな。僕が君以外の誰かに殺される光景は、どうしても、思い浮かばないんだ」
それまで以上に清々しい彼の顔に迷いは無い。
彼は、答えを知りたかっただけなのだ。
例え結末が、望んだ形で終わらなかったとしても、ひどく納得がいかない死に方だったとしても。
そういう答えがあった。という事実だけで、槙島聖護には十分だった。
「なあ、どうなんだ、狡噛。君はこの後、僕の代わりを見つけられるのか」
彼は知っていた。自分の役目を。その呪縛から彼はようやく解放されるのだ。
「……いいや。もう二度とごめんだね」
確かに自分の意志だけで引いた引き金の音だった。
全8巻、22話がこれにて収録。ちみキャラ特典を始め、Blu-ray版でもしっかり堪能させていただきました。
どうやらこの物語はこれだけでは閉じないようなので、また機会があったら記事にしていきましょう。
ゲーマーズ購入特典。
4巻までの購入で描き下ろし収納ケース。
全巻購入特典だと、虚淵玄を加えた、狡噛、朱、宜野座、槙島の5人が語るディスカッションCDがゲットできます。完全非売品なので超レアですよこれ。
PSYCHO-PASS サイコパス VOL.8 (初回生産限定版/2枚組)【Blu-ray】
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2013/07/26
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