スマイルプリキュア!第38話「ハッスルなお!プリキュアがコドモニナ〜ル!?」
(注意)※今回は話の都合で演出上せりふのだいぶぶんをひらがなひょうきでおおくりしています。ひらがなにするとたいへんよみにくいのですが、はなしのつごーじょー、えんしゅつにはもってこいなので、がんばってよんでください!
ある日ののどかな緑川家。今日も姉弟で、はしゃぐ楽しそうな声が聞こえてきます。
ゆうた「とーちゃんがオニだよー!」
源次「おーし!でえいやー!」
「「「「わーーーーー!!」」」」
ゆうた「なお姉ちゃんもオニごっこしようよー!」
なお「えー……」
みゆき達と待ち合わせの約束があるなおが、支度を整えていると弟に呼び止められます。
源次「がおー!次はお前をオニにしてやるー!がおー!」
父源次もノリノリでオニのポーズをとってなおを茶化しました。
なお「おとーちゃん。あたしもう子供じゃないんだからー。」
源次「あ……あぁ……。」
なお「いってきまーす!」
とも子「いってらっしゃい」
「「「「「いってらっしゃーい」」」」」
源次「てやんでぃ……おめぇはいつまでも俺の子供じゃねぇか……。」
なお「鬼ごっこかー。昔は良くやったなー。」
ふと幼かった昔の自分を思い浮かべ、なおはみゆき達と待ち合わせている公園に向かいました。
・・・・・・
みゆき「そのお店可愛いグッズがいっぱいなんだって〜!」
あかね「へ〜。」
キャンディ「たのしみクル!」
なお「ごめーん!」
4人が行き先のお店の話をみゆきから聞いていると、少し遅れてなおが到着しました。
なお「待たせちゃった?」
みゆき「ううん。大丈夫」
と、なおがみゆき達と合流したその時。ふと、空からぽたぽたと雨が降ってきました。それと同時に地面コロリと転がる怪しげなビン。ラベルが貼られているそのビンには、大人から子供へと矢印が引いてありました。
みゆき「実はわたしも遅刻しちゃって〜……ん?」
れいか「雨……?」
見上げると空は晴天。雨を降らす雲もどこにもありません。しかし、5人は転がったビンに気づく頃には、それぞれの体が光出して、一瞬真っ白になってしまいます。
なお「な……なにこれ!!?」
ぎゅーっと体が縮んでいくような不思議な感触をなおは感じました。手足から指の先まで全部が引っ込むような。地面に向かって沈んでいくような感覚。
なお「ふぇ?」
光が収まってなおは自分の体を見直します。いつもと変わらない服。いつもと変わらない靴。手も足も、自分の思う通りに動きます。ですが、そのどれも、決定的に小さく・短くなっていました。
なお「ええええええええええええ!!!」
あかね「ふぁ?」
みゆき「う?」
やよい「ん?」
れいか「あ…」
5人は、他の4人を見て、自分の体にも同じ事が起こったと瞬時に理解しました。そう。気がついた時には、体が縮んでしまっていた!(CV:高山みなみ)
みゆき「あう?」
あかね「ふぇ?」
やよい「わー」
れいか「まー」
キャンディ「ばぶくる?」
「「「「「ええええええええええええええええええええええええええええええええ」」」」」
・・・・・・・・
お馴染み今日ものどかなバッドエンド王国。今日も探し物で部屋中を歩き回るマジョリーナ。
マジョリーナ「ない!ない!ないだわさ!あたしの大発明がないだわさ!」(テンプレ)
「「まじょりいな!!」」
マジョリーナ「なんだわさ?」
ふと聞きなれたような、でもどこか違う声に呼び止められ、マジョリーナが振り向くと。
マジョリーナ「ああああああ!!!」
そこには、子鬼と子狼が立っていました。
マジョリーナ「あんたたちー!あたしの“コドモニナ〜ル”を使っただわさ?」
あかおーに「こどもになあるをおに?」
うるふるん「やっぱりおまえのへんなはちゅめいだったのか!もとにもどせー!」
あかおーに「もどせおにー!」
うるふるん「おれがさきだじぇー!」
あかおーに「おれさまおに!」
突然言い合いを始める子鬼と子狼。ところでひらがなで書くと文字数が一気に増える上に読みにくいという誰も得をしない結果になってる気が……。
マジョリーナ「ヒヒヒヒヒ。これは大成功だわさ、プリキュアも子供にしてしまえば簡単に倒せるだわさ!お前達!残りの“コドモニナ〜ル”はどこへやっただわさ?」
うるふるん「あ?」
あかおーに「あんなもん、ポイしちゃったおに!」
マジョリーナ「え!?なんだってだわさ!?……ん〜〜〜、探しに行くだわさ!」
「「あー!まてー!」」
マジョリーナ「んも、いつもいつもー!」
うるふるん「もとにもどせー!おれがさきだー!」
あかおーに「おれさまおにー!」
という訳で今日は出演年齢が大幅低下!突如子供になってしまったプリキュア(と幹部二人)!?このままじゃ街の平和も守れない!なんとか元にもどらなきゃ!
スマイルプリキュア!第38話「ハッスルなお!プリキュアがコドモニナ〜ル!?」
みゆき「どうしよー。わたしたちこどもになっちゃったー。」
キャンディ「ばぶくるー」
なお「きっとまたまじょりーなのせいだよ」
あかね「せやなーいままでも、いれかわっちゃったりー、ちっちゃくなっちゃったりー、つまらんくなったりー!」
れいか「それとあと……とうめいになったり、ゲームにはいったり、ロボットになったり……。」
やよい「でーきた!」
れいか「え?」
「「「ふぇ?」」」
もはや恒例となったマジョリーナの発明品による不思議な現象。幼くなった頭でも、それは容易に想像できますね。
みゆき「わーまじょりいなだ!やよいちゃんじょうずー!」
いつの間にか公園の地面に、木の枝で落書きしていたやよいの絵を見てはしゃぐ4人。
あかね「じめんにえぇかくなんて、ようちえんにもどったみたいや」
なお「こどものすがたにもどっても、あたしたちいちおーちゅーがくにねんせーなんだからね」
れいか「でもなんだか、体が子どもになってしまったせいか、心まで子どもみたいになって、あそびたくてたまりません!」
なお「え?」
あかね「よっしゃー!うちもやんでー!あんな、こうやって……こうや!」
みゆき「わー!わたしもー!」
れいか「ワタシにもかかせてください。」
なお「じゃああたしもー!」
紅葉が散り始めるのどかな秋の公園。元に戻る方法はひとまず忘れて、童心に返ってみんな思い思いに遊びました。
「「「「「でーきた!!!!!」」」」」
適当にチューリップや山やお日様を描いてご満悦。右上に謎の生き物が……。
するとなおが手を叩いてみんなの注目を集めます。
なお「みんなきいて!」
みゆき「え?」
なお「あたしおもうんだけど、まじょりいなをみつけないと、いつまでももとにもどれないよ!」
「「「「――――。」」」」
なお「だから、ここはみんないっしょにまじょりいなをさがそう!あのあめみたいなものがふってきたときのことを、よーくおもいだして、なにかてがかりになりそうなものをみつけよう!」
あかね「せやせや!あそんどったらあかん!」
なお「よーし!それじゃあまじょりいなさがしにーしゅっぱーつ!」
「「「「おーーー!!!!」」」」「ばぶくるー」
というわけでマジョリーナを探す事にした5人。しかし、こうしてわざわざ文字に書き起こしているのも無意味なくらいの愛らしさで、電車ごっこを始めてしまいます。
「「「「「がたんごとーん!がたんごとーん!」」」」」
それを通りかかったお巡りさんが微笑ましく見つめていました。
お巡りさん「ん?あれ?これは…マジョ=リイナさん?」
みゆき達が描いた地面の落書きを見つけて、お巡りさんはいつぞやの老人を思い出していました。
お巡りさん「ふふ。そっくりだなぁ……。」
「「「「「がたんごとーん!がたんごとーん!」」」」」
れいか「つぎはー大きなくりの木のしたー、大きなくりの木のしたですー。」
みゆき「はいはーい!おりまーす!」
早くも当初の目的を見失っている電車一行。車掌れいかの掛け声で途中下車するみゆき。
なお「がったん」
ぴたっと止まったなおに気づかずに、みゆきはなおにぶつかって止まり、止まったみゆきにあかねがぶつかり、ぶつかったあかねにやよいがぶつかり、止まったやよいにれいかがぶつかって電車は止まりました。
やよい「どあがしまりまーす!」
みゆき「どんぐりみーっけ!」
「「「「わーーー!」」」」
道を少し外れて栗の木が生えている林の中で、みゆきがどんぐりを拾ったのを見て、4人は電車を投げ出してどんぐり拾いを始めました。
れいか「きれいなはっぱいっぱいみつけました」
やよい「みてみてー!」
キャンディ「ばぶくるー」
やよい「こんなにあつめちゃった!」
両手に拾ったどんぐりをすくい取ってやよいはキャンディに見せていました。
みゆき「ん?あ!ふうせん!」
「「え?」」
みゆきが空を指すとそこには、どこからかはぐれてきたのか、赤い風船がふわふわと木の間を漂っていました。
あかね「あぁ!まてー!」
やよい「まてー!」
なお「あ!ころんじゃうよ!」
キャンディを頭に乗せたまま走るやよいは、空に浮かぶ風船に釘付けで、足元の石に気づかずにどんぐりをバラまきながら転んでしまいます。
やよい「う……う……うあああああ!!いたーーーい!!」
なお「だいじょーぶ?いたいのいたいの〜〜〜〜とんでけ〜〜〜!!!」
なおはやよいに寄り添って、転んだところを摩って誰もが経験したあの儀式をしました。(儀式?)
なお「はい!もうだいじょーぶだよ」
やよい「ありがとうなおちゃん!」
みゆき「わー、おねいちゃんみたい」
なお「うん!だってあたし、ずっとおねえちゃんだもん!」
やよい「きゃんでぃもだいじょうぶ?」
キャンディ「ばぶくるー」
やよい「うふふ。」
小さくなってもれいかは真面目で、あかねはお調子者で、みゆきは無邪気で、やよいは泣き虫で、なおはしっかり者ですね。
今期一番の平和なひと時が流れる中、ここで新たな刺客がやってきます。
うるふるん「ついてくんじゃねぇ!」
あかおーに「なにいってるおに!ついてきてるのはおまえおに!」
うるふるん「なんだとー!」
あかおーに「なんだおにー!」
「「まねするなー!」」
突然茂みから現れた子鬼と子狼。みゆき達に気づかずに目の前で喧嘩を始めてしまいます。
みゆき「けんかはだめだよ!」
みゆきは、目の前で男の子達が喧嘩をしていると思い、二人に声をかけて喧嘩を止めます。そこで、子鬼と子狼と目があった時、お互いに起こった事を瞬時に思い出しました。
「「「「「「「あーーーーーーーーー!!!!」」」」」」」
「「「うるふるん!」」」「「あかおーに!」」
「「ぷりきゅあ!!」」
みゆき「こどもになってる〜!」
やよい「かわいい〜」
うるふるん「ふん!おまえらもな!」
あかおーに「あ!ちゃんすおに!」
ふと小さくなったプリキュアを倒すマジョリーナの作戦が頭を過ぎったウルフルンとアカオーニは、いつものようにその手に真っ白なページの本を……。
「「せかいよ!!さいあくのけつまつ!!…………あーーーーーー!!?」」
その手には何も持たずにいつもの格好をする二人。
うるふるん「おまえほんは!?」
あかおーに「おもいからおいてきたおに!」
うるふるん「なぁーにやってんだよ!」
あかおーに「おまえだってもってないおに!」
みゆき「こらー!けんかはだめだよ!」
うるふるん「こうなったら!」
あかおーに「おにごっこでしょうぶおに!」
「「「「「おにごっこーーー!!!!!(キラキラ)」」」」」
なぜかここで鬼ごっこ対決が勃発。鬼ごっこという事は、いかに鬼に成りきるかという事をジャングルはいつもハレのちグゥで学んだので、鬼に成りきるという意味では既に本物の鬼がいるバッドエンドチームが勝ちですよね。
うるふるん「なに?!」
あかおーに「おにはもちろんおれさまおに!わー!まておにー!」
という訳で、緊張感の欠片もないまま、平均年齢一桁な戦いは始まりました。
あかおーに「つかまえちゃうおに!」
運動会の時に足が遅かったやよいですが、やはり小さい頃もそれは変わらず、キャンディを抱えて走っているので、あかおーにに狙われていました。
なお「やよいちゃん!」
やよい「なおちゃん!」
わたわたと走るやよいに手を差し伸べるなお。やよいの手を掴んでアカオーニを振り切ります。
みゆき「あかおにさーん!」
あかおーに「ん?」
あかね「こっちやでー!」
みゆき「ここまでおいでー!」
やよいを捕まえ損なったアカオーニを誘導するように、滑り台に登ったみゆきとあかねが挑発します。
あかおーに「むー!つかまえてやるおにー!」
「「それー!!」」
しかし、滑り台のような階段と台の2つ以上の道がある場合、もう片方から逃げられてしまうのは、子供遊びの鉄則。アカオーニが追い詰めようと階段を登っている時には、滑り台を颯爽と滑って二人は逃げていました。
あかおーに「あ、お、え!?くやしいおにー!」
れいか「ここまでくればだいじょうぶですね。」
うるふるん「あぁ。」
二人で背中を合わせるれいかとウルフルン。ふと、自分の話し相手が子狼だと気づいたれいかは、みゆき達じゃない事に驚いて走っていきます。
れいか「いやーーーーー!」
うるふるん「あ、お、おい!いや、おれおにじゃねぇし!」
・・・・・・
マジョリーナ「どこだわさ!?コドモニナ〜ル……どこだわさ!」
バッドエンド王国からポイされたコドモニナ〜ルを探して、公園の回りを探し回るマジョリーナ。
お巡りさん「こんにちは。マジョ=リイナさん。」
マジョリーナ「ふん、あんたか。」
お巡りさん「あ、そうだ!公園にあなたの似顔絵が描いてありましたよ。」
マジョリーナ「公園?」
お巡りさん「えぇ。お孫さんが描いたんですか?とっても、似ていましたよ」
ニッコリと微笑みかけるお巡りさん。素性を知らないとはいえ、誰にも分け隔てなく笑顔を向けるこの人は、ある意味最強キャラなのかもしれません。
お巡りさんの話を聞いた途端、公園に向かって走るマジョリーナ。
マジョリーナ「きっとあいつらだわさ!!プリキュア、待ってるだわさ!!」
・・・・・・・・・
マジョリーナ「全然似てないだわさ……。」
自分の似顔絵を見つけたマジョリーナは、イライラを地面に向けてバンバン踏み荒らしていました。そういえば以前ゲームニスイコマレ〜ルだかで、自分そっくりに描いていたウルフルンを不合格にしていましたね。
マジョリーナ「あたしの顔はこうだわさ……」
そしてなぜか枝を拾って修正し始めるマジョリーナ。
マジョリーナ「これでいいだわさ。我ながら上手く描けただわさ。プリキュアめ、きっとこの近くにいるだわさ」
ピカソもびっくりな崩れた絵を描いて満足気なマジョリーナは、再びプリキュア探して公園を探し出します。
・・・・・
うるふるん「だーるーまーさーんーがーこーろんじまーったー!」
ぴたり。
うるふるん「だーるーまーさーんーがーころんだ!」
ぴたり。
これは鬼が掛け声を掛けて目を隠している間に鬼に近づき触れば勝ち、鬼が振り返ったと同時にぴたりと動きを止め、(鬼の感性次第で)動いた人は負けという「だるまさんがころんだ」ですね。
れいか「あ……あ!」
テンポを急に早めたウルフルンの頭脳プレーで、れいかはバランスを崩して動いてしまいます。
うるふるん「きゅあびゅーてぃーあうと!」
れいか「む。くやしいです。」
そのままれいかは、うるふるん(鬼役)のところで手を繋いで捕まってしまいます。なにこれ平和。
なお「みんな!れいかをたすけるよ!」
あかねやよいみゆきあかおーに「おー!!!」
マジョリーナ「あぁ!お前達何を呑気に遊んでいるだわさ!?」
「「「「「まじょりいな!!!!?」」」」」
その頃、ようやくマジョリーナが到着。身長がみんな変わらん。
なぜか不意に我に返って顔を赤くしつつもれいかの手を振りほどくウルフルン。
マジョリーナ「あ!?お前たちはプリキュア?お前達コドモニナ〜ルを使っただわさ?」
うるふるん「てかまじょりいな!はやくおれたちを、もとにもどせ!」
あかおーに「もとにもどすおに!」
「「「「「もどしてーーー!!」」」」」
7人もの幼児に囲まれて、あっちからもどせ、こっちからもどせと、やいやい言われ、マジョリーナも我慢の限界です。
マジョリーナ「ええい!うるさいだわさ!!」
「世界よ、最悪の結末!バッドエンドに染まるだわさ!白紙の未来を黒く塗り潰すだわさ!」
公園に居たたくさんの親子から吸い取ったバッドエナジーを、本の中に取り込んでいきます。
「人間共の発したバッドエナジーが悪の皇帝ピエーロ様を蘇らせていくだわさ!」
マジョリーナ「ちっちゃくなったプリキュアを倒して、このまま一気にバッドエンドだわさ!」
幼いみんなからすれば、今のマジョリーナは怖い大人です。こどもはこどもながらに自分の非力さがわかっているので、いつものように勇ましく戦う勇気がみゆき達は湧いてきません。
それでも、怯える4人に呼びかけて、なおはマジョリーナと対峙します。
なお「だいじょうぶだよ!」
「「「「え――――。」」」」
なお「このすがたでへんしんできるかわかんないけど、やってみよう!」
「「「「なおおねえちゃん!!!!」」」」「ばぶくるー!」
という訳でこの話のためだけに描き下ろされた特製変身バンク。
「「「「「ぷりきゅあ!すまいるちゃあじ!!」」」」」
「ぴかぴかぴかりん、じゃんけんほい!しっしし!きゅあぴーす!」
「ゆーきりんりん、ちょっきゅーしょーぶ!きゅあまーち!あわわわ」(微風)
「しんしんとふりつもる、きよき心!きゅあびゅーてぃー!あうぅぅぅ」(微冷気)
「「「「「いいいつつのおおおひかみち………」」」」」
はっぴー「せーの!」
「「「「「いつつのひかりがみちびくみらい!!!」」」」」
はっぴー「せーの!」
「「「「「かがやけえ!!すまいるぷりきゅあーー!!!!!」」」」」
はっぴー「やったぁ!」
まーち「って……やっぱりこどものままだ!」
さにー「えええぇぇぇ!?」
服もいつもより小さくなって実際に売ってるサイズぐらいの服を着る5人。
ぴーす「じゃーん!」
びゅーてぃ「なんですか?それ」
ぴーす「わたしのかんがえたひっさつじゃんけん、ぐっちょっぱーだよ!」
ピースはグーのポーズから親指と人差し指を立てた謎のじゃんけんの手を解説していました。
びゅーてぃ「え?」
ぴーす「ここがぐーで、ここがちょきで、ここがぱー、これさえだせば、ぜったいにかてちゃうんだよ!」
びゅーてぃ「まぁ!」
うるふるん「じゃんけんまけたぜ!」(グー)
あかおーに「じゃんけんまけたおに!」(チョキ)
あかおーに「でもなんかずるいおに!」
はっぴー「うわー!どうしよー、これじゃあたたかえないよー!」
キャンディ「ばぶくるー」
途惑う5人。いつものように力もあまり湧いてきませんし、小さい体では調子も出ません。
マジョリーナ「ヒーッヒッヒッヒ!これならかぁーるくひねりつぶせるだわさ!」
「出てよ!ハイパーアカンベェ!!!」
落ちてたドングリに乗り移って、今週のアカンベェはドングリアカンベェです。
『ハイパ〜〜〜〜アカンベェ!!!』
『さぁ、いくだわさ!』
ただでさえ大きい体で地面を踏み鳴らしながら、はっぴー達に迫るアカンベェ。このままではそのまま踏み潰されてしまいます。
まーち「もうしょうがない!うううわあああああ!!!」
がむしゃらになって両手をぐるぐる回してアカンベェに向かうマーチ。ハッピー達も続いてポコポコパンチをアカンベェにお見舞いします。
『アカンベェ?』
ペチペチとアカンベェに弾かれてその場に倒れるハッピー達。
びゅーてぃ「やっぱり力ではかないません。」
まーち「そうだ!みんな、おにごっこだいさくせんだ!」
はっぴー「え?」
さにー「なにそれー?」
するとマーチは、ドングリアカンベェの股をくぐって反対側へ。
まーち「おーにさんこーちらー!てーのなるほーへ!」
『誰がオニだわさ!あたしは魔女だわさ!』
小さいながらにマーチはアカンベェをうまくかわしながら鬼ごっこの要領で走って逃げます。
はっぴー「なるほどー!」
ぴーす「おもしろそー!」
『アカンベェ〜〜〜〜!!!』
はっぴー「おーにさんこーちらー!」
『ンン?』
はっぴー「てーのなーるほーへー!」
『アカンベェ〜!』
びゅーてぃ「おーにさんこーちらー……」
『あん?』
びゅーてぃ「てーのなーるほーへ!」
『アカ??アカカ?』
5人ともバラバラにアカンベェを呼ぶものですから、アカンベェもどこを向いていいのかわかりません。相手も小さくてすばしっこいのでなかなか捕まえられず、いいようにあっちへふらふらこっちへふらふら。
うるふるん「なんかおもしろそうだぜ」
あかおーに「まざりたいおに」
うるふるん「いやっほー!」
状況が全然わかってないのか、なぜかウルフルン達も混ざってみんなでアカンベェを翻弄します。さらに相手が2人増えて7人になったアカンベェをぐるぐるぐるぐるその場で走り回り、中のマジョリーナもすっかり息切れしてしまいます。
『もう……うっとうしい……だわさ……』
まーち「よーし!いまだ!」
するとマーチは隙を見て、風のボールを目の前に出現させ、それを思いっきりアカンベェに向かって蹴り出します。
「“ぷりきゅあ・まーち・しゅーと”!」
しかし、出てきた風のボールも小さければ、蹴り出したキックの威力も小さい上に、ふわりと放射線を描きながら、アカンベェにぽわんと当たって消えてしまうだけでした。
『ベェ?』
まーち「えぇ!?」
はっぴー「やっぱりちいさいとだめなのかな……?」
キャンディ「ばぶくる」
さにー「ええい!こんどはうちのばんや!」
マーチに続いて炎の弾を呼び出すサニー。勢いよくジャンプしてアタックをしたいところですが……。
「“ぷりきゅあ・さにー・……”ぷぎゃ!あれ?なんやこれ?とどかん!なんで!?」
いつもの位置で出てきた炎の弾は、今のサニーには高すぎたのか、ジャンプをしてもちっとも届きません。
サニー「なんやねんこれー!」
ぴーす「こんどはわたしー」
はっぴー「ぴーすがんばってー!」
キャンディ「ばぶくるー!」
今度は振り落とされた電撃をその手に蓄えるピースの必殺技が……。
「“ぷりきゅあ・……うわああああ”!!!」
しかし、落ちてきた雷に自分でびっくりしてまたもや転んでしまうピース。
ぴーす「うぅぅぅぅぅぅ……。わあああああびっくりしたよーーー!!」
びゅーてぃ「こんどはワタシが!」
次はビューティ。氷の吹雪を相手に吹き付けます。
「“ぷりきゅあ・びゅーてぃー・ぶりざーど”!!!!」
「「「やった出た!!!」」」
ようやく決まった技ですが、ビューティの手から放たれた吹雪は、とても吹雪と呼べるものではなく、ひんやりとしたただの風になっていました。
『涼しいだわさ』
びゅーてぃ「そ……そんな……」
はっぴー「よーし!こんどはわたしが……きあいだきあいだきあいだー!!」
キャンディ「ばぶくるー」
「“ぷりきゅあ・はっぴー・しゃわー”!!!」
ぽふ。一瞬何か出たように見えたハッピー・シャワーには、もはや気合も何もありません。
はっぴ「えぇ!?そんなー、なんでなにもでないのー!?」
『ヒッヒッヒ!手も足も出ないだわさ?』
うるふるん「おいまじょりいな!おれをもとにもどせ!ぷりきゅあをたおしてやるぜ!」
あかおーに「たおすのはおれさまおに!」
『あぁもう!キーキーうるさいだわさ!モトニモド〜ルで、元に戻ればいいだわさ!』
そう言ってアカンベェの口の中から、冒頭に出てきたビンと似たようなビンを取り出すマジョリーナ。
うるふるん「よこせー!おれがさきだー!」
あかおーに「おれさまがさきおにー!」
ここでも懲りずに喧嘩する二人。すると、喧嘩の最中でモトニモド〜ルはハッピー達の方へ蓋の空いたまま飛んでいってしまいます。
「「あ゛……」」
中から溢れた液体は、モトニモド〜ルの名前の通り、光で包んだプリキュアを元の大きさ、年齢に戻しました。
「「ああああああーーー!!!」」
ハッピー「やったー!」
マーチ「元にもどったー!」
キャンディ「ぶ!(おしゃぶりを吐き出す音)もどったクルー!」
うるふるん「おまえのせーだ!」
あかおーに「おまえのせーおに!」
キャンディ「そうクル!ファイトデコルクル!!」
何を思いついたのか、デコルを使って風船を呼び出したキャンディ。
うるふるん「あ!」
あかおーに「ふーせんおに!」
うるふるん「まてまてー!」
あかおーに「ふーせんほしいおに!」
ハッピー「行っちゃった。」
マーチ「風船に夢中になるなんて……」
ピース「可愛い。」
ビューティ「子供ですねぇ。」
サニー「いやー、ウチらもさっきまであんなんやってんで?」
感慨に耽ってもいられず、苦笑いで済ます5人。発明品の効果もなくなり、マジョリーナにとってはいつもの負け戦となってしまいました。
『くー!使えない連中だわさ!ハイパーアカンベェ、いくだわさ!!』
『ハ〜〜〜イパ〜〜〜〜!!!』
マーチ「みんないくよ!」
「「「「うん!」」」」
戻ってしまえばこっちのもの。後はいつもの要領です。
「「「「「ペガサスよ!!私達に力を!!!!!」」」」」
天まで羽ばたく天馬の翼。白きペガサスは純情の印。その輝きを受けて、5人は純白の衣を纏う。
「“プリキュア・プリンセス・フォーム”!!!!!」
「開け!ロイヤルクロック!!」
奏でるリズムと共にキャンディのひと押しで、時計の針がひとつ、進みます。
「みんなの力を一つにするクル!!」
「届け!!希望の光。」
「はばたけ!!光輝く未来へ!!」
描く星の繋がりは鳳凰の星座に。その聖なる力を宿して。
新たな力、何度でも諦めずに、立ち向かう、不死鳥の燃え上がる力をその翼に。
「“プリキュア・ロイヤル・レインボー・バースト”!!!!!」
『アカンベェ〜〜〜……!?』
「輝け!」
マジョリーナ「うぅ……もうちょいだったのにーだわさ!」
・・・・・・
あかね「あーあ、ほんまエラい目におうたなぁ」
れいか「元に戻れて良かったですねぇ」
やよい「わたしはもう少しあのままでいたかったなー」
キャンディ「キャンディはあかちゃんじゃいやクル!」
なお「ふふ。でも、小さい頃みたいに思いっきり遊んじゃって、ちょっと楽しかったね」
みゆき「よーし!まだまだ遊んじゃおう!わたしが鬼だー!がおー!」
「「「「うわ〜〜〜〜〜!!!!」」」」
「がおー!!」
それまではバラバラだった5人。だけど、小さい頃からずっと一緒だったような、とても不思議な体験でした。
・・・・・・
源次「捕まえちまうぞ〜〜〜!」
「「「「うわ〜〜〜!!!」」」」
源次「ゆうたが鬼〜!」
ゆうた「またー?」
なお「お風呂あがったよー。早く入っちゃってー」
ゆうた「はい!なおねえちゃんがおにー!」
なお「えぇ〜……。」
源次「―――――ニカッ!」
なお「っふふ。もうこーなったら、全員つかまえちゃうぞー!!がおー!!」
源次「……。よっしゃお前ら、怖い鬼が来たぞー!逃げろーーー!!」
「「「「うわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」」」」
とも子「くぉらぁ!あんたたち静かにしなさーーーーーーーーい!!!!」
なお/源次/けいた/はる/ひな/ゆうた/こうた「「「「「「「ご、ごめんなさーーーーい!!!あっははははっは!!!」」」」」」」
もう一度子供になるのは勘弁だけど、でも、内心とっても楽しかったなおでした。
みゆき、憧れの物語の主人公に!意地悪な継母、不思議な魔女とかぼちゃの馬車、そしてイケメン王子様、そして、ガラスの靴がアカンベェに!?
次回、「どうなっちゃうの!?みゆきのはちゃめちゃシンデレラ!!」
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