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さて、5回戦。相手はこのゲーム始まって以来の一番怪しい奴。レオの兄、ハーウェイの暗殺者ユリウス。
とりあえず完治した遠坂と協定を結び、順調にフラグを立てる。
一方で姿の見えないユリウスのサーヴァントにセイバーが一撃でやられる。
なんかツボを突かれて魔力供給がストップしてしまったようだ。汚い。さすがアサシン。
正体不明でしかも魔術ではない純粋な気配遮断に手も足も出ない自分。アサシン自身は陽気で幾分話せる相手だったが、マスターはユリウスでクラスもアサシンである以上、真っ向勝負はしてくる気配が無い。
セイバーが衰弱していく。まさか、バーサーカー戦での“アレ”をここでやるってのか!?馬鹿な、B指定かかってんのに。
まぁとりあえず自分からの魔力供給ができないので、遠坂からバックアップして貰えるように「割込回路」をしかける。このゲームじゃ遠坂は機械音痴なんて言ってられないな。
アリーナに回路をしかけて準備は完了。後はセイバーを保健室の遠坂に預けてなんとかなるようだ。
・・・。
保健室で、セイバーと?
・・・。
なぜか絶対に来るなと赤面しながら忠告を受けたが、そんな美味い鶴の恩返しをみすみすスルーはできない。理性を押さえつけて足は保健室の前へ。
まぁ・・・いきなり入るのもなんだから、ちらっと。ちらっとだけ。
・・・。
セイバーがキャーキャー言っている。
遠坂の肌色の足が映る。
ノーニーソ・・・だと。
そんなキャッキャウフフに混ざりたかったが、さすが遠坂。結界を張っていたらしく体に衝撃が。くそ、全年齢対象の罠だったか。
一応これでセイバーは回復。なんか色々ツヤツヤしてたけど、セイバー×リンにいつの間にかなっていたようだ。さすが暴君。
アリーナでアサシンと戦闘。姿は見えないくせに1ターンに確実に1撃を入れてくる。その一撃だけでHPの7割を持って行かれるんだからシャレにならん。二の打ち要らずとはそういう事か。
タイガークエストで「バビロンのコイン」を拾う。生徒の中に英雄王でも混ざってるのか?
その後、遠坂の仕掛けをアリーナに設置し、アサシンの正体を暴く。
うまくユリウスを誘導させると云うが、サーヴァントのいない今の遠坂にはあまりにも危険。ついつい後ろにセイバーがいるのに遠坂を抱きしめてしまう。いや、オレがこの場にしても同じ事してたね。うんうん。
これが何ルートなのかわからなくなってきた所でアサシンの正体を見破る。やっぱり以前4回戦の前に現れた拳法家だ。
これでなんとか情報はそろった。姿を消す所謂「圏境」のレベルまで達した拳法使いで「二の打ち要らず」。
その真名は「李書文」。え、誰?
実力はこれまで以上の相手。さすがにセイバーも宝具を持って対抗するとの事。これでセイバーの真名もついに明かされる―――。
いよいよ決戦。
いざ戦ってみると相手の一撃の重さがよくわかる。ただ、パターン化がけっこう分かり易いので攻撃を避けるのは可能。ただ、宝具のアサシンの宝具は軽く2000ぐらいライフを持って行く。こちらはやっと鍛えてHP2200程度なんどえ、その後の攻撃は一発も食らえない。逆に言えば、食らった直後に回復すれば安心。だから相手の宝具のタイミングをよく見計らう。
そして受け手ばかりはいられない。
溜まった魔力を一気に解放し、セイバーの宝具「招き蕩う黄金劇場」を発動させる。
固有結界にも似た豪華絢爛な空間で敵を追い詰める。ここからは形成逆転、一気に攻めてアサシンを打ち負かす。
ユリウスは最後にセレフのデリートに足掻いていたが、目映い閃光と共に消えた。果たして消滅したのか。それとも、どこかへ消えたようにも見えるが。
決戦後、遠坂が待っていてくれたと思ったのだが、そこにいたのはレオ。兄さんがやられるなんて意外でした。とついに自分もターゲットにされてしまった。レオ怖い子。
そんなこんなで残りは4人。この中で優勝者が決まる。まぁ、聖杯なんて知ったことじゃないけどね。Fate史上一度もまともに起動してないんだし。
次の相手は――――。なんだこれ、読めない。いたずら?
正体不明の敵に「倉星 綾斗」は―――。