【FGO】プロローグ【妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ】
夢を見た。
美しい空と、一面の花畑。
そこにある全てが幻想のような世界。
天国のようだった。
突然、壊れた通信機の電源が落ちるように、夢の世界はノイズ混じりに消え去った。
まだ、何が起こったかよくわかっていない。
聞き慣れてしまった警報に慌てて着替え、部屋を飛び出す。
しかし、フォウは部屋から出ようとしなかった。いつもなら、肩に乗って一緒についてきてくれるのに。
「消滅」彼女はそういった。
それは冗談では無いのだろう。
過去に何度も同じような危機に直面したことはある。
ブリテンにはもう空想樹が無いから?
!?
え!?それじゃあシオンさんは?
ありがとう!シオンもしっかりね!
ストームボーダーの窓の外から見える景色はいつも変わらず白紙の世界。
この景色すら消えてしまうのなら、それは、絶対に止めないといけない。