【プリキュア映画感想】映画 スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて
話題のプリキュア映画に行ってきました。
まず主題歌の使い方が神がかってます。
劇中で登場する謎の宇宙生物ユーマ。言葉が通じない彼?とのコミュニケーションとして「うた」が何度か劇中で出てきますが、メロディがとても切なくて、最初に聞いたとき「これ絶対ラストで壮大な感じにアレンジされて流れて涙が流れて心が溢れるやつだ。。。。。。くそ、考えただけで泣ける。。。。。。もう、、、、、だめだ、、、、、、」ってなりました。
その後、重要なシーンで「うた」が出てきますが、ミュージカルではないにしろ、その「うた」の場面はとても丁寧にかつ、各キャラクターの描写が細かく描かれています。
比較的プリキュアってどの場面も動きが激しい傾向にあって、元気な女の子たちが画面内で一生懸命がんばっている姿は大変微笑ましいんですが、今作は全体的にゆったりと、1シーンずつがしっかり描かれています。
かといってテンポが悪いかといえば、変に長回しの台詞があるわけでもなく、どちらかというとキャラクターの心情を表す「間」が随所に使われていて、プリキュアにしても珍しい「沈黙する」という演出があちこちにありました。脚本は、映画では魔法プリ以来の田中仁先生。映画のシリアスな部分にとても配慮した演出が今作とくに絶妙でした。
とにかく最初から最後まで映像がキレイ。音楽が美しい。劇場で見るのと家で見るのではやはりここが大きく違いますね。
ユーマの能力で世界中の不思議スポットを巡るひかるとララ。
割と、この映画ではひかる・ララ・ユーマの3人にスポットを当ててユーマとの出会いから別れまでが描かれていたのが過去に無い作り方だと感じました。
特に、ララは2人目の主人公といっても差し支えがないくらいにこの映画で成長を感じたキャラでした。
それに、もともと地球に来たときは何もわかってなかったのに、ユーマに今度は自分から地球の「あたりまえ」をレクチャーする姿に、TVシリーズ版を通した成長を実感できたのもよかったです。
同時に「あたりまえ」ってなんだろう。と改めて考えさせられた作品でもありましたね。
他の人に見つかるとまずいから隠れるのは、ララにとっては今は「あたりまえ」ですが、生まれたばかりのユーマにとっては「あたりまえ」ではありません。
そんなユーマを狙う宇宙ハンターと、それを保護するララ。しかし、ユーマから見れば、どちらも自分を捉えようとしているとは宇宙ハンターの台詞。
善悪は周りが決めているだけで、どう捉えるかは本人次第。こども向け映画なのに、この倫理観にちょっと触れてきたのはびっくりしました。
ずっとララがかわいい。
「オヨヨヨ~~!!」と序盤はユーマに振り回されてしまいますが、少しずつユーマと距離が縮まって、、、、、
地球人と宇宙人が絆を深めていく、というのは既にテレビシリーズでひかるとララがやっているので、今回はララとユーマの物語、という感じでした。
ひかるはああ見えてコミュニケーションが上手い子ですが、ララは人見知りなのもあってユーマとのふれあいは苦手そうにしていました。
どう接したらいいかわからず、戸惑い、辛く当たってしまう、そんな誰もが持つ感情をひかるではなく宇宙人のララでやってくれたのは、とても意味があったと思います。
この辺りは歴代映画を見てきた方ならお察しだと思いますが、物語の核となる「うた」をいつもエンディングで流すCGライブシーンとして劇中で演出。
しかも、歌いながら二人向き合って変身するというプリキュアオタク全殺し確定演出を大スクリーンでやってくれるので、
「え、あ、、、うぅぅぅうぅx、うわああああああああああああああああん!!!!!!!!!」
と世間体なんてかなぐり捨てた大人が本気の号泣を見せてしまうくらいエモーショナルな場面でした。
そして、バトルシーンはテレビシリーズでは不可能映画リソースだから実現できた十二星座フォームがぬるぬる動きます。テレビシリーズにもぜひ取り入れて欲しかった要素ですが、まぁ、大人の事情で仕方がないのもうなずけます。その分、映画では特別感が出て見応えあるので、ここにも注目してほしいところ、コスモの七変化良かった。
ネタバレになりますが、終盤はあまりのエモさに宇宙が天地創造するシーンがあるのですが、そのシーンが神々すぎて直視できないキレイなので、ラストは本当に覚悟して見て欲しいです。私はHUG!っとの最終回並に泣きました。元気でな、ユーマ。。。。。。。。。。。。
細かい内容はぜひ劇場で、まだやってるところもあるみたいなのでお早めに!!
後で家で見るのもいいですが、劇場で見ると、その音楽・映像美に圧倒されます。林先生本当にありがとう。
そして高橋御大のファンで良かった。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。