【FGO】徳川廻天迷宮 第10幕「大奥」其之一 後
虚無
何も無い
何も無い
目に写るものはなにもなく
耳に聞こえるものはなにもなく
鼻に薫るものはなにもなく
肌に触れるものはなにもなく
己を認識するものはなにもなかった
じぶんは、、、、どう、、、、なったんだろう、、、、、わからない、、、、、
マシュ!シオン!
ありがとうシェヘラさん。ちょっとだけ気分が楽になりました。
絨毯の感触が肌に触れる。何かを認識するだけでほっとする。
難題・・・。
果たしてそうだろうか。
ここは江戸時代、徳川幕府。
たとえカーマによって変えられた世界だとしても・・・。
特異点だとか、
ビーストだとか、
カーマだとか、
いろいろあったけど、
春日局さん!
床ぁ!!!????
そ、それは一体・・・。
・・・・・・・・。お願いして、いいんですね?
・・・・・・、
じゃあ、こっちは待ちますか・・・・!
じゃあ柳生さんと一緒に座禅して待ちます。
いちどやってみたかったんです、柳生さんと座禅。
もしかしたら、宇宙とか悟っちゃうかもですね。
でも、おかげで気が楽になった。
それからどれぐらい時間が経っただろうか・・・。
どどん!!!
さぁ、文字通り!
「舞台は整った!」
ーーー!
・・・
ーーー!!
・・・・
ーーー!!
・・・
ーーー!!
・・・
ーーー!!
・・・
ーーー!!
・・・
ーーー!!
それはそれでいいのか・・・・。
よくわからないですけどさっきからすごいハイテクですね!
咳き込みながら、一歩、今まで一度も歩み出なかったその男は、カーマの前に歩み出た。
!?!?
あぁ!血が・・・・!
あの花札は、あなたの肉体が結晶化した・・・・?
この花札が、すべての切り札・・・。
あの松平信綱が残した、徳川を護るための、徳川を滅ぼす力・・・・。
血を吐き、姿勢を崩しながらも、その目はじっとカーマを睨んでいた。
なんという忠誠、なんという覚悟。
自らの身体を犠牲にし、護るべき徳川の敵となり、それでもなお忠誠を誓った侍の姿が、目の前にあった。