【FGOコミカライズ感想】英霊剣豪七番勝負 第5話「黒い夢(下)」【Fate / Grand Order Epic of Remnant- 英霊剣豪七番勝負】
だいぶ時間が空いたので、今まとめて感想書いてます。
まずは、前回の記事はこちら
んで、絶賛公開中のWeb版はこちら!
以下、感想ネタバレ。
信じて殿を頼んだ彼は、変貌して襲いかかってきた。
最悪、死ぬだろう、と悲しい顔をしていた武蔵でしたが、それ以上の残酷な光景を目の当たりにします。
マンガでも目が赤くなって異様な姿であることを演出していましたが、こうしてマンガで見ると、不死の体になったことや、殺戮を楽しむ狂人に変貌した様子がよく描かれていて、いかに変わってしまったかがよくわかります。
そしてこみ上げる怒り。あの快活な青年をここまで変貌させてしまった英霊剣豪たちへの怒りが武蔵ちゃんの表情を曇らせます。
そして、武蔵ちゃんもプルガトリオを名乗る男を槍の醜男と蔑みます。それは、彼が胤舜とは全く別の存在であることと判断したからでしょう。
怒りと焦燥、そして、恐怖も入り混じった武蔵ちゃんの表情。ただそれでも、一瞬でプルガトリオの頭を吹き飛ばすところを見ると、彼女もまたためらいなく切れるぶっ飛んだ人であることが戦闘描写から伝わってきます。
一瞬のスキをついて逃走する立香と武蔵。この場にはおぬいちゃんと太助もいる。今は、逃げ延びるしかない。
逃げた先の村の小屋に身を潜める立香たち。
村の人達に危険が迫っていると伝えたいが、隠れている時間しかなく、すぐそばで村人の悲鳴を聞かされることに。
今は生き延びるため、必死におぬいちゃんを守るために、立香はこらえます。
ゲームの時もここは恐怖と怒りがこみ上げてくる場面でしたが、コミカライズではそれはもう生々しく、残酷に描かれています。英霊剣豪となってより人外化したプルガトリオの槍さばき。そして、ゲームではまず見れない、恐怖に震えながらもおぬいちゃんの耳を塞いで必死に守ろうとする立香の姿がしっかり描かれていました。
プルガトリオに居場所はバレなかったものの、そこに居た村人は全員殺されていた。
目の前が真っ赤な血の池に代わり、救えなかったことへの怒りが立香の心を埋め尽くす。
この表情。その怒りは、他ならぬ自分に抜けてのものだと思います。何もできなかった自分への後悔。ゲームの選択肢だけではけして伝わらない、マンガならではの一枚でした。