【FGO】バレンタイン2019奮闘記! ぐだお&ぐだ子の命懸けの236股・・・ 最終日 本命
それは彼女にとって、初めての贈り物だった。
少しだけ、ふわりと浮くように
スキップ気味に管制室に入る。
管制室から目的の部屋へ。
何度も通った道なのに、今日はいつもと違って見えた。
彼女は盾を奮った。
もちろん、相手は手加減中の手加減をしてくれたことは十分承知で。
彼女は盾を奮った。
相手は細かい事情を知らないので、わりと攻撃は本気だった。
恋は知っている。
ライブラリの映画でよく見た。
自分ではなく、他人のために、想いを寄せること。
愛は知っている。
最近、図書館で読んだ本に書かれていた。
相手のために尽くしたい、何かしてあげたいと想う心。
バレンタインは「そういうイベント」だと彼女は知っている。
だけど、彼女は気づいていない。
彼女はまだ、気づいていない。
彼に渡そうとする手がこんなに震えることが。
今にも顔を手で覆って部屋を出てしまいたくなる気持ちが。
彼の嬉しそうな笑顔を見て、心がぽかぽかすることが。
今はまだ、それで十分だった。