【復刻記事:FGO】「魔法少女紀行 〜プリズマ☆コーズ〜」 letztes 星原と水晶の国【III】
『復刻版:魔法少女紀行 ~プリズマ・コーズ~ -Re-install-』告知CM
マスターが目覚めた場所は、見知らぬ景色。
そこは魔法少女が治める魔法の国だった・・・!?
突然飛び込んできたうさん臭い魔法のステッキに導かれ出会った少女。
右も左もわからぬ不思議な世界で、
友人を探しているという少女を助けることに―――
・前回まで
異世界に迷い込んだマシュとそのマスター。同じく異世界からやってきた自称魔法少女イリヤスフィールとそのステッキマジカルルビーと共に、攫われた友人を助けることに。
全ての首謀者である始まりの魔法少女、ファースト・レディの元へ美遊を救うべく走るイリヤ一行。
エレナのサポートもあって無事に城へ到着。そのままサファイヤの案内で美遊が囚われている部屋に向かった。
城の中は無人だ。順調なだけに、置いてきたエレナ実が心配になる。
広間に出た。水晶の国の城、というだけあって、広間の壁も柱も水晶でできていた。一見キレイだがどこか冷たい、そんな部屋だった。
一瞬見えた少女の影がふわりと浮かんで歪んだ。
そして、ファースト・レディが姿を見せた。
広間にいたファースト・レディだと思っていた少女は、どうやらクロというイリヤの友達らしい。
そういえば、以前船上でそんな名前をイリヤが叫んでいた気がする。
見た目はイリヤにそっくりである。が、褐色な肌と赤いマントは「エミヤ」を連想させる。
しかし、並んで看てみればまるで双子の姉妹のようだ。
その言葉の意味を尋ねるより先に、美遊が捕らわれている場所をサファイヤが指し示した。
黒い漆黒の布?で拘束されている美遊。
近づくと拘束具の一部が変形して、例の敵生体ステッキになって襲い掛かってきた。
イリヤ?様子がおかしいみたいだけどこれって・・・。
少しずつ、クロの周りに黒いオーラが漂う。
剣を投影する。それはクロに戦闘の意思があるということ。
そして、その剣は紛れもない「エミヤ」も愛用する夫婦剣、干将・莫邪。
姉妹喧嘩なら気の済むまでやると良いよ。
どこから出したのか、ルビーは注射器を意気揚々と掲げている。明らかに怪しい液体が入っている。
かくして友達を巡る姉妹喧嘩が始まった。
クロの魔力は今までの魔法少女よりもかなり高い。剣を投影して攻撃してくる彼女のどこに魔法少女要素が残っているのは疑問だが、魔力を剣に変える彼女の力はまさしく「エミヤ」そのものだった。
アーチャークラスということもあり、対策はしやすい。
イリヤは一気に収束させた魔力弾で、動きを封じた。