【復刻記事:FGO】「魔法少女紀行 〜プリズマ☆コーズ〜」 letztes 星原と水晶の国【I】
『復刻版:魔法少女紀行 ~プリズマ・コーズ~ -Re-install-』告知CM
マスターが目覚めた場所は、見知らぬ景色。
そこは魔法少女が治める魔法の国だった・・・!?
突然飛び込んできたうさん臭い魔法のステッキに導かれ出会った少女。
右も左もわからぬ不思議な世界で、
友人を探しているという少女を助けることに―――
・前回まで
異世界に迷い込んだマシュとそのマスター。同じく異世界からやってきた自称魔法少女イリヤスフィールとそのステッキマジカルルビーと共に、攫われた友人を助けることに。
魔法少女として一人で戦い続けてきたメイヴ。ファースト・レディの破滅の望みに対抗すべく、一人で孤独に生きてきた女王。イリヤは彼女の真意を知り、それを肯定することでメイヴは戦う意志を放棄した。
戦う意志を失ったことで城は崩れ、メイヴとお供のクーちゃんはその中に消えた。そして、マシュの手にはいつの間にかメイヴの宝石が。
4つの石が揃い、それぞれが空に輝き出すと、その輝きと共に今まで黒い壁で閉ざされていた最後の国がその姿を見せた。
転身状態のままだったイリヤはその場で高く上昇し、上から開放された新たなエリアを見下ろした。
そういえば、ドクターからの定時連絡の時間だ。
とりあえず、あれから起こった事を漏れなくロマンに伝える。
その中でも一番の変化は、メイヴを倒したこと、それによって新しい領地が解放されたこと。あと、ルビーの妹のサファイヤと合流できたことだ。
(グロいって・・・)
と、いうことは・・・だ。
そうね、サンキュードクター。
よっし応戦だ。あと、エレナ――?
使い魔。といいつつ、上空を埋め尽くすそれは、ルビーと同型のステッキだった。
しかし、ルビーのように自我を持っているわけでもなく、むしろコピーロボットのように自身を杖として振るい魔力弾を浴びせかけてきた。
個体はそれぞれ決して強いわけではない。が、数では圧倒的にこちらが不利だった。
ありったけの魔力を込めたイリヤの巨大魔力弾が、ステッキの群れに道を開いた。
了解。じゃあ城を目指そう!
天候は星。大地は水晶。
夢と幻想が魔法少女の源なら、ここはまさに夢と幻想で溢れている。
しかしそこに平穏はなく、残ったものは「無」の静けさ。
無機質な敵体を退けつつ、一行は城を目指す。
ここは最後の王国「星原と水晶の国」。