【FGOシナリオまとめ】Lostbelt No.1[永久凍土帝国 アナスタシア -獣国の皇女-] 第13節 マン・オブ・ザ・グレイ
再び世界を喪い、虚数空間への一週間の潜航を経た彼らに、ついに実数空間へ舞い戻る時が来た。
刺客の殺戮猟兵オプリチニキを「縁」とし突入したその敵地は、「ヤガ」と呼ばれる新人類が暮らす、凍結された北陸の大地。
異なる"歴史"を歩んだ新世界より、新たな聖杯戦争の号砲は鳴らされる。
それは、ある男の物語。
ピアノがあった。
今はない。
彼を殺した。
殺していない。
殺した。彼を殺した。彼が殺した。彼に殺された。
あいつが殺した。あいつに殺された。アマデウスは、あの天才は、あいつに殺された。
それはどこか遠い、ルーマニアのある戦いで。
ありがとう、ヒゲ・・・。
そうだね。
わかった、とりあえず出立の準備をします。
あの(変人)サーヴァントが!?
殺さないよ!
お土産・・・じゃあ余った爪とか牙とか。
よし、行こう!
お疲れ様でした!・・・シャワー浴びたい!
ゴーレムの壁で寒さは気にならないよ。
雪を凍らせるのは?
え
それをわざわざ言わなければ、普通に語り合えたのでは?
でも、今は同じ仲間だ。
しばらく移動して、目的の場所にたどり着いたが、やはり予想通りの展開だった。
ビリーは?
そして、まぁ、そうだろうな、とは思っていたけど、実際はとんでもないものだった。
なんか通信機からどうでも良い会話が流れ込んでくる・・・。
資料で見たツングースカのクレーターに似てる。
そうして、潰れた村を後にし、オレたちはヤガ・トゥーラに向かった。
先生すごい!
こんな世界にも信仰する余裕があったのか。いや、余裕が無いから教会があるのか。
しかし、いずれにしても、利用されている様子は無かった。
通信機越しの会話は平和だなぁ・・・。
そうだね、ここは温かいし。ありがとうマシュ。
・・・ん。
わかってる、でも、仕方ないじゃないか。
他に選択肢なんて無かった。
生きるのに必死だった。
世界を救いたいなんて思っちゃいない。
ただ、目の前の少女を守りたいと思った。
彼女が生きていける世界を、
な、なんでもない!
サーヴァント?
よし、レッツゴー
・・・・あれ?いない?
直上からの攻撃、それをゴーレムを受け止めた。
しかし、そこにいたサーヴァントは、オレたちの知るアマデウスの姿をしていなかった。
(なんか通信機の向こうで一人納得しているような素振りが見える・・・)
いや、あれは違う・・・と思う。
アマデウス、いや、でも声が違う。
仮にオルタだったとしても、彼はやはり別人だ。
しかもアヴェンジャークラス!まずい、さすがに相性が・・・。
ムーンキャンサー > アヴェンジャー
待ってくれ!
ビリーが敵対サーヴァントの仮面を撃ち抜く、顔から仮面が剥がれる。
慌てて仮面を魔力で編んで正体を隠すものの、彼は酷く混乱しているように見えた。
お。お前は・・・!