【FGOシナリオまとめ】Lostbelt No.1[永久凍土帝国 アナスタシア -獣国の皇女-] 第11節 奪う者の側へと
再び世界を喪い、虚数空間への一週間の潜航を経た彼らに、ついに実数空間へ舞い戻る時が来た。
刺客の殺戮猟兵オプリチニキを「縁」とし突入したその敵地は、「ヤガ」と呼ばれる新人類が暮らす、凍結された北陸の大地。
異なる"歴史"を歩んだ新世界より、新たな聖杯戦争の号砲は鳴らされる。
食料が無い!?
アタランテ・・・。
先生?
でも、それは言い訳じゃないか。
そだね。
うーん。これはでも・・・。
それは穏やかじゃないね。
最小限被害に食い止めないと。
それでいこう
なるほど。
ごめんなさい、パツシィ
決行当日。
砦は物々しい雰囲気だった。
だが、「世界を救う」ことはできない。
それができた英雄はいない。
自分が今まで見てきたのは正義という名の異聞の迫害だけだ。
彼女は迷っている。
自分はこれでいいのかと。
オルタとして召喚された彼女は、元々のアタランテの人格とは多少違っているかもしれない。
それが、彼女自身の迷いになっているとしたら。
この世界は、彼女にとってとても皮肉なものなのだろう。