【毎日更新】line walker ゲームプレイ日記

毎日欠かさず更新して約11年目・・・・・。FGOとホロライブ・ホロスターズ中心のブログです。

亜種特異点lll [ 屍山血河舞台 下総国 ] 英霊剣豪七番勝負 【第零節 プロローグ】

神曲」という喜劇を知っているか。

あるイタリアの作家が描いた有名な「地獄」の話だ。



曰く、

そこは、地獄(インフェルノ
そこは、煉獄(プルガトリオ)
そして、天国(パライソ)

であったという。



数々の世界を渡って、男は魔王と出会う。

ルチーフェロ。即ちサタンである。


世界を渡り歩いた男が、何を目指したのか。

彼の目には「地獄」がどう映ったのか。


その男は、世界を。


心底、壊したいと願っていたか。



























これは、俺が彼女、宮本武蔵と再会するまでの、ちょっと長い冒険活劇。

















































その老人は、ずっと閉じた世界に居た。













老人は体を動かなさい。


動かせない。


















老人は渇いた声で笑った。

笑い声は渇きすぎて無空に消えた。










渇いた笑い声が木霊する。














誰かの足音がする。

しかし、その足音に老人は気づくことはない。

なぜなら老人、宮本武蔵は・・・・・・

































なんだろう、マシュの探しもの?







武蔵ちゃんだね。

正月がちょっと過ぎた頃、夢で訪れた鬼ヶ島で、俺は宮本武蔵を名乗る女剣士と出会った。
















なるほど、それで武蔵ちゃんの資料を探していたんだね。


 確かにあの後自分も宮本武蔵の資料は漁ったし、小次郎にも聞いてみた。

 もっとも、小次郎は「さあて、拙者只の放浪者であった故、史実の佐々木小次郎のように巌流島にも訪れた事はないからのう」とはぐらかされてしまったが。


で、何か見つかった?












武蔵ちゃんの書いた本!

あれ、でもそれって確か・・・








サーヴァント並に強かったけど、あれは生身の人間だったと思う。










大丈夫、付き合うよ。

武蔵ちゃんの意外な一面が知れるかもだしね。






と、その時。管制室のドアを開いたのは、まさかの人物だった。








噂をすれば!佐々木小次郎













哲学ねぇ・・・。















また会えるなら会いたいけどね。

でもあの武蔵ちゃんは、よく分からなくて・・・。















いやー。そんな台詞は言ってないし、第一あっちが佐々木小次郎を知っているかはわかんないけど・・・。








れ?




え?




視界が反転する。

知らない景色が頭の中に流れ込んでくる。






まるで、風景を無理やり詰め込んだ紙袋をいきなり後ろから被せられたような、そんな唐突感。









声がした。知ってる声だ。




『あぁ。勝負あり。これで●●は、●●●●――――。』

『だから、死なないで。』



マシュの声と、誰かの声と、あの人の声が頭の中でぐちゃぐちゃになる。




なんだ、これ。気持ち悪い。





あぁ、でも。





この感じ、どこかで・・・。






あれ、そこに誰か・・・。







誰かに触られている。だけど、体にその感触が無い。やりとりだけが耳に入ってくるだけだ。




そうだ、この感覚は、あの時、、、、、監獄で、、、、、、、。
























パイプから口を離して目の前の相手を見た。相手も機嫌が悪そうにこちらを睨みつけていた。









すぅ。とパイプから煙を吸い込む。廊下は禁煙だが、黙って一服するのは彼の嗜みだ。







さぞ興味の無さそうな素振りで巌窟王はその場を立ち去った。

しかし、彼が来た時よりも早い足並みでどこかへ向かったのをホームズは見逃さなかった。








一瞬、真っ赤な月が浮かんだ。

血で塗られたような真っ赤な、満月が。




















意識を取り戻した時は、あれからどのぐらいたったかもわからないほどだった。







ここは―――――――。


吹き抜ける風と草の匂い。目の前に田んぼが見える。


カルデアにいたハズ。。。という経験はこれまでも何度かあったけど、レイシフトした感覚は無い。




声がして振り向いた。声の主はすぐそこにいた。








ここにいるのは、前に会った彼女か。それとも、また別の・・・・・。






彼女が名乗る前に声を上げた。

それに答えるように、彼女は満面の笑みで返した。







そこは日本のとある時代。


人理の外に弾かれた、剪定事象。


目に焼き付いて離れない、「血染めの月と、炎の中の宮本武蔵」。






俺たちは、うたかたの世界で、再会した。