【FGO】期間限定イベント「鬼哭酔夢魔京 羅生門」【継戦5 酒呑の記憶】
レイシフトしてたどり着いたのは桜の咲き誇る京の街。
一見すると美しい景色だけれど、
そこにいる人々は何かがおかしい・・・・・・?
甘い匂いに誘われるがまま進んだ先で───金太郎と鬼退治?
夢か幻か、強大な鬼を相手に総力戦に挑む事となったマスター。
闘いの先に待つものとは?
「さぁ、行きなさい金時。今宵、あの鬼たちを一網打尽にするのです。」
その日は珍しく満月だった。
まず人は近づかない。
鬼やら熊やら大猪やら出てきて、人を襲うって言われてるからだ。
その日は月明かりで一際そいつの顔がよく見えた。
子供の頃から見飽きた(見慣れた)、ろくでもない(懐かしい)顔だ。
何か言おうとして、先に言われた。
京の都に引き取られてから何度も何度も教え込まれた言葉を。
目の前の彼女に(自分に)言って聞かせた。
月明かりが少女の顔を照らす。
あどけない顔つきに、色気のある艶やかな声。
その時、その場所で何が起こったのか。
目を開けた時、夢は覚めていた。
今の夢って・・・。
時々起こる。
サーヴァントの生前の記憶を夢で見ることがある。
今見たのは、酒天童子と金時の、恐らく最期に会った記憶・・・。
苦虫を潰したように、金時の言い方には含みがあった。
それって・・・。
「よくやりましたね、金時。見事です」
何がそんなに嬉しいのか、大将はソレを見て笑った。
「・・・・・・。」
何がそんなに悲しいのか、オレはソレを見て何も言えなかった。