【FGO】期間限定イベント「鬼哭酔夢魔京 羅生門」【継戦6 茨木の意地】
レイシフトしてたどり着いたのは桜の咲き誇る京の街。
一見すると美しい景色だけれど、
そこにいる人々は何かがおかしい・・・・・・?
甘い匂いに誘われるがまま進んだ先で───金太郎と鬼退治?
夢か幻か、強大な鬼を相手に総力戦に挑む事となったマスター。
闘いの先に待つものとは?
何かが違った。
でも、正せなかった。
ずっと見ていた。
でも、見てみないフリをした。
わかっていた。
いや、わかったつもりでいた。
『そこで何してはるん?』
もう覚えていない、一番最初の記憶。
『アンタ一人なん?まだ子供やろ?こんな物騒なとこ居たら、鬼に喰われてしまうで』
恐らく彼にとって、最初で最期の出会い。
『うちはな、とぉっても怖ぁい怖ぁい、悪い女なんよ』
既に6日目。しかし、茨木童子は確実に弱っていた。
ようやくこちらが与えたダメージが効いてきたようだ。
こっちもこっちで色々と限界が近いが、それでも坂田金時は一向に勢いを落とさずに茨木童子に向かっていった。
空を仰ぎ、茨木童子は叫ぶ。
魔力が炎となって、辺り一面を真っ赤に染める。慌ててマシュの反対側に退避する。
金時は中心で炎も気にせず立っていた。
怨念を込めて放たれる悪鬼の一撃。
それを真正面から宝具で金時は打ち返す。
弾かれた腕は、そのまま羅生門に激突。大きな土埃を上げる。
そして、土埃が消えた頃、茨木童子は姿を消していた。
あぁ、油断しないでいこう。
そうだね。次で最期にしよう。
「次で最期にしよう。」
もう会わない。会えば戦わないといけない。
勝負じゃない。殺し合いになる。
だからもうこの山にはいられない。
全部、忘れよう。そうすれば、誰も殺さずにすむ。
そして、全てが終わった時に、もし、また山へ行けるなら、
会いに行ってやっても、いいかもしれない。
だから、これで最期にしよう。