【FGO】第七の聖杯 絶対魔獣戦線 バビロニア【第0節 プロローグ】
目を開くと見慣れた自分の部屋があった。
どうなんだろう。あまりちゃんと考えたことがない。
あなたはDr.ロマンではありませんね。
部屋のアラームで目が覚めた。
それはその場にいた全員が理解していた。
これで七度目、いや、今までの冒険を振り返ると10を超える。
慣れた、というと不謹慎かもしれないが、体は落ち着いていた。
行ってきます。
興奮気味でダ・ヴィンチちゃんが部屋に入ってきた。
アナタは、ダ・ヴィンチちゃん・・・!
ダ・ヴィンチちゃんは取り出した細長い布状のものを、しゅるり、と僕の首にかけた。
そっか、ありがとうございます。
ドクターの分も、ですね。
良いお手本が目の前にいますから。
それは、この場に最もふさわしく、彼に最もふさわしくない回答だった。
でも
ぐにゃりと体がねじ曲がる感覚。
体だけ残して自分の中身がどこかへ飛んでいってしまうような錯覚。
七度目の聖杯探索。
紀元前2655年。
それは人間が神と袂を分かった最初の時代。
人類最古、黄金の英雄王と呼ばれた男がそこにいた。